ドッグランのフェンスは、簡易的なものよりも目隠し効果がある立派なフェンスを施工してもらうのがおすすめ。

プライバシーが守られるほか、愛犬が脱走しにくく、事故を未然に防げます。

今回は、ドッグラン用の目隠しフェンスの役割や種類、おすすめの商品を紹介!

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氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 柴﨑光一

建築・インテリア学科卒の造園士×Webコンテンツクリエイター。 東京で建築、カナダのトロントで造園、その後カナダのハリファックスの大自然で植物と戯れながら、植物・庭・ガーデニングのWebコンテンツクリエイターを開始。 現在はヤシの木を主体とするドライガーデンの造園士とWebコンテンツ・ガーデニング商品の監修者としても活動中。日本での建築とカナダでの造園の経験に加え、趣味の植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんに植物や庭の魅力をお届けします。

目次

ドッグラン用の目隠しフェンス|役割と効果

ドッグランをつくるときに、必ず設置してほしいのがフェンス。

愛犬の脱走を防げ、事故を未然に防ぐことができます。

特に外部から私有地が見えにくい目隠しフェンスは、ドッグランと兼用して設置することで、愛犬の無駄吠えを抑えられ、プライバシーも守ることができるのでおすすめ!

  • 愛犬の安全を確保
  • 無駄吠えを減らす
  • プライバシーの保護

ここでは、目隠しフェンスの3つの役割と効果を詳しく紹介します。

①愛犬の安全を確保

フェンスをしっかりと建てることで、愛犬が敷地から脱走しにくくなり、事故にあう危険性が減ります。

交通事故や誤飲誤食、刃物や割れ物よる怪我、さらに誘拐などから愛犬を守ることができます。

敷地の境界線の目隠しフェンスに加え、敷地内のドッグラン用フェンス・ケージで2重に設置することも大事です。

ジャンプ力が高い犬種は、フェンスを超えてしまう場合もあるので、愛犬にあわせたフェンス選びをしましょう。

②無駄吠えを減らす

来客や人が敷地前を通りかかったときなどに、愛犬が無駄吠えをすることもあると思います。

警戒心や欲求など、さまざまな理由から吠えるといわれています。

目隠しフェンスを愛犬との間に建てることで、吠えることを抑える効果も期待できます。

外が見えないようにカバーすることで、愛犬も安心し、近所に迷惑になることもあまりありません。

③プライバシーの保護

目隠しフェンスは境界線の仕切り・愛犬の脱走防止だけでなく、外部からの視線を遮断し、プライベートを保護する役割があります。

防犯にもつながるため、快適な暮らしができるポイントも。

また、愛犬と遊ぶときにも、外部の人や近所からの視線を気にせずに、気軽に一緒に楽しめることもできます。

ドッグラン用の目隠しフェンス|種類と素材

ドッグラン用としても使用できる、目隠しフェンスの種類は以下の4つ。

  • 木製目隠しフェンス
  • 樹脂製目隠しフェンス
  • アルミ製目隠しフェンス
  • 採光パネル付き目隠しフェンス

愛犬にとってベストな素材など総合的に考えて、選んでみてくださいね。

1. 木製目隠しフェンス

木の温もりが感じられ、ナチュラル感のある木製の目隠しフェンス。

鉄などのハードな素材よりも圧迫感を感じにくく、開放的な空間に仕上がります。

リラックス効果も期待でき、のんびりと愛犬と過ごせる庭をつくりたい方におすすめ。

デザイン性も高く、格子状(ラティス)・横張り・縦張り・クロス張りなどと、庭のテイストや雰囲気に合わせて選べます。

枕木を使ったフェンスもノスタルジックで、洋風テイストの庭によく馴染みますよ。

2. 樹脂製目隠しフェンス

木製目隠しフェンスよりも耐久性が高く、メンテナンスも簡単な樹脂製の目隠しフェンス。

数年経っても色あせやひび割れなどが起きにくく、ランニングコストがかからないフェンスです。

樹脂に木粉を混ぜ合わせてできているため、木の質感により近く、木製フェンスのようにナチュラル感があります。

サビや傷にも強いため、愛犬が爪を立てて寄りかかっても問題ありません。

3. アルミ製目隠しフェンス

アルミ製目隠しフェンスは、手頃な価格でメンテナンスも少ないのが特徴です。

腐食耐性が高く、サビによって腐って折れることがあまりなく、最低でも10年以上は使えるといわれることも。

ほかの素材よりも軽量なため、自分で取り付ける場合は設置も楽で、種類によっては大掛かりな工事が不要なものもあります。

4. 採光パネル付き目隠しフェンス

スモークがかった透明のパネルが取り付けられた、採光パネル付き目隠し。

背の高いフェンスを取り付けても、光が差し込みやすく、庭を明るく演出できます。

また、外からは人や愛犬のシルエットが見えるだけで、外部からの気になる視線を感じることがあまりありません。

比較的、樹脂製やアルミ製のフェンスに取り付けられ、圧迫感を低減させたいときに付けるのもいいかもしれません。

ドッグラン用の目隠しフェンス|施工例

ドッグラン用と庭の仕切り用として使用できる目隠しフェンスですが、各素材の中でも、板やパネルの組み合わせ方や形などに違いがあります。

種類によって光の差し込み方や、影の入り方などが異なり、庭の雰囲気も変わります。

また、フェンスを建てる位置によって愛犬が走り回れる範囲や、一緒に休息できる場所など決めることができます。

ここでは、目隠しフェンスをどのように使って施工しているか、実例の写真付きで3つ紹介します。

①ベンチのあるモダンな目隠しフェンス

こちらの施工例では、ダークブラウンの木目調の樹脂製目隠しフェンスを使って、上品なモダン風に仕上げたドッグランのある庭です。

パネルが細かく並べられているため、外部からの視線を和らげ、外で愛犬と遊んでいるときや洗濯物を干しているときも気になりません。

フェンスの間にはベンチも設けられ、休憩をしながら愛犬と遊べるのも魅力的!

②メッシュフェンスと組み合わせる

目隠しフェンスを敷地いっぱいに使うとコストは高くなりがち。

その場合は、気になる箇所だけに目隠しフェンスを建て、外部から内部が見えにくい箇所には、価格の安いメッシュフェンスを組み合わせるといいです。

愛犬も外の景色を眺めることができ、退屈せずに外で遊ぶことができます。

またメッシュフェンスなら、比較的出入り口が取り付けられているメーカー商品も多く、散歩や外に遊びにいくときにも楽です。

③後から施工もできるラティスフェンス

すでにできあがってしまった庭に、後から目隠しフェンスを建てるのは大変ですよね。

その場合は、ラティスフェンスといわれる木製、または樹脂製でできた格子状の枠を組み合わせたフェンスで、あとから取り付けるといいです。

業者に依頼して、基礎の上に建てて施工するタイプあれば、DIYで置いて設置ができる簡易的なタイプもあります。

写真は庭全体にフェンスを建てていますが、連結して建てる構造なので、部分的に建てることも可能です。

ドッグラン用の目隠しフェンス|選び方のポイント

囲いや庭から脱走しないように、愛犬のサイズにあったドッグラン用の目隠しフェンスを設置しましょう。

目隠しフェンスの選び方は、下記の3つのポイントを注目します。

  • 目隠しフェンスの高さ
  • 目隠しフェンスの強度
  • 目隠しフェンスの脱走防止

Point1. 目隠しフェンスの高さ

ドッグランで使われるフェンスの高さは、小型犬で60cm以上、大型犬で120cm以上が望ましいといわています。

高さが不十分だと、ジャンプ力が強い愛犬では、すぐに飛び越えて脱走してしまう場合も。

できるだけ、愛犬の能力や犬種にあった高さのあるフェンスを設置しましょう。

Point2. 目隠しフェンスの強度

業者が施工する目隠しフェンスは、耐久性の高いものが多く、犬が体当たりしても破損する心配はあまりありません。

しかし、数十年と経つと耐久性は落ち、台風や嵐が来たときに部品が飛ばされる可能性もあります。

また、パネルのネジが緩くなって、隙をついて愛犬が脱走する場合も。

できるだけ耐久性が高く、衝撃に強い目隠しフェンスを選び、数年に一度は業者に依頼してメンテナンスをしてもらいましょう。

Point3. 目隠しフェンスの脱走防止

愛犬の脱走防止として、フェンスの板材であるパネルが細かいタイプの目隠しフェンスを選ぶようにしましょう。

パネルの隙間が広過ぎると、犬の大きさによっては、隙間から脱走してしまう場合も。

小型犬では、地面との隙間や基礎ブロックとパネルの隙間から抜け出すこともあるので、地面からフェンスの頂点まで隙間があまりないタイプがおすすめです。

また、犬はフェンスの上部からジャンプして脱走するだけでなく、ときにはフェンスの仕切り同士の隙間や穴を掘って地面から脱走する場合があります。

フェンスの周りにも工夫することが大事です。

例えば、フェンスの周りに、イスやブロックなど台となるようなものを置くのを避け、花壇を設置して庭木や草花などを植物を植えておくといいです。

ただし、植物よっては毒をもつものあるので、愛犬が誤飲誤食しないように注意しましょう。

ドッグランに使える!おすすめの目隠しフェンス

ここでは、外構のプロがおすすめする目隠しフェンスを4つ紹介します。

  • LIXIL|アルミフェンス「フェンスAA」
  • 三協アルミ|採光アルミフェンス「MY型」
  • タカショー|天然木フェンス「e-ウッド」
  • YKKAP|樹脂製フェンス「ルシアスH13型」

どの商品も、大手メーカー会社が販売しているものです。

庭で愛犬と一緒に快適に過ごせることや、統一感のあるに住宅に見せる高品質な目隠しフェンスです。

1. LIXIL アルミフェンス「フェンスAA」

天然木のような木目が入り、アルミのハードな質感を感じさせないLIXILの「フェンスAA」。

本物の木ではありませんが、ぱっと見ただけではわかりにくく、温かみを感じられるフェンスです。

型によってパネルの幅が違いますが、どのタイプも横に入るスリットは、風と光が自然に入るような構造になっていて、快適で過ごしやすい庭をつくれるようです。

愛犬も飼い主も気持ち良く過ごせ、一緒に庭で楽しめます。

2. 三協アルミ 採光アルミフェンス「MY型」

三協アルミが出す「採光フェンスMY型」は、クリアフロストとオパールの2色のパネルカラーから選べる採光パネル付き目隠しフェンスです。

透明感の高いクリアフロストは、より光が差し込みやすいため、愛犬がぽかぽかと日なたぼっこできる明るい庭を演出。

スモークが強くかかったオパールは、プライバシーを保護し愛犬とのプライベートな時間をのんびりと満喫できます。

パネルの高さも1〜3段までとあり、愛犬のサイズにあわせて最適な高さを選べる魅力もあります!

3. タカショー 天然木フェンス「e-ウッド」

木の温もりとなめらかな質感のあるタカショーの「e-ウッド」。

特殊な加工によって、耐久性や腐食性を向上させた杉材を使用し、耐久寿命が長い天然木のフェンスです。

庭のテイストにあわせて板塀・目隠し・格子・アメリカンタイプがあり、透け具合もそれぞれです。

木製なので鉄のように熱を吸収しにくく、愛犬が寄りかかっても、大きなやけどをしにくい特徴もあります。

4. YKKAP 樹脂製フェンス「ルシアスH13型」

YKKAPの樹脂製フェンス「ルシアス」は、上品で重厚感ある目隠しフェンスです。

外部からの視線や人影を感じにくく、わずかにあいた隙間から光と風を通し、心地良い目隠し効果を期待できます。

愛犬も外にいる人影を感知しにくく、無駄吠えをすることも少なくなるでしょう。

また、フェンスの高さもあるため、太陽が傾けばほどよいシェードにもなります。

庭で愛犬と一緒に静かに遊びたい方におすすめの目隠しフェンスです。

ドッグラン用の目隠しフェンスは、DIYで設置可能?

ドッグラン用の目隠しフェンスは、素人がDIYで建てることもできます。

ホームセンターや通販など市販で購入でき、設置が簡単なフェンスであれば、大きな問題は起きにくいのでDIYでも問題ありません。

ただし、大掛かりな作業が必要になるタイプは避けた方がいいです。

地中に基礎ブロックやモルタルを流し込む作業や既存のブロック塀などに穴をあける作業などは、素人では難しく、建築基準法に違反に場合も。

土木工事の経験がない方は、専門の業者へ相談することをおすすめします。

まとめ

ドッグラン用に目隠しフェンスを建てることで、愛犬が敷地から脱走しにくくなり、愛犬の命を守る役割があります。

また目隠し効果があるので、来客や近所に無駄吠えをしにくくなる効果も期待できます。

木製・樹脂製・アルミ製と素材があり、タイプを選べば庭のテイストにあわせておしゃれな外観をつくることも可能です。

ぜひドッグランを設置するときは、目隠しフェンスを建て、愛犬と飼い主、そして家族が楽しめる庭づくりをしてみてくださいね!

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