生垣は、庭や家の目隠しに最適なもの。でも、生垣をつくるにしても種類がたくさんあってどれを植えたらいいのかわかりづらいですよね。この記事では、生垣におすすめの低木を用途別にご紹介します。

オススメ常緑低木まとめ12選!

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氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 瀬尾一樹

樹木医です。木も草も大好きで、将来は自分だけの森を持ちたいと思っています。木の美しさや育てる楽しさだけでなく、生きものとしての生態的な面白さも伝えていきたいです!好きな木はケヤキです。

目次

生垣におすすめの、人気の低木をご紹介!

生垣に使われる低木にはたくさんの種類があります。
どれを選べばいいのか迷ってしまいますが、どの木も個性があり、それぞれ特徴があります。
おしゃれな葉っぱのものや、きれいな花を咲かせるもの、管理が楽なものなど、自分の理想に合わせた種類を選んでみましょう。

よく植えられる人気の生垣

生垣には見た目の美しさや管理のしやすさなどから、よく植えられる人気の種類があります。
地域や気候によって人気の種類は変わってきますが、近所の家にも植わっているような種類は良く植えられる人気の種類であることが多いです。

レッドロビン

レッドロビンの写真

レッドロビンはバラ科の常緑樹です。
新芽が赤くなることが特徴で、その美しさから生垣によく使われています。
種類としてはカナメモチとオオカナメモチをかけ合わせたセイヨウカナメモチという雑種で、その中で選抜された、特に新芽が美しい品種が多く植えられています。
新芽というと春先のイメージですが、レッドロビンは一年中新しい葉っぱが真っ赤に色づいていて、冬でもその美しい姿を楽しめるのが魅力。
また、ちょっと枝を伸ばしておくと小さなアジサイのような美しい花を咲かせることも。
葉っぱに灰色の斑点がつくごま色斑点病にかかりやすいのが玉にキズですが、薬剤や剪定した枝をきちんと処分することなどで対処できます。

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コニファー

コニファーの写真

コニファーは針葉樹の総称で、モップのような葉っぱをしたヒノキ科のものを指すのが一般的です。
よく植えられるのはカイヅカイブキやオウゴンヒヨクヒバですが、様々な種類や品種が扱われており、葉っぱの色も緑だけでなく黄色や水色などさまざま。
ヨーロッパをイメージしたような西洋風の庭にはぴったりの、おしゃれな雰囲気を持っています。
芽吹く力が他の木に比べて弱いので、剪定しすぎると穴のようになってしまって塞ぐのに時間がかかるという欠点がありますが、それでも長年愛されているのは他の木にはない魅力を持っているからでしょう。

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ボックスウッド

ボックスウッドの写真

ボックスウッドはツゲの仲間の常緑樹で、小さく丸い葉っぱが特徴です。
レッドロビンやコニファーのような華やかさはありませんが、かわいらしい葉っぱと明るい緑色はどんな庭にもマッチして、見る人を明るい気分にさせてくれます。
この手の小さな葉っぱの低木に共通することで、管理が楽というのも魅力の一つ。
洋風の庭にも和風の庭にも合う万能選手です。

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庭の目隠しにおすすめの生垣

生垣の大きな役割の一つとして、「目隠し」があります。
近所を通る人から家の中をあまり見られたくないという場合、生垣が自然と目隠しをしてくれます。
それなりの高さに仕立てる必要はありますが、管理が楽でただ刈り込むだけで剪定が済んでしまうようなものを選びました。

イヌツゲ

イヌツゲの写真

イヌツゲはモチノキ科の常緑樹で、小さな葉っぱが密に集まるのが特徴です。
ツゲと名前にありますが、ツゲと同じ仲間ではありません。
芽吹く力が強いのが特徴で、多少刈り込みすぎてもすぐに復活します。
木を刈り込んで何かの形に仕立てるトピアリーに使われるのもこの木が多い印象です。
1mちょっとくらいに仕立てている場合も多いですが、放っておけば5mくらいにはなる木なので、好きな高さに調節することもできます。

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ハマヒサカキ

ハマヒサカキの写真

ハマヒサカキは神社に植わっているサカキやヒサカキの仲間で、日本の海沿いに自生している常緑樹です。
葉っぱが分厚くツヤツヤしているのが特徴で、潮風に強いので海沿いの家の生垣によく使われています。
また、その扱いやすさからか海沿いだけにとどまらず、海から遠く離れた街中で生垣として利用されていることも珍しくありません。
11月~12月ごろに独特の匂いのする小さな花を咲かせるので、匂いで季節を感じることができます。

マサキ

マサキの写真

マサキはニシキギ科の常緑樹です。
楕円形のツヤツヤした葉っぱが特徴で、観葉植物的な美しさからよく生垣に使われています。
刈り込みするとその分枝葉は密になっていきますが、ほかの生垣のようにギッシリ詰まるようにはならないので、さっぱりしたさりげない目隠しが良い場合はこちらがおすすめです。
扱いやすさも相まって魅力的な木ですが、葉っぱが粉を吹いたようになるうどんこ病にかかっているのをよく見かけます。
植える場合は剪定枝の処分や薬剤での予防などをしっかり行いましょう。

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花を楽しめる生垣

生垣に使われる種類の中には、花を楽しめるものもあります。
他の種類よりも少し剪定に気を遣う場合も出てきますが、目隠しや仕切りの役割が大きい生垣で花も楽しむことができたらとても素敵ですよね。
花を楽しめる生垣は、葉っぱも美しく花以外の時期も楽しめるものが多いので、魅力的です。

トキワマンサク

トキワマンサクの写真

トキワマンサクは、春先にリボンのような変わった花を咲かせます。
木いっぱいに花が咲いた姿はとても美しく、魅力的です。
白い花のものとピンクの花のものがあり、ピンクの花のものは葉っぱも赤みがかっている場合が多いです。
小さな葉っぱなので扱いやすく、刈り込みにもよく耐えるのも魅力の一つ。
ほかにはない唯一無二の魅力を持っています。

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アベリア

アベリアの写真

アベリアはよく公園などに植えられている低木で、和名をハナゾノツクバネウツギといいます。
アベリアの魅力は花期の長さ。
細長いラッパのような花を咲かせるのですが、ほぼ一年中と言っていいくらい長い間花を楽しむことができます。
花木の宿命として、花が終わるとどうしても寂しくなるというものがありますが、アベリアはその常識を覆す存在です。
放っておくと枝が長く伸び散らかしてしまうのでこまめな管理が必要ですが、それをものともしない魅力があります。

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サザンカ

サザンカの写真

サザンカはツバキの仲間で、葉っぱがツバキより小さいことと、花が枯れるとき花ごと落ちるツバキと違い、花びらが一枚一枚散っていくのが特徴です。
言わずと知れた大きな花が魅力的で、品種も数えきれないほどたくさんあります。
よく植えられるものとしては、ツバキとサザンカの雑種と言われるカンツバキなど。
さまざまなバリエーションを楽しむことができるのも魅力の一つです。
大きくて丸い花芽が早いうちからできているので、剪定の際はなるべく切らないよう注意しましょう。

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高くなりすぎない生垣

生垣に使われる木の多くは、自然界では5mや10mにもなる種類。
放っておくと手の届かない高さになってしまい、大きさを調節するのに苦労することも。
しかし、生垣に使われる種類にはあまり高くならないものも多くあります。
もしこまめな剪定が苦手なら、こうした種類を植えるようにしましょう。

サツキ

サツキの写真

サツキはツツジの仲間で、名前の通り5月に大きな花を咲かせるのが特徴です。
もともと流れの激しい渓流の岩の隙間に生えるような植物なので、あまり大きくなるようにはできていません。
大きくなっても1mくらいなので、多少放っておいても問題無いのが魅力的です。
強い刈り込みにも耐える性質と、美しい花と、バリエーション豊かな品種と、さまざまな魅力があります。

シャリンバイ

シャリンバイの写真

シャリンバイはバラ科の常緑樹で、5月ごろサクラに似たかわいらしい花を咲かせます。
放っておくと4mくらいになることはあるのですが、よっぽど何年も放っておかないとそこまで大きくならないので、年に1回くらい大きさを調節すれば十分です。
かわいらしい花やブルーベリーのような実がなる(食べられませんが)のが魅力で、公園や植込みなどさまざまな場所で植えられています。

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ユキヤナギ

ユキヤナギの写真
 

ユキヤナギはバラ科の落葉樹で、春先に枝いっぱいの白い花を咲かせるのが特徴です。
よっぽど大きくなっても2mくらいで、多少放っておいても問題ありません。
枝の途中にもたくさん花を咲かせるので、刈り込みがちょっと雑でもまた花を楽しむことができます。
地面から弓なりに伸びていく樹形が特徴的で、きれいに整えるには少し腕が必要ですが、いっそのことほとんど放っておいて、そのままの形で残してみるのも悪くないです。

おすすめの垣根のつくり方

大きく分けて、生垣の作り方には「自分で植える」と「植木屋さんにやってもらう」の2種類があります。
自分のお財布事情と労力を確保できるかなどによって、選ぶ方法が変わってくるので、好きな方を選んでみると良いでしょう。

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ポットの苗木から育てる

植木屋さんでもネット通販でも、高さ15㎝くらいのものからポット苗を購入することができます。
それらをたくさん植えることで、生垣をつくるという方法です。
この方法だと好きなように木を植えることができるし、小さな木から育てていくという楽しみもあり、何より安く済みます。
同じ種類の木をたくさん植える場合、挿し木などでクローン繁殖させたものの方が育ち方が一緒で扱いやすいため、全て同じ店舗から買うのがおすすめです。

ただし、この方法は一見楽に見えますが、穴を掘って植える手間や、植え方や育て方の技術の問題など、うまくいかない場合もあります。
また、大きい苗を植える際は竹垣という竹を組んだ支柱を立てる必要があるのですが、これをつくる手間や技術、そして費用もばかになりません。
また、同じ種類の木の在庫が少なく、個人の力だけでは苗木が揃わない場合があることにも注意が必要です。

植木屋さんに垣根として仕立ててもらう

お金はかかるけど手間と技術がいらないのが、植木屋さんにお願いするという方法。
だいたい1mごとに10,000円前後見ておくのが良いですが、依頼する量が多いと割引してくれる場合もあります。
植木屋さんにお願いすれば、今後の管理の仕方も教えてくれるし、なにより正しいやり方で生垣をつくってくれるので綺麗だし、植えてすぐ木が枯れてしまうようなことも少ないです。
長い期間残すものなので、中途半端に自分でやるよりもプロに依頼するのが良いかもしれません。

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