素敵な庭や外構づくりには欠かせない庭木。どこで買おうか迷っていませんか?購入した木は自分で植え付けるのか、業者に植えてもらう場合はどこに頼めばいいのかも悩むポイント。
そこで、後悔しない庭木の買い方を、相場や工事費用の目安も含めて解説します。

目次

庭木はどこで買うのがおすすめか

庭木は、ホームセンターなどの実店舗や通販で販売されているほか、造園・エクステリア・外構などの業者に植栽工事も含めて依頼することができます。

店舗・通販・業者、3種類の庭木購入方法のメリット・デメリットを見ていきましょう。

店舗で購入するメリット・デメリット

庭木を店舗で購入するメリット・デメリットは次の通りです。
メリット
・実物を見て購入できる
・購入費用を抑えられる
・店員に相談・質問できる

店舗で庭木を購入する場合、木の状態や大きさなど実物を見て購入できるため「思っていたものと違った」というミスマッチが起こりにくいのが最大のメリットと言えます。
また、通販で発生する送料や、業者に頼む施工費用や手数料もかからないため、とにかく費用を安く抑えたい人におすすめ。
庭木の取り扱い方や選び方に不安がある場合、知識が豊富なスタッフのいる店舗なら、その場で相談にのってもらえるのも良い点です。
デメリット
・自分で植え付ける必要がある
・知識がないと庭木選びに失敗する可能性がある
・家まで持ち帰るのが大変

庭木選びを成功させるには、日当たり・土質など、その庭木がどのような環境に適していて、どのくらい大きくなるのかといった知識は必須です。
店舗で庭木を買う場合、植物の性質や植え方についての知識がないまま購入すると失敗する可能性があるため注意しましょう。
植穴の深さや土づくりなど、植え付け方法でも知っておきたいポイントは多くあります。
自分で木を選び、植え付ける自信のない人には店舗での購入はあまりおすすめできません。
さらに、配送サービスなどを利用しない限り、店舗から自宅まで自分で庭木を持って帰る必要があるのもデメリットのひとつです。
ホームセンターでは軽トラックの貸出サービスなどもありますが、大きな庭木だと持ち帰りに苦労するケースも少なくありません。

通販で購入するメリット・デメリット

庭木を通販で購入するメリット・デメリットは次の通りです。
メリット
・豊富な種類から選べる
・価格やサイズを比較検討しやすい
・自宅に直接届く

インターネット通販で庭木を購入する場合、品種やサイズなど豊富な種類の中から選ぶことができるうえ、複数のサイトで価格を比較検討しやすいというメリットがあります。
庭木選びにこだわりがあり、納得できる買い物がしたい人におすすめです。
通販で購入すれば、自宅に直接庭木が届くのもポイントです。
車を持っていない人や、近所に園芸店・ホームセンターがない人にとっては大きなメリットでしょう。
都心部にお住まいなら、通販での庭木購入を検討してみても良いかもしれません。
デメリット
・送料がかかる
・イメージと違う商品が届く可能性がある
・自分で植え付ける必要がある

送料がかかり、実店舗で購入する場合と比較して購入総額が高くなる傾向にあるのが通販のデメリット。
大きな庭木を注文する場合、1,000円~4,000円ほどの送料は見ておきましょう。
送料無料の商品も、商品自体の価格に送料が含まれているケースが多く、実店舗の価格と比べるとやや高めです。
また、サイト上の写真とはイメージの違う商品が届くことも考えられます。
通販ならではのトラブルを避けるためには、事前に実物の写真を送ってもらったり、返品交換についてのルールを確認したりといった対策が有効です。
実店舗で庭木を買う場合と同様、自分で植え付ける必要があるため、手間や失敗のリスクがあることも承知しておきましょう。

工務店で購入するメリット・デメリット

造園やエクステリアの業者に植栽工事込みで庭木を頼む場合のメリット・デメリットは次の通りです。
メリット
・プロに植え付けてもらえるから仕上がりも安心
・選び方や管理方法などプロのアドバイスが直接聞ける
・庭の手入れも同時に頼める

植栽工事も頼みたい場合は、業者から庭木を購入するのが最も良い方法でしょう。
庭木の注文~植え付けまでワンストップで依頼できるため、子育てや仕事で忙しい人や、体力に不安のある人におすすめです。
庭木の工事の際に、手入れ方法などプロ直伝のアドバイスを聞けるのもうれしいポイント。
土壌改良・剪定・除草・芝刈りなど、別途料金は必要ですが、庭のお手入れを同時に行ってもらうことができるのもメリットと言えます。
デメリット
・工事費用も含むため価格が高い
・費用がわかりにくい
・庭木1本だけでは依頼できない場合がある

一方、業者に頼む場合の最大のデメリットは価格の高さ。
人件費などの工事費用が必要になるため、店舗や通販で購入する場合と比べてかなり高い金額になると思っておいたほうがよいでしょう。
業者によっては費用の詳細がわかりにくかったり、庭木1本の植え付けだけでは依頼できなかったりという場合もあります。

庭木の相場を理解しておきましょう

庭木選びで失敗しないためには、庭木のおおよその価格相場を理解しておくと安心です。
人気のある樹種の相場を、低木・中木・高木とタイプ別に紹介します。

低木の相場

低木は、樹高3m以下におさまる小ぶりな樹木です。
アジサイ・ユキヤナギ・コデマリ・マホニアコンフューサ・シルバープリペット・ローズマリー・ブルーベリーなどが良く使われる低木です。

これらの低木の相場は、樹種にもよりますが、小さな株だと1,000円前後から購入できます。
ただし、低木を目隠しや生垣として使う場合、複数の株をまとめて植えることになるため、費用の総額は5,000円~1万円ほどになると考えておきましょう。

中木の相場

中木は、樹高3m~10mほどになる樹木で、シンボルツリー・サブツリー・目隠しなど汎用性の高い庭木です。
ナンテン・ツツジ・ヤマボウシ・アオダモ・オリーブ・コルジリネなどが人気です。

中木の相場は、5,000円~3万円と樹高や樹種によりバラつきがあります。
庭で存在感を発揮する樹高2mほどまで育った中木の価格は、1万5,000円~2万円が目安です。

高木の相場

高木は、樹高5m~10m以上にも育つ背の高い木で、代表的な品種としてはシマトネリコ・ソヨゴ・アラカシ・ケヤキ・クロガネモチ・サクラ・ツバキなどがあげられます。

樹高2m以上の大きな高木は、2万円~5万円ほどで入手できます。
小さな苗木であれば、高木の品種でも1,000円前後で販売されていることもあります。

庭木の費用以外に工事費用が必須になる

庭木を購入する場所のメリット・デメリットで紹介した通り、業者に頼む場合は庭木本体の費用に加えて、工事費用がかかります。

庭木の工事とは

庭木を植え込む工事では、以下のような作業を行います。

樹木の運搬
抜根(古い木と植え替えする場合)
土壌改良
植え穴掘り
樹木の植え付け
支柱立て・剪定などの調整

庭木の工事にかかる時間は、庭のレイアウトや植え替えの有無、木の大きさなどにより異なります。
目安としては、3m未満のシンボルツリー1本なら半日~1日で作業が終わります。

庭木の工事費用の相場

庭木を業者に植えてもらう費用の相場は次の通りです。

庭木を植える費用:8,000円~3万円/1本
樹木の種類・大きさ・高さで工事費用は変わります。
3m未満の庭木であれば、8,000円~1万5,000円ほどが目安です。
ホームセンターや園芸店での庭木の販売価格の約2倍ほどと考えると良いでしょう。

人件費:1万5,000円~2万円/1人
1人あたり1万5,000円~2万円がおおよその人件費の相場と言えます。
人件費は、業者によっても異なり、遠方の場合だと別途出張費がかかる場合もあります。

土壌改良費:1㎡あたり8,000~1万2,000円
土壌改良が必要な場合は、1㎡あたり8,000~1万2,000円の費用が追加されます。

抜根費:3,000円~1万円
古い木の根を重機で抜く場合、根の大きさにより3,000円~1万円ほどの抜根費がかかります。

例:樹高3m未満の庭木を1本植える場合(抜根なし)
庭木を植える費用:1万5,000円
人件費:2万円
土壌改良費:1万2,000円

合計:4万7,000円

工事を依頼する業者とは

庭木の植栽工事は、造園・エクステリア・外構・便利屋など、庭の手入れや庭・外構づくりを専門とする業者に依頼することができます。
プロの職人が施工してくれる専門業者に依頼するのが安心です。

業者の探し方は、インターネットやチラシなどの情報から自力で探すか、知人に紹介してもらうのが一般的です。
ホームセンターや園芸店で庭木を購入するときに、提携している業者を紹介してもらうこともできます。

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氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 小原らいむ

植物が大好きなライターです。小学校の自由研究は「雑草の研究」でした。忙しい毎日でも無理なく楽しめるガーデニングを日々研究しています。雑草&野草・カラーリーフ・球根植物・100円ショップの園芸グッズ。