心地良くてリラックスのできるウッドデッキを作るなら、木の香りや温もりが感じられて癒し効果のある天然木がおすすめ。
木の種類を選べば、メンテナンスの少ないものも作れます。
天然木でできたウッドデッキの木の種類やそれぞれのメリット・デメリットを詳しく解説!
 
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目次

ウッドデッキの種類

ウッドデッキの素材には、本当の木材を使った「天然木」と、樹脂と木粉を混ぜ合わせてできた「樹脂・人工木」の2種類があります。
 

木のやさしい温もりが感じられる天然木は、滑らかな質感を持ち、風化していく姿にも趣が感じられるのが魅力的。また、樹脂・人工木にはない、木の香りがリラックス効果を生み、心地ち良い空間が作れます。
 

さらに天然木は、木材の硬さやしなやかさによって2種類に分けれます。
素材自体が柔らかくて、DIYなどでも加工がしやすく、価格もやすい「ソフトウッド」。
価格はソフトウッドよりも高いですが、耐久性があり、腐りにくく、シロアリなのどの害虫被害が少ない「ハードウッド」の2つがあります。
 

耐久性のある樹脂・人工木は、色や模様などおしゃれなデザインが多く、掃除や塗装、張り替えなどのメンテナンスがないため、種類を選べば、天然木よりもコストを安く抑えられますよ。

天然木ウッドデッキの特徴と木の種類

材の硬さやしなやかさによって、ハードとソフトの2つのタイプに分かれる天然木。
それぞれ広葉樹や針葉樹と木の種類によって、材の質が変わります。
また耐久性や価格も異なるなので、ウッドデッキを作るときは、木の種類や材質にも注目してみましょう!
 
 

イペやウリンで作られる[ハードウッド]

 
広葉樹を使ったハードウッドは耐久性に優れ、上質な素材を選べば、樹脂・人工木よりも長期的に使えるものがあります。ウッドデッキを長く使うためのメンテナンスは、あまり必要ではないですが、見た目が悪くならないよう、定期的に塗装するのが最適です。
 
ハードウッドの中でも、特に強固な材である「イペ」と「ウリン」について解説します。
 
 

●イペ

 

ブラジルやコロンビアを原産とするイペの木。
先にドリルで穴をあけないと、ビス打ちができないほど芯がとても硬い木材です。
湿気にも強く、水に濡れても腐りにくい特徴があり、シロアリの被害もありません。
 
木目がくっきりと見えて美しいイペの材。
薄いブラウン系のウッドデッキが作れ、ナチュラル感が強く、明るい雰囲気あのあるお庭が作れますよ。

●ウリン

 

ウリンの木は、インドネシアやマレーシアに自生し、高温多湿な環境に強いため、水や湿気では腐りません。
耐久性がとても優れたウリンは、100年以上の寿命があるともいわれ、別名「アイアンウッド」とも呼ばれています。

 
樹液が赤いため、材にすると赤みを帯びた濃いブラウン系になり、きめ細やかな木目が入るのが特徴。
ウリンを使ったウッドデッキなら高級感があり、シックでスタイリッシュな見た目のお庭が再現できます。

ヒノキや杉で作られる[ソフトウッド]

柔らかくて、手触りの良いソフトウッドは、針葉樹を使った木材です。
木の繊維が同じ方向を向いているため、カットや加工するときはとても楽。
ソフトウッドを使ったウッドデッキの上で寝転がったときは、木の香りと温もり、そして柔らかな感触が気持ち良いです!
 
日本でも木材として採れる「ヒノキ」と「杉」について解説します。
 
 

●ヒノキ

 

昔から木材として使われ、強度があるヒノキ。
ソフトウッドの中でも、高い耐久性を持ち、水にも比較的強く、5〜10年ほどの寿命があります。
 

滑らかな質感を持つ木肌は、世界でもトップクラスで、美しい仕上がりになります。
また、木の香りも良いため、ウッドデッキで心地よくリラックスができるでしょう。

●杉

 

木材の中でも馴染み深い杉は、価格が安くて、加工もしやすい木です。
柔らかい材質のため、ハンドノコギリでも切れ、初心者でも扱いやすいのがポイント。
 

ホワイトに近いブラウン系の色味をもつヒノキ材は、くすんだ木肌に趣があり、和の雰囲気を感じられるウッドデッキが作れます。
丁寧に塗装することで、7〜8年以上使用もできますよ。

ハードウッドとソフトウッドのメリットとデメリット

木目が美しくて、樹脂・人工木よりもリラックス効果のある天然木。
ウッドデッキを作るときは、ハードとソフトのそれぞれの特徴を把握しておくことが大切です。
 

耐久性や価格などそれぞれメリットやデメリットは異なるので、どちらのタイプがお庭で使いやすいか、最適なものを見つけましょう!
 
 

ハードウッドは高耐久で寿命が長い

 

基本的にハードウッドは、ソフトウッドよりも耐久性がかなり優れていて、寿命も長いです。
樹脂・人工木のように長く使用できて、さらに本当の木を使って木の質感や手触り、温もりが感じられ、細部までこだわったウッドデッキを作りたい方におすすめ。

●メリット

 

木の繊維が細かく密になったハードウッドは、水や湿気による腐食や、害虫による侵食など、木材が劣化しにくい特徴が大きなポイント。
防腐剤や塗装などのメンテナンスもあまり必要なく、20〜30年以上やりかえる必要がありません。
また、真夏の直射日光に当たっても、デッキ表面が熱くならないため、火傷することもなく、小さなお子さんも安全に使えます。
 

  • ・腐りにくい
  • ・害虫被害にあいにくい
  • ・紫外線や雨風などによる耐久年数が長い
  • ・塗装や防腐剤などの定期的なメンテナンスがほぼ必要ない
  • ・夏でもデッキ表面が熱くなりにくい
  • ・木の温もり感があって、ナチュラルな雰囲気が出せる

●デメリット

 

材がとても硬くて加工がしにくいハードウッド。
素人がDIYで作業するには難しく、プロが使うような機械や工具を用意しなければならないので、業者に依頼してウッドデッキを作りましょう。
 

また、木材の中でもハードウッドは価格がとても高いのが特徴です。
特にイペやウリンは、高級な木材なので、ウッドデッキを作るときは、慎重になって選びます。

  • ・素材が硬いため、加工がしにくい
  • ・価格が高い
  • ・樹液が染み出すしやすい

ソフトウッドは価格が安め

 

ヒノキや杉などの材の柔らかさが特徴のソフトウッド。
価格がハードウッドよりも安いため、コストを抑えてウッドデッキを作りたい方におすすめです。
また、手すりや床の一部など部材ごとにソフトウッドを使って、コストを抑えることもできますよ。

●メリット

 

材がとても柔らかくて、手触りの良いソフトウッド。
素人の方でも加工がしやすく、DIYに向いた木材です。
材の資源が豊富にあるため、安定した供給により価格がとても安く、費用を押さえたい方におすすめ。
 

  • ・材が柔らかく、加工がしやすい
  • ・価格が安い
  • ・夏でもデッキ表面が熱くなりにくい
  • ・木の温もり感があって、ナチュラルな雰囲気が出せる

●デメリット

 

ソフトウッドは材が柔らかい分、ちょっとした衝撃でも傷や凹みができやすいため、丁寧使う必要があります。
多くのソフトウッドは、水や湿気を吸収しやすく、乾かずにそのまま腐ってしまうことも。
また柔らかいため、シロアリなどの害虫が集まりやすく、劣化が早いことが特徴です。
 

塗装や張り替えなどメンテナンスがしっかりできていないと、3年ほどで寿命を迎えることもあるので注意。
防腐塗装や浸透性の塗装処理をして、長く使えるように手入れすることが大事です。

  • ・腐りやすい
  • ・害虫被害にあいやすい
  • ・板が反りやすい
  • ・紫外線や雨風などによる耐久年数が短い
  • ・塗装や防腐剤などの定期的なメンテナンスが必要

おしゃれなウッドデッキの例

天然木でできたウッドデッキなら、樹脂・人工木よりも柔らかな雰囲気があり、オリジナル性も高いです。
既製品を組み合わせて作ったものでないので、この世に1つしかないウッドデッキが作れるのも魅力的。
 

実例写真のウッドデッキは、広々と寝転がったり、家具を置いて家族と団らんしたりなど、快適に過ごせるよう開放的に設計しています。
またウッドデッキの床の高さを上げることで、リビングの床と一体化したつくりになり、内と外をスムーズ行き来できるような連続性をもたせています。
(参照元はこちら

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高杉 有希子
監修者 エクステリアプランナー 高杉 有希子

静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。

執筆者 柴﨑光一

リゾートガーデンスタイル専属の庭師×Webコンテンツクリエイター。 カナダのトロントで造園士を、その後日本で花屋のバイヤー・鉢物の管理・アドバイザーを経験した後、ヤシの木を主体とするリゾート・ドライガーデンの造園士に。 現在は、リゾートガーデンスタイルの社会福祉施設・DOG CAFEの専属庭師に加え、畑の開拓・管理、SNSも兼務。 植物を専門とするWebコンテンツクリエイター、ガーデニング商品の監修者としても活躍中。