シンボルツリーは住宅の外観を緑で美しく飾る大切な役割があります。樹木の種類によっては、住宅の印象もガラリと変化するでしょう。そこで今回は、シンボルツリーにおすすめの人気常緑樹を厳選しました。シンボルツリー選びに悩んでいる方は必見です。

その他シンボルツリーに関するオススメの記事はこちら
庭のプロおすすめのシンボルツリー15選!テイストや環境に合わせてご紹介します
シンボルツリーの料金の相場は?植栽工事の値段の相場も徹底解剖
虫を寄せ付けないシンボルツリーの紹介
シンボルツリーのオススメ“ライトアップ”方法、樹木に合わせた方法とは
庭にシンボルツリーを自分で植える方法

造園業界No.1店舗数!

剪定・伐採・草刈り・雑草対策等お庭周りのお悩みを解決!
プロの知識と技術で最適なお庭の手入れをご提案します

年間実績
3万件

お見積り後の
キャンセル可

出張料
0円

目次

常緑樹とは?落葉樹との違いとその魅力

樹木は「常緑樹」と「落葉樹」の2つに分類できます。
常緑樹とは、一年を通して葉を付けている樹木のことを指し、落葉樹は秋から冬にかけて葉を落とす樹木を言います。
常緑樹は落葉しないことから、冬の閑散とした時期にも豊かな緑を観賞できるでしょう。
また、落葉樹と違って葉があまり落ちないこともあり、庭の掃除がしやすいという利点があります。
しかし、常緑樹の中でも気象条件や環境によっては、寒さで葉を落としてしまうケースも。
選ぶ時は「育てるのが可能な地域であるか?」という点にも着目するといいでしょう。

なぜシンボルツリーに常緑樹が向いているのか?

落葉樹は四季を感じられる樹木ですが、冬に枝だけの姿では庭が殺風景になりがちです。
見る人によっては、寒々しいイメージを与えてしまうこともあるでしょう。
一方で、常緑樹を植えた緑のある家は、自然の温かさを感じることができます。
常緑樹は、寂しくなりがちな冬の外観を優しく彩ってくれるのです。
また、シンボルツリーが特に人の視線を集める点をも踏まえると、やはり継続的に葉をみられる常緑樹の方が、シンボルツリーに向いていると言えるのではないでしょうか。

常緑樹にオススメしたいシンボルツリー

家のシンボルとなるシンボルツリーですから、他の樹木とのバランスも考慮し、高さのある中高木から常緑樹を選びましょう。
なお、樹木は葉の形や枝ぶりによって、和風の庭園や洋風・モダンな住宅に合うもの、自然な景観を生み出すものなど、雰囲気が大きく変わります。
種類によっては花や実も観賞できるので、楽しみ方もそれぞれ違います。
ここからは、シンボルツリーにおすすめの常緑樹を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

シマトネリコ

シマトネリコ

シマトリネコは、小さくて光沢のある葉が特徴です。
他の常緑樹と比べると繊細な雰囲気が際立っており、外観を柔らかい印象にしてくれるでしょう。
6月頃には花序に白い花を付けるので、清楚な雰囲気もプラスされます。
生育旺盛で丈夫な樹木なため、放任でもよく育ちます。
しかし、生育スピードが早過ぎることが問題点であり、業者の手を借りなければならない大きさになってしまうケースも少なくありません。
こまめに剪定をして、高さを抑えながら育てるようにしましょう。

シマトネリコの詳しい解説はこちら

ソヨゴ

ソヨゴ

ソヨゴは波打つような葉を持ち、明るい葉色が和風・洋風どちらの住宅にも映えます。
花は5月〜6月ごろに咲きますが、花が小さいためあまり目立ちません。
しかし、秋には赤い実が熟すので、秋らしい雰囲気を観賞できるでしょう。
成長速度が緩やかで栽培環境もあまり選ばないことから、常緑樹の中でも育てやすいと好評です。
シンボルツリーには株立ちがおすすめですが、ソヨゴの一本立ちは圧倒的な存在感を放つので、どちらにも良さがあります。
ぜひ、両者の違いを比較して選んでみましょう。

ソヨゴの詳しい解説はこちら

ハイノキ

ハイノキ

ハイノキは、細くよく分岐する枝ぶりが美しい人気の常緑樹です。
素朴な雰囲気と清涼感が持ち味です。
株立ちは特に美しさが増し、涼しげな様子がシンボルツリーにもってこいでしょう。
また、白い花が咲く春の季節もハイノキがより魅力的に光る時期です。
高さは4m近くに成長しますが、生育スピードが緩やかなので管理や手入れもしやすいでしょう。
ただし、乾燥には弱いため、植え付ける時は下草を植えるなどの乾燥対策が必要です。

ハイノキの詳しい解説はこちら

シラカシ

シラカシ

どんぐりがなる木として有名なシラカシは、子育て世代から人気を博しています。
庭木としても多くの家庭で植えられています。
また、さまざまな地域で自生していることから、身近な樹木としても親しまれているのです。
葉には艶があり、細長くシャープな葉の形がスタイリッシュな雰囲気作りに役立ちます。
夏の直射日光や乾燥にも強いため、西側の植栽におすすめです。
なお、シラカシは高く成長する樹木なので、大きくなり過ぎないように剪定をしましょう。

シラカシの詳しい解説はこちら

ヤマボウシ

常緑ヤマボウシ

ヤマボウシは樹形が美しく、雑木風の庭づくりに適しています。
5月〜7月頃に咲く白い花も見所で、華やかな姿が楽しめるでしょう。
しかし、品種によっては常緑樹と落葉樹の性質を持つものに分けられます。
そのため、選ぶ際には注意が必要です。
ただし、常緑樹と位置付けられているヤマボウシでも、寒さにはやや弱く、地域や環境によって葉が落葉することもあります。
とはいえ、日本では自生している樹木ですので、日本の気候に順応し、丈夫で簡単に育てられる樹木と言えるでしょう。

常緑ヤマボウシの詳しい解説はこちら

フェイジョア

フェイジョア

丸い葉と赤褐色の幹が特徴的なフェイジョアは、洋風・モダンな住宅のシンボルツリーに多く植えられています。
あまり大きくならず、コンパクトな姿で楽しめるため、庭木にイチオシの常緑樹です。
個人で剪定や手入れがしやすい点もメリットでしょう。
5月〜6月頃にはエキゾチックな花が咲き、秋に収穫できる果実は食べることも可能。
トロピカルな雰囲気も素敵ですね。
庭を南国風にしたい方には、ぴったりの樹木と言えるでしょう。

フェイジョアの詳しい解説はこちら

オリーブ

オリーブ

オリーブは洋風住宅におすすめの常緑樹です。
生育旺盛に育ち、耐暑性・耐寒性にも優れています。
葉は銀灰色で細長く、若い樹木は幹肌も滑らか。
整った樹形のオリーブも多く流通しています。
果実は料理にも使えることもあり、収穫を目当てに栽培される方もいますが、結実するには少なくとも2つの品種を植えなければなりません。
しかし、結実しにくいという点を除けば、初心者でも簡単に育てられる常緑樹なので、おしゃれなオリーブをぜひ自宅へ迎えてみてはいかがでしょうか。

オリーブ の詳しい解説はこちら

育てやすさや害虫などの心配はあるのか?

樹木は種類によって性質や成長の仕方が異なるため、育てやすさに違いがあります。
もちろん、害虫が好む樹木もあるので、育てることに不安を感じる方も多いでしょう。
このようなトラブルを解決するには、害虫が付きにくい樹木を選び、それぞれの性質を理解して、植える場所に適応する樹木を選ぶことが大切です。
また、成長スピードがゆっくりな樹木を選ぶと、手入れや剪定の回数が少なく済みます。
あまり手をかけたくない方や、育てるのに慣れていない方などにおすすめです。

日陰や日向どちらでも育つ常緑樹ってある?

常緑樹には、日向から日陰と、環境を選ばず植栽できるものがあります。

<日向〜日陰>
シラカシ
・クロガネモチ など

<西日の当たらない日向〜日陰>
ソヨゴ
ヤマボウシ など

これらの常緑樹は日向の環境の方が好みますが、耐陰性があるため日陰でも育てることが可能です。
しかし、ソヨゴ、ヤマボウシなどは、西日によって葉焼けしたり弱ったりすることもあるので、夏の直射日光はNGです。
西日を避けられるように工夫しましょう。

常緑樹は害虫や虫は寄り付くのか

常緑樹に限らず、ほとんどの樹木には虫が付きます。
しかし、害虫の被害にあいにくい樹木はありますので、虫が苦手な方は下記を参考に選んでみてください。

<害虫の被害が少ない常緑樹>
シマトリネコ
ソヨゴ
シラカシ
フェイジョア など

ただし、風通しが悪かったりジメジメしたりする場合には、カイガラムシなどがつきやすくなります。
定期的な剪定で風通しを改善し、全体の葉に日光がムラなく行き渡るようにするなど、害虫対策を講じましょう。

まとめ

シンボルツリーにおすすめの人気常緑樹をご紹介しました。
常緑樹は一年を通して、外観を美しい緑で彩ります。
時期によっては、花や実が付き、華やかさと風情も感じられるでしょう。
家の顔となる樹木ですから、それぞれの持ち味や雰囲気、特徴を知り、理想的な一本を選んでください。
きっと、あなたにとって特別なシンボルツリーとなるはずです。

造園業界No.1店舗数!

剪定・伐採・草刈り・雑草対策等お庭周りのお悩みを解決!
プロの知識と技術で最適なお庭の手入れをご提案します

年間実績
3万件

お見積り後の
キャンセル可

出張料
0円

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 くずうまま

ハンギングバスケットマスターの資格を保持。日々ガーデニングや寄せ植え、ハンギング作りなどにいそしむ。草花を愛でるのが至福のひととき。