「レンガを自分で敷きたい」
「どんな敷き方のデザインがあるの?」
「初心者でもできるのかな?」

DIYでレンガを敷くのは、初心者でもできます。
しかし、おしゃれにレンガを敷くには、必要な道具やレンガの敷き方のデザインパターンを知っておくことが大切です。

そこで今回は、レンガの敷き方やデザイン、費用をお伝えします。

レンガ敷きを業者に頼みたい方のために、簡単に依頼できる方法もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

洋風や欧風のおしゃれなお庭には、レンガが敷いてある?!

洋風の家

レンガは、洋風、欧風の庭を作るのにピッタリです。

レンガを敷いた小道の脇に花を植えることで、とても見替えが良くなります。

丸くレンガを敷いてティースペースを作ることも可能です。

洋風、欧風のおしゃれな庭を作るには、レンガは欠かせないと言っていいでしょう。

洋風のお庭って?欧風って?おしゃれなお庭の特徴

洋風は「欧米風」、欧風は「ヨーロッパ風」という意味で使われます。

洋風の庭、欧風の庭とは簡単に言うと「規則正しい構成の庭」です。

花壇の配置やレンガなどが、左右対称もしくは規則正しく並んでいるのが洋風の庭の特徴です。

舗装、植栽、芝生の各エリアがはっきり別れ、同じ種類の花が並んでいるというのも、洋風の庭に多く見られます。

レンガを敷くって自分でできるの?

「レンガを敷くのは難しそう」

と思うかもしれませんが、自分でも敷くことは可能です。

昨今では、DIYでレンガを敷く方が増えていますので、ホームセンターに行けば材料が豊富にあります。

しかし、基本を知らずに作業してしますと、凸凹になることも考えられるので、次の章では、DIYでレンガを敷く方法をお伝えします。

DIYでレンガを敷くには?

DIY

ではさっそくDIYでレンガを敷く方法を見ていきましょう。

どんな場所にレンガを敷くか、完成図をイメージする

まずどこにレンガを敷くか考えます。

小道、花壇、ティースペースなど、どんなスペースにするのかイメージしましょう。

その際には、必ずどのくらいの幅が必要なのか、レンガがどれくらい必要なのか、敷くスペースがどれくらいになるか確認しておくことが重要です。

おしゃれにレンガを敷くためには、境目をはっきりさせることです。

例えば、小道と花壇の境目をはっきりさせることで、おしゃれな洋風の庭に仕上げることができます。

作業に必要な道具や材料を確認する

【基本的に必要なもの】

  • レンガ
  • ハンマー(レンガを割る)
  • ゴムハンマー(レンガを固定させる、微調整)
  • レンガタガネ
  • 路盤材または砂利(レンガの下地)
  • 川砂または珪砂(レンガの下地)
  • スコップ(穴を掘る)
  • クワ(穴を掘る、ならす)
  • 水平器(水平を取る)
  • 水糸(水平、高さを取る)
  • メジャー(高さを測る)
  • ほうき(掃除用)

この後説明する作業に響きますので、しっかり準備しましょう。

初心者でもできる、DIYで庭づくり、レンガ敷きのポイント!

それでは、レンガの敷き方のポイントを見ていきましょう!

ステップ①下地を作る【水平がポイント】

まずは下地を作る手順です。

【手順①】レンガを敷く場所をメジャーで測る

  • ここでレンガが何個必要か計算しておく
  • 境目に印をつけておくと良い

【手順②】地面を掘り下げて水平を取る

  • レンガが埋まるくらいまで掘るのがコツ
  • 車などの重いものが通るなら少し深めに

【手順③】水糸を張り、メジャーで深さを測る

  • レンガが沈むため、「レンガ+路盤材の高さより少し高め」に水糸を貼ると良い(2〜3cmほど高め)
  • 高さは数カ所測るのがコツ

【手順④】路盤材を投入、足で締め固める

  • クワやトンボでならしてから締め固めると効率が良い
  • 枕木やクワの裏で締め固めると、よりしっかり固まる

【手順⑤】メジャーで地面から水糸までの高さを出す

  • 路盤材の上にレンガを置いたとき、少し水糸からはみ出るくらいの高さが良い

【手順⑥】砂を投入し、平らにならす

  • 定規のような板や木鏝で平らにするとやりやすい
  • ここでは締め固めなくて良い(レンガが沈むことを考慮するため)

ステップ②レンガを敷く【縁取りがポイント】

ここからレンガを敷いていきます。

【手順①】レンガを並べ、ゴムハンマーで叩く

  • レンガとレンガの隙間を5〜8mm程度開けておきましょう(目地にするため)
  • 水平器を使いながらゴムハンマーで高さを調節するのがコツ
  • レンガの縁を抑えながら並べるのがコツ
  • 隣のレンガとの段差がなくなるようにしましょう

【手順②】端のレンガを、レンガタガネで割る

並べ方と範囲によっては、端まで並べるとレンガが中途半端になります。

そこで、レンガタガネを使って長さを調節します。

※レンガ割りのやり方
レンガに鉛筆などで線を引き、レンガタガネを垂直に当てて軽く傷をつけていきます。(4面すべてに)

ハンマーで上から力強く叩いて割ります。
割れない場合は何度か叩くと綺麗に割れます。

【手順③】全て並べたら、ゴムハンマーで微調整する

注意して並べても、どうしても多少凸凹になっています。

そこでゴムハンマーで上から叩いて、平らになるように微調整しましょう。

  • 平らになっているかわかりにくい場合は長い定規のような板を当てて確認すると良い

ステップ③レンガを固定するために砂または珪砂を目地に入れる

砂または珪砂をレンガの上に撒いて、ほうきなどを使って目地に入れていきます。

珪砂の場合、水を撒くことで固まります。

  • 全体の目地にしっかりと流し込むことがポイント!
  • よりレンガを固定したいなら珪砂がおすすめ
  • 固まるまで1日は乗らないでおきましょう

レンガの敷き方ポイント!計算が大事

レンガを上手に敷くには計算が大事です。

レンガの個数、砂や砂利は何kg必要かは敷く場所によって様々です。

しっかりと広さを測って計算することが、レンガ敷き成功に繋がります。

おすすめの敷く方法!【デザインパターン6選!】

ポストイットに書かれた電球

ここでは、おすすめの並べ方を6つご紹介します。

ランニングボンド

レンガを横向きに並べ、半分ずつずらして敷いていく方法です。

もっともポピュラーな並べ方で比較的簡単なので、初心者の方におすすめです。

端まで並べると長さが合わなくなりますので、レンガを半分に割って揃えます。

半分の大きさのレンガも売られていますので、レンガを綺麗に割る自信がない方は
購入しても良いでしょう。

小道、テラス、カーブなど様々な場所に対応できること、無駄なくレンガを使えることがメリットです。

ヘリンボーン

レンガ2個をL字に並べていく方法です。

角度が難しいため、ランニングボンドより難易度が高めです。

ですが、頑丈に並べられるというメリットがあります。

また、90度と45度に並べる方法があるのが特徴です。

90度と45度、どちらも端のレンガを揃えるためにカットしなければなりません。

45度の方法は三角形にカットしなければならないため、より難易度が高くなります。

見た目はおしゃれですが、初心者にはやや難しい方法でしょう。

バスケットウィーブ

2個のレンガを正方形になるように並べていく方法で、見た目がスッキリしているのが特徴です。

縦を2個並べたら次は横に2個というように、交互に並べていきます。

小道やカーブには向かないですが、テラスなど広い面積に適しています。

並べ方が簡単でレンガを割ることがなく、初心者におすすめの方法です。

ハーフバスケットウィーブ

バスケットウィーブに似た敷き方です。

バスケットウィーブが2個のレンガを正方形に並べるのに対して、ハーフバスケットウィーブは3個のレンガを長方形になるように並べていきます。

バスケットウェーブと同じくカーブに不向きで、広い範囲の場所に向いています。

こちらもカットする必要がないため、初心者におすすめの方法です。

ホウレッド

円形になるようにレンガを並べる方法です。

見た目がおしゃれで、とても美しい仕上がりになります。

目地に角度をつけて隙間を微妙に変えていくことで、円形状にしていきます。

加工作業が多くなり、難易度は非常に高いですが、完成させることができれば庭が一層美しくなるでしょう。

ピンフォール

正方形レンガを、4つの長方形レンガを使って囲う方法です。

見た目が風車のようで、とてもおしゃれになります。

真ん中に置くレンガを半分に割る必要がありますが、そこまで難しい並べ方ではありません。

ただし、小道やカーブには向かない方法です。

あまり見られない敷き方のため、他とは違った庭にしたい方におすすめです。

おすすめの材料やレンガ

女性の工事作業員

ここでは、レンガ敷きにおすすめの材料とレンガをご紹介します。

レンガ

地面に並べる場合は、定番の「赤レンガがおすすめ」です。

理由は初心者に扱いやすく、ホームセンターで気軽に購入できるからです。

大きさも色々あるので、敷く場所によって選べることも利点です。

【アンティークレンガ】

アンティークレンガは、周りが欠けている使用感のあるレンガです。

おしゃれに演出したいならアンティークレンガが良いでしょう。

ただし強度が低くサイズや品質が一定ではありません。

そのため、上に重量物を置く場合などはおすすめできません。

こちらもホームセンターで購入できます。

下地の材料

【珪砂】

珪砂は、石英という鉱物が成分で、目地におすすめの砂です。

水をかけることで固まるので、レンガが頑丈になるからです。

耐熱性、耐火性にも優れています。

普通の砂でもいいのですが、より強固にしたい場合は珪砂が適しています。

普通の砂だと、雨などで流れてしまいます。

ただし珪砂は固まるとやり直せないので、心配な方は普通の砂が良いでしょう。

ホームセンターで購入できます。

ハンマー

【ブロックハンマー】

ハンマーは少し重めのものがおすすめ。

レンガを割りやすいからです。

小さく軽いハンマーだと、割るのに苦労するかもしれません。

とはいえ、あまり重いと疲れるので、ホームセンターなどで実際に持ってみて判断するのが良いでしょう。

DIYでレンガを敷く場合の費用や相場は?

3つ並ぶ植物の芽

レンガ敷きの1㎡あたりの相場は「約20,000円」と言われています。

とはいえ、使う道具やレンガ、場所の広さ、方法によって変わってきます。

そこで今回この記事では、以下の条件で費用を算出してみました。

  • さきほどお伝えした道具、材料を元に算出
  • 珪砂は使わず川砂そ使用
  • レンガ:1㎡あたり50個必要と仮定
  • 路盤材:1㎡あたり50kg必要と仮定
  • 川砂 :1㎡あたり20個必要と仮定

この条件で、通販サイトであるモノタロウの商品の中から選び計算したところ

1㎡あたりの費用は「26,338円」になりました。

【内訳】

  • レンガ50個:¥14,190
  • 路盤材:¥1,581
  • 砂:¥1,640
  • ハンマー:¥1,749
  • ゴムハンマー:¥351
  • スコップ:¥1,309
  • クワ:¥1,749
  • レンガタガネ:¥769
  • 水平器:¥1,749
  • 水糸:¥395
  • メジャー:¥219
  • ほうき:¥637

1個あたりのレンガは284円です。

場所が広くなるほどレンガが必要なので、費用は大きく変わってきます。

ですので、自分がレンガを敷きたい場所の広さを測って計算してみてください。

費用を抑えたい方は、100円ショップに売っているハンマーやメジャー、ほうきを使うとよいでしょう。

また、実際は「材料の送料が+される」ことを忘れないでおきましょう。

DIYでレンガ敷きはできる!簡単に敷きたいなら業者が良い

握手

お伝えしたとおり、初心者でもレンガを敷くことは可能です。

とはいえ、DIYでレンガを敷くのは、初めてだと少し難しいかもしれません。

年月が経過するとと凸凹になることも考えられます。

簡単、綺麗、頑丈にレンガを敷きたい方は業者に頼むことも検討してみてください。

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高杉 有希子
監修者 エクステリアプランナー 高杉 有希子

静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。

執筆者 お庭の窓口編集部

お庭の窓口編集部です。 社内のお庭のプロたちから助言をいただきつつ、日々お庭について考えています★