ニュースや、新聞やラジオなどで、たびたび問題となる「手抜き工事」。
お庭の外構工事でも、トラブルの被害にあうのか心配になりますよね。
ここでは外構・エクステリア工事においての、手抜き工事について、事例や被害にあわないための対策について解説!
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目次
外構・エクステリア工事の手抜き工事対策
外構・エクステリア工事において、もし手抜き工事が発覚した場合、依頼する顧客側は、どのような対策を取るべきなのか、知る必要があります。
結果としては、依頼した業者に申し立てることになりますが、トラブルが起きる前に対策を取る必要があります。
顧客は、工事の詳しい内容を把握して上で、業者側に依頼するなどといったことが大事です。
手抜き工事ってそもそも何?
そもそも手抜き工事とは何なのか、どのようなことが、「手抜き工事」というのか、しっかり知っときましょう。ここでは、手抜き工事の事例とともに、どのようなことが該当するのか解説します!
意図した手抜き工事と事例
テレビやニュースなどで、地震直後にブロック塀が倒壊し、人が下敷きになるといった、事故を目にすることがあると思います。
ブロック塀の基礎部や、中の鉄筋の欠陥等によって、このような事故が起きやすいです。
これが意図的な手抜き工事の場合、ブロック塀やコンクリート基礎部の中に入る鉄筋やワイヤーメッシュの数が、明らかに少ない、または施していないなどがあげられます。
コンクリート、ブロック塀の強度は、建築基準法で決められていて、工事する業者の方は必ず知っています。
ただし、ブロック塀が作られた時代は、その時代によって建築基準法が異なり、現代に当てはめて考えてしまうと、古い既存のブロック塀は建築基準法違反に該当することも。
現在でも、昭和40年ごろなどに建てられた、古いブロック塀はありますが、過去に作られたものを全て違反として、罪に問うことは難しいです。
もしご自宅のお庭に古いブロック塀などがあり、危険な状態であれば、すぐに撤去してもらい、新しくつくり直してもらうことをおすすめします。
意図した手抜き工事の対策
意図した手抜き工事は、インターネットが普及した現代では起きにくく、そういったトラブルにあうことはまず少ないです。
依頼側である顧客は、インターネットを使って、ホームページや口コミサイトで、自由に情報を発信でき、業者への評価ができます。
インターネットがある上では、もし業者側も手抜き工事をしたいと思っても難しく、すぐにやり直し、または評判が落ちてしまう、などといった不利な状況に。
手抜き工事をする業者は、ほぼいないと思っていいかもしれませんね。
ただし、もし万が一のために、工事を依頼するときは、業者が用意した資料や設計図、構造図に必ず目を通すことが大事。
どのような流れで、作業が行われるのか、業者側は工事の何をするのかなどと、しっかりと一つ一つ作業の工程を把握し、理解する義務が依頼する顧客側にもあります。
意図していない手抜き工事と事例
お庭の図面をつくる設計者や、作業に取り掛かる施工者、または工事の現場を仕切る施工管理者の、知識不足、力量不足、うっかりミスなどが原因です。
その場合は、すぐに業者に連絡することで、無料でもう一度つくり直してもらうことができるので、安心してくださいね!
基本的には外構工事の場合は『手抜き工事=仕上りが目に見えて酷い』
外構・エクステリア工事において、手抜き工事が起きる箇所は、目に見えるような、ひどい仕上がり面や、目には見えにくい、土壌の基礎部などがあげられます。
できあがったものの仕上がりが悪い場合は、依頼側である顧客でもすぐにわかり、施工終了後、業者にすぐ連絡すれば、もう一度作業をし直すことになります。
業者側にとっては、時間と労力が倍にかかってしまい、利益をとれないため、このようなことが起きることは、ほぼありません。
土壌の中のコンクリート基礎部など、普段目に見えにくい箇所の手抜き工事の場合は、そもそも現場で行ってしまうと、施工するものが建てられない、建てたとしても、顧客が金額を払う前に、すぐに崩れてしまうことから、このような手抜き工事は起きにくいです。
例えばフェンスやカーポートの設置をする工事を依頼した場合、業者側は仕上げや基礎部に手を抜くことはなく、むしろ二次災害が起きぬようコンクリート基礎部を設計図よりも、さらに余分に大きくして強化するなどといったことを行うこともあります。
顧客側の責任もある?その場合って?
外構・エクステリア工事において、手抜き工事となってしまうケースは、依頼側である顧客に責任がかかることも。
全て業者の責任と思っていると、工事終了後に後悔するようなことが起きるかもしれません。
そうならないために、いくつか気をつけるべき点をここで紹介します!
外構工事は極端に安い金額ではどの業者も出来ない
外構・エクステリア工事は、とても安いとは言えない金額ですよね。
だからこそ、工事の依頼をするときは、大きな決断が必要になることがあると思います。
少しでも安くしてもらいたい、と思うのは皆同じですよね。
提示された金額よりも、工事を安くしてもらうことは、ケースによってはできることもあります。
ただし、無理な値段交渉、工事の途中で急に内容を変更させるなどとして、あまりに安す過ぎる金額で依頼すると、施工後に思いもよらないトラブルや、ハプニングなどといったことが起きることも。
工事をできるだけ安くしようとすると、施工業者は、できるだけ赤字にならないよう、人件費や材料費などを削るしか選択の余地はありません。
人件費を削ることで、本来であればできる作業を、断念しざる終えなく、仕上がりが不十分で見た目が悪くなってしまうこと。
材料費を削ると、コンクリート材やブロック、フェンスなどのメーカー製品の質を下げることになり、満足のいかないお庭になることもあります。
最悪の場合、手抜き工事となることもあります。
同じ地域内の業者で、外構・エクステリア工事を依頼しても、人件費や材料費などの単価は、国土交通省によって都道府県ごとに建築積算基準で決められているため、工事費はほぼ変わりません。
無理な値段交渉をしてしまうと、依頼側である顧客にも大きな責任がかかってしまうこともあるので、十分に気をつけ、業者と相談しながら工事を依頼することをおすすめします。
手抜き工事対策とは?まとめ
外構・エクステリア工事で、手抜き工事にあわないためには、まずは依頼する私たち顧客側が、信頼する業者を選択することが大事です。
次に業者が提示したプラン、作業工程、設計図、構造図などに、必ず目を通し、把握して理解すること。
理解することが難しければ、業者に何度も質問や疑問をするのがよいかもしれませんね。
そして、作業終了後は、業者の方と一緒に、完成したお庭を一緒に見て回って、一つ一つ確認していきましょう!
安心できる優良外構業者に依頼する
どの業者に外構・エクステリア工事の依頼をするか、または、その業者が信頼できるのか、たくさんの企業があり、選ぶのは難しいですよね。
企業も大手ハウスメーカーから、地元の中小企業までと、幅広くあります。
一番よいのは知り合いの方、または知り合いの紹介で依頼することに越したことはありませんが、難しい方も多いでしょう。
もしご自宅のお庭をリーズナブルで、細く施工してもらい、丁寧にわかりやすく、親身に寄り添って相談したい場合は、地元や住んでいる地域区域の中小企業に依頼するのがおすすめかもしれません。
または、門塀の壁や、床面の工事と、絞られた箇所で要望がある場合は、左官業者やタイル工事業者などと、専門的な会社に依頼するのも1つの手です。
ぜひお庭工事の作業の流れや、内容を知って、長く楽しめる自分だけの庭づくりをしてくださいね!
静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。
リゾートガーデンスタイル専属の庭師×Webコンテンツクリエイター。 カナダのトロントで造園士を、その後日本で花屋のバイヤー・鉢物の管理・アドバイザーを経験した後、ヤシの木を主体とするリゾート・ドライガーデンの造園士に。 現在は、リゾートガーデンスタイルの社会福祉施設・DOG CAFEの専属庭師に加え、畑の開拓・管理、SNSも兼務。 植物を専門とするWebコンテンツクリエイター、ガーデニング商品の監修者としても活躍中。