近年お庭の雑木やシンボルツリーとして、人気がある日本の山木「アオダモ」は、お庭に必ず植えたい樹木です。
とても美しい樹形とその幹肌、葉の存在感は優しい雰囲気のある庭木となるでしょう。今回は庭木として人気の高いアオダモについて解説します。

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目次

シンボルツリーとしてのアオダモ

アオダモは樹形の形や木肌が美しく、庭木として雑木ある雰囲気を作りやすいことがまず最大のポイントです。

また、根付いた後は管理も特に難しくもなく初心者でも育てやすく、病害虫の被害も少なく育てやすい樹木となります。

アオダモの相場

アオダモは近年お庭の庭木として人気が高いことに加え、材質もよくスポーツ製品の材料として使われるため相場が高くなっている傾向にあります。

1万5千円前後で商品として並び、山採りのものは最高級品となるでしょう。
しかし、幼木や単木のものは千円前後と安く、お手頃に手に入るものもあります。

ある程度生長をしたような若木の値段はさまざまで、数本で経つような株立ちのものは1万円を超えた値段が並ぶでしょう。
生長が遅い樹木なので、ご自宅の庭の雰囲気にあったものを選ぶとよいです。

アオダモとは

アオダモはモクセイ科トネリコ属に分類され、北海道から九州までに自生する落葉高木樹となります。

高木樹といっても亜高木樹に分類されるので、自然に育つアオダモは最大でも10〜15mで、庭木としては3〜5mほどの大きさでしょう。
落葉樹で比較的低木なので、季節感を感じられ、育てやすい樹木になります。

アオダモは木の樹液が青く、切り取った枝を水に付けて、光の条件が合うとその青さを見ることができます。

そのことから、青いトネリコと名前が付き「アオダモ」と名付けられました。
また、アオダモは硬くて粘りが強い木質をしていることから、野球バッドやスキー板、ゴルフクラブなどの材料に使用されています。
スポーツが好きな方にはぜひシンボルツリーとして選んでもらいたい樹木でしょう。

アオダモの特徴

アオダモは樹形美が最大の特徴で、風情のある姿が雑木として美しい雰囲気を作りますが、葉もまた黄緑色をした爽やかで鮮やかな色合いをし、小ぶりな楕円形の葉で圧迫感のない存在です。

春に花が咲き、秋になると紅葉するので、四季を感じられる樹木となります。

アオダモの葉

特徴の一つである羽状複葉は、複数の葉が集まって一つの葉を形成しています。
葉の縁は鋸状で、葉裏の側脈に毛があるのが特徴です。
また複数の葉が必ず奇数になる奇数羽状複葉という特徴も持っています。

アオダモの花

アオダモ 花

桜の開花が終わった晩春に白い円錐花序を咲かせます。

花言葉は明るい言葉がつき、「幸福な日々」と「未来への憧れ」と各家庭の庭木に似合う言葉です。

アオダモの幹の縞模様

幹は肌触りのよい滑らかな質感と灰白色の斑模様をしています。

時間が経つと、その幹には地衣類という苔の仲間の緑が木肌を覆い、日本の風景に合う美しい姿になるでしょう。

アオダモの翼果

トネリコ属に分類するアオダモは翼果といわれる種を付けます。

羽をスパイラル状に降下しタネを飛ばし、ヘリコプターシードとも英語圏では呼ばれるのです。

アオダモの紅葉

透け感のある葉の薄さは、紅葉時にはとても美しい輝きを放ちます。

樹形美と紅葉の組み合わせは見応えのある樹木です。
しっかりと剪定することで、葉の色合い、樹形がきれいになり、紅葉もさらに楽しめます。

アオダモの冬

アオダモ冬

落葉樹のため葉を落とします。

落葉後も樹形美はさらに美しいシルエットを見せ、その趣を楽しめることができるでしょう。

また耐寒性に非常に優れており、-20℃前後の気温までなら問題なく冬を越せます。

アオダモの育て方

アオダモは耐寒性が強く、暑さにもやや強い木です。

生長スピードも遅いことから、初心者の方でも非常に育てやすい樹木となります。
多くのケアを必要とはしませんが、日頃の小さなケアをすることで、アオダモはすくすくと育ってくれるでしょう。

半日陰で育てるのがベター

直射日光を嫌い、日当たりのよい日陰を好みます。
乾燥にも少々強いですが、干ばつにならないような場所を選ぶことがよいです。

植え付け

極度な寒さを避けた落葉期に行い、苗の大きさより1回り大きく穴をあけます。
深さは苗の土表面が数cm出るような深さにしましょう。

鉢植えの場合は、2〜3年に一度植え替えします。

適した用土

通気性、排水性に優れた用土を用意します。
掘り起こした土に腐葉土と川砂利を混ぜ植えるとよいです。

水やり

根付いた後は水をあまり多く必要としませんが、幼木や植え付け後の株は、水を多く必要とし水切れには注意です。

少なくとも1年間は水やりをし、朝夕を目処に行うことです。
また鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水を与えます。

肥料

肥料は植え付けの際に、用土に緩効性化成肥料を混ぜて与えるとよいです。

その後の施肥としては、新芽を出す頃の2月を目安に行い、活気付けるとよいでしょう。

病気

目立った病気が発症しない樹木で重宝されやすいですが、まれに褐班病といわれる菌が原因で葉に茶色の斑点が現れます。

症状が出ている際は葉を摘除します。

また落葉などにも菌が潜み、再発しかねないのでこまめに掃除もしましょう。

害虫

まれに新芽を狙ってアブラムシがでるほか、カミキリムシの幼虫のテッポウムシも発生する恐れがあります。

成虫は皮を食い破り、卵を産みつけ、幼虫は幹を食害するので注意が必要です。
それぞれ殺虫剤や防虫剤で対処ができます。

剪定

アオダモの生育において大事なのが剪定です。

落葉期の1月〜3月を目安に、行い、強剪定は避け、透かし剪定をします。
木の中心に風通しや採光が取れるようにすることがポイントです。

また切る際は根元から切り、枝の途中で切ることは避けてください。
不要な枝や花が咲かない枝は間引きますが、新しい枝に花芽がつくので、新芽を切らないように注意して剪定をしましょう。

アオダモの注意点&デメリット

剪定は必ず行うこと

アオダモは剪定などの手入れを忘れることが、大きな問題を引き起こすきっかけとなり注意です。

剪定をしないで放置すると、まず樹形が乱れる可能性や、葉の内側が枯れていく可能性があります。

生長は遅いですが、高木に分類する樹木なので、手に負えなくなるようなこともありうるのです。

また、雪が降った後の積雪にも注意で、剪定しないでいると積もり、枝が細い樹木なので枝が折れ倒伏する恐れもあります。

安全のためにとと美しい樹形を台無しにしないためにも必ず剪定は行いましょう。

植え付け時のスペースは確保する

購入時にはすっきりとしたスリムな樹形をしていますが、生長するにつれ横にも大きくなります。

ある程度のスペースは確保し、庭に植え付けることがよいでしょう。
その分剪定をする頻度が減るほか、美しい樹形も非常によく生え、景観もよくなることでしょう。

落葉は放置しない

アオダモは落葉樹なので、冬には葉を落とします。
その落ちた葉には多くの菌が潜んでいる可能性があり、アオダモにも影響を及ぼすものもあるのです。

褐班病のような最近が葉に付着し、病気を発症させることがあるので、必ず掃除をし、葉をゴミ袋に入れ封をしたり、焼却をしたりと菌が放散しないよう注意しましょう。

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まとめ

アオダモは雑木を作りやすいことから、庭木として人気がある樹木です。

そしてその魅力は樹形が美しく、すらっとした立ち姿や幹の優しい質感のほか、小さな細かく分かれた枝葉と透け感のある葉が、よりナチュラルな雰囲気を生み出します。

しかし、アオダモを庭木とした後は、日頃の観察とお手入れが大事なので、しっかりとケアをし、大きな問題が起こらないように注意してくださいね。

和風洋風どちらのテイストにも合う庭木なので、ぜひシンボルツリーの庭木として検討してみるのはいかがでしょうか。

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氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 柴﨑光一

リゾートガーデンスタイル専属の庭師×Webコンテンツクリエイター。 カナダのトロントで造園士を、その後日本で花屋のバイヤー・鉢物の管理・アドバイザーを経験した後、ヤシの木を主体とするリゾート・ドライガーデンの造園士に。 現在は、リゾートガーデンスタイルの社会福祉施設・DOG CAFEの専属庭師に加え、畑の開拓・管理、SNSも兼務。 植物を専門とするWebコンテンツクリエイター、ガーデニング商品の監修者としても活躍中。