庭の水はけの悪さを長期間放っておくと、植物が枯れてしまったり住宅が浸水してしまったりすることもあります。
水たまりができていたときは、できるだけ早くから改善策を考えておきましょう。
今回は庭の水はけ問題の原因・改善方法について、DIYでできることや専門業者に依頼する場合などについて解説します!

目次

「雨が降るたびに庭に水たまりができたり水没したりする」「日当たりが悪くてジメジメした水はけの悪い場所では苔が生える」「植物が枯れる」など、水はけ問題に頭を抱えている方もいると思います。

庭の水はけ問題は、庭や土地の健全性に直結することでもあり、長く放置してはいけないことです。
水はけが悪いと雨水が滞留し、庭の土壌や植物に悪影響を及ぼすだけでなく、場合によっては住宅の浸水被害にあうことも。

庭の景観を美しく保ち、安全に暮らすために「水はけ問題」は、すぐに解決しなければならない重要な課題です。

この記事では、庭の水はけ問題の原因・改善方法について詳しく紹介します。

DIYでの対処方法とそのやり方、専門業者の対応方法などについても解説するので、庭を美しく、健やかに保つための秘訣を知りたい方も、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

庭に水がたまる7つの原因

雨どい

雨が降った後などに、庭に大きな水たまりができたり、中々水が引かなかったりする場合は、土や地形、さらには排水システムに問題があるかもしれません。

庭の水はけが悪くなってしまう原因は、主に下記の7つです。

  1. 粘土質の土を使っている
  2. 地下水位が高くて雨水が浸透しにくい
  3. 水勾配がなく地面が平坦
  4. 地中に障害物がある
  5. 圧縮され過ぎた地面になっている
  6. 排水システムが悪い
  7. 低地や谷間の地形にある

さまざまな原因があるため、幾つかの要因が重なって水はけが悪くなる場合もあります。

1. 粘土質の土を使っている

粘土質の地層

庭の土壌が粘土質な場合だと水はけが悪く、雨水が浸透せずにたまってしまうことがあります。

粘土質の土は、小さな粒子がとても密になって積み重なってできています。
粒子と粒子の間の隙間が小さいため、水を浸透させにくく、素早く吸収できません。

さらに、ゆっくりと吸収した水分を長期的に保持しやすく、余分な水を排出しにくい特徴も。
特にタイヤや人の足によって圧縮された箇所は、粒子の隙間がさらになくなるため、水が地面に吸収されず、水たまりになりやすいです。

また、土壌中の酸素を著しく減少させることも。
植物にとって有害な根の酸素不足を引き起こす危険性があります。

2. 地下水位が高くて雨水が浸透しにくい

粘土質な土と雨水

地下水位が高い地域では雨水が土壌に浸透しにくく、庭の表面に水がたまりやすいことがあります。

地下水位が高いと地面の表面近くまで水が上がっているため、常に水分で飽和状態です。
水が流れ落ちる隙間がまったくなく、新たに降った雨水がどこにも排水されないため、庭や土地の表面に水が留まってぬかるみ、水たまりが形成されやすくなります。

また、地面の中の水圧が上昇していると水が土壌に浸透しにくく、水はけの悪さが悪化しやすいです。

地下水位が高い場合は、排水設備の設置、水を効果的に排水するためのパイプ、浸水を防ぐための土壌改良、マツやアカシアなど地下水を吸い上げる力が強い樹木の植栽などの対処法があります。
地域の地下水位に合わせた対策を講じることが大切です。

3. 水勾配がなく地面が平坦

レベル

水が流れるような勾配や傾斜が不足し過ぎていると、雨水が地下に排水されないため、土壌が飽和状態になり庭に滞留しやすくなります。
水勾配のない平坦な場所では、水はけの問題が顕著に現れやすいです。

また、勾配や傾斜がない場合、雨水が排水路や低地に流れにくくなるため、庭や土地の表面に滞留しやすくなります。
水はけの悪い粘土質な土を使っていると、水はけが悪く、庭に大きな水たまりができることも。

さらに、勾配や傾斜がなくて雨水が地面の表面に滞留することで、土壌中の栄養分が流出しやすく、地盤の浸食が進行しやすくなります。
地下水位が上昇する原因でもあるので、できるだけ早めに水勾配を付ける工事をしましょう。

4. 地中に障害物がある

砂利

地下に岩、根、建造物、配管など障害物が多くあると自由に水が地中に流れにくくなります。
地下の障害物によって排水路や流水経路がふさがれ、地下の水の流れを阻害し、徐々に地表にたまってくる現象が起きます。

また、水が流れる隙間が障害物によって少なくなるため、大雨が降ったあとは大きな水たまりができる場合も。
ほかにも土の中に障害物があることで周囲の土が圧縮されて、土壌中の空隙がふさがれることがあります。

5. 圧縮され過ぎた地面になっている

粘土質な土と轍

人が通る場所・車がよく駐車する・作業場所など、地面が強く圧縮された場所は水はけが悪いです。

そもそも土壌は、小さな粒子が密になって積み重なり、水や空気が通る天然の構造を形成しています。
上からの強い圧力が加わると圧縮によって土壌の構造が崩れ、通り道がふさがれることによって、地下へ水が浸透しにくくなります。

また、土の中の小さな穴がふさがれると、水分や空気の流れが制限され、土壌のバランスが均一にならなくなることも。
均一でない地面も水の流れを妨げる原因で、水はけ問題を引き起こします。

6. 排水システムが悪い

雨水マスのふた

集水溝、排水管、ドレインなど十分で適切に排水システムが設けられていないと、雨水が効率的に排水されず、水はけの問題が発生することがあります。

大雨が降ったときなど、排水によって処理できる量より雨水の量が多いと庭や土地の表面に滞留し、水たまりを形成します。

また、適切な排水システムがないと、雨水がゆっくりと浸透しにくく、土壌中の空隙に浸透するのに時間がかかる場合も。
雨水が効果的に早く排水されず、土壌が飽和しやすくなります

さらに、適切な排水が行われないと地下水位が上昇しやすくなることもあります。
放置せずに、地域の降雨パターンや地形に合わせて適切な排水システムを設置しましょう。

7. 低地や谷間の地形にある

谷間にある町

土の質や排水システムが良くても、地域の地勢や地形によっては水が自然に集まりやすく、排水が難しいです
そのため、雨水がたまりやすいので庭の水はけにも影響が出ることもあります。

低地や谷間に位置する場所において、勾配を持たない地形では速やかに排水されず、水が集中的にその地域に流れ込みます。
低地や谷間の土壌は水分を多く保持しやすい性質があり、集まった雨水はすぐに排水が難しいため、土壌が飽和状態になりやすいです。

【DIY】自分で簡単にできる水はけの改善方法

砂利敷き

水はけが悪くなってしまうと、庭の美しい景観が損なわれたり、生活に影響を及ぼしたりすることもあります。
そのため適切な対策を早くから講じることが大切です。

庭の水はけを改善する方法は下記5つがあり、DIYでもできます。

  1. 砂利を敷く
  2. 雨水マス・集水マスのふたを交換
  3. 雨水マス・雨水浸透マスを設
  4. 暗渠排水を設置する
  5. 水勾配(傾斜)をつけて整地する

小さな規模であればDIYでもでき、費用も安くできます。

①砂利を敷く

砂利と庭木

水はけの改善方法の中でも、シンプルで効果的なのが砂利の敷設です。
砂利を敷くことで、地面との間に大きな隙間ができるため、表面上では水たまりができにくく、目立つことがなくなります。

砂利の下では、水たまりができたとしても、厚みがあるので泥に触れることがなく靴が汚れる心配もなくなります

水たまりが大きくなかったり、ぬかるみがひどくなければ効果的な改善方法で、費用も安く済みますよ!

②雨水マス・集水マスのふたを交換

雨水桝のふた

屋根の雨どいから流れてきた雨水を排水管に流す「雨水マス」と、排水管から流れてきた雨水を別の排水管へと流す「集水マス」。
どちらも一時的に雨水をため込み、オーバーフローを防ぐ役割もあります。

庭に水たまりができやすいと感じた場合は、雨水マスと集水マスのふたを格子タイプのふたに交換することで、水はけが良くなることがあります。

雨水マスと集水マスが周りの地面よりも低いと雨水が装置へと流れるため、格子フタであればさらに水を集めることが可能です。

ただし、装置が周りの地面よりも高いと改善効果は得られないので、庭の地形や状態を確認してから作業しましょう。

雨水マスと集水マスのふたは、ホームセンターなど市販で購入ができ、およそ2,000〜3,000円ほどです。
ふたのサイズをしっかり測り、企画サイズを調べてから購入してくださいね!

③雨水マス・雨水浸透マスを設置

雨水桝

もう少し大掛かりなDIYができる場合、水はけの悪い箇所に穴を掘って雨水マス・雨水浸透マスを設置するのも効果的でおすすめ。

雨水浸透マスとは、バケツの側面に穴が空いたマスのことで、雨どいから流れた雨水をためて、集めた水を地中に水を浸透させる役割があります。

また雨水マスや雨水浸透マスを設置することで、大雨で水没してしまった庭を改善できるだけでなく、下記のさまざまなメリットが得られます。

雨水マス

問題点解決方法
暴風雨時の水たまり雨水を収集して貯め、過剰な水たまりを防ぐ。
地盤沈下雨水を浸透させ、土壌中の水分を補充し、乾燥を防ぐ。
生態系の保護雨水マスで収集した雨水を再利用し、地下水を補充して生態系を保護する。
資源の節約雨水を再利用することで給水費用を削減し、環境への貢献を実現できる。

雨水浸透マス

問題点解決方法
地面の浸透性雨水を土壌に浸透させ、水たまりを防ぐ。
雨水の浪費雨水を有効に再利用し、給水費用を削減する。
地下水の補充雨水浸透桝を通じて地下水を補充し、生態系を保護する。
環境への貢献雨水の再利用は地球環境への貢献となり、持続可能性を促進する。

DIYでの雨水マス・雨水浸透マスの設置方法

雨水マス

DIYで雨水マス・雨水浸透マスを設置する方法手順を、以下にまとめたので参考にしてみてください。
手順6・7は、雨水浸透マスだけでの作業になります。

  1. 雨水マス・雨水浸透マスの場所を選定
    • 雨水マス・雨水浸透マスの設置場所を選び、雨水が適切に浸透できる場所を選びます。
      庭の低い部分や水たまりが発生しやすい場所が適切です。
  2. 必要な道具・材料を準備
    • シャベル、スコップ
    • レベル、メジャー
    • 砂利、砂、砂利フィルター
    • 排水パイプ、接着剤
  3. 穴を掘る
    • 雨水マス・雨水浸透マスのサイズにあった穴を掘りましょう。
      深さはマスのサイズによりますが、通常は1メートル以上が適しています。
  4. 雨水マス・雨水浸透マスを設置
    • 雨水マス・雨水浸透マスを穴に設置し、水平に調整します。
      レベルを使用して正確な水平を確保することがポイント。
  5. 排水パイプを接続
    • 雨水マス・雨水浸透マスに排水パイプを接続し、地下に水を導くようにします。
      パイプの勾配を設定して水が効率的に浸透するようにしましょう。
  6. 【雨水浸透マスのみ】砂利フィルターの敷設
    • 雨水浸透マスの周りに砂利フィルターを敷き詰めて、浸透する水を浄化し土壌に流します。
  7. 【雨水浸透マスのみ】雨水の浸透
    • 雨水浸透マスに雨水が流れ込むと、その水が土壌に浸透するか確認しましょう。

④暗渠排水(あんきょうはいすい)を設置する

暗渠排水

暗渠排水(あんきょうはいすい)とは、地下に埋められた穴の空いた排水路です。
雨水マスからパイプを伝って流れた水・地中を伝って流れてきた水をキャッチして、別の場所へ流します。
暗渠排水を設置することで、雨水や地下水の排水を促進し、地表の水たまりや浸水を防ぎ、地中を効率よく乾燥させる役割を果たします。

DIYでの暗渠排水の設置方法

暗渠排水の設置
  1. 暗渠排水の場所を選定
    • 庭のどの部分に暗渠排水を設置するかを計画し、必要な材料と設計を決定します。
      水たまりが発生しやすい場所や水の流れる経路に設置するのが適切です。
  2. 必要な道具・材料を準備
    • シャベル、スコップ
    • レベル、メジャー
    • 砂利、砂、砂利フィルター
    • 排水パイプ、接着剤
  3. 穴を掘る
    • 計画した暗渠の位置に合わせて地下に溝を掘ります。
      深さは地域の降雨量と排水の需要によりますが、通常は数十cm以上です。
  4. 排水パイプの設置
    • 排水溝にパイプを勾配を付けて設置しましょう。
      地下の水を収集して、指定の排水地点に流れるようにします。
  5. 砂利を排水パイプの周りに敷く
    • 排水パイプを覆うように砂利を敷きます。
      水を浸透させやすくなり、排水パイプへと水が流れるようになります。
  6. 土で埋める
    • 地上の土を元に戻し、暗渠排水が見えないように隠します。
      庭のデザインにあわせて修復できるといいです。

暗渠排水は定期的なメンテナンスが必要です。
パイプが詰まらないように定期的な点検を行い、必要に応じて清掃を行いましょう。

⑤水勾配(傾斜)をつけて整地する

レベル

庭の表面に傾斜や坂をつくり、水が特定の方向に流れるようにする水勾配。
勾配を設けることで以下4つの効果が得られ、水はけの問題を解決できます。

  • 適切な方向へ水を誘導できる
    水勾配を作ることで、水は特定の方向へ自然に流れるようになります。
    これにより、雨水や増水した水が建物や庭の特定の場所に滞留するのを防ぎ、水たまりを減少させる効果も。
  • 庭の浸水防止
    水勾配があることで敷地内の浸水が防げます。
    土壌の浸透性が向上するため、植物の根腐れや敷地内の損傷も防ぐので大いに役立つでしょう。
  • 庭と土地の保護
    水勾配は土壌の侵食を減少させる役割も果たします。
    水が速やかに地中へ排水されるため、土壌の持続可能性が向上し、土地の品質が保たれやすいです。
  • 節水効果
    水勾配があることで雨水などが均一に庭へ流れ、均等に植物へ供給されます。
    そのため水の浪費を減少させ、節水効果を得られます

DIYでの水勾配の付け方と整地の仕方

水勾配
  1. 水勾配の場所を選定
    • 庭のどの部分に水勾配を設けるかを計画し、必要な勾配の方向と角度を決定します。
      一般的に、水勾配は建物から離れた方向に斜めに設けます。
  2. 必要な道具・材料を準備
    • シャベル、スコップ
    • レベル、メジャー
    • タンパー、転圧機
    • 砂利、砂、土
  3. 地面の整地
    • 水勾配をつけたい場所を整地し、不要な隆起やくぼみを取り除きましょう。
      シャベルやスコップを使用して土地を平らにします。
  4. 水勾配の調整
    • 水勾配を設定するために、水平なラインレベルや水平レーザーレベルを使用し、勾配をもつラインを引きます。
  5. 地面の調整
    • ラインに従って地面を調整し、水勾配をつくりましょう。
      高い側に土を積み上げ、低い側に土を掘り出すことで勾配を形成しやすいです。
  6. 地面を圧縮
    • 地面が均一になるようにタンパーや転圧機で圧縮して、水が効果的に排水されることを確認します。
  7. 仕上げ
    • 土地の表面を整えたら、水勾配が滑らかで均一であるか確認しましょう。
      必要に応じて草を植えたり、舗装材料を設置することも考えて仕上げることも検討してください。

【業者】大掛かりな工事が必要な水はけの対策と対応

DIYでもできる水はけ対策。
しかし、施工する場所が広過ぎたり深刻な状況だったりすると、素人では難しくて失敗することもあります。

自分では無理と実感した場合は、専門の業者へ依頼して改善してもらうことを検討しましょう。

ここでは、業者が行う水はけ対策とその対応について紹介します。

土の入れ替えや土質の改善

土と植物

土が粘土質のままでは、排水システムを良くしてもあまり効果が得られないこともあります。
水はけを改善するためには土壌を改良し、雨水の浸透性を向上させる対策を講じることが大切です。
まずは業者に依頼する前に、庭の土を観察してみて粘土質ではないか調べてみましょう。

赤玉土や鹿沼土、腐葉土や石灰などを使って土壌の質を良くします。
庭の一部だけを、修正するのであればDIYでも可能ですが、庭全体の場合は専門の業者へ依頼します。

暗渠排水と表面排水の導入

表面排水

大雨が降ったときに敷地全体・半分が水没することがある場合は、暗渠排水と表面排水を設置してもらいましょう。

表面排水は、地面に傾斜3%ほどの水勾配を付け、その端に側溝を設けます。

暗渠排水と表面排水の2つを導入することで、水はけの効果が抜群に良くなり、水たまりができてしまう心配もなくなります。

敷地全体で行う作業なので、素人の方はDIYではなく、専門業者に依頼してくださいね!

透水性コンクリートやタイルの導入

透水性タイル

水はけが悪くなってしまったときは、透水性コンクリートやタイルで施工してもらうのもおすすめです。

透水性コンクリートは通常のコンクリートとは異なり、微細な空洞がある構造をもち、水を浸透させることができる特別なコンクリートです。
雨水が地下に浸透すると地下水へと流れ、水たまりを減少させます。
芝を敷かず、庭の広場や駐車場を設置したい人におすすめです。

一方で透水性タイルは通常のタイルと同じ見た目をしていますが、水が通り抜けることができる特殊なタイルです。
庭や歩道に設置することで雨水が浸透しやすく、水たまりの形成を減少させます。
色やデザインなどバリエーションも多いので、庭のテイストにあわせてデザインを選べる魅力もあります。

また、透水性コンクリートやタイルは、基本的に長寿命で耐久性が高く、適切に使用すれば、長期に渡って水はけの問題を解決してくれます。

庭の水はけ改善が自分でできない場合は専門の業者へ依頼する!

排水パイプ

庭の水はけの問題は専門知識と経験を必要とする作業です。
もしもDIY初心者や自分でできないと感じた方は、無理に行わず専門業者に依頼しましょう。

専門業者は水はけの問題に適切な解決策を提供し、設計から施工までの一連のプロセスを専門的に行なってくれます。
さらに地元の規制に詳しく、安全に作業を行ってくれるため法的な面でも安心です。

また、専門業者に依頼すれば時間と労力を節約でき、工事がスムーズに進行します。
大雨が降っても問題がない安全な庭を手に入れられ、安全な暮らしを早く迎えられます

まとめ

集水マスのふた

水はけ問題の改善は、庭や土地の健康に不可欠な課題です。
主に7つの原因とその効果的な改善対策を理解することで、水はけで起こる問題とその二次災害を防げます。

庭の水はけの主な原因は、土壌の質、勾配のない庭、低地や谷間の地形、地中の障害物、そして適切な排水システムの不足です。

改善のために、まずは土壌の質が良くなるように土壌改良を行い、水を浸透させやすくすることがポイント。
次に、庭に勾配を付けることで水の流れを誘導し、水たまりの形成を減少させられます。

そもそも環境上悪く、低地や谷間の地形に住んでいるのであれば、適切な排水システムを導入し、設置して水を効率良く排水できるようにつくり変えましょう。

また、地中の障害物がある場合や高い地下水位に立地している場合は、それぞれ適切な工程で対処することが大切です。

最後に、雨水マスや暗渠排水など、排水システムを十分に施し、一部には砂利や透水性コンクリート・タイルを使用すれば、水はけを改善できるだけでなく、美しい庭に仕上げることもできます。

ぜひ庭や土地の美しさと健康を維持するために、これらの方法を実践してみてくださいね!

smileエクステリア編集部
監修者 新築外構専門店
smileエクステリア編集部

独自のセミオーダーシステムで、安い新築外構工事を実現できる、smileエクステリアです。
外構工事のプロとして、本サイトの記事を監修します。

執筆者 柴﨑光一

リゾートガーデンスタイル専属の庭師×Webコンテンツクリエイター。 カナダのトロントで造園士を、その後日本で花屋のバイヤー・鉢物の管理・アドバイザーを経験した後、ヤシの木を主体とするリゾート・ドライガーデンの造園士に。 現在は、リゾートガーデンスタイルの社会福祉施設・DOG CAFEの専属庭師に加え、畑の開拓・管理、SNSも兼務。 植物を専門とするWebコンテンツクリエイター、ガーデニング商品の監修者としても活躍中。