人工芝は、設置するスペースや場所、目的と用途を考えて選ぶことが大切です。

たくさん商品があっても迷うことなく選べ、自分の庭にあった最適な人工芝を設置できます。

この記事では、庭のプロが選ぶおすすめの人工芝5選と、適切な選び方について詳しく紹介します!

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氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 柴﨑光一

建築・インテリア学科卒の造園士×Webコンテンツクリエイター。 東京で建築、カナダのトロントで造園、その後カナダのハリファックスの大自然で植物と戯れながら、植物・庭・ガーデニングのWebコンテンツクリエイターを開始。 現在はヤシの木を主体とするドライガーデンの造園士とWebコンテンツ・ガーデニング商品の監修者としても活動中。日本での建築とカナダでの造園の経験に加え、趣味の植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんに植物や庭の魅力をお届けします。

目次

人工芝の適切な選び方|スペース・場所・用途よって

天然芝よりも管理の手間が少なく、お手入れをしっかり行えば5年以上と長く使える人工芝。

ホームセンターや通販サイトでは、さまざまな商品がラインナップしていて、選択肢がたくさんあります。

その分どれが良いのかわかりにくく、最適なものが見つけにくいですよね。

しかし、人工芝の適切な選び方を知っていれば、迷うことはなくなり、自宅の庭にあったものが選べます。

人工芝は、下記の3つ特徴に注目して選ぶことがポイントです。

  • 人工芝のタイプ
  • 人工芝の性能
  • 人工芝のパイル

庭のスペースや設置する場所、さらに目的・用途によって選び方が変わります。

1. 人工芝のタイプ|庭のスペースにあわせて

人工芝は大きく分けると「ロールタイプ」と「ジョイントタイプ」の2種類があります。

設置する敷地の広さや庭のスペースにあわせてどちらかのタイプの選ぶのがいいですが、パートごとに使い分けるのがベスト!

まずは、ロールタイプとジョイントタイプのそれぞれの特徴とメリット・デメリットをチェックしてみましょう。

設置する敷地や庭を思い浮かべながら、どちらが最適か選んでみるといいです。

ロールタイプは、広めの敷地におすすめ!

設置する敷地や庭が広い場合は、カーペットのような1枚のマットを広げて使用するロールタイプの人工芝がおすすめ!広い場所にパッと広げれば、効率良く敷き詰められます。

つなぎ目が目立ちにくく、隣り合った人工芝とジョイントテープとU字釘を使ってつなげれば、まるで天然芝が広がったようです。

好みの長さでカッターでカットできるので、曲線が多い敷地や水道のマンホールがある場所など、形にあわせて敷き詰められます。

しかし、1枚が大きいサイズのため重さがあり、作業がしにくいかもしれません。

また、サイズが大きくなればなるほど、芝を敷き詰めたときにしわになりやすく、ぼこぼことした見た目になる場合もあります。

初心者の方は、2人以上で作業をするのがいいです!

ジョイントタイプは、小スペース・ベランダに最適

正方形にカットされたジョイントタイプは、1枚1枚をつなぎあわせて地面に設置する人工芝。

ベランダやバルコニーなど小さなスペースで使いやすく、部分的に設置できる良さがあります。

そにため、芝の色や別の素材をで交互に敷き詰めれば、個性的なデザインが簡単にできます。

また、ロールタイプと比べて重さが軽く、片手でさっと敷ける身軽さが魅力的!敷き詰めたあとも、人工芝が浮いてぼこぼことなることもあまりありません。

ただし、パズルのように複数をつなぎあわせるため、つなぎ目が目立ちやすく、広い場所に設置してしまうと碁盤のようなマス目が目立つ場合も。

さらに、コストもかかりやすいので、できるだけ小さい箇所で使うようにしましょう。

2. 人工芝の性能|設置場所にあわせて選ぶ

たくさんの種類がある人工芝。

商品によって排水性が高いもの、耐久性があるUV加工がされたものなどがあります。

人工芝を敷く場所にあわせて、性能を選ぶのがいいです。

天候や日差しの向きなど、設置する場所の方角を確認して人工芝を選ぶことで、劣化する早さを遅くでき寿命を伸ばすことができます。

玄関アプローチやメインの庭には、UV加工を

家の顔となる玄関アプローチや、南側に面していることが多いメインの庭には、UV加工がされた人工芝がおすすめです。

屋外に設置する人工芝は、太陽の日差しにさらされ、紫外線によって色あせや劣化がしやすいです。

紫外線防止の対策がされていない人工芝だと、5〜8年程度といわれる耐久寿命よりも短く、使えない状態になる場合も。

紫外線対策がきちんとされた人工芝なら、芝がボロボロになりにくく、耐久寿命よりも長く使えることもあります。

人の出入りや目に付く玄関アプローチやメインの庭に設置すれば、庭の雰囲気を損なうことが少なく、いつまでも美しい景観を維持しやすいです。

湿気がたまりやすい場所は、水はけが良いものを

湿気がたまりやすい庭や、陰になりやすい北側に面した場所に設置する場合は、できるだけ排水性の高い人工芝を選ぶようにしましょう。

水はけが悪い人工芝だと、水が乾きにくくいつまでも残ったままでいるので、芝の表面にカビが生えることもあります。

芝の表面には、土・落ち葉・動物の毛・人間の皮脂などが落ちているため、湿気によって菌が繁殖しカビとして発生します。

場合によっては、取り除きにくい黒カビなども発生することもあり、見た目が悪くなりやすいです。

また、カビが生えなければ掃除する手間も減り、お手入れも楽になりますよ!

3. 人工芝のパイル|目的・用途別に選ぶ

人工芝の芝葉の部分を「パイル」と呼び、商品によってさまざまな規格サイズが用意させています。

基本的にはパイルの長さが20〜30mm程度のものが天然芝と同じぐらいの長さで、程よい硬さとやわらかさがあります。

人工芝を使う明確な目的・用途がなければ、パイルの長さが20〜30mmのものが最適です。

サッカーやドッグランなどをつくる目的・用途がある場合は、20〜30mmを基準に、それ以下・それ以上のパイルの長さを選ぶといいです。

パイルの長さ20m以下は、ドッグランやゴルフ向き

ドックランをつくりたい方やパターゴルフなどを楽しみたい方は、パイルの長さが20mm以下のショートパイルがベスト。

メンテナンスがしやすく、簡単に設置もしやすいです。

犬や猫などのペットも走りやすくて、快適に感じてくれるでしょう。

また、パイルの内部に熱がこもりにくいため、暑さを感じにくく、夏に寝転がっても涼しく感じやすいです。

ただし、転ぶと擦り傷などの怪我をしやすく、クッション性もほとんどないためロングパイルよりも危険性があります。

小さなお子さんがいる家庭では、走って怪我をしないように注意しましょう。

パイルの長さ40mm以上は、子どもでも安全!

小さなお子さんがいる方には、ふかふかとクッション性のあるロングパイルがおすすめ。

パイルの長さが40mm以上のものが転んでも怪我をしにくく、安全性がショートパイルよりも高いです。

そのため、サッカーなど激しいスポーツをする目的・用途がある方にも使いやすく、快適に感じやすいです。

しかし、ショートパイルよりも内部に熱がこもりやすく、夏は暑さを感じる場合も。

さらに雨が降った日などは滑りやすいので、怪我には注意しましょう。

リアル感があるおすすめの人工芝|つや消し・色むら

「設置した人工芝が、プラスチックぽくって見た目が悪い」という失敗がしばしば起きます。

さまざまな種類がある人工芝は、価格も商品で大きく違います。

安価過ぎるものを選ぶと天然芝のようなリアル感が低く、庭の景観が悪くなってしまうことも。

見た目や質感などが本物に近い人工芝を設置したい場合は、パイルに「つや消し」が施されたものがおすすめです。

太陽の光によって葉が反射すると、プラスチック感が強く、安っぽく見える場合もあります。

さらに色にもこだわり、本物の芝に見えるように茶色く変色したパイルを混ぜ合わせた「色むら」がある人工芝を選びましょう。

色が均一ではないため、自然のような色合いがありリアル感が高いです。

人工芝のおすすめの種類 Best5!各メーカーを徹底比較

ここでは、庭のプロがおすすめする人工芝を5つ紹介!各メーカー会社と徹底比較し、庭を美しく演出する人工芝を選びました。

また見た目だけでなく、性能の良さやサッカーなどのスポーツがしやすい種類などもあります。

  • Green Field|リアリーターフ®(ヨーロピアンロング )
  • 芝人|SターフCOOL
  • SLDS|ナチュラル人工芝
  • ユニオンビズ|メモリーターフ AG20
  • DCM|防草・透水人工芝

このあとそれぞれを詳しく紹介します!

1. Green Field リアリーターフ® ヨーロピアンロング

Green Fieldが出す「リアリーターフ®のヨーロピアンロング」は、リアルさを求めた人工芝。

針のように細くなったパイルは複数の異なる色が混ぜ合わせられていて、ヨーロッパで親しまれている芝を演出したようです。

自然な色合いと風合いに仕上げられているため、上品で美しい庭を演出してくれます。

洋風テイストに庭におすすめの人工芝です。

価格:50,900円(税込)
素材:ポリエチレン・ポリプロピレン
パイル:40mm
サイズ:1×10m

2. 芝人 SターフCOOL

パイルの長さが40mmでふかふかのクッション性がある芝人(しばんちゅ)の「ターフCOOL」。

パイルに遮熱加工を施していて、芝葉の温度上昇を防ぐ優れた人工芝です。

ターフCOOL芝の表面温度は-10℃の遮熱作用効果があるようです。

サッカーなどのスポーツをやっているときでも、足元をサポートし、負担にならない構造となっています。

踏み心地も良いため、寝転がったら気持ちよさそうですね!

価格:6,800円(税込)
素材:ポリエチレン・ポリプロピレン
パイル:40mm
サイズ:2×10m

3. SLDS ナチュラル人工芝

フィットネスジムなど人工芝にも力を入れているSLDSが出す「ナチュラル人工芝」。

庭用だけでなく、スポーツやドックラン用でも使える万能な人工芝です。

35mmのパルムが1箇所で16本織り込まれいるため、高密度で手触りが良く、転んでも怪我をしにくいです。

パルムが高密度でも水抜き穴が無数にあり、水はけは抜群!また、重いものを置いても、パルムが倒れにくく耐久性もあります。

屋外・室内と両方で使用できる便利な人工芝です。

価格:27,280円(税込)
素材:ポリエチレン・ポリプロピレン
パイル:35mm
サイズ:1×10m

4. ユニオンビズ メモリーターフ AG20

人と犬がコミュニケーションを取りながら、障害レースのタイムを競う競技の国際審判員と共同で開発されたユニオンビズの「メモリーターフ AG20」。

使用されるパイルは、犬の足腰の負担を軽減し、怪我のリスクを回避する特別な仕様となっています。

パイルの密度にもこだわっていて、犬の足が滑りにくいように、織り込み方に工夫がされているようです。

ドッグランを庭に作りたい方におすすめの人工芝です!

価格:109,890円(税込)
素材:ポリエチレン・ポリプロピレン
パイル:20mm
サイズ:2×10m

5. DCM 防草・透水人工芝

庭やベランダでガーデニングが楽しめるように工夫がされたDCMの「防草・透水人工芝」。

雑草が生える原因ともいわれる水抜き穴をなくし、代わりに不織布を裏面に取り付け、水はけをさらに良くした人工芝です。

防草・透水・排水が抜群なだけでなく、従来のものよりもかなり薄くて軽いのが特徴。

不織布なので重くならず、施工がしやすいです。

また防草シートも必要がないので、費用も安く済みます。

サイズは1×10mだけでなく 1×1m、1×2m、1×5m、2×5m、2×10mと、スペースにあわせて選べるので、適切なものを設置してくださいね!

価格:25,080円(税込)
素材:ポリエチレン・不織布
パイル:35mm
サイズ:1×10m

まとめ

人工芝は「庭のスペース」「設置する場所」「目的と用途」を考えてから選ぶことで、美しい庭の景観を損なわずに設置ができます。

例えば、庭のスペースが広ければロールタイプのものを選び、北側に面して影になるような庭であれば水はけの良い人工芝を選びます。

さらにお子さんと一緒にサッカーをするなど用途がある場合は、ショートパイルの人工芝を選ぶ、などと商品が多くても的確でスムーズです。

また、購入した人工芝をできるだけ長く使用できるように、設置後はしっかりとお手入れをし、芝がだめにならないような使い方を心がけましょう。

ぜひおすすめの人工芝や、庭にあった人工芝を選び、家族や友人と楽しめるようなすてきな空間をつくってみてくださいね!

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