庭木や枝木など、剪定や伐採をした際に出るゴミの処分に頭を悩ませていませんか?
庭の手入れを終えた後、どうすれば効率良く、かつ手間をかけずに剪定した木々を処分できるのか、多くの方が抱える悩みです。

例えば、庭の大きな木の剪定後に大量の枝木が発生し、自力での処分に限界を感じることもありますよね。
そんな中で、無料引き取りサービスを利用することで、驚くほど簡単に解決した経験があります。
方法を知ることで、あなたも同じようなメリットを得られるでしょう。

今回は、庭木や枝木の処分方法について、無料で引き取りをしてくれる場所、業者への依頼方法、自分で処分する方法など詳しく解説します。
庭の木を処分したい方、処分方法・費用を詳しく知りたい方は、この記事を参考にしてみてください。

目次

最初にやること:庭木を処分しやすい形まで小さく切る

木を小さく切る

庭木の処分を考える際、まず最初に行うべきことは、庭木を処分しやすい形まで小さく切ることです。
庭木を小さく切ることで、庭木の処分にかかる手間やコストを大幅に減らすことができ、処理業者や無料引き取りサービスの利用もスムーズになります

基本的に廃棄物の運搬や処理は量や形状によって料金が変動します。
大きな庭木のままでは運搬が困難であり、処理業者も手間がかかるため費用が高くなることも。
小さく切ることで運搬効率が向上し、処分費用を抑えることもできます

まず剪定ばさみ、のこぎり、チェーンソーなどの適切な道具を用意します。
また手袋や保護メガネを着用し、安全対策を心がけましょう。

庭木を小さく切る際は、小さな枝から順に切り落とし、処分しやすいサイズにします。
大きな幹は運びやすいサイズに切り分けるのがポイント。
適切な手順を踏んで庭木を小さく切ることで庭も美しく、手軽に維持できるようになりますよ!

庭木の処分だけでなく、庭全体の処分「庭じまい」を考えている方にはこちらの記事もおすすめです。

庭木や枝ゴミの処分方法・捨て方・料金

ここでは、庭木の処分方法・捨て方・料金について、下記6つの方法を知っておきましょう
それぞれの具体的な手順と費用について紹介します。

  • 可燃ゴミとして捨てる
  • 粗大ゴミとして処分
  • 自治体のサービスを利用
  • 処理施設への持ち込み
  • 不用品回収業者への依頼
  • 造園専門業者に依頼する

①可燃ゴミとして捨てる

可燃ゴミとして捨てる

可燃ゴミとして捨てる方法は、比較的手軽で費用も抑えられるため、多くの方にとって有効な手段です。

手順

  1. 剪定と分類
    庭木を剪定したときは、小さな枝葉と太い幹に分類します。
    小さな枝葉は、そのまま可燃ゴミとして処分できますが、太い幹は細かく切り分ける必要があります。
  2. 枝葉の処理
    可燃ゴミ袋を用意し、小さな枝葉を袋に詰めましょう。
    袋に入れるときは、ゴミ収集車の容量を考慮し、過度に詰め込み過ぎないようにするといいです。
  3. 幹の切断
    ノコギリやチェーンソーを使って、幹を約30cm以下の長さに切り分けます。
    切り分けた幹も可燃ゴミ袋に入れましょう。
  4. ゴミ出しの日を確認
    地域のゴミ収集日を確認し、決められた日にゴミを出します。
    多くの自治体では、月に1~2回のペースで枝葉や庭木の収集日を設けているところが多いようです。

費用

庭木や枝ゴミを可燃ゴミとして処分する方法は、手軽で費用も比較的安価です。
適切な手順を踏むことで効率良く処分できるため、忙しい方や初めて庭木の処分を行う方にとっても、おすすめの処分方法です。
自治体の規定を確認し、適切な手順で処分することで、庭を美しく保つことができますよ。

ゴミ袋の購入費
可燃ゴミ袋は、1袋あたり約50~100円で購入できます。
庭木の量によって必要な袋の数が変わるため、事前に十分な数を準備しましょう。

道具の使用費
のこぎりやチェーンソーの購入またはレンタル費用がかかります。
購入費は約2,000~10,000円ほど、レンタル費は1日あたり約1,000~3,000円ほどが目安です。

自治体の収集料金
一部の自治体では、可燃ゴミの収集に対して追加料金が発生する場合があります。
収集料金は自治体によって異なりますが、1回あたり約500~1,000円が一般的です。

②粗大ゴミとして処分

粗大ゴミとして処分

庭木や枝ゴミの処分において、粗大ゴミとして処分する方法は、特に大量の枝や大きな幹を効率的に処分する手段として有効です。

手順

  1. 剪定と分類
    庭木や枝を剪定し、大きな枝や幹を分類します。
    粗大ゴミとして処分する場合は、一定のサイズ以上のものが対象です。
  2. 予約・申請
    地域の自治体に粗大ゴミの収集予約を行います。インターネットや電話で申請できます。
    申請時には、処分する枝や幹の大きさと数量を伝えます。
  3. 枝や幹の準備
    収集日までに、処分する枝や幹を袋に詰めます。
    収集場所や自宅前などに指定された日に出しましょう。

費用

庭木や枝ゴミを粗大ゴミとして処分する方法は、大量の枝や大きな幹を効率的に処分するために有効です。
適切な手順を踏むことで、手間をかけずに処分でき、自治体のサービスを利用することで安心して処分が可能です。
自宅前に出すだけで済むため、忙しい方にもおすすめの方法です。
自治体の指示に従い、正しく処分することで、美しい庭を保ちつつ、環境にも配慮した処分ができます。

収集料金
一部の自治体では、粗大ゴミの収集に追加料金がかかる場合があります。
料金は自治体ごとに異なりますが、1回あたり500~2,000円が一般的です

③自治体のサービスを利用

自治体サービスを利用する

庭木や枝ゴミの処分において自治体のサービスを利用する方法は、手軽で費用も抑えられるため、多くの方にとって便利です。

手順

  1. 情報収集
    まず、住んでいる自治体のウェブサイトや市役所で、庭木や枝ゴミの処分に関する情報を収集ましょう。
    多くの自治体では、特定の日に庭木や枝ゴミの収集サービスを提供しています。
  2. 申し込み
    自治体の収集サービスを利用するためには、事前に申し込みが必要な場合もあります。
    申し込み方法は、電話、インターネット、郵送など、自治体によって異なるので、それぞれで確認するといいです。
  3. 準備と分別
    指定されたサイズに枝を切り分け、指定の場所にまとめましょう。
    一部の自治体では、枝を束ねて出すことを求める場合もあります。
  4. 収集日を確認
    収集日を確認し、その日にゴミを出します。
    収集日までに、指定された場所にゴミを出すようにしましょう。

費用

自治体のサービスを利用して庭木や枝ゴミを処分する方法は、手軽で比較的リーズナブルな選択肢の1つです。
適切な手順を踏むことで費用を抑えながら効率的に処分できるため、多くの方にとって理想的な方法です。
自治体のサービスを活用することで、庭の美しさを維持しながら、環境にも配慮した処分ができます。詳細な手順や費用については、お住まいの自治体の指示に従い、適切に行動してください。

・基本料金
多くの自治体では、庭木や枝ゴミの収集に基本料金が設定されています。
通常は無料から数百円程度です。
例えば、東京都の一部地域では、枝ゴミの収集が無料で行われていいるようです

・追加料金
大量の枝ゴミや特定のサイズを超える場合、追加料金がかかることもあります。
料金は自治体によって異なりますが、1束あたり100~500円が一般的です。

④処理施設への持ち込み

処理施設への持ち込み

庭木や枝ゴミの処分において処理施設への持ち込みは、自分でゴミを運搬する手間がかかりますが、比較的低コストで処分できる方法です。

手順

  1. 情報収集
    まずは、住んでいる自治体のウェブサイトや市役所で、最寄りの処理施設の場所と利用方法を確認します。
    施設ごとに持ち込み可能な時間帯や日程が異なるため、事前にチェックしておきましょう。
  2. 庭木や枝の準備
    多くの処理施設では、長さや太さの制限があるため、剪定した庭木や枝を適切なサイズに切り分けます。
    細かく切ることで運搬がしやすくなり、処理施設での受け入れもスムーズになります。
  3. 運搬方法の確保
    自家用車やトラックを利用して処理施設まで運搬します。
    大きな枝や幹が多い場合、トラックのレンタルを検討しましょう。
    ゴミ袋やシートでしっかりと包み、運搬中に落ちないように注意します。
  4. 処理施設への持ち込み
    施設の指示に従い、指定の場所にゴミを下ろします。
    必要な手続きを済ませ、料金を支払います。

費用

処理施設への持ち込みは自分で運搬する手間がかかるものの、比較的低コストで庭木や枝ゴミを処分する方法です。
適切な手順を踏むことで、効率的にゴミを処理施設まで運び、処分費用を抑えることができます。
また自治体の指示に従い、事前に情報を収集して準備を整えることで、スムーズに処分が可能です。
自分のペースで処分を進めたい方や、大量の枝ゴミを一度に処理したい方にとっておすすめの方法です。

施設利用料金
多くの処理施設では、持ち込むゴミの重量や体積に応じて料金が設定されています。
例えば、東京都内のある処理施設では、1kgあたり10~20円の料金がかかります。

運搬費用
自家用車を使用する場合はガソリン代、トラックをレンタルする場合はレンタル費用が発生します。
トラックレンタル費用は1日あたり約5,000~10,000円が目安です。

⑤不用品回収業者への依頼

不用品回収業者に依頼

不用品回収業者への依頼は、手軽で時間を節約できる方法です。

手順

  1. 業者の選定
    まずは、インターネットや口コミで信頼できる不用品回収業者を探します。
    評判や料金体系を確認し、複数の業者から見積もりを取ることがポイント。
  2. 見積もり依頼
    庭木や枝ゴミの量や種類を伝え、見積もりを依頼します。
    業者によっては、現地調査を行い、正確な見積もりを提供する場合もあります。
  3. 回収日の設定
    見積もりに納得したら、回収日を設定しましょう。
    忙しい場合は、週末や自分の都合の良い日に調整可能です。
  4. 回収準備
    業者が来るまでに、庭木や枝ゴミをまとめておきます。
    業者によっては、切り分けたり束ねたりする必要があるかもしれませんが、多くの場合はそのままでも大丈夫です。
  5. 回収と支払い
    回収当日、業者が指定された場所からゴミを回収します。
    作業が完了したら、見積もりに基づいた料金を支払います。

費用

不用品回収業者への依頼は、手軽で時間を節約できる方法です。
適切な業者を選び、正確な見積もりを得ることで安心して庭木や枝ゴミを処分することができます。
比較的費用はやや高めですが、手間を省きたい方や、忙しい方には最適な方法です。
業者の評判や料金体系を確認し、信頼できる業者に依頼することで、スムーズに庭を美しくできるかもしれません。

基本料金
基本料金は業者によって異なりますが、1回あたり3,000~10,000円が一般的です。
大量のゴミや大きな庭木の場合、追加料金が発生することもあるので、各回収業者で確認しましょう。

追加料金
ゴミの量や種類に応じて、追加料金がかかることもあります。
例えば、1㎥あたりの料金が設定されている場合があります。
大型トラックを使用する場合や、特別な処理が必要な場合には、追加料金が発生することが一般的です。

⑥造園・植木専門業者に依頼する

造園・植木専門業者に依頼

庭木や枝ゴミの処分において、造園専門業者に依頼する方法は、プロの技術と知識を活かして効率的に作業を進めるための最適な選択肢です。

他の方法とは違うメリットとして、造園業者に依頼するなら自分で剪定や伐採をしておく必要がありません

手順

  1. 業者の選定
    信頼できる造園専門業者をインターネットや口コミ、地域の造園協会の紹介などで探しましょう。
    造園・植木専門業者は庭のデザインから維持管理まで幅広いサービスを提供しているため、専門知識が豊富です。
  2. 見積もり依頼
    庭木や枝ゴミの量、種類、状態を伝え、見積もりを依頼します。
    業者は現地調査を行い、具体的な作業内容と費用を見積もります。
  3. 作業日の設定
    見積もりに納得したら、作業日を設定しましょう。
    業者のスケジュールと調整し、希望する日に作業が行えるようにします。
  4. 作業の準備
    作業前に特別な準備はほとんど必要ありませんが、業者に対して庭のレイアウトや特別な注意点を伝えておくとスムーズです。
  5. 作業の実施
    業者が庭木や枝ゴミの剪定、伐採、運搬を行います。
  6. 作業完了と支払い
    作業完了後、確認を行い、見積もりに基づいた料金を支払います。

費用

造園専門業者に依頼する方法は、庭木や枝ゴミの処分を効率的かつ確実に行うための最適な方法です。
費用はやや高めですが、手間を省き、プロの技術と知識を活かして安心して庭の手入れることができます。

・基本料金
基本料金は業者によって異なりますが、庭木の種類や作業の難易度に応じて変動します。
通常、1回あたり10,000~30,000円ほどが一般的です。

・追加料金
大量の枝ゴミや特殊な作業が必要な場合、追加料金が発生することもあります。
特定の木の処理や難易度の高い作業(例えば、大木の伐採など)には別途費用がかかる場合が多いです。

自分で剪定・伐採をするのは危険

自分で伐採をするのは危険

庭木の剪定や伐採は、一見すると簡単に思えるかもしれませんが、実は多くの危険が伴います。
身体的な危険や技術的な難しさ、法的な問題を伴うため、とてもリスクが高い行為です。
プロの庭師や造園業者は、必要な知識と技術を持ち、安全かつ効率的に作業を行うことができます。
大切な庭木を健康に保ち、自身の安全を確保するためにも、専門業者に依頼することがおすすめです。
安全を最優先に考え、庭の手入れをプロに任せることで、安心して美しい庭を楽しむことができます。

身体的な危険
高所作業:脚立やはしごを使用する場合、高所からの転落リスクがあり、家庭内での高所作業中の事故は少なくありません。

重機の使用:チェーンソーや電動ノコギリなどを使用する場合、操作ミスによる怪我のリスクがあります。

技術的な難しさ
適切な剪定方法の知識不足:不適切な剪定は、木の健康を損ない、生長を妨げる原因にも。プロは木の種類や生長サイクルに基づいて適切な剪定を行なってくれるでしょう。

倒木のリスク:大木を伐採するとき、倒れる方向を誤ると家屋や周囲の構造物に甚大な被害を与える可能性もあります。

庭木や枝を早めに処分したほうがいい理由

大きなり過ぎた庭木・株が弱ったものは、倒木・害虫の温床・近隣トラブルなどの原因になることもあります。
庭の草木処分を検討している方は、早めに対処することが大切です。
ここでは、庭のプロの視点から、庭木や枝を早めに処分したほうがいい理由について詳しく解説します。

災害時の倒木リスク

災害時の倒木リスク

台風や強風、大雨などの自然災害時には、大きな庭木や弱った枝が倒れるリスクが高まります
倒木による住宅や車両への被害、また電線やインフラへの影響は甚大です。
例えば、毎年多くの住宅被害が倒木によって引き起こされています。

また倒木が人に直接当たることで、重大な怪我や最悪の場合、命に関わる事故が発生する可能性があります。
特に子どもや高齢者がいる家庭では、安全対策として早めの処分が不可欠です。

庭木や枝を早めに処分することで、災害時の倒木リスクを軽減し、物理的・人的被害を未然に防ぐことができます。
早めの処分と適切な管理を行うことで、安心して美しい庭を維持し、災害時にも安全を確保できますよ。
対策として以下3つを心がけてください。

  • 定期的な点検と剪定:庭木の健康状態をチェックし、必要に応じて早めに剪定や伐採を行いましょう。
  • 専門業者の利用:プロの庭師や造園業者に依頼することで、安全かつ効率的に処分が可能です。
  • 自治体の支援:多くの自治体では、庭木や枝ゴミの処分を支援するサービスを提供しています。積極的に利用しましょう。

シロアリ被害の予防

シロアリと切り株

シロアリは、湿気の多い場所や腐った木材を好んで生息し、放置された庭木や枝はシロアリの格好の住処となりやすいです。
特に倒れた枝や切り株は、シロアリの繁殖を促進することも。
場合によっては庭木や枝から家屋に移動することがあり、家の基礎や壁、床などに重大な損傷を引き起こす可能性があります。
毎年多くの住宅がシロアリ被害を受け、その修繕費は高額になることが多いです。

またシロアリは目に見えない場所で活動するため、被害が広がるまで気付きにくいです。
早めに庭木や枝を処分することで、シロアリの発生を未然に防ぐことができます。
防虫対策をあらかじめ行なっておくことも大切です。

  • 定期的な点検と剪定:庭木の状態を定期的にチェックし、不要な枝や倒木は早めに処分します。
  • 適切な処分方法:処分方法としては、自治体のサービスを利用する、不用品回収業者に依頼する、または処理施設に持ち込むなどがあります。
  • 防虫対策:シロアリ防除剤の使用や、防虫処理を行った木材の利用なども効果的です。
    早めの処分と適切な管理を行うことで、シロアリの被害を未然に防ぎ、安全で美しい庭を維持することができます。

近隣トラブルの予防

庭木の枝が隣の敷地に越境することは、近隣トラブルの原因となります。
枝が隣家の屋根や壁に触れたり、影を落としたりすることで、隣人に不快感を与えることも。
隣接地の所有者は越境している枝を切除する権利がありますが、トラブルを避けるためにも、自主的に剪定を行うことが重要です。

また落ち葉や果実が隣の敷地に落ちることで、掃除の手間を隣人にかけてしまうこともあります。
特に秋の落ち葉は大量になるため、頻繁な掃除が必要となり、近隣トラブルの原因になりやすいです。

さらに放置された庭木や枝は、害虫の温床となることがあります。
害虫が隣家に被害を及ぼすと、隣人との関係が悪化することがあります。

庭木や枝を早めに処分することは、近隣トラブルを予防し、良好な隣人関係を維持するために非常に重要です。
予防策として下記3つを知っておきましょう

  • 定期的な点検と剪定:庭木の状態を定期的にチェックし、越境する枝や落ち葉を早めに処分します。
  • 適切な処分方法:自治体のサービスや不用品回収業者を利用し、迅速に処分します。
  • コミュニケーション:隣人とのコミュニケーションを大切にし、問題が発生する前に相談や報告を行います。

庭木や枝を処分する際の注意点

庭木や枝を処分するときには、ただ捨てるだけでは済まない多くの注意点があります。
庭木の剪定や伐採後に生じる大量の枝や幹を適切に処理しないと、近隣トラブルや環境問題、安全性のリスクが生じる可能性も。
ここでは安全で効率的な処分方法と処分時に避けるべきリスクについて、下記4つの注意点を詳しく解説します。

  • ①お清めや供養の方法
  • ②伐採は晴れた日に行う
  • ③切った枝や幹はすぐに処分する
  • ④除根は難しいので造園業者に依頼する

お清めや供養の方法

盛塩

庭木や枝を処分する際にお清めや供養を行うことは、木々への感謝と敬意を示す大切な行為です。

お清めや供養の方法

  1. お清めの準備

:一般的に使われるのは清め塩です。自然塩を用意しましょう。
:清めの水として、井戸水や山の水など清浄な水を使用します。
お酒:日本酒を用意します。

  1. お清めの手順
    庭木や枝に対して「ありがとう」の気持ちを込めて、塩、水、お酒をお供えしましょう。
    一般的には、木の根元や切り株に対して行います。
  2. 供養の手順
    神棚や仏壇がある場合、庭木や枝の一部をお供えし祈ります。
    供養のときには、庭木の名前や役割を思い出し、感謝の言葉を捧げましょう。
  3. 専門家による供養
    大切な木や特別な意味を持つ木の場合、寺院や神社にお願いして供養を行ってもらうこともあります。
    供養祭を依頼することで、正式な儀式として行われ、より丁寧に供養できます。

伐採は晴れた日に行う

太陽の光

庭木や枝を伐採する際には、晴れた日に作業を行うこと大切です。
晴れた日に伐採を行うことで、安全かつ効率的に庭木や枝の処分を行うことができます。
事故のリスクを減らし、作業の質を向上させることができます。

まず、作業前に天気予報を確認し、晴れた日を選びます。
安全な作業環境を確保するために、適切な装備を準備することもポイント。
また、自分で作業が難しい場合は、プロの業者に依頼し、安全に作業を進めてもらいましょう。

  1. 安全性の確保
    屋外作業中の事故の多くは、悪天候時に発生しやすいです。
    雨の日や風が強い日には、地面が滑りやすくなるため、作業中の転倒や滑落のリスクが高まります。
    伐採をはじめ、剪定・伐根(根っこの処理)を行うときは、晴天日に行いましょう。
    晴れた日には視界が良好で、作業中の周囲の状況を把握しやすく、安全に作業を進めることができます。
  2. 作業効率の向上
    雨の日には工具や機材が濡れて使用が困難になったり、濡れた木材は重くなり運搬が難しくなったりすることもあります。

晴れた日には、作業環境が整い、スムーズに作業を進めることができます。

  1. 木材の乾燥
    伐採後の木材は、乾燥させる必要があります。
    晴れた日に伐採することで、木材が速やかに乾燥し、後処理が楽になりますよ。

切った枝や幹はすぐに処分する

庭木や枝を処分する際には、切った枝や幹をすぐに処分することでさまざまなトラブルを未然に防ぐことができるかもしれません。
主に下記3つのポイントを踏まえて作業を進めると良いです

  • 迅速な処分:剪定や伐採作業後、速やかに枝や幹を処分
  • 適切な処分方法の利用:自治体の収集サービス、不用品回収業者、または処理施設への持ち込みを活用
  • 定期的な点検:庭全体を定期的に点検し、不要な枝や幹が残っていないか確認

害虫や病気の発生を防ぎ、美観を保ち、安全で快適な庭を維持することができます。庭木や枝の処分は迅速に行い、トラブルを未然に防ぐことが大切です。

切った枝や幹をすぐに処分する理由
①害虫や病気の発生防止

切った枝や幹を放置すると、シロアリやその他の害虫の住処となりやすくなり、庭全体や家屋に害虫が広がるリスクが増加します。
放置された木材は、菌類やカビの発生源にもなることも。対策をしっかりと行わないと、庭木全体の健康を損なう可能性もあるので注意してくださいね!

②美観の維持
切った枝や幹が庭に放置されていると、見た目が悪く、庭全体の美観が損なわれやすいです。
きれいに整理された庭は、来客に良い印象を与えます。

③安全確保
放置された枝や幹は、転倒や怪我の原因となることがあります。特に子どもや高齢者がいる家庭では注意が必要です。

④近隣トラブルの回避
放置された枝や幹が隣の敷地に影響を及ぼすことがあります。近隣トラブルの原因となる可能性もあります。

除根は難しいので造園業者に依頼する

庭木や枝を処分する際には、根まで取り除く作業、すなわち除根が必要になることがあります。
しかし除根は難易度が高く、専門的な知識と技術を必要とす造園業者に依頼することがおすすめです。

除根の必要性:庭木の伐採後、根が残ると害虫の温床になったり、新たな植栽の障害となるため、除根は重要です。
プロへの依頼:除根作業は専門の造園業者に依頼することで、安全かつ確実に完了させることができます。
庭木や枝の処分を考える際には、除根の難しさを理解し、造園業者に依頼することで、安全で美しい庭を保つことができます。

除根が難しい理由とは

  1. 根の構造の複雑さ
    庭木の根は地中で広範囲にわたり、複雑に絡み合っています。
    大きな木や古い木ほど根が深く広がり、手作業での除根は困難です。
  2. 専用工具の必要性
    伐根には、チェーンソーや根切り機など、一般家庭には備わっていない専門的な道具が必要です。
  3. 安全性の確保
    根を掘り起こす作業中には、地中の配管やケーブルに触れるリスクが高いことも。
    また、大きな根を無理に引き抜くと周囲の地面が崩れたり、建物に影響を与えたりすることもあります。

造園業者に依頼するメリット

専門知識と技術:造園業者は、庭木や根の構造について専門的な知識を持っており、適切な方法で除根を行ってくれます。
専用機械の使用:専門の機械を使用することで、安全かつ効率的に除根が可能です。
安全対策:地中の配管やケーブルに注意を払いながら作業を行い、周囲の環境を保護します。

庭木や枝の再利用方法

庭木や枝をただ捨てるだけではもったいないと感じることもあると思います。
実は、剪定や伐採で出た庭木や枝は、創意工夫次第でさまざまにリサイクルできます。

例えば、剪定した枝を使って枝炭を作れば、バーベキューやガーデニングの土壌改良材として役立ちます。
また、DIY素材や観葉植物として人気のある庭木や枝は、フリマアプリで販売することで収益を得ることも可能です。
こうした再利用方法は、環境に優しいだけでなく、家計の助けにもなります。

庭木や枝の再利用方法について、具体的なアイデアやそのメリットを紹介します。
家庭で手軽にできる枝炭の作り方から、フリマアプリでの販売による収益化まで、多様な再利用方法を詳しく解説します。

枝炭の作り方

木炭

庭木や枝を処分する際、再利用の方法として「枝炭」を作ることがあります。
枝炭は家庭でも簡単に作れ、環境に優しい利用法です。
ここでは、枝炭の作り方について詳しく解説します。

枝炭の作り方

  1. 枝の準備
    乾燥した枝を選びます。
    湿った枝は炭化しにくいので、数週間日陰で乾燥させると良いでしょう。
    枝は直径が1~3cm程度のものが最適です。
  2. 炭焼き窯の準備
    簡単な炭焼き窯は、自作することも可能です。
    金属製のドラム缶や耐火レンガを使用して作成します。
    窯の底には通気口を設け、燃焼効率を高めましょう。
  3. 枝の配置
    窯の中に枝を縦に積み上げます。
    隙間をあけて空気が通りやすくすることがポイント。
  4. 燃焼の開始
    枝に火をつけ、ゆっくりと燃やします。
    最初は強い火で枝を燃焼させ、枝全体に火が回ったら、蓋をして空気の流入を制限します。
    1~2時間程度、煙が出なくなるまで燃焼させるといいです。
  5. 冷却と取り出し
    燃焼が終わったら、完全に冷えるまで待ちます。
    急速に冷やすと枝炭が割れることも。
    冷えたら枝炭を取り出し、適当なサイズに割ります。

出来上がった枝炭はバーベキューやガーデニングの土壌改良材としてリサイクル活用でき、廃棄物の削減と有効活用が実現できるでしょう。

庭木や枝を処分する際に、枝炭を作ることは環境に優しく、家庭で活用できる方法です。
・再利用のメリット:廃棄物を減らし、庭や家庭で有効に活用できます。
・簡単な手順:特別な道具や技術を必要とせず、誰でも作成可能です。
・環境保護:自然の資源を無駄にせず、持続可能な方法で利用することができます。
・枝炭の作成を通じて、庭の管理と環境保護を両立することができるので、ぜひ試してみてください。

フリマアプリでの販売

不要な木材が収益につながる可能性もあり、フリマアプリを活用することで、環境に優しいリサイクルと同時に、思わぬ収入を得ることができるかもしれません。

まず、販売する庭木や枝の選定が重要です。
特に人気があるのは、DIY素材やガーデニングに使える木材です。
例えば、桜や梅の枝は花瓶に挿して楽しむことができ、松や竹の幹はDIYに利用されることが多いです。
まずは、庭の手入れで出た枝や幹をきれいに洗い、乾燥させておきましょう。しっかりとした処理を行なっておくことで、購入者にとって魅力的な商品となることも。

次に、フリマアプリでの出品準備です。
メルカリ、ラクマ、ヤフオク!などのアプリに登録し、出品用の写真を撮影しましょう。
写真は商品の魅力を最大限に引き出すために、全体像だけでなく、枝や幹のディテールも撮影すると良いです。
また、説明文には、木の種類、サイズ、用途、状態などの詳細情報を記載します。

例えば、「桜の枝 長さ50cm 自然乾燥済み フラワーアレンジメントやDIY素材に最適」といった具体的な記述が購入者に安心感を与えます。

価格設定も重要なポイントです。
市場価格をリサーチし、適正価格を設定することで、スムーズな販売が期待できます。
送料も考慮に入れて、利益を確保できる価格を設定しましょう。
さらに、購入者からの質問には迅速かつ丁寧に対応し、信頼を築くことが大切です。
取引が成立したら、速やかに梱包して発送します。
梱包材には再利用可能な素材を使用すると、エコフレンドリーな印象を与えることができますよ。

実際にフリマアプリを活用して庭木や枝を販売した例として、剪定した梅の枝をフリマアプリに出品し、ガーデニング愛好者から高評価を受けることもあるようです。
購入者からは「状態が良く、サイズも理想的だった」というフィードバックをもらい、継続的な販売につながることもあるでしょう。

庭木や枝をフリマアプリで販売することは、環境に優しい再利用方法であり、家庭の収益化にも役立つ手段です。
庭の手入れで出た不要な木材を無駄にせず、有効に活用することで庭もさらに美しく保たれ、環境にも貢献できるでしょう。
ぜひ、この機会にフリマアプリを活用し、庭木や枝の新しい価値を見つけてみてください。

庭木の処分方法についてのまとめ

庭木や枝木のゴミ処分方法にはさまざまな選択肢があり、どの方法が最適かは状況によって異なります。
この記事では、無料引き取りサービスの利用、業者依頼、自分での処分方法について詳しく解説しました。

まず、無料引き取りサービスについてです。
多くの自治体では、庭木や枝木のゴミを無料で引き取ってくれるサービスを提供しています。
家庭ゴミと一緒に出せる日が決まっていたり、指定された場所に持ち込む形で利用できます。
事前に自治体のウェブサイトや市役所で情報を確認し、正しい手順で利用することがポイント。

次に、業者依頼の方法です。不用品回収業者や造園専門業者に依頼することで、手間をかけずに庭木や枝木を処分できます。
業者に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較することが大切です。
プロの技術と専用の機械を使うことで、安全かつ効率的に作業を進めることができます。

また、処理施設への持ち込みやフリマアプリでの販売など、自分で庭木を処分する方法もあります。
処理施設への持ち込みは、自分で運搬する手間がありますが、比較的低コストで処分が可能です。
フリマアプリを利用すれば、不要な枝や幹を収益化することも。

さらに剪定や伐採を自分で行う場合は、安全面に特に注意が必要です。
作業は晴れた日に行い、切った枝や幹はすぐに処分することがおすすめです。
除根作業については、難易度が高いため、造園業者に依頼することが安全で確実です。

この記事を通じて、庭木や枝木の処分方法には多くの選択肢があり、それぞれにメリットとデメリットがあることが分かりました。
自治体の無料サービスを活用する、業者に依頼して安全かつ効率的に処分する、自分で処理施設に持ち込む、フリマアプリで販売するなど、自分の状況に合った方法を選ぶことが大切です。
しっかりと的確に行うことで庭をきれいに保ちつつ、トラブルを避けることができますよ。

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 Matsuri.

熊本県の海と山に囲まれた田舎で育ち、幼少期からガーデニング好きの祖母を手伝う。高校時代には、音楽を中心に様々な芸術分野に興味を持つようになり、同時に自然の持つ面白さや奥深さに気づく。現在はライターとして活動し、多趣味を活かして幅広いジャンルで執筆。他にもカメラやデザインについて勉強中。自然に囲まれて暮らすのが1つの目標。