ご新築やリフォームで外構工事をお考えなら、門扉とカーゲートを一体化させてみてはいかがでしょうか?
門扉とカーゲートを一体化させるとは、カーゲートの横に人が通るための開き扉を設置したものを指します。
本来別の部材であるカーゲートと門扉を一体化させることで、エクステリアのデザインに統一感が出せます。
おうちを正面から見た外観を「ファサード」と言いますが、門扉一体型カーゲートは、おうちのファサードを確実にグレードアップしてくれると言えるでしょう。
当記事では門扉とカーゲートを一体化させることでどのようなメリットがあるのか?設置するには費用がいくらぐらいかかるのか?採用の前に知っておきたい注意点などをまとめました。
これから外構工事をお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
門扉とカーゲートを一体化させると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、門扉一体型カーゲートのメリットについてまとめました。
①人が通る開き扉とカーゲートを別々に開閉できる。
エクステリアは、一軒として同じものはなく、すべて異なります。
近年の住宅には、オープン外構で門扉やフェンスを設置しないお宅もありますが、 駐車スペースに引き戸式や跳ね上げ式のカーゲートを設置する場合は、 カーゲートとは別に門扉や人の通行口が必要になることがほとんどです。
玄関と駐車スペースが横並びに配置されているお宅では、 カーゲートと門扉を一体化させることで、門扉を別で設置する必要がなくなります。
また、門扉とカーゲートのデザインに統一感を出すことができます。
②人の出入口を明確にできる。
近年の住宅では、広さに余裕がなく、駐車スペースを通って玄関に入るお宅も珍しくありません。
特に都市部では、カーゲートが門扉の代わりになっているお宅も多く見られます。
この場合、お客様など外部から来られた方には、どこを通ってお宅に入ればいいかわからないことがあります。
門扉一体型カーゲートなら、お客様が訪ねて来た時にも、どこから入るのか一目でわかります。
③1つのエクステリア部材で2つの役割を果たせる。
門扉とカーゲートは、本来なら別々にプランニングするところを一つにまとめることで、設置費用が抑えられます。
門扉一体型カーゲートは、コストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
気になる!門扉一体型カーゲートの設置費用が知りたい!
門扉一体型カーゲートの設置費用をまとめました。
門扉とカーゲートを別々に依頼するよりも、お得な価格になっています。
今回ご紹介する門扉一体型カーゲートの価格は、すべて手動式のものです。
①YKKAP
②LIXIL(TOEX)
③三協アルミ
④四国化成
門扉一体型カーゲートをもっとおしゃれに!扉のバリエーションいろいろ
門扉一体型カーゲートは、扉の面積が広いので、 おうちの外観を大きく印象付けるエクステリアです。
せっかく設置するなら、デザインにもこだわりを見せたいものです。
ここでは、門扉一体型カーゲートの扉のバリエーションをご紹介します。
①YKKAP
竪格子や横格子の扉が多い中で、格子タイプの扉です。
縦か横の一方向だけに桟が入っているとシャープな印象になりますが、 格子状だとやさしく穏やかな印象に変わりますね。
②三協アルミ
木目調のあたたかみと、金属のクールな印象が見事に調和したデザインです。
木目調は、金属特有の冷たい感じを打ち消してくれます。
ほどよく金属部分が残っているところが、近代的な印象を感じさせます。
こげ茶は落ち着いた印象で、明るい色の外壁にも暗めの色の外壁にもマッチします。
③四国化成
マロンブラウンと太めの桟が、落ち着いた印象を与えてくれます。
高級感と重厚感を兼ね備えた、門扉一体型カーゲートです。
④四国化成
格子状ではない、目隠しタイプの門扉一体型カーゲートです。
外部から中の様子が見えないので、プライバシーを確保したい方にはおすすめです。
カーゲートと門扉を一体化する際に知っておきたい注意点
カーゲートと門扉を一体化することで得られるメリットもありますが、もともと別々の部材を組み合わせて一つの部材にしているため、設置できる場所や扉の仕様などに制限があります。
事前に確認して、失敗のないようにしましょう。
①門扉一体型カーゲートは設置できる場所が限られている
門扉一体型カーゲートを設置するには、前提として敷地にカーゲートと門扉の両方を合わせた間口の広さが必要です。
また、門扉一体型カーゲートの門扉をおうちのメインの出入口として採用するなら、門扉から玄関までの動線を考慮する必要もあります。
門扉一体型カーゲートの対応幅は、カーゲート部分が2650㎜~5950㎜、開き扉部分は700㎜~800㎜です。つまり最大で6750㎜となります。
間口がこれ以上広い場合は、門扉とカーゲートを別で設置したり、余った部分に塀やフェンスを立てたりするなどの対策が必要です。
②門扉一体型カーゲートの仕様を考える
門扉一体型カーゲートは、製品によっては電動式との一体化に対応していないものが多くあります。
電動式のカーゲートをお考えの方は、門扉とカーゲートを別で設置することをおすすめします。
また、開き扉の開く方向や取っ手の位置なども事前に確認しておく必要があります。
門扉やカーゲートは頻繁に開閉するものなので、使い勝手が大切です。
③門扉一体型カーゲートの高さを考える
門扉一体型カーゲートの高さにはいくつか種類がありますが、全体を通して1200~1500㎜です。
メインの門扉として採用する場合は、1200㎜では低く感じることもあります。
事前に必要な高さを検討しておくことが大切です。
④アコーディオン式のカーゲートには門扉一体型がない
門扉一体型カーゲートは、主に引き戸式のカーゲートと開き扉が一体化しています。
跳ね上げ式のカーゲートに付属させることも可能です。
しかし、アコーディオン式のカーゲートには開き扉が付属している製品がありません。
アコーディオン式のカーゲートを採用する場合は、同じメーカーの同じデザインの門扉を横並びで設置すると、外観に統一感が出せます。
アコーディオン式でも木目調など、豊富なバリエーションがあります。
⑤門扉一体型はカーゲートがメインの印象になりやすい
門扉とカーゲートを一体化させると、最低でも1:3の割合でカーゲートの扉の面積が広くなります。
お客様を迎え入れる門扉をもっと目立たせたい、門扉の幅に余裕を持たせたい、門扉を両開きにしたいという場合には、門扉とカーゲートの一体化は避けた方がいいでしょう。
⑥門扉一体型カーゲートにもっと自由度を求めるなら
エクステリア部材として販売されている門扉一体型カーゲートは、デザインに限りがあります。
気に入ったデザインがない場合は、カーゲートと門扉を別で設置し、同じデザインで揃えれば統一感を出すこともできます。
その場合、別々の部材を合わせるため、カーゲートと門扉の間には柱が立ちますが、柱により統一感を損なうことはありません。
門扉も両開きにできるなど、カスタマイズがしやすくなります。
別の部材を使うことで気を付けたいのは、カーゲートと門扉、それぞれの高さや柄が合っていないと、ちぐはぐな印象になってしまうことです。
カタログで見ただけでは、なかなか仕上がりがわかりにくいので、ショールームで実物を見るなどして、事前によく確認しましょう。
門扉一体型カーゲートは必要?設置に迷った時に判断するポイント
近年は、オープン外構で門扉やフェンスを立てないお宅も多く見られます。
エクステリア工事は決して安いものではありませんし、 どこまでお金をかけていいか判断に迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、門扉一体型カーゲート以外でも、エクステリア工事で迷った時の判断ポイントをまとめました。
参考にしてください。
①予算内で考える
エクステリアのプランニングは、ついあれこれと追加したくなるものです。
予算を立てて、工事費用は予算内に収まるように依頼します。
あらかじめ業者にも予算を伝えておくことで、 オーバーすることがないようにプランニング・提案してくれます。
②優先順位を考える
門扉一体型カーゲートを設置するメリットは、 主に「防犯対策」「お子様やペットの飛び出し防止」「プライバシーの確保」などです。
その中で優先したい事柄を明確にすると、 門扉やカーゲートを設置しなくても別のもので代用できることもあります。
防犯対策には防犯カメラ、 プライバシーの確保にはシェードなどを採用するなど、 工夫することも大切です。
③ご近所の外構とのバランスを考える
たとえば、ご近所がすべて門扉やカーゲートを設置するクローズ外構を採用している場合、 同じようにクローズ外構をおすすめします。
1件だけオープン外構だと、セキュリティが手薄に感じられるからです。
空き巣狙いは「入りやすい家を見つけて入る」と言われています。
相対的に、セキュリティが手薄だと判断されないようにすることも大切です。
まとめ
今回は、カーゲートと門扉の一体化についてお伝えしました。
近代の住宅にはさまざまな工夫がなされていますが、 エクステリアも部材、機能性やデザイン性が日進月歩で進化しています。
門扉一体型カーゲートは、おうちを格好よく、 そして安心安全に暮らすためのエクステリアです。
工夫を重ねてベストなエクステリアが完成するために、この記事がお役に立てば幸いです。
外構工事なら、smileガーデンへ
門扉やカーゲートの設置は、外構全体の印象を左右する大切なポイントです。
見た目の美しさだけでなく、日々の使い勝手や防犯性、快適性にも関わってくるため、プロのアドバイスをもとにじっくり検討することが大切です。
smileガーデンでは、外構のプロが一人ひとりのお悩みに寄り添いながら、暮らしにフィットする最適なプランをご提案しています。
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そんな方も安心してご相談ください。
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静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。