秋になると葉が黄色や赤に色づきますが、なぜ葉色が変化するのか不思議に思う人も多いはずです。

そこで今回は紅葉と黄葉の違いは何か、なぜ黄色くなるのか、黄葉のヒミツに迫ります!黄葉する樹木と全国の絶景スポットもいくつか紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 くずうまま

ハンギングバスケットマスターの資格を保持。日々ガーデニングや寄せ植え、ハンギング作りなどにいそしむ。草花を愛でるのが至福のひととき。

目次

黄葉って?そもそもなぜ黄色くなるの?

落葉樹や一部の常緑樹は、秋になると葉色が黄色や赤に変化しますよね。

この葉色が変わることを一般的に「紅葉」と呼んでいますが、赤く色づくものを「紅葉」、黄色に色づくものを「黄葉(こうよう)」、褐色に変化するものを「褐葉(かつよう)」と区別して呼ばれる場合もあるのです。

また、イチョウのように黄色へ色づく樹木には、黄色やオレンジ色になる色素「カロチノイド」が存在します。

落葉前に葉緑素「クロロフィル」が分解されることによって次第にクロロフィルの量が減少し、カロチノイドが目立って葉が黄色く見えるようになるのが、黄葉の仕組みというわけです。

なお、紅葉の仕組み・メカニズムについては、気温や日差し、赤色の色素など、より詳しい情報を別記事でお伝えしているので、興味のある人はぜひこちらの記事もチェックしてみてくださいね。

黄色に染まる、黄葉が綺麗な樹木12選

それではさっそく、黄色に紅葉する美しい樹木を紹介していきます。

イチョウ

黄葉の代名詞であるイチョウは、葉の形が特徴的であり、10月〜12月の紅葉期には色鮮やかな黄色に変化します。

日本では古くから多くの人々に親しまれている樹木で、公園や街路樹、神社、お寺などさまざまな場所に植えられていることから、普段目にする機会も多い樹木です。

イタヤカエデ

イタヤカエデは日本で広く自生する紅葉樹で、北海道や東北地方に多く分布し、樹高は20mにも成長する大型のカエデです。

またカエデの中でも黄色に黄葉する代表種であり、鮮やかに染まった姿は大変美しいことで有名です。

ほかに「オニイタヤ」「エゾイタヤ」「エンコウカエデ」等、変種も多く存在します。

ヒトツバカエデ

ムクロジ科カエデ属に分類されるヒトツバカエデ。

カエデの仲間でありながら葉の形がハート形をしており、カエデとは思えない葉の姿がとても印象的です。

葉の大きさは15cm以上にもなるため、紅葉シーズンには存在感のある黄色の紅葉が楽しめるでしょう。

コナラ

コナラは子供が大好きなどんぐりのなる木として広く知られている紅葉樹であり、全国各地に分布していることから黄色の紅葉を身近に目にすることができます。

また、コナラには赤い色素のアントシアニンも生成されるので、黄色やオレンジ色、赤褐色の葉色にも変化するのが特徴です。

シラカバ

シラカバの名前は、樹皮が白いカバの木にちなんで名付けられました。

9月から11月の紅葉期を迎えると、黄色や黄褐色の葉色に変化。

白い樹皮とのコントラストは見惚れてしまうほどの美しさで、景色を煌びやかに彩ります。

高山に多く自生するダケカンバもシラカバ仲間であり、多くの登山者を楽しませる秋の立役者として人気です。

カラマツ

カラマツは日本の固有種として親しまれており、日本原産の針葉樹の中では唯一の落葉樹です。

標高の高い場所や火山性土壌に自生しており、造林されたものも多くあります。

そのためさまざまなスポットでカラマツの黄葉を目にできるので、葉が一斉に黄金色へと染まる格別の美しさをぜひ堪能してみてください。

マンサク

春の訪れを知らせる花木として名高い広葉樹のマンサク。

ユニークな黄色い花を枝いっぱいに咲かせるのが特徴で、秋には葉っぱも黄色く紅葉します。

寒さに強く丈夫なことから公園や街路樹にも植栽されており、花や香り、葉の緑、紅葉など楽しみ方も豊富なため、庭木としての需要も高まっています。

カツラ

樹高が約30mにも成長するカツラは、黄色い紅葉とともに甘い芳香も楽しめるため、別名「コウノウキ(香の木)」とも呼ばれている魅力的な樹木です。

丸みのあるハート形の葉が特徴で、9月〜12月ごろに紅葉期を迎えます。

ブナ

ブナは落葉広葉樹の高木で、北海道、本州、四国、九州に至るまで広く分布し、秋の山々に輝きをもたらすポピュラーな紅葉樹です。

世界遺産に登録されたブナの原生林「白神山地」では、自然豊かな大パノラマが広がり、秋には素晴らしい黄色の紅葉を鑑賞できるでしょう。

ユリノキ

ユリノキは初夏にチューリップのような花をつけ、葉の形は半纏(はんてん)を広げた形に見えることから、別名「チューリップツリー」「ハンテンボク」と呼ばれています。

幹が真っ直ぐに伸びることから堂々たる風格を漂わせますが、秋には葉を黄色や黄褐色に染め上げるため、穏やかな雰囲気へと変化。

回転しながら落ちる種子も、秋ならではの趣があります。

ヤナギ

ヤナギは一般的にシダレヤナギのことを指すことが多く、枝は美しい曲線を描き、葉は水が流れているかのように枝垂れる姿が印象的です。

紅葉シーズンには細い葉が黄色に染まって、一際目立つ存在に。

公園や日本庭園などで、和の雰囲気を醸し出すのにも活躍します。

アオハダ

アオハダは爽やかな新緑と赤い果実、秋の黄葉といった具合に季節の移ろいを感じられることから、最近では庭木のシンボルツリーにも重宝されています。

株立ちの姿が非常に美しく、秋には全体が彩度の高い黄色の葉へと染まっていくので、見応えもさらに増すことでしょう。

黄色に輝く紅葉が美しい!全国の黄葉絶景スポットを紹介

赤い紅葉も美しいけれど、黄色く染まる紅葉もまた違った美しさを感じられますよね。

ここからは黄色と赤へ艶やかに染まる山々、黄金色の樹木、イチョウ並木など、全国各地のおすすめ黄葉スポットをいくつかご紹介します。

日本ではさまざまな黄葉の絶景スポットがあるので、ぜひ旅行や散策に出かけてみてください。

【滋賀県】メタセコイア並木

滋賀県のマキノ高原へ向かうルートには、約500本ものメタセコイアが道路脇に植栽され、紅葉シーズンには美しい黄色のトンネルへと変化。

幻想的な空間が2.4kmにも渡って続いていくので、異世界に訪れたかのような気分に浸れます。

メタセコイアは次第に黄色から橙褐色へと色が変わる様子も大変美しいので、紅葉期には二度訪れてみるのもおすすめですよ。

<所在地>
滋賀県高島市マキノ町寺久保

【東京都】国営昭和記念公園

昭和記念公園では200mの「カナールイチョウ並木」、300mも続く「かたらいのイチョウ並木」と2種類のトンネルを歩くことができます。

鮮やかな黄色に染まったイチョウの葉が落葉となって道を染め上げるため、上から下まで黄金色の幻想的な風景を楽しめるでしょう。

また園内では、イチョウ並木のほかにもキンモクセイやヒガンバナ、コスモス、ダリアなどさまざまな秋の植物も花開き、訪れる人々を出迎えてくれます。

<所在地>
東京都立川市緑町3173

【栃木県】日光いろは坂

ドライブをしながら紅葉を楽しみたい人は、「日本の道100選」にも選ばれている日光いろは坂がおすすめ。

車窓から眺める景色は雄大な自然が広がり、黄色と赤に色付いた木々をさまざまな角度から眺めることができます。

特に「明智平」からの眺めは絶景なので、車を停めて紅葉した山々をひとしきり眺めてみましょう。

<所在地>
栃木県日光市細尾町

一面が黄色と赤に染まる景色を堪能しよう

自然が作り出す光景には、思わず息を飲んでしまうような素晴らしいものがたくさんあります。

その1つとして挙げられるのが、一面が黄色と赤に染まる秋の紅葉です。

秋の季節を迎えたら、身近な場所にある自然を眺めて、紅葉する美しい木々を見つけてみてはいかがでしょうか。

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