「駐車場の目地」と一口に言っても、仕上げ方はさまざまでご自宅の駐車場にどれを採用すればいいか悩んでしまいますよね。
だからといって業者任せにしていると後悔することになりかねません。
駐車場の目地のような細部にまでこだわりを持つと、外観から丁寧な暮らしぶりがうかがえるような素敵なおうちに仕上がりますよ。
当記事では駐車場の目地におすすめする素材をデザイン、機能性、コスパに分けてご紹介します。
これから外構工事や外構リフォームをお考えの方は必見です。
ぜひ最後までお読みください。
目次
【お庭・建物デザイン別】おすすめの目地素材
ここでは、お庭や建物のデザイン別におすすめする駐車場の目地をご紹介します。
ご自宅の外観にはどのような目地が似合うのかを、イメージしながらご覧ください。
ナチュラルモダンな建物・庭に合う目地素材
【おすすめの目地】植物、ピンコロ石、レンガ
自然素材を取り入れたナチュラルモダンの建物には、同じく自然を感じさせる目地をおすすめします。
建物や外構部材をシンプルにまとめても、駐車場の目地などアクセントになる部分に細々とナチュラルなものを採用すれば、その数が少なくてもおうちの外観はナチュラルな雰囲気にまとまりますよ。
シンプルモダンな建物・庭に合う目地素材
【おすすめの目地】砂利、エキスパンタイ、レンガ
余計な装飾をせず、素材そのものの美しさを追求するシンプルモダン。
シンプルな建物の美しさを際立たせるように、主張の少ない目地がおすすめです。
砂利ではできるだけ小さい物、レンガなら単色のものやコンクリートの色に近いものが似合うでしょう。
和モダンな建物・庭に合う目地素材
【おすすめの目地】砂利、ピンコロ石
日本の伝統である「和」に、現代的なデザインを取り入れた和モダン。
建物やエクステリアのアクセントには、石や木、珪藻土など天然素材が多く使われます。
駐車場の目地にも、砂利やピンコロ石など天然由来のものがおすすめです。
採用する際には、直線と規則性をイメージして配置すると、より「和」になります。
ウォールデザインモダンな建物・庭に合う目地素材
【おすすめの目地】植物、砂利
空間を壁(ウォール)で仕切り、プライバシーの確保と意匠性を兼ね備えたデザイン。
壁が周囲に圧迫感を与えないようにするためには、植物や砂利など自然を感じさせる目地で空間の雰囲気を和らげることが大切です。
目地の他にも、アッパーライトなど下からの照明をプラスすると、圧迫感が軽減されます。
フォーマルモダンな建物・庭に合う目地素材
【おすすめの目地】ピンコロ石、レンガ、インターロッキング
高級感のあるフォーマルモダンには、石など重みのあるデザインがおすすめです。
駐車場の目地だけでなく、駐車場の間口付近や玄関アプローチなどにも採用して、エクステリア全体でコーディネートすると建物の外観により重厚感が出ます。
フレームモダンな建物・庭に合う目地素材
【おすすめの目地】植物、人工芝
駐車場とアプローチなど仕切りとして、またエクステリアのアクセントとしてフレームはデザイン性の高い空間を演出してくれます。
フレームは、主にアルミなど無機質の素材で作られていることから、フレームモダンの建物には植物や人工芝などの目地がおすすめです。
無機質な空間に有機物である植物(人工でも)をプラスすることで、より味わい深い空間になりますよ。
ヨーロピアンクラシックな建物・庭に合う目地素材
【おすすめの目地】ピンコロ石、レンガ
ロココ調など、曲線模様が印象的なヨーロピアンクラシック。
家具にも、猫脚などの曲線美が多く採用されています。
駐車場の目地では、品性や重厚感のある素材をおすすめします。
ピンコロ石はヨーロッパの石畳にも採用される素材で、円形や扇形を描くように曲線的に敷くのが特徴です。
駐車場の目地に採用する際は、目地だけでなく間口付近や玄関アプローチにも取り入れてぜひ曲線を意識した配置を取り入れてみてください。
フレンチアンティークな建物・庭に合う目地素材
【おすすめの目地】レンガ、植物
フランスの田舎町を思わせるデザイン。
南仏のフレンチアンティークは、「プロバンス風」などと表現されることもあります。
フレンチアンティークの建物におすすめの目地は、オレンジっぽい素焼き風のレンガや植物など、あたたかみを感じる素材です。
規則正しくしすぎず、遊び心を持つと可愛らしさが増しますよ。
アメリカンビンテージな建物・庭に合う目地素材
【おすすめの目地】レンガ、植物
西部開拓時代を思わせる、無骨なスタイル。
男前な印象のアメリカンビンテージには、渋さやレトロさを感じるレンガや植物などの目地がおすすめです。
アメリカンビンテージでは、フレンチアンティークよりも直線的なデザインを主張すると、より男前感が出ます。
南欧風エレガントな建物・庭に合う目地素材
【おすすめの目地】植物、人工芝、レンガ
赤瓦にコテ目を残した白い塗り壁が印象的な南欧風の建物には、建物に合わせて暖色系の目地がおすすめです。
植物や素焼き風のレンガなどは、南欧風にとても似合います。
エクステリアにぜひ、取り入れたいアイテムです。
曲線を意識して配置すると、より可愛らしさがアップします。
デザインを決めたら使いやすさも加味して素材を決める
目地の素材は、見た目だけでなくメンテナンスのしやすさなど、使いやすさを考慮する必要があります。
ここで、ポイントをまとめました。
【時短】メンテナンスのしやすさ
【おすすめの目地】インターロッキング、レンガ、ピンコロ石
駐車場の目地とコンクリートの面がフラットになる仕上げは、ゴミや砂ぼこりが溜まりにくいためほぼメンテナンスフリーです。
インターロッキング、レンガ、ピンコロ石は、採用する色味次第で駐車場のアクセントにもなります。
目地を入れる位置と駐車枠のラインを兼ねると、車を停めやすくなり一石二鳥です。
【コスパ最強】目地素材は費用対効果も重要
【おすすめの目地】砂利、植物、エキスパンタイ
駐車場の目地に砂利、植物、エキスパンタイを採用した場合、目地の広さにもよりますが材料費は1mあたり2000円程度に収まります。
これらは導入時のコストで算出していますが、砂利や植物は減ったり枯れたりする可能性もあるため注意が必要です。
エキスパンタイは導入時のコストも安く、一度施工するとほぼメンテナンスフリーです。
【耐久性】駐車場として長く機能することが何よりも大切
【おすすめの目地】レンガ、ピンコロ石、インターロッキング
エクステリアは、四六時中雨や紫外線にさらされています。
屋外のものは、屋内で使用するものに比べて劣化が早いため、駐車場の目地には耐久性の高いものを選ぶことも大切です。
レンガやピンコロ石、インターロッキングは耐久性も高く、一度施工するとほぼメンテナンスフリーです。
駐車場の目地のデザインはプロに任せる方が安心な理由
駐車場の目地のデザインを、ご自身で考えたいという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、駐車場の目地は細部でありながら重要な役割を担っています。
ここでは、駐車場の目地のデザインをプロに任せた方がいいメリットをお伝えします。
仕上がりの美しさ
プロに任せる一番のメリットは、「美しく仕上がる」ということです。
特に、レンガやピンコロ石のようにモルタルを使用して接着する仕上げは、乾くとすぐに固まってしまうため失敗が許されません。
また、エクステリアに使用する部材は重いものも多く、搬入するだけでも一苦労です。
「餅は餅屋」と言うように、普段慣れない作業はプロにお任せする方が賢明と言えるでしょう。
機能面を考慮してもらえる
駐車場は最初にコンクリートの打設をして、最後に目地を仕上げます。
コンクリートは水はけを考慮して、1mに1cm程度の勾配をつけることが一般的です。
そのため、目地にも同じように勾配をつける必要がありますが、プロに任せればもちろん勾配を考慮して仕上げてくれます。
施工の保証がある
万が一、施工後に不備が見つかった場合、プロに任せていれば1年以上の保証期間がついています。
保証内容や期間については業者によって異なるため、契約時によく確認しておくことが必要です。
まとめ
当記事では、駐車場の目地におすすめする素材についてお伝えしました。
駐車場の目地を検討する際は、まず「デザイン(見た目)」「機能性」「コスパ」のどこに重点を置くかを考えましょう。
当記事が、ご自宅にふさわしい駐車場の目地選びにお役に立てば幸いです。
静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。