新築の庭に新しく植栽をつくるとき、家をリフォームして植栽を一新するとき、作業が難しいときは植木屋さんや造園屋さんなどに植栽作業を依頼しようと思うのではないでしょうか?
しかしそのとき気になるのが植栽工事にかかる費用……
たとえ自分の希望で植栽を植えるのだとしても、できるだけ費用は抑えたいものですよね。
実際に植栽することを考えて、見積りを取ってみたという方も多いのでは?
しかし、いざ見積りを取ったとしても、提示された金額が正しいのかどうか判断が付かなければ依頼しにくいもの。
この記事では新規に植栽工事をする際の費用について解説しています。
「植栽を庭に植えくて見積りを取ったけれど、この金額は正しいのかな?」
「実際に植栽工事の見積りを取りたいけど、どんな項目が見積りに書いてあるといい業者なのか分からない」
このようなお悩みを解決していますので、是非参考にしてみてください!
目次
植栽工事にかかる費用とは?
植栽を植えようと考えた時に、気になるのはどれくらい費用がかかるかという点ですよね。
もしも植栽を植えるのに思ったよりも価格がかかると感じるなら、植栽を植えること自体を考え直そうかと感じることも少なくないはず。
では、実際に植栽を植えるときにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
木を植える作業を自分でやるのか、もしくは業者に依頼するのかでも費用は変わってきますが、植木に関する専門知識がない方の大多数は植栽するときは専門業者への依頼を検討すると思います。
植栽を植えるときにまず必要になるのは、植える作業をしてくださる職人さんの作業費です。
また、植栽工事には工事費用以外にもさまざまな費用がかかります。
【植栽工事にかかる基本費用の内訳】
- 植栽する植木の費用
- 大きさによっては支柱の費用
- やせ地や悪い条件の土壌に植える場合に使う肥料や栄養度の高い土(客土)の費用
ほかにも、工事の規模によってはバックホウやクレーン車などの重機の費用もかかりますし、もともとの植栽がある場合には伐採、伐根、処分費用などがかかることも。
希望する作業のケースごとに作業項目は変わるので、それに合わせて費用の幅も大きくなります。
工事する際はきちんとどこにいくらかかっているのか、具体的な見積もりを出してもらうことが無駄な費用をかけずに植栽を植えることができるポイントです。
植栽工事の”適正価格”について
実は植栽作業というのは、依頼する業者によって植栽工事にかかる費用は異なります。
そのため、植栽を植えるときに見積りを取ったとしても、その金額が本当に作業内容に見合った金額なのか判断することが大切です。
たとえば、植えやすい場所に植栽をするという内容だったとします。
この場合であれば、指定した樹種を指定した場所に指定した方法で植栽して作業は終わりです。
単純作業での植栽であれば、植木の費用に客土の費用など植栽にかかる材料費に人件費を上乗せで払うという形になることがほとんどでしょう。
また、庭のデザインを重視して植栽の種類や配置などの提案から行う場合であれば、お庭のレイアウト設計費用などが加わることもあり、金額設定が高めになる場合もあります。
このように、植栽工事にかかる費用は依頼者のニーズに合わせて変動するものなのです。
適正価格の見極め方
では実際に植栽工事の適正価格を知るにはどのような方法があるのでしょうか?
一番把握がしやすいのは、複数の業者から相見積もりを取るという方法です。
複数の業者から相見積もりを取り、価格の開きが少なければどの業者も妥当な価格を提案してきているという判断ができますし、その価格帯が適正価格であるという証明にもなります。
ただし、相見積もりを取った時に1社だけに価格差がある場合は注意が必要です。
1社だけ異様に高ければぼったくられている可能性が考えられますし、1社だけ安かったらもしかしたら価格を安くするために悪く言うなら手抜き作業をされてしまうことも考えられます。
つまり、安く費用を抑えたいという気持ちはわかりますが安すぎるものも問題があるのです。
もしも作業に不備があった場合、追加費用をかけて修繕しなければらならなくなることも考えられます。
植栽工事をするときには、しっかりと適正価格で作業することをおすすめします。
植栽の費用相場は、目的によって異なります。
先ほどもご説明したとおり、植栽費用の相場はどの木をどう植えたいかなど目的によって金額が大きく異なります。
一本だけ木を植えたい場合や広い庭すべての植栽工事を行う場合など、金額の相場はピンキリです。
それぞれのパターンから、どれくらいの金額を想定しておけばいいのか見ておきましょう。
生垣を植える場合
生垣の植栽をする場合、工事費はだいたい1mあたり2,000円~10,000円程度が相場になります。
それに加えて、植木代や必要であれば客土の費用がプラスされるという感じです。
一般的に、少しだけ工事する場合と広い範囲工事する場合とでは広い範囲の方が面積あたりの費用は安くなることが多いです。
シンボルツリーを1本植える場合
シンボルツリーは植える木の大きさによって費用が変動することが多いです。
たとえば3mに満たない小さな木なら施工費は1万円前後、それに客土や植木の費用が加わります。
そこから植える木の大きさが4m、5m、それ以上と大きくなるほどに費用も数千円~1万円程度加算されていくのをイメージしておくと良いでしょう。
植木本体の値段も大きさによって変わってくるし、大きい木だと運んだり植穴を掘るのに重機が必要だったりするので、植える木が大きいほどに数万円単位で金額が増えていく場合が多いです。
お庭一式の植栽工事を行う場合
お庭一式の植栽工事を行う場合、広さと植える本数が値段に大きく関わります。
ただし、シンボルツリーを一本植えるときの金額がそのまま本数分かかってくるというものではなく、施工する量が多くなればなるほど木一本あたりや面積あたりの金額は安くなっていくのが普通です。
だいたいの目安として、かなり狭い庭でも10万円、広さに応じて100万円からそれ以上の金額がかかることを想定しておく必要があります。
条件によっては客土や重機の手配などによって金額が加算されるので、まずは業者に見積もりをとってもらうのが良いでしょう。
具体例から植栽工事にかかる費用の目安を知ろう
実際に適正価格で作業を依頼するのがよいと言っても、出来れば見積りを取る前に目安の金額がわかっていると依頼しやすくなるものですよね。
そこでこの章では、実際に見積もり例をご紹介します。
「この作業内容ならこれくらいの金額になるんだな」と、見積を依頼するときの参考にしてみてくださいね。
【植栽例1】生垣用植木の植栽費用の内訳
まずは生垣として使用する場合の植栽工事にかかる費用の内訳の一例をご紹介します。
たとえば、カナメモチ(レッドロビン)の生垣庭の外周を10mぶん植栽する場合、高さ0.8mのカナメモチを1mにつき1.5本の感覚で植栽することでお願いしたとしたら、だいたい40,000~70,000円ほどが想定されます。
1mにつき施工費が3,000~5,000円ほどで、それに植木代が10,000~20,000円ほど加算されるイメージです。
この高さなら支柱となる竹垣の設置が必要になる場合が多いので、その代金が追加で1~3万円、客土が必要なら1mにつき500円ほどで、5,000円程度の加算を想定しておけば良いでしょう。
つまり合計金額は以下のようになります。
項目 | 金額 | |
施工費 | 3,000~5,000円/1m単位×10m分 | 30,000~50,000円 |
植木代 | 生垣10m分 | 10,000~20,000円 |
支柱代金 | 生垣10m分 | 10,000~30,000円 |
客土(必要な場合) | 500円/m×10m分 | 5,000円 |
合計 | 55,000~105,000円 |
樹種が変わっても施工費は変わらないことが多いので、たとえばトキワマンサクやボックスウッドなどのようにカナメモチより植木自体が若干高くつく樹種の場合、樹木代の差がトータルの金額の差になってくるという感じになります。
【植栽例2】シンボルツリーの植栽費用の内訳
次にご紹介するのは、シンボルツリーを植えるときの費用の内訳例です。
高さ2mに満たないシマトネリコを一本だけ植える場合、想定される金額はだいたい20,000~44,000円ほどです。
植木代が10,000~30,000円ほどで、それに加えて施工費が8,000~12,000円ほど、支柱代が2,000円ほどかかるイメージです。
さらに客土をするのならだいたい8,000~10,000円くらいを追加で想定しておけば良いでしょう。
ただし、植える木が大きいとその分植木代が高くつき、支柱も3m以上の木になると大きなものを設置する必要があるので、その分高くなります。
施工費は生垣と同じで普通変わりませんが、植える木が大きくなると木を運ぶクレーンや植穴を掘るバックホウなどの重機が必要になり、数万円追加でかかる可能性があるので注意が必要です。
また、元々あった植木を移植または伐採する場合、大きさによってそれぞれ10,000~100,000円ほどを想定しておくと良いです。
クレーンやバックホウなどの重機が必要な場合はさらに数万円、伐採・伐根の場合は処分費用で5,000~20,000円ほどかかる場合があります。
項目 | 金額 | |
施工費 | 8,000~12,000円 | |
植木代 | シマトネリコ×1本(2m弱) | 10,000~30,000円 |
支柱代金 | 2,000円 | |
客土(必要な場合) | 8,000~10,000円 | |
合計 | 28,000~54,000円 |
【植栽例3】お庭一式の植栽工事の費用の内訳
お庭一式の植栽工事を行う場合、広さや植える本数によっておおよそ150,000円~1,000,000円ほどとかなり費用に幅があります。
庭の植栽と一概に言っても、植木3~4本と下草の植栽くらいで済むものともともとあった植木を撤去し新たに数十本植栽する場合とでは費用が全く違うからです。
また、植栽工事を行う場合、外構工事として砂利石の敷設や花壇の造成などの工事もまとめて行うことが多いので、その分の費用も加算されます。
高くても1,000,000円ほどと書きましたが、それらも含めた場合トータルで1,000,000円を超えることも珍しくありません。
よくあるパターンについて、費用別にいくつかご紹介します。
パターン①:シンプルな雑木林風の植栽
庭に植栽スペースが少なく、一角に雑木林風の植栽をした事例です。
10㎡ほどのスペースにイロハモミジとアラカシを一本ずつ植栽し、低木としてヤマブキやユキヤナギなど6本ほど、下草としてススキなどを植栽したもので、客土や砂利の費用も含めトータルで15万円ほど。
植木1~2本くらいのスペースしかない場合でなければ、最低でもこれくらいの費用は見ておくのが良いです。
作業内容 | 金額 |
イロハモミジ、アラカシ各1本 低木6本ほど 下草(ススキ) 客土、砂利 使用 | 150,000円ほど |
パターン②:庭を一新し松を主体とした明るい庭に
植栽が伸び放題で鬱蒼としてしまった庭を一新し、新しく松を主体とした植栽をしたパターンです。
一部を残して既存の植栽は撤去し、新規の植栽として3mほどの松を一本、低木としてアジサイやツバキ、ツツジなど和風の庭に合うものを20本ほど、下草としてヤブランやタマリュウなどを植えました。
さらにコンクリートの撤去、砂利の敷設、既存の玉石などのレイアウトを行っています。
だいたい20㎡ほどの工事で、価格は40万円です。
作業内容 | 金額 |
松(3mのもの)×1本 低木(アジサイ、ツバキ、ツツジなど)×20本 下草(ヤブラン、タマリュウ) コンクリート撤去 砂利の敷設 玉石レイアウト ※総面積20㎡ほど | 400,000円 |
パターン③:管理の生き届かなくなった庭を明るい芝生の庭に
管理が生き届かず、植木が庭全体を覆ってしまった暗い庭を一新して、新たな植栽を施したパターンです。
植木をすべて撤去し、真ん中に広く芝生を、周りに植えマスをつくり、植栽を施しました。
エゴノキやシマトネリコなど2mほどの植木を25本ほど、それに付随してニシキギやナンテン、アベリアなどの低木や下草を木一本のスペースにつき2~3株ほど植栽しています。
植栽の撤去費用から新規植栽の費用まで含め、トータルで80万円です。
作業内容 | 金額 |
既存植木撤去 芝生設置 エゴノキ、シマトネリコ等×25本 低木(ニシキギ、ナンテン、アベリア) 下草 | 800,000円 |
smileガーデンは植木1本から庭全体の植栽まで対応可能
この記事では、植栽を植える際にしっかりと見積をとり、適正価格での作業依頼するためのポイントをご紹介してきました。
では実際に適正作業で依頼できる業者に作業を依頼したい場合どんな業者があるのかお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
そんなときにご利用いただきたいのが、弊社smileガーデンです!
smileガーデンでは、地域に根差した職人がお客様の理想に合わせたプランで作業をおこなっております。
お客様それぞれのお悩みを丁寧にヒアリングし、そのお悩みに対する解決策をお見積りと共にご提案します。
もちろん見積金額は明朗会計!
ご予算をお聞かせいただければ、ご希望の予算内での作業をご提案させていただきます。
見積後の追加料金はございませんので、お気軽にご相談くださいませ。
愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。