玄関アプローチは、ご家族や訪問者がおうちに入る時に必ず通る道です。

一度作ってしまうとそこにあることが当たり前になってしまいますが、おうちや住んでいる人のイメージを左右する大切なポイントでもあります。

そんな玄関アプローチをご自身の手で作ることができれば、世界に一つしかないデザインになりますし、費用も抑えられますね。

労力をかけて作った玄関アプローチには愛着もわくことでしょう。

今回は玄関アプローチをDIYする方法をお伝えします。

これから外構工事をお考えの方は必見です。

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高杉 有希子
監修者 エクステリアプランナー 高杉 有希子

静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。

執筆者 らいち

大阪生まれ大阪育ち。古めの建築物が大好きです。暇さえあれば、団地建て替えの現場を見物に行って萌えています。

目次

玄関アプローチの仕上げ材いろいろ

玄関アプローチはいろんな建材で仕上げることができます。

ここでは人気のある仕上げ材をご紹介します。

参考にしてください。

タイル

タイル仕上げの玄関アプローチは、色や種類が豊富なため門柱や玄関ポーチなど他の外構アイテムとコーディネートしやすいというメリットがあります。

仕上がりの表面が平滑なため、汚れにくい、掃除しやすいといったメリットもありますよ。

デザイン性や機能性を考えて、ご自宅に合ったタイルを選びましょう。

レンガ

レンガ敷きの玄関アプローチは、流行りすたりのない定番の外構アイテムです。

タイル同様、並べ方によってさまざまな表情が楽しめます。

玄関アプローチをレンガで仕上げる場合に注意しておきたいのは、人が歩行する重さに耐えられる製品を選ぶということです。

ホームセンターなどで売られているものの中には装飾用のレンガも多くあります。

ネット通販などで購入する場合も、人の歩行する重さ耐えられる製品かどうかを事前に確認しておくことが大切です。

玄関アプローチはおうちの敷地の中で最も人が行き来する場所です。

せっかく敷いたレンガが数年も経たないうちに割れてしまうことのないように耐荷重のあるものを選びましょう。

敷石

敷石とは地面に敷くための平らな石のことです。

自然素材のため高級感があります。

敷き詰めたり、飛び石のように配置したり、敷き方によって仕上がりの印象が変わり、また和風や洋風、田舎風やモダンなどさまざまなテイストに合わせることもできます。

厚みのあるものから薄く加工されたものまで用途に応じて選べます。

砂利敷き

砂利のみで作られた玄関アプローチはあまり見ませんが、敷石やレンガ敷、タイルなどと合わせることで玄関アプローチが簡単におしゃれに変わります。

カラフルな色合いの製品も多く、他の仕上げ材の色とコーディネートも楽しめますよ。

枕木

線路の下に敷く素材でもある枕木は、玄関アプローチをナチュラルな印象にしてくれます。

あたたかみのある素材なのでカントリー風の外観や植栽との相性もいいでしょう。

玄関アプローチに使用する場合は地面に埋め込むため、しっかりとした防腐加工やハードウッド加工がされていなければ腐食してしまうことがあります。

腐食したまま放っておくと、他の外構や建物にシロアリなどの虫害を及ぼしてしまいますので、特に湿気の多い日本の土地ではこまめなメンテナンスが必要です。

近年はコンクリートや人工木でできたリアルな枕木も登場しています。

本物の枕木のようなリアルな見た目で重量感もあり、ほぼメンテナンスフリーです。

土間コンクリート

土間コンクリートで仕上げる玄関アプローチは、どんなおうちの外観にもマッチするすぐれものです。

一口に土間コンクリートと言っても、ポイントで溝を入れたり、他の素材を埋め込んだりすることで、さまざまな仕上がりの表情がでます。

土間コンクリートの打設には高い技術が必要なためDIYでおこなうには難しい部分もありますが、仕上がりの見栄えが少々悪くなってもDIYの「味」として楽しめる方なら、ぜひ挑戦してみましょう。

玄関アプローチのDIY!下準備編

DIYを成功させるためには、準備を怠らないことが大切です。

実際に玄関アプローチのレンガやタイルを施工するまでの準備の工程をまとめました。

参考にしてください。

まずはDIYする範囲を考えましょう。

DIYをする目的の一つに「楽しむ」ということが挙げられます。

いくら費用が抑えられるからと言って、DIYで苦痛を感じてしまっては意味がありません。

実際に屋外のDIYでは重い建材を使用するため体力を使いますし、天候にも左右されがちです。

まずはどの範囲までなら、楽しくDIYできるのかを考えましょう。

デザインを考える

玄関アプローチをどんなデザインにするのかを考えます。

おうちの外観に合った色や素材、日々の動線をイメージしながら、考えてみましょう。

ご自身でいいデザインが思い浮かばない場合は、インターネットでエクステリアの施工例を見て考えてもいいでしょう。

もっと具体的なデザインが必要なら、スキルマーケットの出品者にデザインしてもらうという方法もあります。

比較的お手軽な価格で、平面図や立面図の他にパースまで作成してくれるケースもありますよ。

整地する

敷地を整えます。

小石や雑草を取り除きます。

地面に凹凸があっては玄関アプローチが綺麗に仕上がりませんので、地面を転圧機で平らにならします。

転圧が不十分だと仕上げ面が沈み込む可能性があります。

転圧機は1日あたり数千円でレンタルできるホームセンターもありますよ。

採寸・素材を用意する

敷地の採寸をします。

たとえば玄関アプローチをタイル貼りにする場合、採寸した寸法からタイルが何枚必要なのかを計算します。

タイルなどの素材は、思いがけず足りなくなった場合や破損があった時のことを考えて余分に用意しましょう。

敷地に水勾配をつける

水糸を使って玄関アプローチのレベルや水勾配を決めます。

玄関アプローチの水勾配は2%程度でいいでしょう。

2%の勾配とは、1mあたり2cmの勾配がつくということです。

養生をする

玄関アプローチの施工場所以外に塗料やモルタルが付いてしまわないよう、ビニールの養生シートなどを貼ります。

塗料やモルタルは、一度どこかに付着すると取れないものが多くあります。

施工する場所以外(窓ガラス、外壁、基礎など)には、面倒でもあらかじめビニールの養生シートなどを貼っておきましょう。

玄関アプローチのDIY!いよいよ本番!

準備が整えば、いよいよDIYに取り掛かります。

ここでは玄関アプローチの仕上げとして、敷石を貼る工程をご紹介します。

下地を敷く

下地用に「マサモルタル」を敷きます。

マサモルタルとは乾燥真砂土と固化材を一定の割合で混同した自然土舗装材です。

この時、マサモルタルはコテでたたいて固くまるぐらいの湿り気であることが望ましいです。

マサモルタルをコテや木材などを使って平らにならします。

敷石を並べる

下地の上に敷石を並べます。

石を並べたら、その都度寸法を計測して、のちのち狂いが出ないようにします。

並べた石と下地がちゃんと密着しているかを確認します。

石を裏返して、裏にマサモルタルや水分が付いていれば密着しているということです。

下地と敷石を接着させる

並べた石を一枚ずつ剥がし、下地のマサモルタルの上にノロ(セメントを水で溶いたもの)を柄杓でかけます。

これはマサモルタルと石を強く接着させるためです。

流動性のモルタルを流し込む

ノロを掛け終わり、石を元どおりに戻したら、目地の部分に流動性のモルタル「天端レベラー」を流し込みます。

天端レベラーが石の表面に付くと拭き取りが大変になるため、端材などを使ってできるだけ石にはみ出ないように流し入れます。

目地材を入れる

天端レベラーが固まったら最後に目地材を充填して、表面を綺麗に拭き上げ、敷石仕上げの玄関アプローチの完成です!

まとめ

今回は玄関アプローチのDIYについてお伝えしました。

モルタルやセメントを使ったDIYは難易度が高いような気がしますが、大変な作業なだけに完成した時の達成感も高いはずです。

プロのような仕上がりにはならなくても、ご家族のみなさんにとって思い入れのある大切な玄関アプローチに仕上がることは間違いないでしょう。

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