「深い想い」の花言葉をもつミヤマホタルカズラは、春から初夏にかけてコバルトブルーの花が地面を覆いかぶすように咲き、庭のグラウンドカバーにおすすめ!ミヤマホタルカズラの花・葉の特徴から、地植え・鉢植えでの育て方、夏越し・剪定方法、さらにはホタルカズラとの違いなど、魅力をたっぷりと紹介します。
基本データ
- 分類
- 庭木-常緑・低木・下草
- 学名
- Glandora diffusa、Lithodora diffusa、Lithospermum diffusa/Purple gromwell
- 科・属名
- ムラサキ科・ミヤマホタルカズラ(リソドラ)属
- 別名
- リソドラ・デュッフーサ
- 草丈・樹高
- 15〜25cm(横に40〜50cm程度広がる)
- 栽培可能地域
- 全国(温暖な地域では1年草扱い)
- 花色
- 青、紫、白
- 開花期
- 4〜5月
- 結実期
- -
- 耐暑性 / 耐寒性
- 弱い/強い
ミヤマホタルカズラの花・葉の特徴と花言葉
こんもりと横に広がるように地面をはい、コバルトブルーの美しい花がいっぱいに咲くミヤマホタルカズラ。
庭いっぱいに広がった満開の姿は美しく、個性的で上品な風景をつくり、洋風や和モダン、さらにはロックガーデンなどのグラウンドカバーになります。
寒さや乾燥に強くて開花期間が長く、育て方や剪定(せんてい)も簡単なので、初めて植物を育てる方にもおすすめの庭木です!
ミヤマホタルカズラとは
ミヤマホタルカズラは、別名リソドラ・デュッフーサと呼ばれる、冬でも葉が一斉に落ちない常緑性の低木。
ムラサキ科ミヤマホタルカズラ(リソドラ)属に分類し、スペイン・ポルトガル・イタリア・モロッコなどの地中海沿岸部に生息します。
海岸近くの砂浜ややぶの中に生えていることが多く、寒さや乾燥に強くて、氷点下20.6〜17.8℃(USDA zone 6b)ほどまで耐えることができます。
ただし、高温多湿な環境が苦手で、温暖な地域では「一年草」として扱われるとも。
できるだけ直射日光が当たらず、湿気がこもりにくい風通しの良い場所で育てましょう。
また、低木ながら草花のように扱うこともでき、コンテナや鉢植えなどで寄せ植えもできます。
温暖な地域であれば鉢植えで管理し、夏の間だけ涼しい場所に移動させて夏越しするといいです。
ミヤマホタルカズラの学名と意味
ムラサキ科に分類するミヤマホタルカズラは、2008年前まではムラサキ属に分類されていましが、それ以降は「ミヤマホタルカズラ属(Glandora)」に分けられました。
現在でも、リソドラ・デュッフーサ(Lithodora diffusa)の名前で呼ばれることもあり、学名は複数あります。
古代ギリシャ語では Lithodoraは、「石の贈り物」を、Diffusaは、「広がる」を意味し、ミヤマホタルカズラの生長や習性から名付けられたといわれています。
USDA zone とは
United States Department of Agriculture Plant Hardiness Zone(米国農務省 植物の耐寒性地帯)の略で、米国農務省が開発した植物の耐寒性レベルを、地域ごとにわかりやすく数字で示した指標です。
寒さの段階を13のレベルに分け、植物がどこまで寒さに耐えられるのかを、数値とマップで明瞭化しています。
アメリカやカナダをはじめ、イギリスなどのヨーロッパも含め、世界で統一された数値です。
庭づくりやガーデニングなどをするうえで、植物がどの地域で、どれくらいの寒さまで耐えられるのかを確認するために使います。
日本では気象庁の観測データを元に、都道府県市町村ごとに細かくレベル分けされています。
USDA zoneを調べるときは、「植物の学名+USDA zone」で調べるといいです。
※指標は、植物を屋外で育てたときの目安。
参考:Japan Plant Hardiness Zone
ミヤマホタルカズラの花・花言葉・誕生花
4〜5月ごろになると、無数に枝分かれした茎の先に、ピンク色の蕾(つぼみ)を付け、時期を迎えると産毛の生えた5〜6枚の青い花が上向きに咲かせるミヤマホタルカズラ。
直径1〜2cmほどの小さな花の中心部にも産毛がびっしりと生え、5本の雄しべと1本の雌しべが伸びます。
日本にも自生するホタルカズラとよく似ていますが、より濃いブルーの花が特徴です。
ミヤマホタルカズラの花言葉
ミヤマホタルカズラの花言葉は、「深い想い」「一途な」です。
ミヤマホタルカズラの誕生花
ミヤマホタルカズラの誕生花は、6月4日です。
ミヤマホタルカズラの葉の特徴
地面から緩やかな曲線を描くように細い幹を伸ばすミヤマホタルカズラは、互い違いに産毛の生えた細長い葉を密集するように展開します。
硬い葉は3〜4cmほどの面長な楕円形(だえんけい)で、中心がへこみ、裏側に反りかえっているのが特徴です。
幹の先端はやわらかく「茎」の状態で、地面に近いほど木質化します。
ミヤマホタルカズラの樹高・苗木の価格
這い性(はいせい)低木のミヤマホタルカズラは、大きくなっても樹高が15〜25cmほどで、花壇や庭の空いたスペースに植えやすいサイズです。
また横に広がってマット状になるタイプなので、横幅は40〜50cm程度の大きさに生長します。
ミヤマホタルカズラの苗木の価格は、大きさや品種によって違いますが、3.5号(直径10.5cm)のポットサイズほどで500円程度から販売されていることが多いようです。お店によっては、300円以下で購入できるところもあるようです。
ミヤマホタルカズラを挿し木で増やす方法
ミヤマホタルカズラは、枝の一部を切り取ってつくる「挿し木」で増やせます。
ミヤマホタルカズラの挿し木づくりに最適な時期
ミヤマホタルカズラの挿し木は、暖かい時期の5〜7月ごろにつくりましょう。この時期であれば枝や茎を切っても、暑さで株にストレスを与える心配がありません。
ミヤマホタルカズラの挿し木の手順
- Step1. ミヤマホタルカズラの新しい枝(茎)を、先端から数えて3〜5節目を、先端のやわらかい部分もカット(5〜10cmほどの長さ)。これを「挿し穂」といいます。
- Step2. ミヤマホタルカズラの挿し穂の上部に付いた葉を2〜3枚ほど残して、下部の葉を全て摘取り除きます。
- Step3. 小さめのコップや花瓶に入れた水に挿し穂を1時間程度浸し、挿し木用の培養土に挿して涼しい日陰で管理しましょう。土を乾かさずに管理すると、2〜3週間ほどで根が出ます。
ミヤマホタルカズラとホタルカズラの違い|花の模様や葉の形で見分ける!
▲写真はホタルカズラ
名前がミヤマホタルカズラと似ていたり、花・葉の形や色もよく似ていたりすることから、しばしば混同されることが多い「ホタルカズラ(Lithospermum zollingeri)」。
北海道から九州にかけて、さらには朝鮮半島・中国・台湾にも広く生息するホタルカズラも、同じムラサキ科に属する植物ですが、ムラサキ属に分類する多年草です。
ぱっと見ただけでは区別しにくいですが、実際には下の表にまとめたように、花の色・模様、葉の形が違います。
ミヤマホタルカズラ | ホタルカズラ | |
形態 | 低木 | 多年草 |
原産地 | フランス・スペイン・ポルトガル・イタリア・ギリシャ・モロッコ・アルジェリア | 日本・韓国・中国・台湾 |
花の色 | コバルトブルー | ライトブルー |
花の模様 | 無地 | 中心に白いラインが入る |
葉の形 | 丸みのある細い楕円形 | 先端がとがり、広い楕円形 |
ミヤマホタルカズラの種類|白い花や星形の模様が入る品種
コバルトブルーの花が印象的なミヤマホタルカズラですが、品種によっては色が違い、ポップで明るい庭づくりができます。
ここでは、ミヤマホタルカズラの人気の6種類を紹介します。
- ミヤマホタルカズラ・グレースワード(Glandora diffusa ‘Grace Ward’)
- ミヤマホタルカズラ・アルバ(Glandora diffusa ‘Alba’)
- ミヤマホタルカズラ・ホワイトスター(Glandora diffusa ‘White Star’)
- ミヤマホタルカズラ・ブルースター(Glandora diffusa ‘Blue Star’)
- ミヤマホタルカズラ・ヘブンリーブルー(Glandora diffusa ‘Heavenly’)
- ミヤマホタルカズラ・クリスタルブルー(Glandora diffusa ‘Crystal Blue’)
基本的にどの品種も育て方は同じで、過湿な環境には注意します。
ミヤマホタルカズラ・グレースワード(Lithodora diffusa ‘Grace Ward’)
ミヤマホタルカズラの代表的なミヤマホタルカズラ・グレースワードは、コバルトブルーの花が美しい品種。ミヤマホタルカズラの中でも大きく横に広がるため、グラウンドカバーにとても適した品種です。
ミヤマホタルカズラ・アルバ(Lithodora diffusa ‘Alba’)
真っ白な花が咲き、しとやかで上品な雰囲気があるミヤマホタルカズラ・アルバ。洋風だけでなく、和モダンの庭にも映えるような美しい品種で、寄せ植えの組み合わせが自由に決めやすいです。
ミヤマホタルカズラ・ホワイトスター(Lithodora diffusa ‘White Star’)
青い5枚の花びらの中心に、白いラインが入るホワイトスター。白い星が描かれたような花の模様はかわいらしく、明るくて温かみのある庭を演出します。
ミヤマホタルカズラ・ブルースター(Lithodora diffusa ‘Blue Star’)
ホワイトスターとは反対で、白い5枚の花びらの中心、青いラインが入るブルースター。青い星が描かれたような花の模様が、クールで上品で、印象的な庭づくりができるかもしれません。
ミヤマホタルカズラ・ヘブンリーブルー(Lithodora diffusa ‘Heavenly’)
グレースワードよりも淡いブルーで、ナチュラルでノスタルジックな雰囲気があるヘブンリーブルー。主張し過ぎない色合いがきれいで、玄関アプローチの足元をさりげなく飾ってくれます。
ミヤマホタルカズラ・クリスタルブルー(Lithodora diffusa ‘Crystal Blue’)
白い5枚の花びらの中心に、淡いブルーのラインが薄く入るクリスタルブルー。透き通るような優しい色合いは、洋風・和風・和モダンなどさまざまな庭になじみやすく、アクセントにもなります。
ミヤマホタルカズラの3つの魅力
ここでは、ミヤマホタルカズラの魅力について以下の3つを紹介します。
- 庭のグラウンドカバーや植物の下草になる
- 庭や花壇の寄せ植えとしておすすめ
- 掃除や剪定もあまりなくて楽!
ミヤマホタルカズラの魅力1|庭のグラウンドカバーや植物の下草になる
樹高が30mに満たず、小さな多年草のように植えられるミヤマホタルカズラ。
1株だけでも横に大きく広がりますが、複数の株を数珠つなぎのように植えることで地面を覆いかぶすことができ、庭のグラウンドカバーを果たします。
春から初夏の間はコバルトブルーの花が咲くので、青い絨毯のような姿が観賞できますよ。
ミヤマホタルカズラの魅力2|庭や花壇の寄せ植えとしておすすめ
美しい青い花を咲かせるミヤマホタルカズラは、場所によっては1年緑の葉も観賞でき、草花のように植えやすいサイズなので、ほかの植物と寄せ植えしやすい庭木です。
花壇や鉢植えで、ミヤマホタルカズラよりも背の高いものや、生長の仕方が違う植物などと寄せ植えして、庭づくりやガーデニングをより楽しめます。
ミヤマホタルカズラの魅力3|掃除や剪定もあまりなくて楽!
ミヤマホタルカズラは、冬に葉が一斉に落ちない常緑樹なので、大量の落ち葉やゴミを掃除する手間があまりかかりません。
また、樹木というよりも多年草に近い植物なので、毎年の剪定が必要なくて管理が楽です!
ミヤマホタルカズラの育て方と特徴の育て方・管理方法
植え付け・植え替え
ミヤマホタルカズラは水はけの良い土を使う
海岸や砂浜に自生するミヤマホタルカズラは、乾燥した場所が大好き。水が乾きにくくて、固まってしまうような水はけの悪い土では根腐れが起こりやすく枯れてしまう場合もあります。
できるだけ自生している場所と同じような環境になるように、ミヤマホタルカズラを植え付ける前に、赤玉土(小粒)、または鹿沼土(小粒):川砂:軽石=4:4:2の比率でを掘り起こした土とよく混ぜて、排水性と通気性を良くしておきましょう。
水やりした水が地表にたまらず、すぐに下へ染み込むような排水性の優れた土がおすすめです!
ミヤマホタルカズラの適切な植え付け・植え替え時期
ミヤマホタルカズラは、5〜6月ごろに植え付けや植え替えをします。
暑さが苦手なので、猛暑日を避けた日に作業してください。
ミヤマホタルカズラの植え付け・植え替え方法
購入したミヤマホタルカズラの苗木は、ポットを指で軽く押しながらやさしく抜きましょう。
無理に引っ張ってしまうと根がちぎれてしまい、株にストレスがかかります。
また、ポットから出したミヤマホタルカズラは、細い根がたくさん回り、根鉢が硬くなっている場合があります。
根がとても細いため傷付きやすく、根鉢をほぐし過ぎてしまうと植え付け後に生長の勢いが鈍くなることも。
根鉢の底の根を指で摘まんで、数束ほぐす程度で大丈夫です!
ミヤマホタルカズラを地植えする場合
横に広がって生長するミヤマホタルカズラを地植えする場合は、株間を50〜80cmほどあけて植え付けましょう。
- まずは、植え付ける場所の雑草やゴミをきれいに取り除き、土を掘り起こしてから用土を混ぜ合わせます。
- 次に用土を穴に戻して、山なりにします。
- 水がたまってしまうような場所では根腐れが起きやすいので、20〜30cmほどの畝(うね)をつくってその上に植え付けると枯れにくいです。
2〜3年ほどたつころには、地面をしっかりと覆うようなグラウンドカバーになり、庭の景観がぐっと良くなりますよ!
ミヤマホタルカズラを鉢植えする場合
ミヤマホタルカズラは、基本的に1〜2年に1回のペースで、1回り大きいサイズに植え替えをします。
3.5号サイズの鉢の場合は、4〜4.5号サイズの大きめのものに植え付けましょう。
あまり大きなものに植え替えをしてしまうと、水が乾きにくくなり、根腐れをおこして枯れてしまう場合もあります。
また、長く放置していると土の栄養バランスが崩れたり、根詰まりを起こしたりして枯れてしまうことも。
細い根がたくさん出やすいので、水が土に浸透しにくくなったときや、鉢底穴から根が出ているときにも植え替えをしてくださいね。
肥料
乾燥した砂地に生えるミヤマホタルカズラは、肥料成分がたくさん含まれていない場所でも元気よく育ちます。
そのため、定期的な肥料を与えなくても大丈夫ですが、植え付けるときに元肥を入れましょう。
地植え・鉢植え共に、用土にリン酸(N)とカリウム(K)が多めに入った緩行性化成肥料を混ぜ合わせおいておくといいです。
追肥用の肥料では、肥料やけによって根を痛める場合もあるので、必ず「元肥用」と記載されたものを使ってくださいね!
ただし、鉢植えで育てるミヤマホタルカズラの生長の流れが鈍い場合は、液体肥料を2000倍ほどに薄めて水やりの代わりとして与えます。
剪定
枝葉がよく伸び、枝分かれもたくさんするミヤマホタルカズラは、一般的な庭木のような大掛かりな剪定を行わなくても問題があまりありません。
年に1回ほどのペースで、伸び過ぎた枝を切り戻しをする程度です。
背が高くなり過ぎたときや、横に広がったときにも剪定をするといいです。
ミヤマホタルカズラの適切な剪定時期と|5〜6月
ミヤマホタルカズラの剪定は、花が終わった5〜6月の暖かい日に行います。
7月以降では、暑さによって切り口から水分が抜けてしまったり、株に大きなストレスがかかったりする場合もあるので、できるだけ猛暑日は避けましょう。
病害虫
ほかの庭木と比べると、ミヤマホタルカズラは病気や害虫の被害が少なく、薬を散布することはあまりありません。
まれに風で飛んできたアブラムシが、やわらかい枝の先端や花芽に付くことがあります。
ミヤマホタルカズラにみられる病気
なし
ミヤマホタルカズラに現れる害虫
・アブラムシ
3〜10月にかけて、ミヤマホタルカズラの新芽・やわらかい枝葉・蕾に発生し、養分を吸汁します。
窒素成分が多く入った肥料を与え過ぎると、特に発生しやすいです。
また、日当たりや風通しが悪くて枝葉が徒長すると、アブラムシが吸汁しやすいので、植え付け・置き場所にも注意します。
発生した場合は指で取り除いたり、水で洗い流したりしましょう。
大量に発生した場合は、殺虫剤を散布します。
日当たり
乾燥にとても強いミヤマホタルカズラは、水をたくさん与え過ぎてしまうと土の中が過湿になり根腐れを起こすことがあります。
特に鉢植えで育てているものは、地植えよりも土が乾きにくいので、与えるタイミングとペースに注意する必要があります。
地植えのミヤマホタルカズラ
地植えでのミヤマホタルカズラは、基本的に雨の水だけで大丈夫です。
猛暑日で土が長い間乾燥していたときには、ホースでたっぷりと水やりするといいです。
ただし、植え付けてから1年の間は根が地面にしっかりと張れてなく、根鉢にたまった水分で生長します。
株の周辺が乾燥していても、根鉢は湿っていることもあるので、株元を手で触って湿り気具合を確認してから水やりをしましょう。
鉢植えのミヤマホタルカズラ
過湿になってしまうと根腐れを起こしやすいミヤマホタルカズラは、土をしっかりと乾かしてから水やりをします。
春と秋は、土の中が乾いてから1〜3日後ぐらいあけて、夏は土の表面が乾いてから3日ほどあけてから、冬は土の中が乾いてから5日ほどあけてから水やりをしましょう。
「水やりをする前とした後の重さの差」を体で覚えておくことがポイントです。
水やり
乾燥にとても強いミヤマホタルカズラは、水をたくさん与え過ぎてしまうと土の中が過湿になり根腐れを起こすことがあります。
特に鉢植えで育てているものは、地植えよりも土が乾きにくいので、与えるタイミングとペースに注意する必要があります。
地植えのミヤマホタルカズラ
地植えでのミヤマホタルカズラは、基本的に雨の水だけで大丈夫です。
猛暑日で土が長い間乾燥していたときには、ホースでたっぷりと水やりするといいです。
ただし、植え付けてから1年の間は根が地面にしっかりと張れてなく、根鉢にたまった水分で生長します。
株の周辺が乾燥していても、根鉢は湿っていることもあるので、株元を手で触って湿り気具合を確認してから水やりをしましょう。
鉢植えのミヤマホタルカズラ
過湿になってしまうと根腐れを起こしやすいミヤマホタルカズラは、土をしっかりと乾かしてから水やりをします。
春と秋は、土の中が乾いてから1〜3日後ぐらいあけて、夏は土の表面が乾いてから3日ほどあけてから、冬は土の中が乾いてから5日ほどあけてから水やりをしましょう。
「水やりをする前とした後の重さの差」を体で覚えておくことがポイントです。
リゾートガーデンスタイル専属の庭師×Webコンテンツクリエイター。 カナダのトロントで造園士を、その後日本で花屋のバイヤー・鉢物の管理・アドバイザーを経験した後、ヤシの木を主体とするリゾート・ドライガーデンの造園士に。 現在は、リゾートガーデンスタイルの社会福祉施設・DOG CAFEの専属庭師に加え、畑の開拓・管理、SNSも兼務。 植物を専門とするWebコンテンツクリエイター、ガーデニング商品の監修者としても活躍中。