外構工事は快適な住まいと安心感を与え、外観をより素敵に演出してくれるもの。
しかし、「外構よりも家の方に予算を当てたい」「費用をなるべく抑えたい」という方が多いはず。そこで今回は外構DIYに注目。
施工方法などを詳しく解説していきます。
目次
初心者が庭の外構diyするのは難易度が高い?
外構工事を全てお願いした場合の主な費用相場は、約100万円〜300万円と多額の費用がかかります。
そこで筆者がおすすめしたいのが「外構diy」。
自分で外構工事をすることで費用がグッと抑えられ、予算の削減ができます。
しかし、初心者が外構diyをする場合は安全面や作業工程など、さまざまな点を考慮しなくてはなりません。
特に基礎の工事を怠ると、強風による倒壊や沈下などを引き起こし、怪我をしたり隣家への迷惑になったりするリスクがあるからです。
外構工事の中で特に難しいとされているのは基礎工事とブロック積み、土間コンクリート打ち、フェンスの設置など。
これらはプロや外構専門業者でなければ難しい工事なため、初心者が外構diyをする時はできる範囲内で行うことが大切です。
難しい場合は決して無理をせず、専門の業者に相談したり一部の施工を依頼したりして、安心安全かつ正確な外構工事を心がけましょう。
実際にやってみよう!外構工事のdiyリスト
ここからは初心者向けに外構diyに必要な道具、予算相場、施工方法などを解説していきます。
フェンスを設置する
予算相場はフェンスの材質や長さによって変わりますが、外構業者に依頼した場合、20万〜60万円ほどかかるとされています。
また、先ほどフェンスの設置は難しいと触れましたが、独立基礎という方法であれば初心者でもフェンスの設置が比較的容易です。
【必要なもの】
・水平器
・メジャー
・水糸
・杭
・フェンスブロック
・路盤材(砕石)
・モルタル
・バケツ
・シャベル
・フェンス一式
【フェンスの設置方法】
1.フェンスブロックを埋めるための穴を掘って、フェンスブロックを仮置きする。
2.次のフェンスブロックも同様に行い、杭を打って水糸を張り、水平器も用いて水平かどうかチェックする。
3.フェンスブロックの周囲を水と土でしっかり固定する。
4.フェンスブロックの穴の中へモルタルを入れてから、フェンスの柱を入れる。
この時、隙間のないようモルタルをしっかり入れていくことがポイント。
5.最後にフェンスを組み立てて完成。
玄関アプローチを作る
玄関アプローチは人が常に往来する場所だからこそ、センスよく理想的な小道を作りたい方が多いと思います。
本格的な玄関アプローチを作る場合の難易度は上級者向け。
外構業者に依頼した場合は10万〜30万円ほど費用を想定しておきましょう。
しかし、今は置くだけで完成するジョイント式のタイルやウッドパネル、おしゃれな敷石などの素材も豊富です。
初心者はこのようなアイテムを利用するのも一つの手です。
【必要なもの】
・水平器
・水糸
・メジャー
・レンガ
・モルタル
・路盤材
・タンパー(路盤材を押し固めるもの。
その他の物で代用も可。
)
・スコップ
・目地砂
・レーキ
・ゴムハンマー
【レンガで作る玄関アプローチのdiy】
1.レンガを敷くための穴を均一に掘り、水糸やメジャーを使って水平かチェックする。
2.路盤材を一面に敷き、タンパーを使って押し固めていく。
3.モルタルを敷いて平らにならす。
4.5mmほどの間隔をあけてレンガを敷く。
5.凸凹しているレンガをゴムハンマーで叩き、平らにする。
6.レンガの間に目地砂を入れて水を撒けば完成。
花壇を作る、木を植える
花壇を作ったり木を植えたりする作業は、初心者でも簡単にdiyが可能です。
とはいえ、大きな木になると一人で植えるのはなかなか厳しいもの。
植木市場なら植栽から枯れてしまった時の保証をしてくれるサービスもあるので、シンボルツリーを植えたい方は植木市場での購入がおすすめです。
また、レンガの花壇を外構業者にお願いした場合の予算は、1万〜5万円程度。
けれど、レンガの代わりに枕木を使えばさらに費用を抑えられ、少ない時間で完成するメリットも。
手軽にdiyできるので初心者にもぴったりですね。
【必要なもの】
・枕木
・ノコギリ
・かすがい
・メジャー
・ハンマー
・スコップ
・改良土(赤玉土、腐葉土、堆肥など)
【枕木を使ったナチュラルな花壇の作り方】
1.枕木をノコギリで適切な長さにカット。
2.枕木を敷くための穴を掘り、踏み固める。
3.穴に枕木を並べて、かすがいでそれぞれを固定する。
4.枕木の外側を水と土でしっかり固定する。
5.植物がよく育つように赤玉土、腐葉土、堆肥、石灰などを混ぜ合わせ、土を改良したら完成。
照明を取り付ける
予算費用は電源装置から工事費、照明器具なども含めると、10万〜30万円くらいの金額になります。
本来であれば、照明の設置は資格が必要となるため外構diyはできませんが、ローボルト照明なら資格を持っていない初心者でも安全に設置できるのでdiyにもってこい。
さらに、ローボルト照明は定電圧なので感電の心配がなく、LEDで経済的にも助かりますね。
初心者には必要なものが全てセットになっている商品もおすすめです。
【必要なもの】
・ローボルトライト
・トランス(コントローラー)
・延長コード
・コネクター
・ドライコーン
・ジャンクションボックス(ライトを多数設置する時に必要)
・パイプカッター
・ワイヤーストリッパー
※地中へコードを埋める場合は、電線保護管(PF菅、VE菅)などが必要。
【ローボルトライトの設置方法】
1.トランスをビスやスタンドを使って設置する。
2.ライトを設置場所に仮置きする。
3.コードをコントローラーの方へ伸ばし、足りなければ延長コードを取り付ける。
4.トランスへコードを接続。
ワイヤーストリッパーでコードの外側を取り除き、中の線を出してドライコーンに深く差し込んで固定する。
5.屋外用コンセントに電源プラグを差し込んでライトが光れば完成。
砂利を敷く
砂利を外構業者に敷いてもらう場合は、草刈りから整地、防草シートを敷くなどの工程があるため、おおよそ3万〜10万円の費用がかかります。
砂利を敷くdiyならそれほど難しくなく、初心者でも容易にできます。
ただし、砂利は重量があるため、通販や配達を活用して届けてもらうといいでしょう。
【必要なもの】
・砂利
・レーキ
・スコップ
・防草シート
・杭
【砂利を敷くdiy】
1.草や石などの不要なものを取り除く。
2.スコップで砂利の厚さ分の土を取り除き、レーキを使って地面を平らにする。
3.防草シートを敷き、杭で固定する。
4.防草シートの上に砂利を均一に敷いて完成。
コンクリートを塗ってタイル貼り
タイル貼りを施工業者に依頼する費用予算は、材料費に施工費用などを含めて10万〜15万円くらいの金額になります。
初心者がdiyするには下地を水平にしたりタイルカットしたりする点の難易度が少し高めです。
けれど、タイル貼り自体はそれほど難しくないので、できそうだなと感じた方はぜひチャレンジしてみましょう。
【必要なもの】
・モルタル
・吸水調整剤
・バケツ
・ハケ、ヘラなど
・タイル
・ゴムハンマー
【タイル貼りのdiy】
1.下地を清掃して綺麗にしておく。
2.コンクリートに吸水調整剤を流布し、少量の水を含ませたモルタルを敷く。
3.表面を平らにならす。
4.タイルを並べて貼り、ゴムハンマーで叩いて活着をよくする。
5.目地にヘラなどを使ってモルタルを詰めたら完成。
外構をdiy以外でおしゃれにするには?
diy以外で外構をおしゃれにするには、やはりプロの手を借りるのがおすすめです。
外構専門業者では植栽やライティング、玄関周りや門扉、エクステリアなど、家に合わせて外構のトータルコディネートをしてくれます。
おしゃれな外構を目指す方はぜひ、外構の幅広い知識やデザインのノウハウを知る外構専門業者へ相談してみてはいかがでしょうか。
外構のプロにお任せ!Smileエクステリア
“SMILEガーデニングメソッド”に基づいた庭木を主としたお庭づくり
家の大きさや形によって、庭づくりは変わってきますがsmileエクステリアが得意としているのは『植栽を取り入れたお庭づくり』です。
シンボルツリーが1本あるだけでも、家の雰囲気は全く変わってきます。
低木や下草をあしらうと、更に外観イメージがよくなったりします。
smileエクステリアはお庭の専門分野を網羅した、全国でも珍しい“トータルガーデンプロデュース企業”です。
静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。