新築を建てるときなど、シンボルツリーや家のデザインにあった庭木を植えたいですよね。

しかし、庭木をどこで購入したら良いのかわかない方も多いと思います。

今回は、庭木を購入する場所やネット通販のメリット・デメリット、業者に依頼する注意点など詳しく紹介!

植込み付き
ECショッピングモール

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 柴﨑光一

建築・インテリア学科卒の造園士×Webコンテンツクリエイター。 東京で建築、カナダのトロントで造園、その後カナダのハリファックスの大自然で植物と戯れながら、植物・庭・ガーデニングのWebコンテンツクリエイターを開始。 現在はヤシの木を主体とするドライガーデンの造園士とWebコンテンツ・ガーデニング商品の監修者としても活動中。日本での建築とカナダでの造園の経験に加え、趣味の植物やコケの収集、植物アート作りを生かして、 みなさんに植物や庭の魅力をお届けします。

目次

庭木をどこで購入すればいいの?庭木の購入手段は大きく3つ

一般的に庭木は下記の場所で購入することができます。

  • 大型ホームセンター
  • 園芸店
  • ネット通販

庭木の種類や品ぞえろえ、価格、運搬サービスなど、それぞれ違うため、デメリット・メリットがあります。

庭木を購入するときは、自分の求めているニーズにあった場所を選んでくださいね。

①大型ホームセンターで購入

地域に特化した大型ホームセンターでは、庭木に定番の種類や、人気の品種を安く購入できるかもしれません。

人気な分仕入れている数も多いので、売り切れになっていることも少ないです。

メリット

  • 住まわれている地域に店舗があり、自宅から近い
  • 庭木に人気の種類や品種が見つかりやすい
  • 価格が安いものが多い
  • 実物を見て購入ができる
  • 店舗によっては、配送してくれるところもある
  • 植え付けに必要な道具や材料を、苗木と一緒に購入しやすい

住んでいる地域や自宅付近に1つはある大型ホームセンター。

庭木を購入後、短い時間で自宅に搬入しやすいため、苗木が傷付いたり弱ったりする心配もあまりありません。

店舗に並ぶ苗木は、庭木に人気のハナミズキやヤマボウシ、柑橘系の樹木や常緑樹などの種類や品種が多く、実物を見て、比較的手ごろな価格で購入できるのが最大の魅力です。

購入後も店舗によっては、配送手続きができたり、軽トラの貸し出しをしてくれたりするところもあります。

庭木を購入したときは、苗木の運搬・植え付けに必要な道具や材料を一緒に購入するといいです。

運搬用一輪車・シャベル・用土・土壌改良剤・肥料・剪定ばさみなど、必要なものをまとめて購入できると手間も省けます!

定番で庭木に人気の苗木を安く購入するなら、大型ホームセンターに足を運ぶのがいいかもしれませんね。

デメリット

  • 専門の園芸店よりも苗木の種類が少ない
  • 珍しい庭木の種類や品種を見つけにくい
  • 苗木のサイズが、決まったサイズでしか選べない
  • 苗木の品質が悪い場合がある
  • 庭木に詳しい店員が少ない
  • 苗木の植え付けは自分でしなければならない

リーズナブルな価格で、庭木に人気の苗木を購入しやすい大型のホームセンターですが、決まった種類の中からしか選べず、珍しい庭木の種類が少ないのが1つの大きなデメリットです。

ロックガーデンに使われるような庭木や、オージープランツなど個性的な庭づくりをする場合は、ホームセンターでは手に入りにくいかもしれません。

また、取り扱っている苗木も大中小のようなサイズのバリーエションが少なく、苗木の大きさにあわせて庭づくりする必要があります。

店舗によっては、庭木や植物に詳しい専門家が少なく、枯れないように管理しているところもあるため、苗木の状態が悪いことも。

購入する庭木の管理方法やコツなど、詳しく聞けないこともあるでしょう。

②工務店で購入

園芸店は植物を専門的に取り扱っているため、欲しい庭木が比較的手に入りやすいです。

また、庭木に必要な肥料なども種類が多く、適切なものが選べるのも魅力の1つ!

メリット

  • 豊富な種類から選べる
  • 珍しい庭木の種類や品種を見つけやすい
  • 苗木の品質が良い
  • 実物を見て購入できる
  • 庭木や植物に詳しい専門家の人がいる
  • 庭づくりにおけるアドバイスが聞ける
  • 配送サービスをしているところが多い

庭木や草花など豊富な種類や品種を取り扱っている園芸店は、個性的な庭づくりをしたい方におすすめの場所です。

斑入りの葉や色違いの葉など、少し珍しい庭木が手に入りやすく、品質の良い状態で購入できるのが大きなポイント!

ほとんどの店舗には、庭木や植物に詳しい店員がいたり、専門の方がいたりするため、管理に必要なアドバイスが聞けます。

庭づくりにおけるちょっとしたコツなども聞けるかもしれませんね。

たくさんの植物が商品として並んでいるので、庭木の下草になるような植物も豊富な種類から選びやすく、庭木と組み合わせて購入することができます。

店舗によっては配送サービスをしているところも多いので、大きな苗木を多数購入しても自宅に届けてもらえます。

デメリット

  • 住まわれている地域に店舗が少なく、自宅から遠い
  • 苗木の植え付けは自分でしなければならない

庭木や草花を専門に取り扱っている園芸店は、ホームセンターよりも少ないことが多いです。

自分の住んでいる地域から、離れた場所に店舗がある場合も多く、行くまでに手間がかかるかもしれません。

配送サービスがあったとしても、自宅の庭に植え付けるまでのサービスは行っていないことがほとんどなので、自分で苗木を植え付ける必要があります。

ホームセンターで取り扱っている苗木よりも大きなものを購入した場合は、一人では植え付けが難しい場合も。

2mを超えるような大きな庭木になると一般人では植え付けが困難なので、その場合は専門の業者に依頼する必要があり、その手間がかかることもあります。

③ネット通販で購入

庭木だけでなく、さまざまな商品が購入できるネット通販は、時間と手間をかけずに、たくさんの商品を購入でき、そのまま配送してもらえる良さがあります。

重くなりがちな用土を一緒に配送してもらうなど、労力も省けますね!

メリット

  • パソコンやスマホで、簡単に欲しい庭木が見つけられる
  • 園芸店にも並ばないような珍しい庭木の種類や品種が見つかる
  • ほかの販売先と苗木を比較しやすい
  • 店舗に行く手間がかからず、支払いまでがスムーズ
  • サイトによっては、苗木の植え付けとアフターフォローのサービスがある

自宅のパソコンやスマホで簡単に庭木が見つけられ、支払いまでがスムーズで便利なネット通販。

欲しいものが決まっている場合は、すぐに見つけられ、さらに店舗に行く必要がないので、時間をかけずに苗木を購入できる魅力があります。

比較的、大型ホームセンターや園芸店よりもさらに珍しい庭木や、おしゃれな庭木が見つかりやすいです。

複数のサイトや販売先のページを開き、苗木の価格や樹高、樹形など、すぐに見比べることができるのも大きなメリット!

大型ホームセンターや園芸店で欲しいものが見つけられなかった場合に、ネット通販はとても便利です。

デメリット

  • 実物を見れない
  • 販売している人や会社がわかりにくく、不安になりやすい
  • 配送料も含まれ値段が高い
  • 苗木が届くまで遅い
  • 苗木の品質が悪いこともある
  • 管理の仕方などは自分で調べる必要がある
  • サイトによっては、苗木の植え付けは自分でしなければならない

購入までの手続きがスムーズで簡単なネット通販ですが、苗木を選ぶときは実物を見れないので、品質を確認することができません。

また、配送料がかかることがほとんど、もしくは苗木に配送料が含まれているので、値段が高くなりがちです。

苗木を購入してから自宅に届くまで時間がかかり、販売している人や会社がどんな人物なのかわかりにくいため、不安要素が多いです。

口コミや信頼できるような会社かどうかの確認が必要かもしれませんね。

購入した庭木の管理方法などは、商品の説明欄に載っている情報しかないので、自分で調べる必要もあります。

庭木を植えるのは自分出来る?それとも業者に依頼?

造園士だった筆者の経験になりますが、樹高が2m以下の庭木なら業者に依頼せずに自分で植え付けられます。

ただし、樹高が1.5m以上の苗木は、樹木と土の量が重く、土を掘る量も大変なので2人以上で作業するのがベスト。

また、手で抱えきれないような大きな鉢や根鉢の場合は、植木を運搬するための一輪車や二輪車を用意しておくのがおすすめです。

樹高が高くなれば高くなるほど、木や土の量が重くなり危険性も高まります。

少しでも不安を感じる場合は、植木屋さんなど業者に依頼するようにしましょう。

自分で植える場合のポイント・コツ

樹木の種類によって違いますが、苗木を植え付けるための穴は、基本的に根鉢の高さよりも3cm程度低くした深さを掘ります。

穴の広さは、苗木を入れたときに土を足で踏み固められるように、根鉢の周りに片足が入るスペースを設けましょう。

穴の形ができるだけお椀型にならないように、シャベルを裏返して削るように掘るのがコツです!苗木が安定するように穴の底を平らにしてから、土を入れてくださいね。

自分で植える場合の注意点

自分で庭木を植え付けるときは、まずは土の状態を良くしましょう。

水が乾きにくい、浸透しにくいような悪い土では庭木はすぐに枯れてしまいます。

また、土が硬すぎると根が張りにくいので、できるだけ有機質がたっぷりと入ったふかふかの土を用意します。

土がふかふかになれば、排水性・通気性・保水性が良くなり、庭木も枯れずにすくすくと育ってくれますよ!

購入した苗木によっては、根鉢に麻布を巻いたものがあります。

麻布は土に還るので、取らずにそまま植え付けても大丈夫です。

ただし、ツツジなどの庭木は根詰まりを起こしやすいので、麻布をとってから植える必要があるものもあります。

植物によって性質が違うので、植える前に事前に調べておきましょう。

業者に依頼する場合の業者選定のコツ

樹高が2m以上の苗木を植え付けるときは、専門の業者に依頼しましょう。

依頼する前には、会社の信頼性を確かめることが大切です。

ホームページの有無、詳しくてわかりやすい料金体系の表示、施工実績、さらには口コミもチェックします。

気になる業者候補が複数あがった場合は、一度相談をして、詳しい見積もりをしてもらったあとに、内訳書や工事内容を比べるといいです。

ほかにも家族や友人、知人の紹介で信頼のできる業者を見つけるのもいいですね。

工事付きで購入出来るところが一番ベスト

庭木が購入ができたとしても、一番大変なのは植え付け作業です。

苗木を植え付けたあとにすぐに枯れてしまったりすると、お金が無駄になってしまったり、木を再度抜かないといけなかったりなど、手間もかかります。

苗木の植え付けに不安を感じる場合は、工事付きで庭木を購入できるような植木屋さん、または販売と植栽工事を専門に行っている造園業者に頼むのがおすすめです。

ネット購入の不安要素

便利なネット通販ですが、実物や販売先を詳しく見ることができないため、不安要素が多くありますよね。

また、通販サイトと一口にいっても、家具や雑貨などを販売するサイトが多くあり、庭木や植物に特化した通販サイトは少ないです。

しかし庭木を購入するときは、できるだけ植木を専門的に取り扱っている通販サイトを選びましょう。

通販サイトによっては、庭木の植え付けから、植え付け後のアフタフォローをしているところもありますよ。

写真と違うのが届きそう

ネット通販では、販売サイトによっては貧弱な苗木が出荷される場合もあります。

ホームセンターや園芸店では、「十分に育った苗木が、商品としてお店に並ぶ」ことが一般的です。

しかし、ネット通販だと、「育てている途中の未熟な苗木も商品となり、注文があれば出荷される」という風な仕組みとなっている場合も。

そのため、商品ページでは成熟した庭木の写真だけを掲載しているところもあり、場合によっては写真を使い回していることもあるかもしれません。

ただし、通販サイトによっては違法規約に該当するため、1本の苗木(商品)には、必ず1枚の写真や動画を掲載しているところも多いです。

納期の心配

ネット通販で苗木を購入すると、いつ届くのか不安になりますよね。

しかし、「苗木が自宅に届くまでは時間がかかる」ということを認識していることが大事です。

大手のネット通販会社のように2〜3日で届くところもありますが、苗木はものとは違い、生きた商品のため発送するまでに時間がかかるようです。

販売先によっては、苗木を掘り起こしてから鉢に植え付ける場合も。

鉢で生育の状態が悪くならないかしばらく様子を見てから、梱包と発送をするようです。

そのため、商品を注文してから自宅に届くまでは、1ヶ月以上時間がかかる場合もあります。

冬に苗木を植え付ける場合は、春や夏に商品を注文しておくのもいいかもしれませんね。

購入後のアフターフォロー

苗木を購入したあとのアフタフォローは、植木を専門に販売している通販会社であれば、充実したサポートと保証がついているところもあるようです。

庭木を植え付けたあとも、樹木に詳しいスタッフが自宅まで足を運び、剪定(せんてい)や水やり、病害虫に対するケアなどをしてくれる場合も。

庭木が枯れてしまったときの保証など、しっかりとしたサポートと対応が必要だと思う方は、植木専門のネット通販を見るのがおすすめです。

実際に購入して良かったのが、庭木を購入するなら、「植木市場」

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