駐車場の目地の仕上げる素材として砂利はポピュラーです。
「砂利」と一口に言ってもさまざまな形や色があり、使用するものによっておうちの印象も変わります。
当記事では駐車場の目地に使用する砂利の種類や、砂利が与える印象などについて深掘りします。
記事を読めば駐車場の目地を砂利にするメリットやデメリット、どのような駐車場に向いているかなどもわかりますよ!
これから外構工事をお考えの方、駐車場の目地をご検討の方はぜひ最後までお読みください!

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目次

駐車場の目地に砂利を採用することで得られる6つのメリット

積み上げた上に置かれた星型の積み木

駐車場の目地に砂利を採用することでどのようなメリットがあるのかをまとめました。
参考にしてください。

①イニシャルコストが安い

砂利は、導入時のコストが安いのが魅力です。
ホームセンターでは、10㎏が数百円から販売されています。
施工を業者に依頼した場合でも、平米あたり数千円が相場です。

②施工が簡単

駐車場の目地に入れて平らにならすだけで仕上がるので、施工が簡単です。
DIYでも施工できます。
砂利はネット通販やホームセンターで購入できますが、かなり重いので搬入には注意が必要です。

③カラーバリエーションが豊富

砂利は砕石特有の青みがかったグレーのほかに、洋風の建物にもよく合うレンガのようなオレンジや、和風家屋に合う白など、カラーバリエーションが豊富です。
おうちやエクステリアに合わせて砂利の色を選ぶのも楽しいですね。

④補充や交換が簡単

砂利は使用しているうちにいつのまにか偏ったり減ったりすることがありますが、もし減っても簡単に補充できます。
またおうちの外観に合わせて、色や形を変えたくなったときでも簡単に交換できます。

⑤どんな外観のおうちにもマッチする

洋風の建物、和風の建物、どんな外観のおうちにもマッチすることが砂利の魅力です。
砂利の大きさによって目立たせることも、反対に主張させないこともできる万能の素材と言えます。

⑥駐車場の水はけを助ける

駐車場の目地に採用した場合、砂利と砂利の間に隙間ができ完全に目地が埋まらないため、駐車場の水はけにも一役買います。
立地上、水はけが悪い駐車場や、雨のあとになかなか水たまりが乾かない駐車場の目地には、砂利が向いていると言えるでしょう。

駐車場の目地に砂利を使うと起こるデメリット6つ

メリットデメリットと書かれた紙

駐車場の目地に砂利を使うデメリットをまとめました。

①風雨や車の移動によって砂利が散らばりやすい

砂利は駐車場の目地に入れて平らにならしているだけなので、風雨や車の移動があった時に散らばることがあります。
散らばった砂利は元に戻しておかないと、次第に目地の中の砂利が減ってしまいます。

②減ったり偏ったりする

コンクリートの目地が太い場合や、タイヤが載る部分だけがコンクリートになっているような駐車場では、砂利を敷く面積が広くなります。
砂利を敷く面積が広いと、砂利が減ったり偏ったりする可能性も高くなります。
何にでも興味津々の小さいお子様は、砂利を触って目地から出してしまうこともあるので注意が必要です。

③枯葉などが混じった時に掃除しにくい

砂利は表面に凹凸があるため、掃除しにくいというデメリットがあります。
細い目地に砂利を使用する程度ではさほど気になりませんが、砂利を敷く面積が広い駐車場では掃除の手間がかかります。

④雑草が生える可能性がある

砂利はメリットとして防草効果があるとうたわれていますが、地面の上に何も敷かないよりは雑草が生えにくいという程度です。
砂利のすき間を縫って雑草が生えることは、往々にしてあります。

⑤個性やデザイン性に欠ける

砂利は導入コストが安価なことから、建売住宅のデフォルトの外構などにもよく使われます。
特に砕石の天然色の砂利は、個性やデザイン性に欠ける印象です。
目地の個性やデザイン性を高めたいなら玉砂利や色の付いた砂利、または他の仕上げを採用されることをおすすめします。

⑥コンクリートと目地がフラットな仕上がりにならない

砂利は仕上げの面に凹凸ができるほか、目地の仕上げでは散らばりを防止するためにコンクリートの面よりもやや低めに仕上げます。
目地がコンクリートと面とフラットに仕上がらないため、ベビーカーや車いすの往来が多い駐車場にはあまり適していません。

砂利の目地はこんな駐車場におすすめ

おもちゃの家と車とペン

砂利の目地が適している駐車場をまとめました。参考にしてください。

コンクリートの目地部分が少ない・細い

砂利は散らばりやすいので、目地が広い駐車場にはおすすめできません。
目地が細い駐車場に色のついた砂利を入れると、アクセントになりおすすめです。

建物や他のエクステリアを目立たせたい

砂利には色のついたものや大ぶりのものなど存在感の強いものもありますが、反対に主張の少ないものもあります。
建物や他のエクステリアを目立たせたい場合は、コンクリートに近い色の砂利を選ぶと主張を抑えられます。

駐車場が目立たない場所にある

駐車場がおうちの裏側など目立たない場所にある場合や、特に駐車場を目立たせたくない場合などは砂利の目地がおすすめです。

費用を抑えたい

砂利は導入時のコストが安く済むため、外構の工事費用を抑えたい場合におすすめの仕上げです。
もし後になって目地の仕上げを変えたくなっても、比較的簡単に撤去できるのも魅力です。

和モダンなど、和風を思わせる外観のおうち

和風と砂利の相性はとてもよく、砂利は和風庭園などで必ずと言っていいほど採用されています。
砂利は、和風の住宅ならぜひ取り入れていただきたいアイテムです。
近年は和モダンを思わせる黒っぽい外観が流行していますが、黒い外観に相対して白の玉砂利などを採用するとコントラストが美しくなります。

駐車場のコンクリート目地に採用される砂利の形状とそれぞれの印象

砂利を持つ手

砂利には大きく分けて玉砂利と砕石の二つがあります。
それぞれの特長や印象を紹介します。

玉砂利

角を削る加工をした丸い砂利です。
やさしく穏やかで、可愛らしい印象があります。
丸く加工してある石は、なぜか小さいお子様の興味の対象にもなりがちです。

①30㎜以上は駐車場のデザイン要素が強い部分に使おう

丸くて大きいので、見た目にインパクトがあります。
庭石など、デザインを主張したいポイントによく採用されます。
駐車場では車のタイヤが載らない端や奥の部分に、デザイン性を高めるために採用するのがおすすめです。
目地の部分、特に細い目地にはバランスが悪いため、あまりおすすめできません。

②15~30㎜以上はお庭のデザイン的に合うものを選ぶ

駐車場の目地で玉砂利を使用したいなら、一番適したサイズです。
お庭やアプローチなど駐車場以外の場所にも使用してコーディネートすると、おうちの外観全体がよりおしゃれな印象になりますよ。

③15㎜以下は小さな隙間を埋めるのに最適

15㎜以下の玉砂利は「洗い出し」といって、コンクリートに埋め込んで防滑性を高める仕上げによく使われます。
丸く小さいので、駐車場では細い目地の仕上げに向いています。
ただ、小さい玉砂利は散らばりやすいため注意が必要です。

砕石

砕石とは角を落としていない石のことを言います。
シャープな印象や、自然のままの無骨な印象を持っています。

①30㎜以上は駐車場の車が乗らない部分に使用を留める

大きな砕石は、ロックガーデンなど主張したいポイントに使用されます。
駐車場の目地では、角が気になるためあまりおすすめできません。
駐車場に採用するなら車の乗らない端や奥の部分に、デザイン性を高めるために使用するのがおすすめです。

②15~30㎜以上は自然な風貌を作りたい方におすすめ

駐車場の目地にも採用される大きさの砕石です。
存在感のある大きさなので、お庭や花壇などにも採用してコーディネートするとよりおしゃれになりますよ。

③15㎜以下はシャープな印象を与えつつしっかり目地埋めができる

駐車場の目地で、一番採用されている砂利です。
細い目地もしっかり埋めてくれる、機能性の高い砂利とも言えます。
コンクリートに近い色の砂利だと目立ちにくいため、個性を出すためには色つきのものを選ぶと良いでしょう。

まとめ

描かれた電球のイラスト

当記事では、駐車場の目地に採用する砂利についてお伝えしました。
駐車場の目地ではポピュラーな砂利ですが、その存在は奥深く大きさや形によって与える印象もさまざまです。

機能性とコストの安さから、とりあえずという感じで駐車場の目地に採用されがちな砂利ですが、選び方によっておしゃれさを表現できるのも砂利のいいところです。
駐車場の雰囲気にぴったりな砂利を選んでみませんか?

外構工事で安すぎる会社は要注意です。
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高杉 有希子
監修者 エクステリアプランナー 高杉 有希子

静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。

執筆者 らいち

大阪生まれ大阪育ち。古めの建築物が大好きです。暇さえあれば、団地建て替えの現場を見物に行って萌えています。

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