この記事では新規に植栽工事をする際の費用などについてご紹介します。

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。
目次
植栽工事にかかる費用とは?

植栽工事には、工事費用以外にもさまざまな費用がかかります。
まずは植栽する植木の費用、大きさによっては支柱の費用、やせ地や悪い条件の土壌に植える場合は肥料や良い土を客土する必要があります。
ほかにも、工事の規模によってはバックホウやクレーン車などの重機の費用、もともとの植栽がある場合には伐採、伐根、処分費用など、ケースごとに金額だけでなく費目からさまざまです。
工事する際はきちんとどこにいくらかかっているのか、具体的な見積もりを出してもらいましょう。
植栽工事の”適正価格”について

依頼する業者によって、植栽工事にかかる費用は異なります。
たとえば、植木屋さんや造園屋さんにお願いすると、業者にもよりますが、指定した樹種を指定した場所に指定した方法で植栽して終わり、というものもあります。
その場合は、単純に植木の費用に客土の費用など、かかった費用に人件費を上乗せで払うようなパターンが多いです。
庭のデザインを重視して植栽の種類や配置などの提案から行う場合、ちょっと金額設定が高めの場合もあります。
どちらが良いかというものではなく、自分のニーズに合わせて選んでみるのが良いです。
自分の庭に適している木がなんなのか、どのように植えたら良いのかわからない、プロにお任せしたい、という場合は多少金額がかかっても後者の方が良いでしょう。
いずれにせよ、複数の業者に相見積もりを取ってもらって初めて、自分の庭の植栽工事の「本当の適正価格」がわかります。
植栽の費用相場は、目的によって異なります。

植栽費用の相場は、どの木をどう植えたいかなどの目的によって金額が大きく異なります。
一本だけ木を植えたい場合や、広い庭すべての植栽工事を行う場合など、金額の相場はピンキリです。
それぞれのパターンから、どれくらいの金額を想定しておけばいいのか見ておきましょう。
生垣を植える場合

生垣の植栽をする場合、工事費はだいたい1mあたり2,000円~10,000円程度が相場になります。
それに加えて、植木代や必要であれば客土の費用がプラスされる、という感じです。
一般的に、少しだけ工事する場合と広い範囲工事する場合とでは、広い範囲の方が面積あたりの費用は安くなることが多いです。
シンボルツリーを1本植える場合

シンボルツリーは植える木の大きさによって費用が変動することが多いです。
たとえば3mに満たない小さな木なら施工費は1万円前後、それに客土や植木の費用が加わります。
そこから植える木の大きさが4m、5m、それ以上と大きくなるほどに費用も数千円~1万円程度加算されていくのをイメージしておくと良いでしょう。
植木本体の値段も大きさによって変わってくるし、大きい木だと運んだり植穴を掘るのに重機が必要だったりするので、植える木が大きいほどに数万円単位で金額が増えていく場合が多いです。
お庭一式の植栽工事を行う場合

お庭一式の植栽工事を行う場合、広さと植える本数が値段に大きく関わります。
ただし、シンボルツリーを一本植えるときの金額がそのまま本数分かかってくるというものではなく、施工する量が多くなればなるほど木一本あたりや面積あたりの金額は安くなっていくのが普通です。
だいたいの目安として、かなり狭い庭でも10万円、広さに応じて100万円からそれ以上の金額がかかることを想定しておく必要があります。
条件によっては客土や重機の手配などによって金額が加算されるので、まずは業者に見積もりをとってもらうのが良いでしょう。
生垣用植木の植栽費用について

たとえば、カナメモチ(レッドロビン)の生垣庭の外周を10mぶん植栽するとして、カナメモチの高さが0.8m、1mにつき1.5本植栽することでお願いしたとしたら、だいたい5~7万円ほどが想定されます。
1mにつき施工費が3,000~5,000円ほどで、それに植木代が10,000~20,000円ほど加算されるイメージです。
この高さなら支柱となる竹垣の設置がオススメされるかと思うので、その代金が追加で1~3万円、客土が必要なら1mにつき500円ほどで、5,000円程度の加算を想定しておけば良いでしょう。
樹種が変わっても施工費は変わらないことが多いので、たとえばトキワマンサクやボックスウッドなどのようにカナメモチより植木自体が若干高くつく樹種の場合、その分だけトータルの金額が増えるという感じです。
シンボルツリーの植栽費用について

たとえば、高さ2mに満たないシマトネリコを一本だけ植える場合、想定される金額はだいたい3~4万円ほどです。
植木代が1~3万円ほどで、それに加えて施工費が8,000~12,000ほど、支柱代が2,000円ほどかかるイメージです。
さらに客土をするのならだいたい8,000~10,000円くらいを追加で想定しておけば良いでしょう。
植える木が大きいとその分植木代が高くつき、支柱も3m以上の木になると大きなものを設置する必要があるので、その分高くなります。
施工費は生垣と同じで普通変わりませんが、植える木が大きくなると木を運ぶクレーンや植穴を掘るバックホウなどの重機が必要になり、数万円追加でかかる可能性があるので注意が必要です。
また、元々あった植木を移植または伐採する場合、大きさによってそれぞれ10,000~100,000円ほどを想定しておくと良いです。
クレーンやバックホウなどの重機が必要な場合はさらに数万円、伐採・伐根の場合は処分費用で5,000~20,000円ほどかかる場合があります。
お庭一式の植栽工事は15万円〜100万円まで幅広いです

お庭一式の植栽工事を行う場合、広さや植える本数によっておおよそ15万円~100万円ほどとかなり費用に幅があります。
庭の植栽と一概に言っても、植木3~4本と下草の植栽くらいで済むものと、もともとあった植木を撤去し、新たに数十本植栽する場合とでは費用が全く違うからです。
また、植栽工事を行う場合、外構工事として砂利石の敷設や花壇の造成などの工事もまとめて行うことが多いので、その分の費用も加算されます。
~100万円と書きましたが、それらも含めた場合、トータルで100万円を超えることも珍しくありません。
よくあるパターンについて、費用別にいくつかご紹介します。
パターン①:シンプルな雑木林風の植栽
庭に植栽スペースが少なく、一角に雑木林風の植栽をした事例です。
10㎡ほどのスペースにイロハモミジとアラカシを一本ずつ植栽し、低木としてヤマブキやユキヤナギなど6本ほど、下草としてススキなどを植栽したもので、客土や砂利の費用も含めトータルで15万円ほど。
植木1~2本くらいのスペースしかない場合でなければ、最低でもこれくらいの費用は見ておくのが良いです。
パターン②:庭を一新し、松を主体とした明るい庭に
植栽が伸び放題で鬱蒼としてしまった庭を一新し、新しく松を主体とした植栽をしたパターンです。
一部を残して既存の植栽は撤去し、新規の植栽として3mほどの松を一本、低木としてアジサイやツバキ、ツツジなど和風の庭に合うものを20本ほど、下草としてヤブランやタマリュウなどを植えました。
さらにコンクリートの撤去、砂利の敷設、既存の玉石などのレイアウトを行っています。
だいたい20㎡ほどの工事で、価格は40万円です。
パターン③:管理の生き届かなくなった庭を、明るい芝生の庭に
管理が生き届かず、植木が庭全体を覆ってしまった暗い庭を一新して、新たな植栽を施したパターンです。
植木をすべて撤去し、真ん中に広く芝生を、周りに植えマスをつくり、植栽を施しました。
エゴノキやシマトネリコなど2mほどの植木を25本ほど、それに付随してニシキギやナンテン、アベリアなどの低木や下草を木一本のスペースにつき2~3株ほど植栽しています。
植栽の撤去費用から新規植栽の費用まで含め、トータルで80万円です。
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