玄関アプローチは、お客様をおうちに招き入れる時に最初に通っていただく道です。

お客様へのおもてなしの心を表現する道とも言えるでしょう。

そんな玄関アプローチを工夫することで、おうちの外観をよりスタイリッシュに見せることができますよ!今回の記事では玄関アプローチをおしゃれにする方法を、おすすめのデザインとともにご紹介します。

これから外構の新設やリフォームをされる方は必見です。

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目次

玄関アプローチをおしゃれに見せるテクニック

玄関アプローチを含むエクステリアは、敷地の広さに余裕があれば充実させることができるかも知れませんが「うちには敷地の広さがじゅうぶんにある」という方は、日本では少ないのではないでしょうか。

限られた広さの中でも工夫次第で玄関アプローチをおしゃれに見せることはできます。

ここではそんなエクステリア構成のテクニックをお伝えします。

他の外構アイテムとの色やテイストのバランスを考える

外壁やフェンスに色や柄が入っている場合、同じように玄関アプローチにも色や柄を入れると、両方が主張しすぎることがあります。

たとえばフェンスに特徴がある場合は、玄関アプローチのタイルをシンプルにするなど、全体のバランスを考えましょう。

「通行する人の視線をどの部分に持っていきたいか」を考えるとイメージしやすいかも知れません。

敷地の形状に合わせた構成を考える

間口が広い敷地の場合は、外から訪ねてきた時に玄関アプローチの他にもいろいろなものが視界に入ります。

塀やフェンス、門扉や門柱などを設置して玄関アプローチの位置をわかりやすくする必要があります。

他にもおうちが隣家の後ろにある旗竿地のような敷地では、敷地に入ってからおうちにたどり着く距離が長くなるため、玄関アプローチを通る時におうちが見えず不安になることがあります。

そのような敷地では玄関アプローチの縁に濃い色を使用するなど、おうちへの方向をしっかりと指し示す要素を入れることも大切です。

玄関アプローチの動線に沿って地面に埋め込むアッパーライトや、腰ぐらいの高さのポールライトを配置すれば、来られた方を不安にさせることなくおうちに招き入れることができますよ。

目の錯覚を利用してエクステリアにメリハリをつける

エクステリアの空間は、構成や使用するアイテムによって、同じ面積でも広く感じたり奥行を感じたりします。

そんな目の錯覚を利用して敷地の難点をカバーできれば、お金をかけず安い費用で理想の玄関アプローチを作ることができますよ。

●玄関アプローチの幅を広く見せたい場合……幅を広く見せたい場合は、横のラインを強調するものを使用するといいでしょう。

長方形のタイルの長辺が幅になるような形で施工する、土間コンクリートの場合は横ラインの溝を入れたりレンガなど横ラインのアクセントを入れたりすると幅を強調させることができます。

他にも玄関アプローチの両脇に高さがあるような圧迫感を与えるものを設置しないことも大切です。

玄関アプローチの両脇に植栽する場合は、高く成長しないものを選びましょう。

●玄関アプローチの距離を長く見せたい場合……長さを感じさせるには縦のラインを強調するものを使用します。

長方形のタイルの長辺がアプローチの端を向くように施工する、土間コンクリートの場合は縦ラインを意識して溝を入れたり両脇にアクセントを入れたりすることで長さを強調することができます。

他にも玄関アプローチの手前にやや高めの植栽を植えて奥行を感じさせる、玄関アプローチにゆるやかな曲線を付ける方法もあります。

●高級感を出したい場合……たとえば「外壁やおうちのデザインがシンプルすぎて寂しく感じる」「オープン外構でエクステリアにアイテムが少ない」という場合、玄関アプローチをアクセントにして高級感を出すこともできます。

高級感を出すには天然石などの素材がおすすめです。

「乱貼り」といって不定形の石を貼ることで、玄関アプローチに華やかさを演出できます。

石目が大きいほど力強さやダイナミックな印象になりますよ。

●空間を広く見せたい場合……空間を広く見せたい場合は高さに違いがあるものを組み合わせることが大切です。

玄関アプローチが階段になっている場合にはその段差を利用する、壁など圧迫感を感じる場所には低い植栽を入れて通る人の視線が下に行くようにするなど工夫をしましょう。

複数の植栽を組み合わせる場合にはそれぞれの成長した高さを見計らってバランスを考えることも大切です。

土間コンクリートで玄関アプローチのおしゃれ度アップ!

外構工事にかかせない土間コンクリートですが、表面の仕上げや、溝の表現の仕方でさまざまな表情を出してくれるすぐれものです。

「とりあえず……」と消去法のように選ばれることもある土間コンクリートですが、仕上げ方の違いを知ればきっと魅力をおわかりいただけるでしょう。

タイルやレンガよりも施工費用を安く抑えることも可能です。

ここでは土間コンクリートの仕上げについてお伝えします。

コテ押さえ

土間コンクリートの表面をツルツルに仕上げる方法です。

汚れが付きにくく、メンテナンスしやすいメリットがあります。

綺麗に仕上げるには熟練の技術が必要です。

施工実績のある業者を選びましょう。

刷毛引き

土間コンクリートの仕上げ面に意図的に金コテで細かな筋を入れ、表面にざらつきを出す仕上げ方法です。

滑りにくくなるため、勾配のある場所におすすめです。

洗い出し

土間コンクリートに玉砂利を埋め込み、仕上げの直前に洗い流して玉砂利の表面を露出させる方法です。

異なる素材を使用するためデザイン性が高くなります。

ただ、玉砂利の露出が多すぎると経年劣化した時に玉砂利が剥がれてしまいますし、露出が少なすぎるとデザイン的に美しくありません。

ほどよく玉砂利を露出させるには高い技術が必要です

スタンプコンクリート

コンクリートの表面に型を押し、模様を付ける仕上げ方法です。

無機質で殺風景になってしまいがちなコンクリートですが、色や模様を表現することで自然の風合いが生まれます。

タイルやレンガと違い施工面に段差やすき間もできません。

他にも通常のコンクリートの2~3倍の耐久性がある、石やレンガなどに比べると低コスト、メンテナンスが簡単など、スタンプコンクリートにはたくさんのメリットがあります。

スリット

土間コンクリートの施工面に、意図的に10cmほどのスリット(溝)を入れる方法です。

スリットは水はけの面でもメリットがあるほか、スリットがアクセントになってぐっとおしゃれな印象になります。

スリットに常緑多年草のタマリュウを植えたり化粧砂利を入れたりすると、さらにおしゃれな印象になりますよ。

埋め込み

土間コンクリートに他の素材を埋め込む方法です。

埋め込むのはタイルや枕木の他に、ビー玉など住んでいる人の遊び心が感じられるものもいいでしょう。

玄関アプローチのデザイン!スタイル別にご紹介!

玄関アプローチのデザインをスタイル別にご紹介します。

ご自宅の雰囲気に合うのはどんなスタイルか、参考にしていただければ幸いです。

ナチュラルスタイル

木目調や石目調など、自然を思わせる素材を取り入れたスタイルです。

シンボルツリーなど植物との融合を楽しみながら構成すると、よりナチュラルにまとまります。

シンプルスタイル

余計な装飾は削ぎ落として、すっきりシャープにまとめたシンプルスタイルです。

ただ「何も設置しない」というのではなく、計算された余白には上品さや高級感を感じます。

和風スタイル

敷石や洗い出しなど、日本建築のいい部分を採用したスタイルです。

現代の住宅は洋風建築が増えていますが、部分的に和風スタイルを用いることでモダンな印象にもなりますよ。

まとめ

今回は玄関アプローチをおしゃれにするアイデアをお伝えしました。

おしゃれは「組み合わせを考えること」と捉えることもできます。

そのため、玄関アプローチだけではなく他の外構アイテムとの組み合わせや相性が大切です。

いろいろな組み合わせからご自宅にぴったりのデザインを見つけてくださいね。

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高杉 有希子
監修者 エクステリアプランナー 高杉 有希子

静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。

執筆者 らいち

大阪生まれ大阪育ち。古めの建築物が大好きです。暇さえあれば、団地建て替えの現場を見物に行って萌えています。