秋になると樹木の葉が赤や黄色に色付くのを不思議に思ったことはありませんか?今回は紅葉の仕組みとメカニズムを解説するほか、紅葉が楽しめる植木の種類10選と、おすすめの紅葉スポットを紹介します。

紅葉について知りたい人は必見です。

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目次

紅葉とは?まずは紅葉について知ろう

紅葉とは、落葉樹の葉色が緑から赤、黄色などに変化する現象のこと。

場合によっては紅葉(こうよう)、黄葉(おうよう、こうよう)、褐葉(かつよう)と、色づく葉色ごとに呼ぶケースもあります。

身近な種類の樹木で言えば、桜、紅葉、楓、イチョウなどが秋に色づきますが、一体ナゼ紅葉は起こるのでしょうか?

ここからは落葉樹が紅葉するヒミツについて探っていきます。

寒さが関係している?

冬が近づくと、夜の間に気温がグッと冷え込むことで、落葉樹の葉が赤や黄色に紅葉しはじめます。

つまり、紅葉には一定の寒さが必要であり、加えて秋は昼間の時間帯が短くなることも紅葉に関係しているのです。

紅葉が楽しめる日本有数の名所には、標高の高い山や渓谷などがありますが、これらのスポットは日中は暖かく、夜間は急激に冷え込むことが相まって、色鮮やかな大変美しい紅葉を見ることができます。

美しく紅葉するための条件にも、“寒さ”は必要不可欠な要素と言えるでしょう。

葉の色が変わる仕組み・メカニズム

それでは、葉の色が変わる仕組み・メカニズムについて、詳しく解説していきましょう。

まず、緑葉には緑色の色素となる「クロロフィル」という物質が存在しています。

葉が黄色に色づくものは「カロチノイド」と呼ばれる黄色の色素が含まれ、赤色に色づくものは「アントシアニン」という物質を生み出します。

これらの色素増えたり減ったりすることで、葉色が変化する仕組みとなっているのです。

黄葉のメカニズムについては、気温が下がり昼間の時間帯が短くなると、葉付け根あたりに「離層」という仕切りが形成されます。

光合成によって緑の色素クロロフィルが分解されて養分となり、その養分が葉から幹の方へと送られていきます。

クロロフィルが分解されたことにより、葉の色素が薄まることから、このときやっと黄色の色素カロチノイドが目立つようになるのです。

紅葉のメカニズムは離層が形成されて、クロロフィルが分解されるまでは黄葉と同様ですが、紅葉の場合は赤い色素アントシアニンが作られていきます。

そして、カロチノイドよりもアントシアニンが多くなることで紅葉する仕組みです。

カロチノイドとアントシアニンのバランスによっては、葉が褐色やオレンジ色に色づくケースもあります。

では、何のために紅葉するの?

紅葉は落葉樹にだけ見られる現象ですが、一体何のために紅葉するのか疑問に思う人も多いはずです。

その理由としては、寒い冬をなるべく少ないエネルギーで乗り越えるため、という説が考えられます。

とはいえ、紅葉する理由については実際のところまだ解明されておらず、真相はまだわからないまま…。

自然が生み出す美しい紅葉、そのヒミツがいずれ解き明かされるのを楽しみに待ちましょう。

赤・黄・褐色に紅葉する人気の植木10選

ここからは、紅葉が見られる人気の植木10選を赤色、黄色、褐色の色別に紹介します。

色鮮やかな紅葉を身近に楽しめるように、ぜひお庭に迎え入れてみてください。

紅葉といえばコレ!赤色に紅葉する植木3選

まずは赤色の紅葉が楽しめる人気の植木を見ていきましょう。

・イロハモミジ
紅葉といえばイロハモミジを思い浮かべる人も多い、日本を代表する紅葉の樹木です。

本州の福島県以南、四国、九州で分布しており、神社やお寺、公園などさまざまな場所に植えられ、庭木としても人気があります。

紅葉は10月〜12月の時期で、黄色、オレンジ、そして赤色へと変化する様子を見られるでしょう。

・ハナミズキ
花木として人気の高いハナミズキは、秋になると全ての葉が真っ赤に色づくのが特徴で、シンボルツリーにも多く使われています。

10月〜11月には紅葉が見頃となり、全体の葉が一斉に色づくことから一気に秋の装いを感じられるはず。

花の美しさはさることながら、紅葉も大変美しいおすすめの植木です。

・ドウダンツツジ
ドウダンツツジは色鮮やかな赤い紅葉が見られ、個体数は少ないものの、日本の本州、四国、九州などに分布している落葉低木です。

耐寒性が強く耐暑性もあり、強い剪定にも耐えるため、庭木はもちろん、生垣にも多用されています。

ドウダンツツジの紅葉は10月〜11月の時期に見られ、葉色が真っ赤に色づく見事な紅葉樹です。

主役や引き立て役にも!黄色に紅葉する植木3選

続いて紹介するのは黄色に色づく紅葉樹です。

黄葉は輝くような美しさがあり、赤色とは違った魅力を感じられるでしょう。

・イチョウ
黄葉の代表種であるイチョウの木は、イチョウ並木などが有名で、公園や街路樹などいろいろな場所に植えられている植木です。

性質はとても強健であり、日本全国で自生しています。

紅葉が見頃となるのは11月〜12月。

この時期は、各地で輝くイチョウの姿を鑑賞できるでしょう。

・シラカバ
シラカバは葉が黄色に色づく広葉樹で、樹皮が白いことから「シラカバ(白樺)」と名付けられました。

冷涼な気候を好むため、北海道などに多く分布し、10月〜11月ごろまで黄葉と白い幹の美しいコントラストが楽しめます。

・ダケカンバ
ダケカンバは寒い地域や高山に自生する樹木です。

樹皮は灰褐色で趣のある樹形も特徴的。

また10月〜11月の紅葉シーズンには、ダケカンバの葉が明るい黄色に染まり、山の中でも一際目立つ存在となります。

真っ赤なナナカマドとの相性もよく、色とりどりの紅葉を楽しめますよ。

風情を感じる、褐色に紅葉する植木4選

次は赤色や黄色とは異なった魅力を持つ、褐色に色づく紅葉樹を紹介します。

落ち着きや風情を感じられる褐色の紅葉も、ぜひ鑑賞してみてください。

・ブナ
ブナの木は日本の伝統的な樹木であり、特に盆栽では高い人気を誇ります。

北海道南部から九州にまで広く分布し、10月には葉が黄色や黄褐色に色づくでしょう。

また、秋に紅葉した葉は冬になっても枯れ葉として残ることから、冬の間も楽しませてくれるおすすめの植木です。

・クヌギ
主に雑木風の庭づくりに用いられるクヌギの木。

カブトムシやクワガタが樹液を求めて集まり、どんぐりがなる木としても親しまれているため、子供がいる家庭にも人気がある庭木です。

紅葉するのは10月〜11月。

環境によって葉が黄色や褐色に変化します。

・コナラ
コナラもクヌギと同様にどんぐりがなる木として親しまれ、雑木風のガーデンに活用されています。

10月〜11月の時期には葉が黄褐色や赤褐色に染まり、趣のある紅葉が見られるでしょう。

葉色は環境や気温、樹齢など、さまざまな条件によって色合いが変化します。

・ケヤキ
ケヤキの木は有用な建築材として重宝されている樹木です。

日本の広い地域や山地で自生する落葉広葉樹であり、秋の紅葉は黄褐色、赤褐色、茶褐色など、個体によって葉色に違いがありますが、10月〜11月には素晴らしい紅葉を目にすることができます。

「紅葉色」と聞くけど…実際はどんな色?

赤色とは少し異なる「紅葉色(もみじいろ)」。

一体どんな色を指すのか、気になっている人もいるでしょう。

紅葉色とは、楓の葉が色濃く染まる、晩秋のころの色合いを指します。

色彩のカラーコードでは「#A61017」が紅葉色を指す色合いとなっているので、彩度、明度などを明確に知りたい人はカラーコードをチェックしてみるといいでしょう。

モミジとカエデの違いとは?

モミジとカエデ。

どちらも紅葉を楽しめる代表的な樹木ですが、両者にどのような違いがあり、どのように見分けているのか知っていますか?
実は、モミジとカエデはどちらもムクロジ科・カエデ属であり、同じグループに分類されていることから、同様の種類の樹木であることがわかります。

そもそも、日本では古くから真っ赤に色づくカエデのことを「モミジ」と呼んでいました。

それが今でも広く浸透していることが理由となり、カエデとモミジを使い分けているのです。

イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジは、確かにどの種類も鮮やかな赤い紅葉が見られますよね。

以上のことから、モミジとカエデは実は同じグループに属する仲間の樹木であり、カエデ属の中でも特に真っ赤に紅葉するものをモミジとしているそうです。

絶対に外せない!おすすめの紅葉スポット3選

紅葉が楽しめるのは秋の季節だけ。

だからこそ、美しい紅葉が見られる紅葉スポット・名所をめぐってみませんか?
ここからはおすすめの紅葉スポットを紹介するので、赤や黄色に染まる美しい風景を眺めに行きましょう。

【新潟県・南魚沼郡湯沢町】苗場ドラゴンドラ

日本最長片道5.5kmの空中散歩を楽しめる苗場ドラゴンドラは、山合いの色とりどりの紅葉を見られる人気名所。

モミジやカエデはもちろん、ブナ、イチョウ、カラマツ、ウルシなどの種類があり、エメラルドグリーンの神秘的な湖「二居湖」や壮大な景色を鑑賞できるため、一度は足を運んでもらいたい絶景どころです。

【神奈川県・横浜市】三溪園(さんけいえん)

都心からのアクセスのいい神奈川県の紅葉名スポット三溪園。

11月〜12月の時期にはイチョウ、モミジ、カエデなどの樹木が色鮮やかに紅葉します。

三溪園では三重塔や古い建築物などが並び、まるで古都にタイムスリップしたかのような気分になれる、そんな風情ある景色が魅力です。

年によってはライトアップしていることもあるそうで、日中の雰囲気とは異なる幻想的な雰囲気を楽しめるでしょう。

【京都府・京都市】圓光寺(えんこうじ)

京都には多くの紅葉スポットがありますが、中でも人気の名所は圓光寺です。

本堂の中からは「十牛の庭」を眺められ、まるで絵を見ているような素晴らしい紅葉を鑑賞できます。

「奔龍庭」では枯山水と紅葉のコントラストも楽しめ、ここでしか見られない風景をいくつも堪能できるはず。

秋の紅葉を楽しもう

自然の力が生み出す紅葉は、赤色、黄色、褐色など、色とりどりに変化し、美しい風景を作り出します。

秋の紅葉シーズンには、ぜひ紅葉スポット・名所に出かけて、色鮮やかな紅葉を楽しみましょう。

また、紅葉する植木をお庭に迎えれば、紅葉をいつでも鑑賞できます。

四季折々の変化が楽しめるお庭づくりにも最適なので、上記で紹介したおすすめの植木を迎え入れてみてはいかがでしょうか。

造園業界No.1店舗数!

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年間実績
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0円

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 くずうまま

ハンギングバスケットマスターの資格を保持。日々ガーデニングや寄せ植え、ハンギング作りなどにいそしむ。草花を愛でるのが至福のひととき。