冬の庭は、花を咲かせる植物や、葉をつけたままの植物が少ないため、もの寂しく感じることがありますよね。
しかし、植物の種類や品種を選べば明るい庭を演出させることも可能!
今回は冬にオススメしたいシンボルツリーを花木と果樹木別に各3種類ずつ紹介!
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目次
シンボルツリーとは
シンボルツリーとは住まわれている住居や建物を象徴する木です。
武士の時代では位を表す表現方法の一つとして庭木を植える習慣があり、立派で美しい木があることで、建物の印象は大きく変わります。
現在では新築や改築の祝い事、新しい家族の誕生などに贈られる記念樹として用いられることも多いです。
言い換えるとシンボルツリーとは庭に植えてから、長きに渡って時間を共にするので、家族の一員いっても過言ではないでしょうか。
冬でも見栄えが良いシンボルツリー 3選
オススメ①ロウバイ|香りある花が冬でも楽しめる
10月ごろに黄色く紅葉したあと、12月中旬〜2月に、ろう細工のような透き通った黄色い花を咲かせるロウバイ。
梅のような花の付き方をし、甘い香りを漂わせ、見る人を引きつける美しさがあります。
ロウバイ科ロウバイ属に分類されるロウバイは、落葉低木で、樹高は大きく生長しても4mほど。
中国を原産とし、暑さや寒さにはとても強い樹木です。
花の香りが強いことから、日本の四大香木にも数えられ、古くから庭木として親しまれています。
ロウバイは、地面から複数の幹が伸びる「株立ち樹形」で、細くてすらっとした姿は、すっきりとしたシンボルツリーになりおすすめ。
開花した翌年の9月には、5〜7cm程度のユニークな形の実ができますが、有毒のため食用にはなりません!園芸品種も多くあり、原種のロウバイを始め、ソシンロウバイや、マンゲツロウバイなど、さらに香りが強い品種があります。
また同じロウバイ科のクロバナロウバイ属のクロバナロウバイはエキゾチックな花を咲かせ、夏に花を咲かせるナツロウバイは、ロウバイよりも大輪の花が鑑賞できます。
オススメ②マンサク|冬の雪景色にあう黄色い花
マンサクは2〜3月の真冬に、黄色い帯状の花びらを展開するユニークな花を咲かせます。
冬に咲く植物は少なく、庭が寂しく感じることもありますが、マンサクをシンボルツリー にすると、冬でも明るく再現できますね。
マンサク科マンサク属に分類されるマンサクは、落葉小高木で、樹高は2〜10mほど。
日本に自生しており、暑さや寒さに強く、比較的どこの地域でも庭木として育てられます。
マンサクの花ひとつひとつは小さいですが、枝に沿って水平に咲く満開の姿は、圧巻の美しさがあり、香りもよく、冬のシンボルツリーにはおすすめ。
また、秋にはうちわのような大きく広がった葉が、赤や黄色に紅葉するので、1年を通して色や形の変化を楽しめます。
品種を選べば、赤やオレンジ色の花が咲くものもあるので、色の変化をさらに楽しみたい方は、複数のマンサクを植えるのもいいかもしれませんね!
オススメ③ヒメサザンカ|小さくてかわいいツバキ
ヒメサザンカは、11月中旬〜3月と長い間開花が楽しめるツバキの仲間。
白や淡いピンク色のかわいい花には、梅のような香りがあり、小ぶりな花姿でも存在感のあるシンボルツリーになります!
ツバキ科ツバキ属に分類されるヒメサザンカは、冬に葉を一斉に落とさない常緑小高木で、樹高は5〜10mほどまで生長。
沖縄から奄美大島までに自生していて、比較的暖かい気候を好みますが、関東地方までなら育てられます。
剪定を2年に1度くらいは行って、高さや樹形を調整しましょう。
灰色の樹皮はなめらかで、枝葉がすらっと細く伸びるヒメサザンカ。
大きくなると枝垂れるので、開花した姿はさらに美しさが増します。
半日陰でも育ちますが、日陰すぎると花付きが悪くなってしまうこともあるので、できるだけ明るい日向で育てるのがよいです。
8月ごろには、実が熟し始め、季節感のある庭木としても楽しめおすすめです。
冬の寒さに強いシンボルツリー 3選
オススメ①フェイジョア|トロピカルな風味のする実を冬に味わえる
フェイジョアは、6月ごろに赤やピンク色のエキゾチックな花を咲かせ、11〜12月ごろに、トロピカルな風味のある実をつけます。
香りは、バナナ、パイナップル、リンゴを混ぜたような甘さで、ユニークなシンボルツリーを探している方にはおすすめの樹木です!
フトモモ科アッカ属に分類されるフェイジョアは常緑低木で、樹高は大きく生長しても2mほど。
ブラジルやパラグアイと南米を原産とし、暑さにはとても強い樹木です。
寒さにも耐性がありますが、冬越しさせるときは、しっかりとワラや腐葉土などマルチングをして防寒対策しましょう。
フェイジョアには、1本の木だけで自家受粉ができて実を付ける品種と、2つ以上の木で自然に受粉、または人工授粉をしないと実が付かない品種があります。
「アポロ」や「クーリッジ」などは実の大きさが小ぶりですが、1本だけで実が付き、「マンモス」や「グレース」などは、2本以上の木が必要にはなりますが、大きな実を収穫することができますよ。
購入する前には、しっかりと品種を確認したり、お店にいる専門の方に話を聞いたりしましょう。
オススメ②レモン|自宅でも手軽に収穫できる果樹木!
柑橘類の樹木の中でも、特に育てやすくて人気なレモン。
自宅でも簡単に栽培ができ、11〜4月ごろと長い間収穫を楽しめます。
また病害虫や鳥獣の被害が少なく、シンボルツリーにはおすすめです。
ミカン科ミカン属に分類されるレモンは、常緑低木で、樹高は2〜4mほどになり、落葉の掃除など手間がかかりません。
ヒマラヤ東部を原産とし、暑さには強いですが、氷点下3℃を下回ると株が枯れることも。
ワラや腐葉土でマルチングなど防寒対策をして、冬越しをさせる必要があります。
レモンの苗を庭に植えつけてから、実がなるまでは早くても2〜3年ほどかかります。
実が付いたあとは、施肥や剪定をしっかりと行えば、継続して毎年収穫できるでしょう。
ただし、鉢植えで育てていると、葉詰まりを起こしやすく、実も付きにくくなってしまうので、樹高が1.5m以上超えてきたら、庭に植えつけてあげてくださいね!
オススメ③アオキ|実だけではなく、葉の色も楽しめる
アオキは、12〜5月ごろに赤くて光沢のある実が付き、葉の緑とのコントラストが美しく、趣を感じる庭づくりにおすすめのシンボルツリー。
アオキ科アオキ属に分類されるアオキは常緑低木で、樹高は大きくなっても3mほど。
1年を通して葉が付いたままで、冬の庭を彩るのにとても貴重な樹木のため、重宝されることが多いです。
日本を原産として、比較的全国で庭木として育てられます。
また、日陰にとても強いので、日が当たりにくい北側面の庭に植えられ、生長も良好です。
降り積もった雪とアオキの赤い実のコントラストは、日本の原風景のようで見る人を引きつける美しさがあります。
実には、わずかに毒が含まれていて、過剰な摂取をしてしまうと、下痢や吐き気などの症状を引き起こす場合があるので、食べないよう注意しましょう。
光沢のある葉は、斑入りの品種が多く、カラーリーフとしても楽しめる魅力も。
葉の縁や、葉全体に黄色やクリーム色の斑が入り、和風の庭だけではなく、洋風の庭にもおすすめです。
種類豊富なアオキを庭に植えて、ユニークな庭づくりを楽しんでみましょう!
なぜシンボルツリーが必要なのか?シンボルツリーのメリットとは?
庭にシンボルツリーがあると、アイポイントになり、庭全体のバランスを整え、1つにまとめる効果があります。
また庭を彩るだけではなく、住まわれている住居をより華やかで美しく仕上げる効果も。
見栄えのほかにも、個人の周りの環境を良くするメリットがいくつかあります。
木があることで日差しや風よけになり、温度の調節ができたり、外部からの視線を遮断し、プライバシーが守れ防犯につながったりと効果はさまざま。
ほにも火災が周りに広がるのを防ぎ、安全対策に非常に役に立ちます。
シンボルツリーを植えて、ぜひ住みやすい環境をつくってみましょう!
シンボルツリーを植えたい場合、どこに依頼すればいいのか?
smileガーデンならお庭のお手入れ・植栽を依頼できます。
専用フォームからのお問い合わせ、またはお電話で相談可能です!
植えることはもちろん、植えた後のお手入れまでトータルで見てくれるから頼りになりますね!
見積もりは無料のようですので、まずはお気軽にお問合せしてみてはいかがでしょうか?
愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。
リゾートガーデンスタイル専属の庭師×Webコンテンツクリエイター。 カナダのトロントで造園士を、その後日本で花屋のバイヤー・鉢物の管理・アドバイザーを経験した後、ヤシの木を主体とするリゾート・ドライガーデンの造園士に。 現在は、リゾートガーデンスタイルの社会福祉施設・DOG CAFEの専属庭師に加え、畑の開拓・管理、SNSも兼務。 植物を専門とするWebコンテンツクリエイター、ガーデニング商品の監修者としても活躍中。