清らかで美しく咲く白い花。
今回はそんな白い花が咲くおすすめの庭木を春夏秋冬と季節ごとに厳選しました。
開花期、分類、樹高、特徴、花言葉を紹介。
開花時の画像もピックアップしているので、白い花が咲く木を探している人は必見です。



目次

春(3月〜4月)に白い花が咲く木4選

春の空に咲く白い花

春の訪れを感じさせてくれる白い花木たち。
3月から4月にかけて、庭や山を純白に染めるような花を咲かせる樹木は、清らかな印象を与え、季節の彩りに欠かせない存在です。
この時期は花芽が一斉に開き、庭全体が華やかに包まれるので、新生活の始まりを祝うような雰囲気も漂います。
甘い香りを放つウツギのような木もあり、五感で楽しめる木々が多い季節です。

特にこの時期に咲く白い花木は、手間もかからず育てやすい種類が多いので、初心者の方にもおすすめ。
庭に華やかさをプラスしたい方や、季節ごとの変化を楽しみたい方は、ぜひ春の白い花を咲かせる樹木を取り入れてみてはいかがでしょうか。

ここでは、春(3月〜4月)に白い花を咲かせる樹木を4つ紹介します。

①ハナミズキ
②ハイノキ
③ジューンベリー
④ユキヤナギ

ハナミズキ

ハナミズキ
開花時期4月〜5月
分類落葉高木
樹高4m〜10m
花言葉「返礼」「華やかな恋」「私の想いを受けとめてください」

ハナミズキの特徴

生長スピードがゆっくりなハナミズキは、自然樹形が美しいため剪定がほとんど必要なく育てやすいです。
花、新緑、実、紅葉と四季の変化が楽しめ、特に5月ごろには白い花が咲き、庭を明るく彩り、周囲に爽やかな甘い香りをただよわせてくれます。

ハナミズキは日向から半日陰まで適応できるため、山のふもとや都市部の庭にもよくなじみます。
4月から5月に咲く花は、純白や淡いピンクの花びらが特徴で、花が終わると秋には赤い実を付け、紅葉も楽しめるため、1年を通して庭の見どころを作ってくれる貴重な樹木です。

また、根が浅いのでほかの植物と植え合わせやすく、庭全体に自然なまとまりを持たせることもできる樹木。
土質はあまり選ばず、適度な湿度を保つことでさらに元気に育ちます。
育て始めてからあまり手間がかからないので、忙しい方にもおすすめ。

シンボルツリーとして植えると存在感があり、季節ごとの風景を楽しめるのが魅力です。
害虫にも強く、特に初心者の方にも育てやすいので、庭のアクセントとして選んでみてはいかがでしょうか。

ハナミズキの生態について詳しく知りたい方はこちら
➡ ハナミズキの育て方や特徴

ハイノキ

ハイノキ
開花時期4月〜5月
分類常緑高木
樹高3m〜10m
花言葉「誕生花」

ハイノキの特徴

洋風の庭によくなじむ爽やかで繊細な白い花が美しい常緑樹のハイノキ。
生長スピードがとても遅く萌芽力も強いため、シンボルツリーや目隠しなど、さまざまな用途で植えられます。
耐陰性が強い特徴があり、日陰の緑化にも適しています。

特に3月から4月にかけて咲く小さな白い花は控えめながらも上品で、庭に清らかな雰囲気を与えてくれます。
花は甘い香りをただよわせ、自然の中にいるような感覚を楽しめるので、ハイノキは庭の雰囲気を引き立てる名脇役にもなります。

また、日向から日陰まで幅広い環境に適応できるので、ほかの植物と組み合わせやすく、さまざまな庭のスタイルに合わせて植え付け可能です。
山のふもとや住宅地など、場所を選ばず丈夫に育つため、初心者の方にも育てやすい庭木です。
さらに、年間を通して葉が茂り続けるため、季節に左右されずに景観を保ちたい方にはぴったり。
剪定もほとんど不要で、手間がかからないのもハイノキの魅力の一つです。

ハイノキの生態について詳しく知りたい方はこちら
➡ ハイノキの育て方や特徴

ジューンベリー

ジューンベリー
開花時期3月〜4月
分類落葉高木
樹高2m〜4m
花言葉「穏やかな笑顔」「穏和」

ジューンベリーの特徴

ジューンベリーは、春に可憐な白い花を咲かせる落葉低木です。
3月から4月にかけて花が開き、庭にふんわりとした優しい雰囲気をもたらしてくれます。

枝先いっぱいに小さな白い花が咲き誇り、甘い香りがただようため、春の庭にぴったりな樹木です。
さらに花が終わった後は赤く熟した実を付け、観賞だけでなく収穫の楽しみも。
ジューンベリーの実は6月ごろに熟し、サクランボのような風味があり、そのまま食べたりジャムにしたりと用途もさまざまです。

樹高は2〜4m程度で比較的育てやすく、日向から半日陰の場所に適しています。
山の風景にもなじむ自然な樹形が特徴で、風通しの良い環境で育てれば病害虫にも強く、手間もあまりかかりません。
土質も選ばないため、初心者の方でも安心して育てられる庭木です。

春の白い花、夏の実、そして秋の紅葉と、1年を通して楽しめるので、シンボルツリーやナチュラルガーデンのアクセントとしてもおすすめです。

ジューンベリーの生態について詳しく知りたい方はこちら
➡ ジューンベリーの育て方や特徴

ユキヤナギ

ユキヤナギ
開花時期3月〜4月
分類落葉低木
樹高1m〜2m
花言葉「愛嬌」「愛らしさ」

ユキヤナギの特徴

枝節々に小さな白い花が密になって咲くユキヤナギ。
長く枝垂れる枝に柳に似た細い葉とたくさんの白い花が相まった姿が豪華で、庭木のなかでも大変人気のある低木です。

刈り込みにも強いため、生垣としても使われるユキヤナギは、住宅地や公園、道路脇などさまざまな場所で植えられます。
春の3月から4月にかけて、小さな白い花が枝いっぱいに咲きこぼれる姿はまるで雪が降り積もったかのよう。
華やかで優雅な雰囲気が魅力的なユキヤナギは比較的育てやすく、手間もかからないため、初心者の方にもおすすめの庭木です。

また、耐寒性や耐暑性にも優れており、季節を通じて丈夫に育つため、初心者にも育てやすいのが嬉しいポイントです。
根が浅いため移植も簡単で、花が終わった後の新緑や秋の紅葉も美しく、一年を通して庭に変化を与えてくれます。

さらに、枝がしなやかに枝垂れる樹形はナチュラルガーデンのアクセントにもなり、ほかの植物とも調和しやすいので、混植にもぴったり。
剪定もほとんど不要ですが、樹形を整えたい場合は、花が終わったタイミングで切り戻しを行うと美しい姿が保てます。

初夏(5月~6月)に白い花が咲く木5選

水滴が光る芝生

5月から6月にかけて咲き誇る白い花木は、庭や山の風景を華やかに彩ります。
特にこの時期は気温が安定し、花が楽しめるだけでなく、植物の生長にも適している季節です。
エゴノキやバイカウツギといった、ウツギの仲間も含めた多くの樹木は、清らかで上品な姿を見せてくれるので、庭木の主役としてもおすすめ。
花木にとって重要な季節のケアも含めて、この時期に合った樹木を選ぶと、夏が終わる8月まで自然な美しさを長く楽しめますよ。

ここでは、初夏の庭を華やかに彩る白い花を咲かせる樹木を5つ紹介します。

①エゴノキ
②クチナシ
③ナツミカン
④タイサンボク
⑤バイカウツギ

エゴノキ

エゴノキ
開花時期5月〜6月
分類落葉高木
樹高7m〜8m
花言葉「壮大」

エゴノキの特徴

初夏に白い花が枝いっぱいに咲き乱れるエゴノキ。
自然樹形が美しく雑木風の庭づくりに重宝され、花がうつむいて咲くので、大きく育てて鑑賞するのがおすすめです。

エゴノキは自然な雰囲気を楽しめる樹木で、山のふもとに自生していることも多く、ナチュラルな景観にぴったりです。
5月から6月にかけて咲く白い花は甘い香りを放ち、庭全体を優しい空気で包んでくれます。

またエゴノキは耐寒性があり、寒冷地でも育てやすいのが特徴。
土質をあまり選ばず、日向から半日陰まで幅広い環境に適応できるため、初心者の方に自信を持っておすすめできる庭木です。

秋には実がなり、野鳥が集まってくるため、自然と生き物の訪れを楽しむこともできます。
剪定もほとんど必要なく、植えっぱなしでも自然に美しい樹形を保つので、手間がかからない点も嬉しいですね。

エゴノキの生態について詳しく知りたい方はこちら
➡ エゴノキの育て方や特徴

クチナシ

クチナシ
クチナシ
開花時期5月〜6月
分類常緑低木
樹高1m〜3m
花言葉「とても幸せです」「洗練」

クチナシの特徴

クチナシは初夏の5月から6月にかけて、濃厚で甘い香りを放つ純白の花を咲かせる常緑低木です。
その香りは一度嗅ぐと忘れられないほどで、庭にいるだけで香りを楽しめるため、香りのある庭づくりをしたい方にもおすすめ。

クチナシの花は大きく存在感があり、白い花びらがひときわ清らかな印象を与えます。
また、枝や葉も密に茂り、常緑樹ならではの緑のボリューム感があるので、年中を通して庭に彩りを添えてくれます。

クチナシは比較的日陰にも強いため、日向から半日陰までさまざまな場所で育てやすく、庭の隅や門扉周りなど、どこに植えてもまとまりのある雰囲気を演出してくれます。

さらに、生長スピードがゆっくりで剪定の手間も少ないため、初心者の方にも育てやすいのが魅力です。
6月を過ぎると、花のあとに染料や食品の色づけにも使われるオレンジ色の実がつくのも特徴で、独特な形をしているので個性的な庭を作ることもできるかもしれません。

ナツミカン

ナツミカン
開花時期5月〜6月
分類常緑高木
樹高3m〜5m
花言葉「純愛」「親しみ」

ナツミカンの特徴

ナツミカンは初夏の5月から6月にかけて、白く爽やかな香りの花を咲かせる常緑高木です。
白い花は庭に清涼感をもたらし、爽やかな香りが風に乗って広がり、訪れる人を和ませてくれます。

ナツミカンの花が終わると、夏の間に実が生長し、晩秋から冬にかけてオレンジ色に色づく果実が庭を彩ります。
果実は観賞用としてだけでなく、収穫して食べられるのも楽しみの一つです。

ナツミカンは日当たりを好みますが、風通しが良ければ多少の半日陰にも対応できるので、さまざまな庭の条件に合わせやすい樹木です。
根がしっかりと張るため、土壌が安定している場所に植えると元気に育ちます。

また、耐寒性もある程度備えているため、暖かい地域だけでなく、比較的広い範囲で栽培が可能です。
剪定もひかえめで大丈夫なので、手間がかからず初心者にも扱いやすい木としておすすめです。
季節ごとの変化を楽しみたい方にぴったりの庭木です。

タイサンボク

タイサンボク
開花時期5月〜6月
分類常緑高木
樹高8m〜20m
花言葉「前途洋々」「壮麗」

タイサンボクの特徴

初夏の5月から6月にかけて、大きく存在感のある白い花を咲かせる常緑高木のタイサンボク。
花は直径20cmにもなるほどの大きさで、庭に高貴で壮麗な印象を与えてくれます。
甘い香りを漂わせるため、庭に植えると訪れる人を心地よく迎えてくれる木としても人気です。
広いスペースが必要ですが、その分シンボルツリーとして目を引く美しい姿を楽しめます。

タイサンボクは日当たりの良い場所を好み、風通しの良い環境で元気に育ちます。
また、葉はつやがあり深い緑色で、季節を通して庭を引き締める役割を果たしてくれます。

耐寒性も比較的強いため温暖な地域だけでなく、寒冷地でも育てやすいのがポイント。
剪定もあまり必要とせず、植え付け後は自然な樹形で育てることができるので、管理の手間がかかりません。
見栄えが良く育てやすいことから、初心者の方にもおすすめできる庭木です。

バイカウツギ

バイカウツギ
開花時期5月〜6月
分類落葉低木
樹高1m〜3m
花言葉「思い出」「品格」

バイカウツギの特徴

バイカウツギは初夏の5月から6月にかけて、梅の花に似た白く可憐な花を咲かせる落葉低木です。
甘い香りが庭いっぱいに広がり、訪れる人をやさしく迎え入れてくれるような美しさがあります。

花は小ぶりでありながらも存在感があり、シンプルで品格のある美しさが魅力です。
バイカウツギは日当たりと風通しの良い場所を好み、庭のアクセントとしてもぴったり。
耐寒性があるため、幅広い地域で栽培しやすく、初心者の方にもおすすめの木です。

また、生長スピードはゆっくりで樹形も自然に整うため、剪定の手間も少なく済みます。
風情ある花姿は和風・洋風問わずさまざまな庭によくなじみ、混植しても自然に溶け込みます。

花が終わった後には緑の葉が茂り、涼しげな景色を作ってくれるので、季節を通して楽しめるのもポイントです。
清らかな白い花と甘い香りがただようバイカウツギで、初夏の庭をより華やかに彩ってみてはいかがでしょうか。

夏(7月〜8月)に白い花が咲く木4選

夏の麦わら帽子とサングラス

7月から8月の暑い季節は、庭木が活躍する場面が増える時期です。
初夏の時期は白い花が咲く木の種類が多いものの、それ以降はだんだんと少なくなっていきます。
しかし白い花は、夏の陽射しの中で清涼感を与えてくれるだけでなく、庭全体を明るく見せてくれる効果も。
暑さに負けず、鮮やかに咲き続ける花木を取り入れることで、夏らしい庭の雰囲気を一層引き立てることができます。

ここでは、夏(7月〜8月)に白い花が咲く樹木を4つ紹介します。

①ナツツバキ
②キョウチクトウ
③サルスベリ
④ムクゲ

ナツツバキ

ナツツバキ
開花時期6月〜7月
分類落葉高木
樹高10m〜12m
花言葉「儚い美しさ」「愛らしさ」

ナツツバキの特徴

ツバキに似た白い花を夏に咲かせるナツツバキ。
花の寿命が一日しかないので、開花後すぐに散ってしまう儚さがありますが、可憐な美しさも持ち合わせています。
樹皮がはがれた部分の木肌は美しい赤褐色や灰褐色になり、まだら模様の幹にも面白みがあります。
明るい葉色、幹、花、紅葉と、鑑賞価値が高いことが特徴です。

ナツツバキは、7月から8月の暑い時期に清らかな白い花を咲かせ、庭に涼しさを演出してくれます。
夏の間も緑の葉が生い茂るため、木陰としても活用できるのが魅力です。
比較的日向を好みますが、適度な湿り気がある環境だとより元気に育ちます。

また耐寒性もあるので、比較的広い地域で栽培が可能です。
剪定もあまり必要ないため、自然な樹形で育てることができ、初心者にもおすすめの木です。

さらに秋には紅葉が楽しめるため、一年を通して庭の見どころを作ってくれる存在です。
庭に植えるとナチュラルで落ち着いた雰囲気を生み出し、和風・洋風を問わずさまざまな庭に調和します。

ナツツバキの生態について詳しく知りたい方はこちら
➡ ナツツバキ(シャラノキ)の育て方や特徴

キョウチクトウ

キョウチクトウ
開花時期7月〜9月
分類常緑小高木
樹高3m〜6m
花言葉「注意」「危険」「用心」

キョウチクトウの特徴

夏の猛暑のなか、白やピンクの花を咲かせ続けるキョウチクトウ。
丈夫で育てやすく公害に強い特徴をもつことから、道路脇や街の緑化に好んで植えられています。
花は白やピンク、赤などの鮮やかな色があり、夏の暑さの中でもその色を長く保つため、庭や街路を華やかに彩ります。

ただしキョウチクトウは全ての部分に毒を含むため、子どもやペットが口にしないよう注意が必要です。
特に家庭で育てる際は、誤って口にすることがないような場所に植えたり、道路わきや植物園などでの鑑賞に留めると安心です。

また、庭に植えたい場合は、定期的な剪定や管理が求められるため、プロの剪定業者に依頼するとより安全に楽しめます。

日当たりの良い場所でよく育ち、土壌を選ばず元気に生長するため、手間をかけずに長く楽しめるのが魅力です。
乾燥にも強く、庭の環境にあまり左右されないため、初心者でも育てやすい夏の代表的な花木といえるでしょう。

キョウチクトウの生態について詳しく知りたい方はこちら
➡ キョウチクトウの育て方や特徴

サルスベリ

サルスベリ
開花時期7月〜10月
分類落葉高木
樹高10m
花言葉「愛嬌」「雄弁」

サルスベリの特徴

サルスベリは長期間花を咲かせることから、別名「百日紅」といわれている夏の代表花木です。
通年を通して幹肌が美しく、花と紅葉も魅力に富んでいます。
白やピンク、赤などの花色が豊富で、7月から8月にかけて庭を華やかに彩ってくれます。
白い花は特に清涼感があり、夏の暑い時期にぴったりです。

剪定方法によって、こぶのある姿やうねるような自然樹形に仕立てることが可能です。
自然樹形を活かしながら育てると、見栄えの良い植木に仕上がり、庭全体にアクセントを与えます。
さらにサルスベリは耐暑性があり、日当たりの良い場所での生育が良いため、手入れの手間が少なく初心者の方にも扱いやすい木です。

また、秋には葉が紅葉して鮮やかな色を見せ、冬には幹肌の美しさが際立つため、季節ごとに異なる楽しみ方ができるのも魅力です。
植える場所を選ばず、和風・洋風どちらの庭にも調和しやすいため、庭木やシンボルツリーとしておすすめです。

サルスベリの生態について詳しく知りたい方はこちら
➡ サルスベリの育て方や特徴

ムクゲ

ピンク色のムクゲ
開花時期7月〜9月
分類落葉低木
樹高1m〜2m
花言葉「信念」「新しい美」

ムクゲの特徴

ハイビスカスに似た南国風の花を咲かせるムクゲ。
もっとも暑い時期に長く開花するので、花が少なくなる夏の季節にとても重宝します。
耐暑性・耐寒性ともに強く、丈夫で刈り込みにも耐えられることから、育てやすいといったメリットもあります。
7月から8月にかけて、次々と新しい花を咲かせるため、長期間にわたって楽しめるのがムクゲの魅力です。

ムクゲは日当たりの良い場所でよく育ち、土質もあまり選ばないため、庭のスペースが限られている方にもおすすめ。
コンパクトに育てることもできるので、鉢植えや小さめの庭でも管理しやすく、見栄え良く仕立てることができます。
剪定も簡単で、好みの高さや形に調整しやすいため、初心者の方にも扱いやすい木です。

また白やピンク、赤など多彩な花色があるムクゲは、庭に華やかさと彩りを加えるのにぴったり。
和風・洋風問わず庭のスタイルに合わせやすく、シンボルツリーとしても存在感があります。

秋(9月〜11月)に白い花が咲く木4選

かごに入ったかぼちゃ

秋は紅葉や実が楽しめる季節ですが、白い花が咲く木を一緒に育てることで、洗練されたイメージの庭づくりができます。
紅葉や実の彩りとともに、季節感のある庭を演出できる魅力もあります。

また9月から11月は気温も穏やかで、花をゆっくりと楽しむのにぴったりの時期です。
この時期に咲く白い花木は、控えめながらも上品な雰囲気を持ち、和風・洋風問わずさまざまな庭に調和します。

ここでは、秋(9月〜11月)に白い花が咲く樹木について下記4つ紹介します。

①サザンカ
②ギンモクセイ
③チャノキ
④ヒイラギ

サザンカ

サザンカ
開花時期10月〜3月
分類常緑高木
樹高2m〜6m
花言葉「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」

サザンカの特徴

ツバキによく似たサザンカは、品種が豊富なことから一重咲き、八重咲き、千重咲きなど、さまざまな咲き方の花が楽しめる庭木です。
花色も白だけでなく、ピンクや赤など多彩で、庭に秋から冬にかけての華やかさを添えてくれます。
葉の縁がギザギザしておりやや小ぶりな葉と、花が一枚ずつバラバラと散っていくことがツバキとの違いにあげられます。

サザンカは9月から11月にかけて花を咲かせるため、ほかの木が花を落とす時期でも庭を明るく彩り、冬にかけての庭の雰囲気を引き立ててくれるのが魅力です。
耐寒性や耐暑性に優れ、丈夫なため、庭木として初心者の方にも育てやすい木です。
また、葉が密に茂るので目隠しにも適しており、生垣としても人気があります。

適度な剪定でコンパクトに保つこともできるので、狭いスペースでも栽培しやすく、和風・洋風問わずさまざまな庭に取り入れやすいのがサザンカの良さです。
庭に長く楽しめる白い花木を加えたい方にぴったりのおすすめ樹木です。

サザンカの生態について詳しく知りたい方はこちら
➡ サザンカの育て方や特徴

ギンモクセイ

ギンモクセイ
開花時期9月〜10月
分類常緑高木
樹高5m〜6m
花言葉「初恋」「高潔」「あなたの気を引く」

ギンモクセイの特徴

キンモクセイと比べると白い花と控えめな香りが特徴のギンモクセイ。
秋の9月から11月にかけて小さな白い花が咲き、さりげない香りが庭に漂います。
キンモクセイの甘い香りとは異なり、優しい香りが控えめに広がるので、ほのかな香りを楽しみたい方にぴったりです。

比較的生長スピードが早く、放任すると大きくなりすぎてしまうため、毎年剪定が欠かせません。
ただし、6月以降に剪定をすると花芽を落としてしまい、秋に花が咲かなくなるので、剪定時期には注意が必要です。
早めに剪定を行うと、美しい樹形と豊かな花付きが楽しめます。
ギンモクセイは刈り込みに強く、形を整えやすいので、生垣や目隠しとして使うのもいいです。

また、耐寒性や耐暑性に優れており、手間が少なく育てやすいのも魅力のひとつです。
日向から半日陰まで適応でき、さまざまな庭の条件に合わせて育てられるため、初心者の方にもおすすめ。
庭にさりげなく秋の風情を加えたい方にぴったりの白い花木です。

チャノキ

チャノキ
開花時期10月〜11月
分類常緑低木
樹高1m〜2m
花言葉「追憶」「純愛」

チャノキの特徴

チャノキのうち、日本で主に栽培されている種類は樹高が低めのシネンシス種です。
葉は緑茶や紅茶、ほうじ茶、ウーロン茶などの飲料に使われており、庭にあると季節ごとの手入れを楽しみながら、葉を利用できる魅力もあります。
ツバキ科であるため、花はツバキによく似た小さな白い花を、うつむくように咲かせるのが特徴です。
9月から11月にかけて咲く花は控えめながらも清楚で、秋の庭に趣を添えてくれます。

萌芽力が強いので定期的に剪定を行えば、樹形も整いやすく、生垣としてもおすすめです。
また、病害虫に強く、土壌を選ばずに元気に育つため、育てやすい庭木として人気があります。
半日陰の環境でも適応しやすいため、日陰の多い庭や広い庭での植え込みにも向いています。

手入れをして収穫した葉を自家製のお茶として楽しめるのもチャノキならではの醍醐味です。
育てながら実用性も楽しみたい方にぴったりの木かもしれませんね。

ヒイラギ

ヒイラギ
開花時期10月〜12月
分類常緑高木
樹高4〜10m
花言葉「用心深さ」「先見の明」「保護」

ヒイラギの特徴

セイヨウヒイラギやヒイラギナンテンなど、名前にヒイラギと付く木が多くありますが、本来のヒイラギはモクセイ科モクセイ属の種類を指し、秋に小さな白い花が咲きます。
9月から11月にかけて咲く白い花は控えめですが、庭に穏やかな秋の風情を添えてくれます。
葉には鋭いトゲがあり独特の存在感があるため、シンボルツリーや目隠しとしても役立つ木です。

生長スピードが遅く刈り込みに耐えるほか、日陰や公害にも強い特徴をもち、都市部でも育てやすい木です。
また、ヒイラギは冬の寒さにも強く、丈夫な性質があるので、初心者の方でも安心して育てられます。
適度に剪定を行うことで、コンパクトに仕立てることもでき、限られたスペースでも楽しめるのが魅力です。

さらに、ヒイラギの葉は魔除けの意味もあり、伝統的な庭に取り入れることで風情を感じさせてくれます。
庭に季節感と日本の風習を取り入れたい方におすすめの樹木です。

冬(12〜2月)に白い花が咲く木4選

編み物と冬の小物

冬の寒さの中で咲く白い花は、庭に静けさと清らかさをもたらしてくれます。
12月から2月にかけて咲く木々は、雪景色や冬の澄んだ空気と相まって、一層その美しさが際立ちます。
冬は花の少ない時期ですが、この時期に咲く白い花木を取り入れることで、季節感を楽しめる庭づくりができます。

最後に、冬(12〜2月)に白い花が咲く木について下記4つ紹介します。

①エリカ
②イチゴノキ
③ツバキ
④アセビ

寒さに負けない強さを持つ美しい木々を庭に迎えてみてはいかがでしょうか。

エリカ

エリカ
開花時期11月〜4月
分類常緑低木
樹高0.2m〜3m
花言葉「孤独」「寂しさ」「博愛」「良い言葉」

エリカの特徴

種類によって開花期や性質などが異なるものの、壺形の白い花やピンク、赤など密に咲かせ花色が楽しめるエリカ
なかでも人気のジャノメエリカは比較的大きく育ち、温暖な地域では地植えで越冬が可能です。
冬の寒い時期に色鮮やかな花を咲かせるため、庭に明るいアクセントを加えてくれます。

エリカは日当たりを好み、水はけの良い場所で育てると元気に生長します。
乾燥に強く、寒さにも比較的耐えられるので、初心者の方でも育てやすい木です。

また、コンパクトな樹形のものが多く、鉢植えにも適しているため、小さなスペースでも手軽に楽しめます。
冬の庭に植えれば、季節を通して華やかさを保つことができるでしょう。

さらに、エリカは風に揺れる細かな花がやわらかな印象を与え、和風・洋風問わずさまざまな庭に調和します。
冬に咲く白い花で、庭にさりげない冬の風情を添えたい方におすすめの木です。

イチゴノキ

イチゴノキ
開花時期11月〜12月
分類常緑低木
樹高2〜3m
花言葉「あなただけを愛します」「後が楽しみ」「節約」

イチゴノキの特徴

イチゴノキはアセビやスズランに似た小さな白い花を咲かせたあと、一年かけて実が少しずつ赤く色付いていきます。
冬の時期に花と赤い実が同時に楽しめるため、季節感のある庭づくりにぴったりの木です。
熟した実は食用にもでき、ほんのり甘い風味を楽しめるのも魅力のひとつ。

イチゴノキは常緑性で一年中葉が茂り、寒さにも強いため、比較的育てやすい木として人気があります。
日当たりと水はけの良い場所で元気に育ちますが、多少の陰でも順応できるので、庭のスペースに合わせて植えることが可能です。
また樹形が自然に整いやすく、剪定の手間があまりかからないため、初心者の方にもおすすめです。

さらに、イチゴノキの葉は光沢があり、花・実・葉のどれもが楽しめるため、シンボルツリーとしても存在感があります。
冬の庭に彩りを加えつつ、実の収穫も楽しみたい方にぴったりの庭木です。

ツバキ

ツバキ
開花時期12月〜4月
分類常緑高木
樹高5m〜10m
花言葉「控えめな素晴らしさ」「気取らない優美さ」

ツバキの特徴

ツバキはつややかな花を咲かせる日本の代表的な花木です。
花は種類によって開花期が異なり、11月〜12月に咲くものと、1月〜4月に咲くものとがあります。
冬の寒い時期に彩りを添えてくれるため、庭に華やかさを加えたい方におすすめの木です。
深い緑色の葉は光沢があり厚みもあって、一年中美しい姿を楽しめるのがツバキの魅力です。

日向の方が花付きが良いですが、耐陰性もあるため日陰でも元気に育ちます。
葉が密に茂ることから、目隠しや生垣としても重宝することも。
また、剪定を行えば樹形を整えやすいため、庭のスペースに合わせて管理できる点も便利です。

さらに、ツバキの花色や形には豊富な品種があり、一重咲き、八重咲き、さらには白やピンク、赤といった色合いも選べるので、お好みに合わせた植栽が楽しめます。
冬から春にかけて咲く美しい花を楽しみながら、季節の移ろいを感じられる庭木です。

ツバキの生態について詳しく知りたい方はこちら
➡ ツバキ(椿)の育て方や特徴

アセビ

アセビ (1)
開花時期2月〜4月
分類常緑低木
樹高1.5m〜2.5m
花言葉「犠牲」「献身」「あなたと二人で旅をしましょう」

アセビの特徴

アセビは古くから日本庭園に植えられてきた伝統的な庭木で、ツリガネ型の小さな白い花をたくさん咲かせる姿が特徴です。
冬から早春にかけて咲く花は控えめながらも可憐で、庭に静かな美しさを添えてくれます。
寒さはもちろん、公害や潮風、乾燥にも強いため、さまざまな地域や環境で育てやすい木です。

比較的アセビは生長スピードがゆっくりなため、狭いスペースでも管理がしやすく、自然な樹形を保ちながら育てられます。
また、日向よりも半日陰から日陰の環境のほうが健康的に育つので、日当たりが悪い庭でも大丈夫。
葉が密に茂り、低めの樹形も作りやすいため、生垣や下草としても活用できますよ。

またアセビは耐久性が高く、手間をかけずに長く楽しめるのが魅力です。
和風・洋風を問わず庭に取り入れやすいので、冬の庭にさりげなく彩りを添えたい方におすすめの庭木です。

アセビの生態について詳しく知りたい方はこちら
➡ アセビの育て方や特徴

白い花を付ける木をお庭に合わせて選びたい時はsmileガーデンへ!

パソコンを操作する女性

ここまで四季それぞれに見頃になる白い花を付ける木をご紹介してきました。
清らかで清純な雰囲気を持ち、主役にもわき役にもなれる白い花を付ける木をお庭に植えたいと思う方も多いのではないでしょうか。
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そんな時は、植木のプロであるsmileガーデンに作業をご依頼ください!

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お客様それぞれのお庭の雰囲気や土地の状態、気候に合った木のご提案をすることができ、植え付けから剪定などの管理まで一括でお任せいただくことが可能です。

「白い花の木を植えたいけど、家の庭だとどんな木が合うのか分からない」
「ある程度管理しやすくて可愛くてキレイな白い花を楽しみたいけれどどんな木があるのかな?」

smileガーデンでは、そんなお悩みに寄り添って、お客様の希望を最大限叶えるためのご提案、作業をおこないます。
小さなお悩みでも構いません、まずは一度お問い合わせくださいませ。



氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 くずうまま

ハンギングバスケットマスターの資格を保持。日々ガーデニングや寄せ植え、ハンギング作りなどにいそしむ。草花を愛でるのが至福のひととき。

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