玄関アプローチとは、敷地の入口からおうちまで続く進入路のことを指します。

おうちの敷地が隣家の奥にある旗竿地のような場所では玄関アプローチは長くなりますし、敷地と前面道路に高低差があるおうちでは玄関アプローチが階段になっている場合もあります。

敷地によっていろいろな玄関アプローチの形があります。

玄関アプローチは、住んでいる方にとっては毎日通る道、そして来訪者があった時には一番に目に入る大切なポイントです。

おうちのイメージをアップしてくれるような、素敵な玄関アプローチでお客様をお招きしたいですよね。

今回の記事では玄関アプローチの役割や、計画のポイントをお伝えします。

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高杉 有希子
監修者 エクステリアプランナー 高杉 有希子

静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。

執筆者 らいち

大阪生まれ大阪育ち。古めの建築物が大好きです。暇さえあれば、団地建て替えの現場を見物に行って萌えています。

目次

玄関アプローチの役割って何だろう?あらためて考えてみよう

はじめに、玄関アプローチは何のためにあるのかを改めて考えてみましょう。

役割を整理して考えることで、どんな玄関アプローチにしたいかというイメージが湧いてくるかも知れませんよ。

参考にしてください。

玄関アプローチはおうちを印象づける大切なポイント

玄関アプローチの他にも門扉・門柱や植栽など、エクステリアはさまざまなアイテムで構成されています。

エクステリアは建物本体と同じぐらいおうちの印象を左右する重要なポイントです。

その中でも玄関アプローチは「おうちへと導く道」ですので、美しく清潔感のある、そしておしゃれな空間であることが望ましいでしょう。

玄関アプローチはおうちまでの動線を示してくれるもの

玄関アプローチを設けることで敷地にメリハリができ、初めておうちを訪れた方にも通路だと認識してもらえます。

そのため、おうちを訪れた方が迷わずおうちにたどり着ける、わかりやすい通路にすることも大切です。

敷地の入口から建物が見えないほど長いアプローチのあるおうちは日本では稀かも知れませんが、誰もが自然な流れでおうちに入れるような動線を作ることを心がけましょう。

玄関アプローチでプライバシーを確保する

玄関アプローチには、敷地の外からおうちの中を見えにくくするプライバシー確保の役割も持っています。

玄関アプローチを長くすればプライバシー効果は高くなりますが、限られたスペースでも植栽や他の外構アイテムを工夫して配置することでプライバシー効果を高められます。

玄関アプローチはどうやって作る?プランニングのポイント!

玄関アプローチを計画する時、何から考えればいいのかをまとめました。

玄関アプローチを含むエクステリアは、壁や天井のある屋内のインテリアとは異なり、空間の構成にまとまりを持たせるのが難しいと言われています。

そのため事前にしっかりと計画を立てることが大切です。

玄関アプローチの完成した形を考える

おうちの外観との調和を考えましょう。

色合いやテイストがおうちのイメージとかけ離れていると、せっかくの玄関アプローチがちぐはぐな印象になってしまいます。

たとえば黒い外壁のおうちに、玄関アプローチも黒で設置してしまうと同化してしまいます。

他にも和風のおうちに洋風のタイルなどを使うと、玄関アプローチだけ浮いたような印象になってしまいます。

色合いのテイストのバランスが大切です。

また屋外の空間を考える時は、紙の上だけで考えるのではなく、敷地の外側から見て、実際にどう見えるかを考えてみるのもいいでしょう。

日差しの当たり方や周りの景色とのバランスを見ることで新たな発見が生まれるかも知れませんよ。

玄関アプローチのベストな機能性を考える

玄関アプローチは「通路」なので、人の出入りに配慮することが必要です。

通路の幅が狭すぎると通りづらいですし、広すぎると締まりのない印象になってしまいます。

人が荷物を持って問題なく通れる道幅は、およそ800㎜~900㎜と言われています。

通路で人と人がすれ違うには。

およそ1200㎜の幅が必要です。

他にもベビーカーや車いすの使用、自転車の出し入れなどをする場合にも通路の幅に余裕を持たせましょう。

ご家族の普段の行動をイメージしながら、玄関アプローチの形状を考えることが大切です。

照明計画で玄関アプローチを通る人の心も照らす

玄関アプローチには照明も必要です。

近年エクステリアの照明は、安全のためや防犯のためだけでなく、明かりそのものを楽しめる製品がたくさん登場しています。

シンボルツリーを地面から照らすアッパーライトや、壁面の凹凸を照らして陰影の趣を醸し出す間接照明などは、玄関アプローチを通る人の心を豊かしてくれます。

機能性とデザイン性のバランスを考えながら、照明の計画をしましょう。

玄関アプローチの施工費を安く抑える方法

玄関アプローチの施工費を安く抑える方法をいくつかまとめてみました。

これらの方法で必ず費用が安くなるわけではありませんが、どれもやってみる価値はあるはずです。

ぜひ参考にしてください。

複数の業者に相見積もりをとる

特にご新築の場合、ハウスメーカーと提携している業者に外構工事を頼むことが多いようですが、ハウスメーカーに頼まないといけないということはなく、もちろん他の業者に依頼しても構いません。

ご自身がイメージする理想のエクステリアを作ってくれそうな業者をいくつか選び、相見積もりをとってみましょう。

相見積もりには手間がかかりますが、金額がガラッと変わるケースもあります。

イメージも費用もご納得のいくところに依頼しましょう。

予算を提示して、予算内でどんなことができるかを提案してもらう

前もって業者に予算を伝え、その中でできることを提案してもらうという方法もあります。

プロに提案してもらうことで予算に合った方法が見いだせるかも知れません。

この方法なら予算をオーバーすることもなく安心です。

また依頼の内容を精査することにもつながりますので、無駄な工事をして後悔することもありません。

依頼する内容を分けて考える

「デザインだけを依頼して、施工はすべてDIYする」、「施主が支給するものを施工してもらう」、「デザインと施工、すべてを依頼する」など、部分的に依頼する方法です。

デザインの依頼については、ネット上で依頼できるマーケットサイトもあります。

敷地の平面図や配置図など必要な書類を提示して、デザインしてもらうというものです。

比較的お手軽な価格が魅力で、本格的なパースまで作成してくれるケースもあります。

ネット上のやりとりは意思が伝わるかどうか不安になるかも知れませんが、「こんな玄関アプローチを作りたい」、「こんな素材を使いたい」という画像や資料を合わせて依頼すれば伝わりやすいでしょう。

玄関アプローチをDIYで設置する

ご自身で施工できる部分はDIYをしてみてはいかがでしょうか? DIYをした部分があれば、ご家族にとっても愛着のある玄関アプローチとなるでしょう。

コンクリートの打設やタイルの敷設など、専門的な作業をDIYするのは難しいかも知れませんが、アクセントになる部分、遊び心や住んでいる人の人となりを感じさせる部分にはおすすめです。

ご家族との素敵な思い出にもなりますね。

まとめ

今回は玄関アプローチの役割やプランニングについてお伝えしました。

玄関アプローチを含むエクステリアは屋根や壁で仕切られていないため、空間にまとまりを持たせるのが難しいと言われています。

しかしエクステリアをおうちに調和させることで、おうちの印象を何倍もよくすることができます。

植物や他の外構アイテムとのバランスを考えながら構成を考えましょう。

ご家族のみなさんが、おうちに帰るのが楽しみになるような玄関アプローチを作りたいですね。

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