二十四節気の暦では第3番目にあたる啓蟄(けいちつ)は、生き物や草花などが目覚めはじめる季節ですが、そもそも啓蟄について知らない人もいるでしょう。
そこで、2023年の啓蟄の意味やいつごろなのかを詳しく解説します。
季節を感じる植物や食べ物、行事なども紹介するので、生活の中に取り入れてみてくださいね。

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目次

そもそも啓蟄(けいちつ)とは?どんな日?

てんとう虫

啓蟄(けいちつ)とは、旧暦の二十四節気(にじゅうしせっき)において第3番目にあたる節気です。
暦のうえでは、いよいよ本格的な春の到来となります。

あたたかな春の光を感じ、土の中で眠っていた生き物や植物達が起きてようやく地上に姿を現しはじめるのも、啓蟄ならではの光景ですね。
樹木に目を向けると、硬く閉じた冬芽から芽吹き出す落葉樹や美しい花を咲かせる花木も見られるでしょう。

また日本には、二十四節気を5日ずつ3分割に分けた七十二候(しちじゅうにこう)があります。
七十二候は季節を表す言葉。啓蟄の初侯は「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」、次侯は「桃始笑(ももはじめてさく)」、末侯は「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」と、いずれも季節を感じる植物や生き物の変化がとらえられています。

2023年の啓蟄はいつごろ?

蝶と葉

2023年の啓蟄は3月6日〜20日です。
二十四節気は日付が変動するので、毎年同じ日というわけではありません。

啓蟄のころ【季節を感じる樹木】

モモの花

では、春の啓蟄の季節には、どのような植物が見られるのでしょうか。

ここからは、啓蟄を感じるさまざまな樹木をまとめました。
花や実がなる木、芽吹く姿が見られる美しい樹木を紹介していきます。

啓蟄のころ|花を咲かせる木

啓蟄のころはあたたかな陽気によって、さまざまな樹木が花を咲かせはじめます。
まずは、3月に花が咲く代表的な樹木をピックアップしたので、春の訪れをいち早く楽しんでみてくださいね。

アセビ

アセビ

アセビは庭園や公園樹、生垣などに植栽される常緑低木です。
早春に咲く釣鐘形の小花が可愛らしく、花色によって異なる雰囲気が楽しめます。
寒さ暑さに強く、日陰でも育てられるため庭木に広く植えられている樹木です。

アセビの生態について知りたい方はこちら
➡ アセビの育て方や特徴

サンシュユ

サンシュユ

落葉高木のサンシュユは、ちょうど啓蟄ころに黄色い花をたくさん咲かせ周囲を明るく彩る美しい樹木です。
春の花も素敵ですが、秋の赤い実がなる姿も魅力的。
四季折々の変化が楽しめるので、日本では古くから親しまれています。

ミモザ

ミモザ

ギンヨウアカシアやフサアカシアの名前でも呼ばれるミモザ。ふわふわの黄色い花が可愛らしく、軽やかで美しいシルバーリーフも特徴的で、生花やドライフラワー、リースに活用されています。
さまざまな楽しみ方ができるのに加え、洋風なお庭作りにも役立つ人気の庭木です。

ミモザの生態について知りたい方はこちら
➡ ミモザ(ミモザアカシア)の育て方や特徴
ミモザの育て方を知りたい方はこちら
➡ ミモザ(ギンヨウアカシア)の木の管理方法

ハナモモ

ハナモモ

桃の節句に飾られるハナモモは、花を鑑賞するために改良された品種です。
一重咲きや八重咲きのほか、白、ピンク、赤色などさまざま花色が楽しめ、風情のある枝垂れる品種も高い人気があります。
ハナモモは春を感じる華やかな姿が魅力的ですが、厄除けや長寿を授ける力もあると言われているので、縁起物としてお庭に迎えてみるもおすすめです。

ネコヤナギ

ユキヤナギ

ネコヤナギは、古くから春を告げる樹木として親しまれてきました。
山野の水辺に生える低木で、啓蟄のころには銀色のふわふわとした花穂が見られます。
滑らかな手触りで可愛らしく、啓蟄のころにはぜひ鑑賞してほしい花木の1つです。

啓蟄のころ|芽吹く木

春の麗らかな陽気を感じ取り、少しずつ木々が芽吹きはじめる啓蟄のころ。
樹木の力強さが感じられる時期でもあるので、新芽が顔を出す様子や変化を楽しんでみましょう。

バラ

バラの新芽

世界中で愛される花といえば、バラを思い浮かべる人が多いはず。
艶やかな花姿と甘く上品な香りが魅力で、多種多様な品種が存在します。
啓蟄には膨らんだ芽から新芽が現れ、品種によっては赤色から緑色へと変化していく様子も鑑賞できるでしょう。
バラを育てている人は3月〜4月に芽かきをして、力強い芽を残すのがいい花を咲かせるポイントです。

リョウブ

リョウブ

リョウブは新緑が美しい落葉小高木です。
春の日差しを浴び、枝の先端へ美しい新芽が展開します。
この若葉はアクが少なく、春の山菜として人気です。
和え物や炒め物、天ぷら、煮物など、さまざまな食べ方で親しまれているので、機会があればぜひリョウブの新芽を味わってみてくださいね。

コデマリ

コデマリ

枝垂れる枝に手鞠のような白い花を咲かせる落葉低木のコデマリ。
育て方が簡単で丈夫なため、庭木や公園樹などで広く植栽されています。
3月ごろに少しずつ芽吹き出し、4月〜5月には美しい花姿を鑑賞できるでしょう。

ライラック

ライラック

落葉高木のライラックは、紫色の見事な花穂をつける人気の花木です。
冷涼な気候を好むため、日本では北海道や東北地方などを中心に植栽されています。
3月には丸みのある可愛らしい葉が、少しずつ顔を出しはじめるので、ぜひ観察してみましょう。

ライラックの生態について知りたい方はこちら
➡ ライラックの育て方や特徴

アジサイ

アジサイ

アジサイは日本で馴染み深い花木の1つであり、長期間花を楽しめるのが魅力。
贈り物の鉢花にも人気で、切り花やドライフラワーなど、楽しみ方が豊富です。
3月の啓蟄のころには新芽が芽吹き、力強い姿を見せてくれます。

アジサイの生態について知りたい方はこちら
➡ アジサイの育て方や特徴
アジサイの育て方を知りたい方はこちら
➡ アジサイ(紫陽花)の木の管理方法

啓蟄のころ|実がなる木

早春は実がなる木が少ないものの、冬の間中実をつけている木や美味しい果実がなる果樹も存在します。
続いて、啓蟄のころにも実が楽しめる樹木を見ていきましょう。

ヤツデ

ヤツデ

強い耐陰性を持つことから、シェードガーデンに重宝される落葉低木のヤツデ。
天狗のうちわのような大きな葉が特徴的ですが、冬に咲く白い花もとてもユニークで人目を引きます。
3月ごろには球形の実がなり、緑色から紫色へと色づく様子が鑑賞できるでしょう。

ヤツデの生態について知りたい方はこちら
➡ ヤツデの育て方や特徴

マンリョウ

マンリョウ

マンリョウは赤い実と緑の葉のコントラストが美しい樹木ですが、啓蟄のころにもまだ実が残っているものがあります。
手間がかからず育てられるため、庭木や庭園に多く植栽されており、縁起物としても楽しめるおすすめの庭木です。

マンリョウの生態について知りたい方はこちら
➡ マンリョウの育て方や特徴

アオキ

アオキ

北海道から沖縄にまで分布する常緑低木のアオキは、光沢のある艶やかな葉が特徴的。
秋に熟した赤い実は次の年の4月ごろまで残るため、啓蟄のころにも実が鑑賞できます。
耐陰性があり、斑入りの品種もあることから、日陰の植栽に重宝される樹木です。

アオキの生態について知りたい方はこちら
➡ アオキの育て方や特徴
アオキの育て方を知りたい方はこちら
➡ アオキの木の管理方法

ピラカンサ

ピラカンサ

ピラカンサは、トキワサンザシやタチバナモドキなどの総称であり、赤い実がたわわに実る美しい常緑低木です。
10月につく実は3月ごろまで鑑賞でき、野鳥達が好んで食べに訪れることから、里山のような自然豊かな風景を楽しむことができます。

レモン

レモン

レモンは料理やスイーツなど、活用方法が豊富な人気の高い果物です。
近年では家庭果樹や庭木としても活躍しています。
レモンの収穫時期は11月〜3月ごろ。
初心者でも育てやすい果樹なので、レモン栽培に挑戦して美味しい果実を収穫してみてはいかがでしょうか。

レモンの生態について知りたい方はこちら
➡ レモンの育て方や特徴

啓蟄といえば【行事や食べ物】

3月にある行事といえばひな祭りですが、啓蟄は毎年3月5日ごろなので、残念ながら3月3日のひな祭りは啓蟄の行事に当てはまりません。

では、啓蟄を感じる行事や食べ物にはどんなものがあるのでしょうか。
次は啓蟄ならではの行事や、食べ物を知っていきましょう。

農作物を守るための行事「十六団子」

団子

昔の人々は、春になって山の神様が人里へと戻り、田畑を見守ると考えられていました。
十六団子とは、その「田の神様」のために作る16個の団子のことで、毎年3月と11月の16日に餅をついてお供えをしていたそうです。
啓蟄の3月16日には、十六団子を手作りし、当時の人々の暮らしに思いを馳せて季節の変化を楽しんでみましょう。

啓蟄の風物詩「菰はずし」

菰はずし

「菰(こも)」とは、松などの木に巻きつける藁の敷物です。
マツカレハの幼虫対策のために11月ごろに巻き付けられ、その菰を外すことを「菰はずし」と言います。
ただ現在では、害虫対策に逆効果であることがわかり、菰はずしは単に風物詩として親しまれるようになりました。
菰はずしは啓蟄ならではの行事なので、近くでイベントが行われていた際にはぜひ足を運んでみましょう。

啓蟄に食べる旬の食材や食べ物

ワラビとツクシ

啓蟄のころに旬を迎える食材には、ワラビゼンマイといった山菜をはじめ、ハマグリ菜の花新玉ねぎなどがあります。

山菜は春の到来を実感できる食材なので、ぜひおひたしや和え物ものにして食卓に春を取り入れたいところですね。
また、彩り豊かな菜の花も啓蟄を感じるおすすめの食材です。
お吸い物にはハマグリを入れ、新玉ねぎはそのまま生で味わうのがいいでしょう。

二十四節気を意識した美味しい食べ物を、ぜひ食卓に取り入れてみてくださいね。

春を探しに行こう

カタバミが芽吹く

啓蟄は生き物や植物が活動をはじめる時期なので、街中や公園を散策したり、野山を歩き回ったりすれば、新しい発見に出会えるかもしれません。
花壇に目を向ければチューリップが花開き、あぜ道にはつくしやカタバミなどがつぎつぎと発見できます。

たくさんの春に出会える啓蟄の季節。休日は家族で出掛けて、昆虫や生き物を見つけたり、植物を観察したりして楽しみましょう。

啓蟄の時期に【おすすめの場所】

昆虫と花

次は、二十四節気の啓蟄を感じるおすすめのスポットを紹介します。
心地よい春の光や風を楽しみたい人や、美しい絶景を鑑賞したい人は必見です。

山梨県|笛吹市八代ふるさと公園

モモの花

日本一の桃の里と言われる山梨県の笛吹市では、3月下旬に約30万本のモモの花が咲き乱れます。
笛吹市八代ふるさと公園からは、南アルプスともに、あたり一面がピンク色に染まる素晴らしい景色を楽しめるのが魅力。
まるで桃源郷のような風景を鑑賞できるでしょう。

<住所>
山梨県笛吹市八代町岡2223−1

千葉県|いすみ鉄道(大原駅)

いすみ鉄道と菜の花

いすみ鉄道は多くの鉄道ファンが訪れる場所で、千葉県の房総をのんびりと走り、のどかな風景が楽しめます。
啓蟄のころは菜の花が見頃を迎え、4月にはサクラも一緒に鑑賞できるおすすめの絶景スポットです。

<住所>
千葉県いすみ市大原8701

埼玉県|四阿屋山(あずまやさん)

フクジュソウ

四阿屋山は、埼玉県にある標高771mの山。
フクジュソウやセツブンソウ、ロウバイなど、春を告げる植物が多く見られる有名な山で、人気の高いハイキングコースです。
春を探しに出かけたい人は、ぜひ四阿屋山に訪れてみましょう。

<住所>
埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森

啓蟄は春の到来を感じる季節

春に芽を出すツクシ

啓蟄は、植物や生き物など自然の変化を楽しめ、春の到来を感じる美しい季節です。
今回紹介した啓蟄を感じる樹木や行事、食べ物、おすすめスポットなどを参考に、二十四節気のある豊かな暮らしを取り入れてみましょう。

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氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 くずうまま

ハンギングバスケットマスターの資格を保持。日々ガーデニングや寄せ植え、ハンギング作りなどにいそしむ。草花を愛でるのが至福のひととき。