駐車場の目地に天然の植物を採用すると、殺風景なコンクリート駐車場が華やかな印象になります。
しかし駐車場の目地に天然の植物を植えると枯れたり伸びすぎたりして管理が大変と考える方も多いのではないでしょうか?
当記事ではコンクリート駐車場の目地に植物を採用した時の管理方法、管理しやすい品種、おうちのイメージにぴったりな植物をご紹介します。
記事を読めば、安心して駐車場の目地に植物を採用できますよ!
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目次
【用途別】駐車場の目地デザインにおすすめの植物
駐車場の目地におすすめの植物をまとめました。
どのような植物がご自身の好みに合うかを考えながらご検討ください。
シンプルでお庭やおうちに合わせやすい植物
駐車場の目地に植える植物はシンプルが一番!
そんなあなたにおすすめの植物です。
芝生
芝生はグランドカバーに使われるポピュラーな植物です。
高麗芝など日本の芝は葉が固く、夏の暑さに強いという特徴があります。
反対にティフトン芝など西洋芝は葉が柔らかく、半日陰でも育ちます。
駐車場の目地には西洋芝の方が向いていると言えるでしょう。
芝生の多くは寒さに弱い傾向がありますが、「ケンタッキーブルーグラス」など寒さに強い西洋芝も開発されています。
タマリュウ
タマリュウはグランドカバーとして人気のある常緑多年草で、駐車場の目地にもよく採用されます。
リュウノヒゲとも呼ばれます。
濃い緑色の、芝生よりも太くしっかりとした葉を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
枯れることも少なく、水やりもほぼ必要なく、管理が少なくて済むのでおすすめです。
やわらかい雰囲気を出せる目地向き植物
芝生やタマリュウは尖った葉がシャープな印象ですが、ここではやわらかい印象の植物を紹介します。
セダム
多肉植物のセダムにはさまざまな種類があります。
グランドカバーに向いているのはモリムラマンネングサやオウゴンマルバマンネングサなどです。
グランドカバーの多くがそうであるように、セダムも地面を這うように横に伸びるのが特徴です。
春ごろセダムを地面の上に少しずつちぎってばらまいておくと、約1週間後には根付き始めます。
セダムは非常に成長が早いので植えていない場所にまで広がることもあります。
グレコマ
グレコマはつる性の常緑多年草で、寒さにも強いのが特徴です。
とても丈夫なので特に手入れする必要はありません。
グレコマの中でも白やピンクの斑が入っている種はより華やかな印象になります。
グレコマは葉が薄く茎も華奢なので、密に茂らせるまでは伸びた葉を切って植え付ける「切り戻し」を繰り返すなど管理が必要です。
目地に華やかさを持たせたいときはこの2種類がおすすめ
駐車場の目地に個性を持たせたい、葉だけでなく花も楽しみたいという方におすすめの植物を紹介します。
リピア
リピアはヒメイワダレソウとも呼ばれています。
6月~9月ごろに小さな白い花をたくさんつけるのが特徴です。
冬には茎を残していったん枯れますが、また春になるとよみがえります。
繁殖力が強く雑草を駆逐するとも言われていて、増えすぎること以外は管理のしやすい植物と言えるでしょう。
タイム(クリーピングタイム)
タイムはハーブとしても知られています。
中でも、たくさんのピンクの花をつけるクリーピングタイムはグランドカバーとしても人気です。
植える環境にもよりますが、繫殖力が低すぎず高すぎずローメンテナンスで済むので忙しい方でもストレスなく管理できます。
クリーピングタイムはたくさん花をつけるので、駐車場の目地を緑だけではなく花も楽しみたいという方におすすめです。
駐車場の目地に植物を採用することで得られるメリット
駐車場の目地に植物を採用するメリットをまとめました。
①コンクリート特有の殺風景な印象を華やかにできる
無機質なコンクリートに有機物である植物をプラスすることで、殺風景な印象が見違えたように華やかになります。
植物を植えると少なからず手間もかかりますが、おうちのまわりに美しく管理された植物が少しあるだけで、丁寧な暮らしぶりが感じられます。
②イニシャルコストが安い
先に紹介したグランドカバー向けの植物はほとんど1株数百円から販売されています。
植えた後で伸びたり広がったりすることを考えると、株は30cmほど間隔をあけて植えることが望ましいです。
植物の株が目地1mあたり3~4株程度、土の費用をプラスしても目地1mあたり1000~2000円で採用できます。
導入時のコストが低く、育てる楽しみも味わえることが植物の目地でおすすめできるポイントです。
③他のエクステリアとの調和を取りやすい
駐車場はエクステリアの中で大きな面積を占める場所です。
コンクリートの駐車場は殺風景な印象になりますが、植物を採用することでやさしい印象になり、他のエクステリアともバランスが取りやすくなります。
植栽が多いおうちは柔和で豊かな印象です。
駐車場の目地に植物を採用すると起こるデメリット
駐車場の目地に植物を採用するデメリットをまとめました。
①枯れたり育ち過ぎたり思ったように仕上がらないことがある
植物は自然のものなので枯れたり育ち過ぎたりと、思った通りに行かないことがあります。
また土があることから植えていない植物(雑草)が生えることもあるので、綺麗に保つためにはメンテナンスが必要です。
②日当たりや立地条件に左右される
駐車場の目地に植える植物はある程度丈夫な品種を選びますが、日当たりや立地条件などによってうまく育たないこともあります。
ご自宅の駐車場が植物の育つ環境であるかどうかわからないときは、造園業者などにアドバイスを受けるのもよいでしょう。
③コンクリートと目地がフラットな仕上がりにならない
駐車場の目地に植物を植える場合、土の高さはコンクリートの面より低くなります。
そのため、目地がコンクリートとフラットに仕上がりません。
植物の目地は、ベビーカーや車いすの通行が多い駐車場では、あまりおすすめできない仕上げです。
植物の目地はこんな駐車場におすすめ
植物の目地に適している駐車場をまとめました。
カーポートを設置していない
植物が育つには、土と空気と日光が必要です。
駐車場の目地には、少々日当たりが悪くても問題なく育つ丈夫な品種を採用することがほとんどですが、非透過素材のカーポートなどは植物と相性がいいとは言えません。
植物の目地は、カーポートを設置していない駐車場が適しています。
車を停めっぱなしにしない
植物の目地を採用する場合、駐車場に車を停める時間が長すぎないことが大切です。
日中に車が停まっている時間の長い駐車場は、植物に日光が当たる時間が短くなるため、植物が育ちにくくなってしまいます。
おうちの外観に植栽を多くしたい
おうちの外観に植物が多いと、豊かな印象になります。
とはいえ大きな樹木を植えるには、庭などある程度広いスペースが必要です。
駐車場の目地に植物を採用すれば、目地の仕上げという機能を果たしながら植栽を増やすことができますよ。
外観をナチュラルテイストに仕上げたい
ナチュラルな外観のおうちには、植物が欠かせません。
駐車場の目地の植物と他のエクステリアや植栽などをトータルコーディネートすると、あたたかみのあるナチュラルな外観に仕上がります。
まとめ
当記事では駐車場の目地に採用できる植物の紹介、駐車場の目地に植物を採用した時のメリット・デメリットについてお伝えしました。
駐車場の目地に植物を採用することは、少なからず手間がかかります。
植物はなくても生活はできるものですが、植物がある暮らしは気持ちを豊かにしてくれます。
駐車場の目地などにさりげなく植物があれば、忙しい毎日の中でもあたたかい気持ちが生まれますね。
駐車場の目地に植物を採用して、暮らしの中の少しの手間ひまを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。