植栽とは、庭や玄関前の空間を彩る樹木や草花のこと。また、それらの植物を植えることも植栽と言います。
景観を美しく整えると共に、目隠し・日除け・仕切り・防風など機能的な役割も果たす植栽。

庭のプロが選ぶ植栽でおすすめの植物8種類をご紹介します!
氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。

小原らいむ
執筆者 小原らいむ

植物が大好きなライターです。小学校の自由研究は「雑草の研究」でした。忙しい毎日でも無理なく楽しめるガーデニングを日々研究しています。雑草&野草・カラーリーフ・球根植物・100円ショップの園芸グッズ。

目次

庭のプロが選抜したおすすめな植栽まとめ!

植栽選びを成功させるコツは、庭・玄関・駐車スペース周辺・塀の周りなど、その場所に適した性質の植物をチョイスすること。

耐陰性やどれだけ大きくなるかといった植物の性質はもとより、お手入れの楽さや虫の付きにくさなど、自分が無理なく管理していけるかも確認しましょう。

庭の植栽として代表的なシマトネリコ

シマトネリコ

シマトネリコは、庭木として高い人気を誇るトネリコ属の常緑高木です。

丈夫で育てやすいうえ、あらゆる植物とマッチする上品な姿をしており、シンボルツリーとしても人気です。
6月ごろには小さな白い花を咲かせるため、花を楽しめる庭木をお探しの方にもおすすめ。
病害虫が付きにくいのも、シマトネリコの人気の秘訣です。

すっきりした単幹仕立てと、ナチュラルな雰囲気が楽しめる株立ち仕立てのどちらでも楽しめます。
成長スピードが非常に早いため、樹高10m程度まで成長する場合もあります。

コンパクトな庭にシマトネリコを植える場合、こまめに剪定することを心がけましょう。
台湾や沖縄など暖かい地方が原産地なので、耐寒性はやや弱いのがデメリットです。

プランターで育てられるギンバイカ

ギンバイカ

土の量が限られているプランターや鉢植えで植栽を楽しみたい場合は、乾燥に強い植物がおすすめです。

ギンバイカは、夏に白く可憐な花を咲かせるフトモモ科の常緑低木です。
乾燥や夏の暑さに強く、プランターでも育てやすい植栽のひとつです病害虫の心配がほとんどないため、虫が苦手な方にもおすすめ。

反面、寒さにはやや弱いので、寒冷地で育てる場合は防寒対策をしましょう。
ギンバイカはハーブとしても利用され、葉を指で擦ったり揉んだりすると、ユーカリのような爽やかな香りを楽しむことができます。

生育が旺盛なため、地植えにすると樹高3mほどに成長することも。
プランターや鉢植えでの栽培なら、大きくしすぎずに育てられるのもメリットです。

門柱前にぴったりなローズマリー

ローズマリー

ローズマリーは、シソ科の常緑低木です。

ハーブとして人気が高く、アロマテラピーや肉料理の臭み消しに良く用いられます。

門柱前の花壇は、土の量が少ないうえに乾燥しやすく、植物にとっては過酷な環境。
門柱前に植え付けるのには乾燥に強く強健な植栽がおすすめですが、ローズマリーは乾燥に強く、暑さ・寒さにも対応する丈夫な植物です。

夏場に強い西日が当たる玄関や、半日陰の玄関でも大きく育ってくれるでしょう。
春から夏にかけて青紫色の花を咲かせ、季節の花々とのコーディネートも楽しめます。
成長が早いので、適宜切り戻しや剪定をしましょう。
切り戻した枝は、ハーブとして利用することもできます。

低木で人気の高いユキヤナギ

ユキヤナギ

ユキヤナギ(コゴメバナ)は、バラ科シモツケ属の低木です。
地面に向かってアーチ状に枝垂れる細い枝に、白い小花を咲かせます。

4月の満開時には枝全体が花で覆われているように見えて、観賞価値の高い庭木のひとつです。
花を楽しめる低木をお探しの方におすすめです。

ユキヤナギの樹高は1~2mほどとそれほど背が高くならないため、日陰を作りたくない場所にぴったり。
ただし、横に広がって成長していく性質があるので、あまり大きくしたくない場合は花が咲いたあとに枝を刈り込みましょう。

高木で目隠しになるシラカシ

シラカシ

植栽は、道路や隣家からの視線を遮る目隠しとしても活躍します。

植栽で目隠しするなら、1年中葉を茂らせる常緑樹を選びましょう。
常緑広葉樹のシラカシは、葉が密生していて目隠しとしてぴったりなブナ科の高木です。

庭や玄関前の植栽として人気があると共に、公園や防風林でもよく利用されています。
10~20mほどまで大きく育つ木なので、十分なスペースを確保できる場所に植えましょう。

また、どんぐりがなるため、隣家との境や人通りの多い道路沿いに植える場合は注意が必要です。

日の当たらない北側(日陰)でも育つヤツデ

ヤツデ

ヤツデは、日光が不足する北側の庭や玄関に良く利用されるウコギ科の低木です。

日があまり当たらない場所の植栽には、日陰でも良く育つヤツデを利用してみましょう。

深い切れ込みが入ったツヤのある大きな葉が特徴で、うちわのようにも見えることからテングノハウチワとも呼ばれます。

陰樹としてのやや暗いイメージのあるヤツデですが、洋風の明るい庭にマッチする斑入り葉の「フクリンヤツデ」「キモンヤツデ」などの品種も出回っています。

成長が遅くお手入れが楽なソヨゴ

ソヨゴ

ソヨゴは、さくらんぼのような赤い実をつけるモチノキ科の常緑小高木です。
フクラシバとも呼ばれます。

ソヨゴの特徴は、生育のスピードがゆっくりで樹形も乱れにくいため、お手入れが楽なこと。
剪定などの手間をなるべく減らしたいという、忙しいご家族にぴったりでしょう。

早く大きくならないソヨゴは、狭い庭や門柱前などの限られたスペースにもおすすめ。
日陰でも比較的良く育ち、病害虫の被害にあいにくく育てやすいのもポイントです。

洋風でおしゃれな庭にマッチするオリーブ

オリーブ

オリーブは、地中海沿岸地方原産のモクセイ科オリーブ属の常緑樹です。

実は食用とされオリーブオイルの原料にもなります。

オリーブは、旧約聖書で平和の象徴とされ、庭木や観葉植物として高い人気があります。
くすんだ深緑色の葉が特徴で、洋風のおしゃれな雰囲気の庭や玄関にぴったり。
生長が早いため、樹形を整えるための剪定はこまめに行う必要があります。

暖地が原産のオリーブは寒さに弱く、北海道・東北地方では地植えに向かないとされています。
寒い地方で育てる場合は、冬は室内や軒下に取り込める鉢植えで育てるのがおすすめです。

庭造り、外構でよく使われる植栽TOP3

1位:シマトネリコ

シマトネリコ

シマトネリコは、庭のシンボルツリーや花壇のフォーカルポイントとしてあらゆる場所で利用されています。

丈夫な性質で育てやすく、上品な樹姿は他の草花との相性もばっちりです。
「シンボルツリーとして何を植えたらいいのかまったくわからない」という人は、まずシマトネリコを検討してみてはいかがでしょうか。

2位:ソヨゴ

ソヨゴ
ソヨゴは、管理のしやすさが魅力の樹木です。
生長が遅く早く大きくなりにくいので、剪定などの管理がきちんとできるか不安な方に特におすすめ。
赤い実と濃緑色のコントラストが美しく、観賞価値も高い植物です。

3位:オリーブ

オリーブ

オリーブは、洋風の住宅や庭におすすめしたいおしゃれな雰囲気のある樹木です。
鉢植えでも育てられるため、マンションのベランダや室内で楽しむ観葉植物にも向いています。

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