お庭の空いたスペースで非日常的な雰囲気を味わってみませんか?近年聞かれるようになった言葉に「ベランピング」というものがあります。
おうちにいながらベランダで気軽に楽しめるアクティビティとして注目を集めています。
屋外の空気に触れながらくつろいだり、食事をしたりという行動は、非日常的な雰囲気が味わえるだけでなく、心に癒しをもたらせてくれますよ。
広々としたお庭ではなくても、敷地に空きスペースがあればぜひ活用してみましょう。
今回は狭いお庭をおしゃれでお気に入りの空間に仕上げるコツやおすすめのアイテムをご紹介します。
おうちの中以外にもお気に入りの空間があると、おうち時間がより楽しい物になりますね。
ぜひ参考にしてください。
目次
狭いお庭で知っておきたい!お庭を狭く見せないための魔法のレイアウト
お庭の広さは残念ながら変えることはできません。
しかしアイテムの配置や選び方で感覚的に広く感じさせることは可能です。
ここでは狭いお庭でをレイアウトする時に知っておきたい、お庭を広く見せるコツについてご紹介します。
圧迫感を出さない
お庭を広く見せる一番のコツは圧迫感を感じさせないことです。
フェンスは壁のようにすき間がないものよりも敷地の向こう側の様子がわかる格子タイプのものがおすすめです。
格子タイプではプライバシーが確保できないのでは?と感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、竪格子のフェンスは斜めからの視線をうまくシャットアウトしてくれるように設計されています。
フェンスに近づいて覗き込まなければ敷地の中の様子がわかりにくいというすぐれものです。
またフェンスの高さも空間に対して高すぎると圧迫感を感じます。
一般的に180cmの高さをカバーできれば通行人からの視線を遮れるとされていますが、人通りが少ない、敷地のすぐ隣に建物が建っているという場合は高さを見直してみるのもいいでしょう。
できるだけ色目をシンプルにまとめる
人間は無意識のうちに視覚からいろんな情報を読み取っています。
お庭だけにかかわらず、室内でもごちゃごちゃといろんな色味の物が置かれていると、知らず知らずのうちに能が情報を読み取って疲労するとも言われています。
イベントなどで特別に空間をにぎやかにしたい場合などは別ですが、空間を快適にするためには配置するアイテムの色味をできるだけ少なくすることがおすすめです。
一般的にエクステリアは、ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーをそれぞれ6:3:1の割合で配色するとまとまりやすくなります。
この割合をお庭に当てはめると、ベースカラーは地面の仕上げ、アソートカラーはフェンスなど壁面に設置する部材やガーデンファニチャー、アクセントカラーはお好みで配置するオブジェなどが挙げられます。
奥行を感じさせる
狭いお庭にはレイアウトで奥行を感じさせる工夫も大切です。
手前に濃い色のアイテムを配置し、奥側に薄い色のアイテムを配置すると色彩の効果で空間に奥行を表現できます。
手前を広く感じさせて、奥に行くにつれて狭く見せると錯覚で距離感を感じさせることもできます。
ほかにも一番奥側にアクセントになるアイテムを配置すると、視線がアイテムに引き込まれ、奥行を感じさせることができます。
この注目させるポイントのことをフォーカルポイントといいます。
フォーカルポイントにはシンボルツリーやオーナメントが該当します。
人がお庭を見た時にどこをどのように見るか、人の視線の動きを考えることがポイントです。
空間を客観的に見るのが難しく感じる場合は、エクステリアプランナーなど専門家に相談することもおすすめです。
自分ではなかなか思いつかないアイデアを提案してくれますよ。
狭いお庭。プライバシーをしっかり確保するために知っておきたいこと
お庭でくつろぎたい時、プライバシーが確保されていなければ落ち着きませんよね。
ここではお庭を快適な空間にするためのプライバシー対策についてお伝えします。
外部からの視線を遮る
敷地の境界線にはフェンスや生垣を設置することが多いですが、他にもテラス屋根のサイドパネル、テラス屋根に設置できるシェードなどのアイテムもあります。
シェードは使用しない時には巻き上げて収納できるので、開放感がほしいときという場合にも便利です。
上部からの視線を遮る
狭いお庭では、敷地の外部から以外にもマンションの上層階や隣家の2階など上部からの視線も気になります。
テラス屋根を設置するのも一つの方法ですが、常設の外構部材以外にもパラソルやオーニングなど一時的にプライバシーを守るアイテムもありますよ。
上手に活用してプライベート空間を楽しみましょう。
日当たり・風通しを配慮して
狭いお庭ではプライバシー効果を高めようとすると、日当たりや風通しに影響がでることがあります。
プライバシーの確保と機能性の両方を考える必要があります。
格子状フェンスや塀、テラス屋根を設置する場合は透過性のある屋根材などを使用するとよいでしょう。
狭いお庭をお気に入りの空間に!おしゃれなお庭が実現するアイテム7選!
おうち時間が増えた今、たとえ狭くてもスペースがあることは貴重です。
スペースを快適なものにするかどうかは持ち主のお気持ちにかかっています。
ここでは狭いお庭を快適なスペースにするための7つのアイテムをご紹介します。
ガーデンファニチャーでお庭をもっとお気に入りの空間に!
お庭で食事をとる、お酒を飲む、読書する……、どんなアクティビティにもイスとテーブルがあると便利です。
近年のガーデンファニチャーはデザイン性が高く、屋外で雨に濡れても大丈夫な製品が多く登場しています。
お気に入りのガーデンファニチャーがあれば、お庭がより快適な場所になりますね。
植物は人の心を癒す!ガーデニングのすすめ。
狭いお庭でもグリーンがあると癒されますね。
大きな樹木を植えるのは難しいかも知れませんが、狭くても工夫次第でガーデニングを楽しめますよ。
少しのスペースにシンボルツリーを1本と、その根本にヒューケラなどの色鮮やかな下草を植えると少ないスペースでも華やかな印象になります。
また狭いお庭でガーデニングをする時に活用したいのは、敷地の端にある建物から一番離れた地面とフェンスの境目のあたりです。
スペースに余裕がないお庭でも人の動線を妨げずに安心して植物を栽培できるポイントです。
オーソドックスな植栽ポイントですが、壁面と地面の境界線をあいまいにして空間を広く見せる効果も期待できます。
オーニング・シェードで外部からの視線が気にならないお庭に!
日差しや突然の雨、上部からの視線を遮るためにオーニングやシェードがあれば安心です。
シェードはテラス屋根と合わせて設置することで側面からの視線を遮ることができ、不要な時には収納できるというメリットがあります。
ガーデンライトでお庭をよりムーディな雰囲気に!
お庭での時間を楽しめるのは日中だけではありません。
夜のお庭はとてもムーディで日中とは違ったよさがあります。
そんな夜のお庭を盛り上げてくれるのがガーデンライトです。
ガーデンライトには電池式、ソーラー式の他にローボルト電源の製品があります。
これは一般家庭でおもに使用されている100Vの電源電圧を12Vの低電圧に変換させるライトです。
電気に触れても感電の心配がないため安心して設置できます。
またローボルトライトは電気工事士の資格がなくても屋外コンセントに指すだけで誰でも設置できます。
上から照らすだけでなく、植栽を下から照らしたり壁面を間接的に照らしたりするとお庭がよりムーディになります。
エバーアートボードでお庭の壁面をお気に入りポイントにする!
お庭が狭いということは、建物と敷地の境界線が近いということです。
敷地の境界はどのようにして仕切られていますか?フェンス、生垣などが一般的ですが、高低差のある場所ではお隣の擁壁で仕切られているというケースもあるでしょう。
そんな常に目に入る敷地の境界が、お気に入りの色柄だと毎日の気分が上がりますよ。
そこで活躍できるのがタカショーのエバーアートボードです。
エバーアートボードとはさまざまな素材の上から貼れる屋外用の化粧ボードです。
一枚の大きさは畳と同じぐらいで、見切材と専用の接着剤を使って固定します。
88種類と豊富な色柄がありますので、お気に入りの柄がきっと見つかりますよ。
ラティス・トレリスで壁面を有効活用する!
ラティスもトレリスも同じく「格子状のもの」という意味です。
日本ではおもにガーデニング・エクステリア部材のことを指します。
フェンスの内側に設置して目隠し効果をアップさせるという使い方もありますが、つる性の植物を這わせたりハンギンググリーンを吊るしたりするのに便利です。
ラティス・トレリスは板状の製品が多いですが、下部がプランターになっている製品もあります。
下部がプランターになっていると自立するので空間のパーティションとして使うこともできますね。
パラソルでおしゃれに日差しを遮る!
お庭に一時的に屋根を作りたい時に活躍してくれるのがパラソルです。
お庭以外でも活躍してくれるパラソルには支柱がサイドについていて動線の邪魔にならない製品もあります。
おしゃれで優雅に日差しを遮ることができますが、風にあおられやすい、使用しない時にはたたんで収納しなければいけないというデメリットもありますので注意が必要です。
まとめ
今回は狭いお庭をおしゃれな空間、お気に入りの空間にする方法についてお伝えしました。
狭いスペースだから思うようにアイテムが置けない、自由度が少ないと思いがちですが、狭いスペースだからこそ簡単にカスタマイズしやすく、イメージチェンジも容易にできますよ。
気軽に楽しみながらお庭をおしゃれな空間に仕上げましょう。
静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。