庭の終活といわれる庭じまいは、時間や費用がかかるので早めに計画して行動に移すことが大事です。
まずは、どのようなことを行い・費用がかかるのかを知っておきましょう。
今回は庭じまいについて、その仕方と費用、メリット・デメリット、自分でできることなど解説します!

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smileガーデン編集部

smileガーデンは造園業界No.1の全国チェーン店舗数で展開しており、施工実績20万件・創業70年のお庭の便利屋さんです。
剪定・伐採・移植・害虫駆除・雑草対策など、お庭に関するお手入れに詳しいプロとして、本サイトの記事の監修をします。

執筆者 柴﨑光一

建築・インテリア学科卒の造園士×Webコンテンツクリエイター。 東京で建築、カナダのトロントで造園、その後カナダのハリファックスの大自然で植物と戯れながら、植物・庭・ガーデニングのWebコンテンツクリエイターを開始。 現在はヤシの木を主体とするドライガーデンの造園士とWebコンテンツ・ガーデニング商品の監修者としても活動中。日本での建築とカナダでの造園の経験に加え、趣味の植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんに植物や庭の魅力をお届けします。

目次

残りの人生に向けて、さまざまな物事を整理する機会が増えることがあります。
資産や家の見直し、不用品の片付けなど、手を付けなければならないことばかりです。
それには「庭」も含まれ、古くなった庭は一度見直す必要があるかもしれません。

最近では「庭じまい」という言葉が誕生し、テレビや新聞などのメディアでも目にすることが多くなりました。
残りの人生とその暮らしを豊かにするために、考える人が多くなってきたようです。

これからの人生や残された家族のために、「庭じまい」について考えてみましょう。
まずは、庭じまいの目的や具体的にどんなことをするのかを知っておくといいです。

今回は、庭じまいについて詳しく紹介します。

庭じまいのメリット・デメリット、具体的な方法、費用と相場などについても、たっぷりと解説するので、庭の解体や処分について悩んでいる方も、この記事を参考にしてみてください。

「庭じまい」とは庭の終活|背景とリフォームとの違い

セカンドライフと鍵

そもそも「庭じまい」とは「庭の終活」を意味し、これからの暮らしを豊かにすることが目的です。
庭の解体や処分だけを意味するのではなく、「残りの人生にあわせた庭づくり」をすることが真の目的です。

まずは、庭じまいの背景とリフォームとの違いについて解説します。

なぜ「庭じまい」が話題になっているのか?

庭の瓦礫

自分・親の残りの人生をどのように過ごすのかを考えたとき、「終活」を行う人が増えてきています。
庭も同じように放置ができないもので、いずれ整理をしなければなりません。

特に古い庭だと和風庭園のように立派で、大きな庭石や灯籠などがあり、処分を検討している方も多いです。
また庭が広過ぎたり、たくさんの植物が植わっていたりすると管理の手間がかかり、日々の生活に負担となっていることも。

先祖が残した遺産や功績ですが、現代の生活スタイルにあうように庭を変える方が増えてきているようです。
またこれから人生のためと、家族の負担を減らすために庭じまいを行うことが大切です。

「庭じまい=リノベーション」|リフォームとの違い

庭の解体

古くなった既存の庭を、これからの人生に向けてつくり直すこととされる庭じまい。
しばしば庭のリフォームといわれることもありますが、「Re-garden(リ・ガーデン)」と呼ばれることもあり、厳密には「庭のリノベーション」にあたります。

リフォームは、古くなって老朽化したものを新築の状態に戻すことを指します。元の状態になるように修正したり、新しいものに変えたりすることです。

一方リノベーションは庭の性能を高め、新築のときよりもプラスαで機能や価値を向上させることを意味します。
ライフスタイルや生活住環境にあわせて庭づくりすることが目的です。

庭じまいは古い庭を居心地の良い空間に変える

土間コン

庭じまいは解体処理に加え、庭木の手入れや掃除などの手間を楽にするだけではありません。
生活を豊かにすることが目的なので「住み心地の良い空間」に変えることが大切です。

例えば庭じまいでは、下記の施工例があります。

○砂利・人工芝・タイル敷き

庭の景観を整えるだけでなく、防草効果・防犯設備・歩きやすさなどの効果が得られます。

○土間コンの打設・駐車場の設置

窓から庭の景色を楽しむだけでなく、庭の一部にコンクリートを流し込んで歩きやすくしたり、駐車場として利用可能です。

○ウッドデッキ・サンルームの設置

天然芝などが敷かれた庭であれば芝生を取り除き、ウッドデッキやサンルームを設置して、生活のスペースを新たにつくることができます。

○バリアフリーの設置

老後を見すえて庭の緑を撤去し、車椅子が通れるようなつくりにします。

庭じまいの仕方と費用

住宅模型とお金

古い庭を居心地の良い空間へつくり変える庭じまい。
別の新しいものを設置したり、スペースを新たに設けたりするためには、既存のものを解体・撤去・処分しなければなりません。

下記の項目が実際に庭じまいで行われる解体・撤去・処分作業です。

  • 庭木の伐採・伐根・剪定
  • 庭石や灯籠の撤去・処分
  • 庭池の埋め立て
  • 芝や土の撤去と整地

ここでは、庭じまいの仕方と専門の業者に依頼したときの費用について紹介します。

①庭木の伐採・伐根・剪定

伐採

基本的に、庭じまいでは庭木を処分していくことが優先されます。
庭木を伐採して、残った切り株を伐根(ばっこん)してきれいにします。

しかし、全ての庭木を取り除かずに残す場合は大きく剪定(せんてい)をして小さく整えます。

費用と相場

伐採と伐根は、庭木・根元周りの大きさによって価格が違います。

伐採の費用相場は約2,000〜40,000円ほど。
樹高が高くなるにつれ価格が上がります。

一方伐根は木の高さではなく、基本的に幹の直径・根の広がり方など切り株の状態によって違い、約3,000〜25,000円ほどが相場です。

また、剪定は比較的伐採・伐根よりも安く見積もられることが多く、1本約2,500〜25,000円ほど。
木の高さによって費用が異なりますが、樹形の暴れ具合によって価格が変動する場合もあります。

下記が各大きさでの伐採・伐根・剪定の費用です。

伐採の費用
・樹高3m以下:2,000〜10,000円
・樹高3〜5m:10,000〜20,000円
・樹高5〜7m:20,000〜40,000円

伐根の費用
・幹の直径15cm以下:3,000〜5,000円
・幹の直径15〜30cm:5,000〜7,000円
・幹の直径30〜50cm:7,000〜25,000円

剪定の費用
・樹高3m以下:2,500〜5,000円
・樹高3〜5m:5,000〜10,000円
・樹高5〜7m:10,000〜25,000円

2階の屋根を超えるような大木になると、重機が必要になる場合があるので、費用がさらにかかります
また、電線の接触が起こらないよう安全確保を行なったり、高所からの転落防止措置を行なったりすることも。

特殊なケースとして扱われる傾向にあるため、多くの場合費用が高くなります。

②庭石や灯籠の撤去・処分

灯籠

庭によっては自然風景を意識したものもあり、岩や石を使ってデザインされていることもあると思います。

庭にスペースをつくりたい方やバリアフリー化をしたい方は、庭石を撤去・処分しましょう。
巨大な岩がなくなれば広くなり、別の何かをつくることも可能です。

しかし庭石が大き過ぎると個人での撤去が難しい場合。
重機などで石を砕いてから撤去する必要があるので、専門の業者に依頼するのがおすすめです。

費用と相場

庭石や灯籠は重さで撤去・処分費用が異なり、1kg=30〜40円ほどで見積もられることが多いです。

ただし、石の種類によっても費用が違う場合もあり、「縦(m)×横(m)×高さ(m)×比重」で計算する業者もあります。

さらに、人力で持ち運べないような重さのものは重機が必要になるため、費用が多くかかります。
また重機が搬入できないと、人力で作業しなければならないので余計に人件費がかかるかもしれません。

③庭池の埋め立て

池

水換えや掃除など手間がかかる池は、老後の生活に負担がかかりやすいです。
そのため、庭じまいをするときは庭池を埋めることも1つの案です。

高齢になったとき、掃除をしている最中に足を滑らせて転倒したり、小さな子どもが溺れたりすることも防ぐことができます。

費用と相場

比較的、庭池の解体にかかる費用は約200,000円前後
単純に土で埋めるのではなく、周りの緩くなった地盤を固くするために土・砂利などを使います。
さらに地面に流し込んだコンクリートを取り壊す費用などもかかります

④芝やすき取りの撤去・処分

芝刈り

芝刈りや水やりなど日頃のメンテナンスがかかる天然芝。
高齢になったときに管理が大変になるかもしれない、作業が難しく感じるかもしれないと不安になる場合は、芝を撤去することも考えてみましょう。

庭の景観が殺風景と感じる場合は、人工芝に張り替えるのがおすすめです。
掃除やブラッシングが主なメンテナンス内容で、天然芝よりも楽です。

また、すべてのものを撤去したあとは、表面の余分な土を取り除く「すき取り」という作業を行います。
地表をすき取った土は処分されることが多く、「残土処分費」として見積もられます。

費用と相場

天然芝が広く敷かれている場合は、業者に依頼して処分してもらうことが可能です。
費用は、約1㎡=1,000〜2,500円ほどが相場といわれています。

また、すき取り作業は約1㎡=400〜900円ほどで、残土処分費がおよそ1㎡=800〜1,800円ほどです。

庭じまいでお祓いをするかは自由

住職

古くから、さまざまなものに神様が宿ると信じられている日本では、木には精霊が棲み人々を見守っていると考えられています。
そのため木を切るときは、「お清め」としてお祓いをすることもあります。

ひとつの生命を絶つため「木に棲んでいる神様」と「庭木」に感謝の気持ちを伝えるためにお祓いをする方が多いです。

また、お祓いは、地域によって様式がさまざまですが、木を伐採する前にお酒・お米などをお供えし、お塩で清めるというのが一般的です。

お寺の住職に依頼する場合もあり、お祓いとお供え物をあわせて約10,000〜50,000円ほどの費用がかかります。

宗教の違いや考え方がさまざまで多様化した時代なので、お祓いをするかは自由です。

庭じまいのメリット・デメリット

ブロックの残骸

これからの残りの人生を良くするために行う庭じまい。
準備することでたくさんのメリットが得られますが、負担になるようなデメリットもあります。
終活は一度に全部を行なってしまうと、疲労やストレスの原因となってしまうので、ゆっくりと

ここでは、庭じまいのメリットとデメリットを紹介します。

庭じまいのメリット

残土と芝

庭じまいのメリットは以下4つです。

  • 庭のメンテナンスが楽になり労力削減になる
  • 庭の機能性・快適性を向上できる
  • 家族への負担や心配が減る
  • 防犯防災対策になる

○庭のメンテナンスが楽になり労力削減になる

庭じまいは庭を整える作業でもあり、庭木や草花の数を減らしたり、植物やものの位置を変えたりして、現代の住まいにあったデザインにすることが可能です。
そのため、庭の美しさを維持するための日頃のメンテナンスと労力を削減でき、ほかの家事や趣味にも時間をあてられます

○庭の機能性・快適性を向上できる

庭を整理することで「庭で何をするのか」目的を見直すことができ、機能性や快適性を向上させられます。
例えば、人が歩く動線整備(ゾーニング計画)を行い散歩できるような道をつくったり、庭木や造形物を減らして、野菜やハーブを育てられるような家庭菜園用の花壇をつくったりできます。
庭での目的を増やせ、これからの生活にあうような庭づくりが可能です。

○家族への負担や心配が減る

古くなった庭には使わなくなった池などの不要なもの、片付けきれない物置など、ものが散乱していることもあると思います。
長く放置したままでは、残された家族が処分しなければならない場合も。
庭じまいをしておくことで家族への負担や心配を減らせられ、心の余裕も生まれます

○防犯防災対策になる

現代の庭には、防犯防災対策になるような設計デザインが施されている場合が多いです。
庭の周囲にものや庭木を設置しないことで見通しが良くなるため不法侵入や不審火を防げます
また、台風や嵐で庭木が倒木するのを防げ、近隣に被害が及ばないようにリスクを下げることもできます。

庭じまいのデメリット

お金

庭じまいのデメリットは以下4つです。

  • 費用がかかる
  • 時間と労力がかかる
  • 庭の景観が寂しく見える場合もある

○費用がかかる

庭じまいをするためには、多くの場合プロの造園士や庭師など業者に依頼する必要があるため、費用がかかることもあります。
また、不要なものを撤去処分する費用や、リノベーションに必要な材料・植物を購入するため、さらにコストがかかりやすいです。

○時間と労力がかかる

既存のものを撤去処分して、新たにものを付け加えることが多い庭じまいでは、費用と並んで多くの時間と労力がかかります。
特に全面の庭工事では、数週間から数か月かかる場合もあるので、完成するまでに辛抱強く待つ必要があります。

○庭の景観が寂しく見える場合もある

新しい植物に植え替えた場合、生長するまで時間がかかるため、すぐに美しい庭を楽しむことができないこともあります。
また庭木の伐採、草花の処分、防草対策をすることで見た目が悪く、殺風景になってしまう場合も。
人工芝を敷いて緑を増やしたり、植木鉢に植物を植えたりして見栄えを良くするといいかもしれません。

庭じまいを専門業者に依頼しよう!選び方のポイント

老夫婦と業者

庭じまいは大掛かりな作業が多く、危険な場面もたくさんあります。
素人の方が業者に依頼せずに行なってしまうと、大怪我をしてしまう恐れがあります。
できるだけ専門の知識を持った業者に依頼して、庭をきれいにしてもらいましょう。

また、専門業者に依頼すれば早く工事を済ませられ、庭が完成するまでの時間を短縮できます

もし少しでも費用を削減したいのであれば、除草作業や芝生の撤去など、できるところは自分で行うといいかもしれません。

ここでは、専門業者の選び方と、安心して依頼ができる業者の特徴について解説します。

専門業者の選び方

庭師と庭

植木屋・庭師・解体業者など、庭じまいにはさまざまな業者があります。
しかし、それぞれ専門が違うため「庭木の伐採・伐根はできるが、庭石や灯籠の撤去はできない」など、断られることも。
そのため、ひとつの作業ごとに別の業者に依頼しなくてはならないこともあります。

1つの業者だけで済ませたい場合は、伐採や解体など庭じまい業務ができ、リノベーションも行ってくれる造園工事業者に依頼するのがおすすめです。

伐採・伐根・庭石の撤去・庭池の埋め立てなど、さまざまな要望に応えられるように施工メニューを幅広く取りそろえていることも多く、一括で見積もりを出してくれます。

安心しておまかせできる業者の特徴

庭師と庭

造園工事業者と一言でいっても、たくさんの企業があって選ぶのが難しいこともあります。

庭じまいを依頼するにあたって安心して工事をおまかせするには、信頼と責任感が強く、期待以上の仕事をしてくれるところが望ましいですよね。

良い業者を見つけるポイントは、以下の3つに注目しましょう。

  • 評価が高い
  • 実績が多い
  • 見積もりが細かく記載されている

業者の口コミ評価などが高いと信頼が得られます
さらに施工実績が多ければ、より安心して依頼ができ作業を任せられます。

ホームページには施工事例を掲載していることが多いので、まずはどんな企業なのか内容を細かくチェックしましょう。

また、業者に見積もりを出してもらったときは、内訳が細かく記載されているか確認しましょう。
廃材処理費用や交通費などの諸経費など、細かいところまで記載があると他社と比べやすく、より選択もしやすくなります

業者のなかには坪単価で解体を行うところもあります。
複数の業者に依頼したときに、1坪でどれぐらいのコストがかかるのかもチェックしておくといいです。

業者の誠実さにもつながり、ストレスなく作業をしてもらえます。
内訳についてわからないところや疑問点は、担当の方に積極的に質問して明確にするといいです。

自分でできる庭じまい

土間コンの打設

庭が広かったり、ものが多かったりすると撤去・処分の費用が高くなることもある庭じまい。
庭を新しくつくり変える場合だと、さらにたくさんのお金が必要になり、妥協しなければならないことも出てくると思います。

少しでも費用がかからないように、できるところまでを自分で行い、素人では難しい作業は専門の業者に依頼しましょう。

ここでは、自分でできる庭じまいを下記の4つを紹介します。

  • 庭木の剪定・伐採
  • 除草・整地
  • フリーマーケットやオークションで売却
  • ものの整理と処分

庭木の剪定・伐採

伐採

庭木の剪定や伐採は、道具や工具をしっかりと用意し、適切に行えば自分でもできる作業の1つです。

すでに植えられている庭木を残したい・大きくなり過ぎている庭木を小さくさせたい場合は、剪定ばさみやのこぎりを使ってバッサリと幹・枝葉を強剪定しましょう。

強剪定は、幹や太い枝葉を樹形や樹高が大きく変わるほど深く切り詰める作業です。
庭木を小さくコンパクトにすることで、病害虫対策などの手間があまりかからなくなり管理が楽になります。

一方で伐採は、のこぎりや電動のこぎりを使って木の幹を切り落とします。
3m以下の低木〜中木であれば、素人でもできる範囲です。

伐採するときは、一度に幹から切り落とすのではなく、先端近くの枝葉から細かく切り落としていき、徐々に木を小さくしてから太い幹を切る方が簡単です。
このときは、庭木の周りにブルーシートを用意しておくと掃除が簡単です。

ただし、自分では難しいと感じたもの・5mを超えるような大きな木を切り落とす場合は、業者に頼んで切ってもらいましょう。

除草・整地

防草シート

庭に雑草が生えた場所に人工芝などを張る場合は、除草・整地作業を自分で行なっておくのもおすすめです。

費用を安くするだけではなく、庭が完成するまでの工期を短縮できます。

施工する場所が小さければ作業の難易度が低くなるので、自分でも無理なくできるでしょう。

雑草が生えた荒れた庭のままで業者に依頼すると、その分の費用が余分にかかり、高く見積もりされてしまう場合も。
時間さえあれば、自分でもできる作業なので挑戦してみましょう。

ただし、コンクリートを打設して駐車場を設置するなど、規模の大きい作業を考えている場合は、自分で行う必要はありません。
業者はシャベルカー(ユンボ)などを使って土をすき取り、基礎をつくるため、全てまかせた方が良いです。

フリーマーケットやオークションで売却

フリーマーケット

庭じまいで処分をしようと検討している庭木や庭石などは、フリーマーケットやオークションで売却することも可能です。

良質で人気のある庭木は需要が高いため、高価格で売却できる場合もあります。

ただし、すぐに買い手が見つからない場合は、庭木や庭石を自宅で保管しなくてはなりません。また個人間で金銭のやりとりをする必要があるため、思わぬところでトラブルが発生するリスクもあるので注意しましょう。

また、さざれ石や紫雲石など価値の高い庭石は購入する人も多いため、フリーマーケットやオークションで売れる可能性があります。

ただし、業者では買取ができないことがほとんどなので、あくまで個人とのやりとりで販売するのが良いです。

ものの整理と処分

廃材と手袋と手

フリーマーケットやオークションで売れなかったもの、庭の掃除や整理をしたときに出た必要ではないものは、ゴミとして処分しましょう。

庭木や庭石は、一般ゴミとして出せない場合がほとんどです。
住んでいる各自治体で回収・処分できるか確認してからゴミとして出します。

もし自治体でも回収ができない場合は、造園・解体業者、ホームセンターなどに問い合わせてみるといいです。

また、トタンやプレハブなどでできた物置は、粗大ゴミとして出します。
あらかじめ料金の支払いなどがあるため、すぐには回収ができません。
余裕をもって準備しておくことが大切です。

庭じまいを進めるときに気を付けること

ノートとペン

庭を全て片付けるまでには、多くの時間と費用がかかります。
すぐに庭をきれいにしてつくり変えることは難しく、あらかじめ段取りをしっかりと決めて準備し、心の余裕をつくることが大切です。

老後のことを考え庭じまいを検討し始めたときは、以下3つの点について気を付けましょう。

  • 早めに行うことを意識する
  • 施工例をチェックして理想の庭をイメージする
  • 複数の業者に見積もりを出してもらう

3つのことを意識するだけで、後悔や不満の気持ちが生まれにくく、庭じまいを行なってから庭を新しくして良かったと思えるようにもなります。

早めに行うことを意識する

貯金箱とお金

人生の終活準備はたくさんの項目があり、全てを完了させるには数年から数十年を年月がかかることもあります。
規模によって異なりますが、段取りをしてから庭が完成するまで数年かかる場合もあります。

庭じまいを検討したときは、できるだけ早いうちに行動に移し、庭を片付ける準備を進めましょう
自分で片付けるにも大きな労力が必要になるので、体が元気なうちに行動することを意識します。

庭の整理や片付けを始める前に、インターネットで業者をピックアップしておくのもいいです。

施工例をチェックして理想の庭をイメージする

住宅模型を持つ女性

「庭じまいを行なってから、どんな老後生活を送るのか」これからの生活とそれに伴った理想の庭について考えてみることも大切です。

専門業者の施工事例をチェックしたり、インターネットや雑誌の記事を見て理想の庭をイメージをしましょう。

さまざまなメディアから多くの情報を得て、イメージを膨らませればアイディアが浮かびやすく、より快適な暮らしを迎えられます。

老後でも自分のライフスタイルにあって暮らしやすいと思えるような、庭じまいを行ってくださいね。

複数の業者に見積もりを出してもらう

見積もり

庭じまいで大事なことは、複数の業者に見積もりを出して比較すること。
選択肢を作ることで見比べができ、業者ごとでの違いを発見しやすくなります。
数ある中から信用できそうな業者を2〜5社ほどにしぼって見積もりを依頼してみましょう。

複数の業者に見積もりを出してもらったら、内訳を細かく確認します。
決して安くない費用がかかるからこそ、庭じまいでは工事の詳細を把握し、無駄がないかチェックすることがポイントです。

廃材処理費用や交通費などの諸経費など、細かいところまで確認すると他社と比べやすく、より選択もしやすくなります。
内訳についてわからないところや疑問点は、担当の方に積極的に質問して明確にするといいです。

まとめ:庭じまいとは「手入れのいらない庭」へと変えること

車椅子と薔薇

これからの暮らしを豊かにするためや、残された家族のために行う庭の終活である「庭じまい」。
現代の生活スタイルにあうようにデザインし、管理の手間など日々の生活や家族の負担とならないように「手入れのいらない庭」へと変え、住み心地の良い空間につくり変えることがことが大切です。

ライフスタイルや生活住環境にあわせて庭の性能を高め、新築のときよりもプラスαで機能や価値を向上するように庭づくりすることで、暮らしの質と価値も高まります。

「自分・親の残りの人生をどのように過ごすのか」について考えたときは、ぜひ庭のことについても目を向けて、「庭じまい」を検討してみましょう。

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