近年は開放的なエクステリアが好まれることが多く、門扉やフェンスのないおうちも珍しくありません。
しかしおうちの防犯性を高めるうえで、門扉は重要です。
新築時にオープン外構にしたおうちも、実際に住み始めてみると外部からの視線が気になったり不便を感じたりすることは少なくありません。
そんな時にはリフォームで門扉を設置しませんか?必要に応じて、リフォームでおうちをカスタマイズすれば、暮らしをもっと快適に変化させることができますよ!当記事では門扉のリフォームについてお伝えします。
これから門扉の設置をお考えの方は必見です。
ぜひ参考にしてください。
目次
門扉設置のリフォーム!門扉を選ぶ時の注意点
門扉にはさまざまなタイプがあります。
特にリフォームでは既存のエクステリアや家屋との相性を考えることも大切です。
ここでは門扉を選ぶポイントと注意点についてお伝えします。
外観とのバランスを考える
リフォームで門扉を設置する場合は、できるだけおうちの外観になじむようなデザインのものを選びましょう。
既存のエクステリアやおうちのテイストとのバランスを考え、ちぐはぐな印象にならないようにすることも大切です。
門扉の形状を考える
たとえばプライバシーを守りたいからと、透過性のない門扉や高さのある門扉を選ぶと、外から見た時に圧迫感を与えてしまいます。
必要な機能と外から見た時の印象のバランスを考えることも大切です。
実際に門扉に触れてみる
リフォームではカタログやサイトの画像だけを見て、簡単に製品を選んでしまうことが多くみられますが、ショールームなどで実際に製品に触れて使用感を試してみましょう。
「実際に動かしてみると意外と重い」、「うちには開き戸タイプよりも別のタイプの方が合っているかも」など、リフォームでおうちを快適にする新たな発想が出てくるかも知れませんよ。
門扉の材質?メリット・デメリットをタイプ別にご紹介
ここでは門扉に使われている素材についてタイプ別にご紹介します。
門扉の素材には、昔ながらの鉄材や木材ももちろん使われていますが、現在国内のエクステリアメーカーで販売されている門扉はアルミ製が大半を占めています。
ここではアルミをはじめとした近年人気のある門扉の素材と、そのメリット・デメリットについてお伝えします。
アルミ形材
アルミは屋外で使用するエクステリアには最適な素材です。
アルミ形材とは高温で溶かしたアルミを金型に流し入れてさまざまなデザインに成形したもの指します。
私たちが普段目にしているアルミ製品はほぼ「アルミ形材」だということになりますね。
○メリット
- 軽い
- さびにくい
- 製品のラインナップが豊富にある
●デメリット
- 衝撃に弱い
- 曲線のデザインを表現するのが難しい
- 冷たい印象になりがち
ラッピング形材
ラッピング形材はアルミの表面に木目柄などのシートを圧着したものをいいます。
ラッピング形材は開発されてからまだ十数年と歴史は浅いですが、さまざまな柄やカラーが楽しめるので、エクステリアのデザインの幅を大きく広げてくれた素材です。
製品によっては木目の凹凸までリアルに表現されているものもあり、本物の木と見間違うぐらいのクオリティです。
門扉以外でもフェンスやテラス屋根の支柱、機能門柱、玄関扉など多くのエクステリアに採用されています。
○メリット
- 軽い。
- アルミのメリットはそのままで木目などさまざまな柄を楽しむことができる。
- デザイン性が高い。
●デメリット
- 価格が高い。
- 開発されてからの歴史が浅いゆえ、どのような経年劣化をするかわからない部分がある。
ポリカーボネート
ポリカーボネートとは、ポリカーボネート樹脂が原料のプラスチック素材です。
カーポートの屋根部分や高速道路の防音壁など普段目にすることも多いでしょう。
門扉では扉の部分に採用されています。
○メリット
- 透過性を持たせることができる。
- 紫外線に強い。
- 熱伝導率が低い。
●デメリット
- 衝撃により割れる可能性がある。
- 傷がつきやすい
門扉を長持ちさせるために。
メンテナンスの方法
エクステリアはおうちを訪ねてきた方が一番に目にするポイントですのでいつも綺麗にしておきたいですね。
門扉の素材はアルミ製のものが多いですが、アルミもまったく錆びないわけではありません。
適切なメンテナンスをして、美しく長持ちさせましょう。
汚れを拭き取る
乾いた布で汚れを拭き取ります。
汚れがひどい場合は水と中性洗剤を使用して汚れを落とします。
門扉のそばに舗装されていない道路がある場合は、どうしても泥汚れが付着しがちです。
泥汚れも水で洗剤で流し落とすのが有効です。
洗剤を使った後は洗剤が残らないように気を付けましょう。
洗剤が付いたまま放置しておくと変色やサビの原因となります。
アルミに付くサビは白いサビです。
白サビを発見したら目の細かいサンドペーパーなどで軽くこすって落としましょう。
クモの巣が張らないように
おうちの顔である門扉にクモの巣が張られていたら台無しですよね。
日本に生息しているクモには無害なものがほとんどで、むしろハエやゴキブリを食べてくれる「益虫」だという人もいますが、クモの巣を張られていい気分になる人はあまりいないと思います。
クモは一度巣を張った場所に何度も巣を張るという習性があるそうです。
クモの巣を発見したら除去してもまた貼られる可能性が高いので、クモ除けのスプレーなどで予防しましょう。
スプレーが部材に大量にかからないように気を付けましょう。
市販のクモ除けのスプレーの他にもハッカ油と無水エタノールを水で薄めたものでも代用できます。
扉が問題なく開閉するか確認する
開閉時に扉ががたつく、扉がちゃんと閉まらないという場合は、扉と支柱をつなぐヒンジのネジがゆるんでいる可能性があります。
ネジのゆるみを締めても扉の不具合が解決しない場合は、施工業者に連絡して修理してもらいましょう。
門扉リフォーム。
気になることあれこれ。
門扉のリフォーム工事を依頼する前に知っておきたいことをまとめました。
費用はどれぐらいかかるの?
門扉のリフォーム費用には「本体代」「設置工事費」「コンクリート基礎工事費」「既存の門扉の処分費用」などが含まれています。
どのような製品を設置されるかに左右されますが、約20万円~40万円のケースが多いようです。
場合によっては、既存の門扉の部材を使用して費用を抑えられることもあります。
費用を抑えたい場合は事前のヒアリングでその旨を伝えることも大切です。
工期はどのぐらいかかるの?
門扉だけを新設するなら1~2日もあれば完了します。
門扉のまわりのフェンスや駐車スペースなどと同時に施工する場合は、さらに日数がかかります。
ついでリフォーム工事のすすめ
同じ時期に設置されたエクステリアの部材は同じように劣化している可能性が多いため、門扉の交換を考える時はその周りのフェンスや機能門柱なども一緒に交換することをおすすめします。
リフォーム工事を何度かに分けて実施するよりもまとめて依頼することで工事費を抑えられる可能性があります。
不要な門扉の撤去リフォーム
「今ある門扉が古くなって不要になった」「車を買い替えてサイズが大きくなったので門扉を取り払って駐車スペースを広げたい」など、門扉の撤去だけを希望される方もいらっしゃるでしょう。
そんな方のために門扉の撤去リフォームについてもお伝えします。
門扉撤去リフォームの費用相場
門扉の撤去工事の費用相場は5万円前後です。
リフォームで新しい門扉を設置する場合よりも割高になるケースが多いようです。
門扉撤去リフォームの工期
一般的な門扉であれば1日で完了します。
門扉の撤去そのものは比較的簡単ですが、撤去した後に支柱の跡を周りと合わせるなど、門扉がなくても違和感のない空間に仕上げることが大切です。
まとめ
今回は門扉のリフォームについてお伝えしました。
門扉を頻繁に替える方はあまりいらっしゃらないと思うので、門扉を選ぶ時は慎重になりたいですね。
ご家族にとって使いやすい門扉、見た目にも気に入った門扉が見つかり、リフォーム後の暮らしがよりよいものになりますように、この記事がお役に立てば幸いです。
静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。