生垣とは

生垣(いけがき)とは、植栽を並べてつくる「垣根」のことです。
隣地との境目や道路との境界に巡らせて、塀の役割を果たしています。
一般的には1~2m程度の高さものが多いですが、3mを超えるような高垣と呼ばれる防風、防火を目的としたものや、1m以下の低い垣根など、用途に合わせていろいろなものがあります。
垣根としての目的を維持するため、刈り込み剪定や病害虫の除去など日常的に管理が必要になりますが、フェンスやブロック塀の垣根と比べて、初期費用も安く、温かみのある壁を作ることができます。
どんな庭木でも生垣にできるわけではなく、刈り込みに耐えられるような生垣に向いている庭木の種類がありますので、その中から好みの庭木を選んでみてください。

生垣に向いている庭木

生垣に向いている庭木の特徴をまとめました。
こんな条件を満たすお気に入りの木を探してみてください。

常緑樹

生垣に使用する庭木は、落葉樹よりも常緑樹が適しています。
隣地との境界や目隠しとして利用するので、葉が落ちてしまうと意味が無くなってしまうからです。
枝だけになった生垣は寂しい印象を与えますので、できるだけ常緑樹の樹木を選ぶことをおすすめします。

葉の密度が高い

生垣には、葉の密度の高さが重要になります。
葉が大きいものや枝が少ないものは、剪定後や落葉で奥が透けてしまうことがありますので、葉が小さく、枝が細かく分岐するものが最適です。

成長が早すぎない

生垣は定めた大きさをキープすることで、見た目をきれいに保ちます。
刈り込み剪定等の手入れが必須のため、生長の早い樹木の場合は何度も行う必要があるので手入れが大変です。
ただし、早く目隠しとして機能させたい場合は、成長の早い庭木を選ぶ方が効率的かもしれません。

枯れにくい

生垣において枯れにくさは非常に重要です。
生垣は同じ樹木を並行に並べて植えていくため、どこか一箇所でも枯れてしまうと機能的にも見た目も良くありません。
また、枯れてしまった1本を新たに植栽しようとしても、同じサイズ、同じ枝ぶりの庭木を見つけるのは非常に難しいです。

虫がつきにくい

生垣は同じ樹木を密に植えることになるため、害虫が発生するとすぐに被害が広がります。葉を食い荒らされてしまうと、非常に見栄えが悪くなり、場合によっては枯れてしまいます。特に虫に抵抗がある方は、事前に確認しておくことをおすすめします。

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