「庭の芝生の管理が大変……剥がしたいけど、どうすればいい?」
「手作業は大変そうだし、業者に頼むと費用がかかるのでは?」

根づいた芝生を剥がすのは、労力も時間もかかる作業です。いざ取りかかろうとしても、コストはどれくらいかかるのか不安になっている方も多いでしょう。

本記事では「芝生の剥がし方・費用の目安・剥がした後の庭づくりのアイデア」までを徹底解説! DIYで行う場合と業者に依頼する場合の違いも比較しながら、あなたにぴったりの方法を見つけられるようにサポートします。

芝生を剥がした後の庭は、新しい可能性が広がるスペースです! ぜひ、理想の庭づくりへの第一歩として、最後までご一読くださいね。

目次

芝生を剥がす理由とメリット・デメリット

芝生 剥がし方

青々とした芝生の美しさ。憧れて庭に植えたものの、思いのほかお手入れが大変で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

「せっかく育てた芝生を本当に剥がしてもいいのか?」「剥がすことでどんな変化があるのか?」など、不安を感じることもあるでしょう。

この章では、芝生の管理に疲れてしまい「もう芝生をやめたい……」と考えている方のために、芝生を剥がすメリット・デメリットについて整理していきます。芝生を剥がす最終判断の前に、ぜひ以下の情報をチェックしてみてくださいね。

芝生をやめるメリット

芝生をやめるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。とくに、以下の4つのメリットが考えられます。

【芝生をやめるメリット】
①時間と労力を節約できる
②自由な庭づくりを楽しめる
③コストを削減できる
④環境への負担が少なくなる

①時間と労力を節約できる

美しい芝生を維持するためには、定期的な「芝刈り・水やり・雑草の管理・肥料散布」などが欠かせません。とくに夏場は成長が早いため、頻繁に手をかける必要があるでしょう。また、芝生だけでなく、雑草の生育スピードも同様に早くなります。芝生を剥がせば、こうした手間のかかる管理作業から解放され、庭仕事の負担が軽減できます。

②自由な庭づくりを楽しめる

芝生の庭はナチュラルで美しいものですが、庭のデザインが固定されがちです。芝生を剥がせば、砂利やウッドチップを敷いたり、花壇や家庭菜園を作ったりと、好みに合わせたレイアウトも可能になります。庭をより自分らしくカスタマイズできる点が大きな魅力といえます。

③コストを削減できる

芝生を剥がせばコストをおさえられるでしょう。たとえば、芝刈り機のメンテナンス費用や肥料代、水道代などの費用を削減できます。とくに広い庭では、夏場の水やりにかかる水道代が高くなりがちです。芝生を剥がすことで、これらのランニングコストを削減できるため、長期的に見ると経済的なメリットも大きいでしょう。

④環境への負担が少なくなる

芝生の維持には、大量の水やりが必要です。とくに、高温・乾燥する夏場には、水の消費は増える一方です。また、芝生の健康を保つために、化学肥料や除草剤を使用することもあり、これらが土壌や地下水に影響を与える可能性も考えられます。

芝生を剥がし、砂利敷きやローメンテナンスの植栽に変更すれば、水の使用量をおさえ、化学肥料の使用も減らせるのです。さらに水はけも改善し、地盤の健康状態も向上するでしょう。環境負荷をおさえながら、より自然に調和した庭を作りたい方にとって、大きなメリットといえます。

芝生をやめるデメリット

一方で、芝生を剥がすことで発生するデメリットもあります。とくに、芝生の景観を楽しんでいた方や、小さなお子様がいるご家庭にとっては大きな環境の変化となります。以下の点を参考に、慎重に判断するようにしましょう。

【芝生をやめるデメリット】
①景観・快適な環境が大きく変化する
②一時的にコストがかかる
③庭の管理法を考え直す必要がある
④再び芝にするのが難しい

①景観・快適な環境が大きく変化する

芝生の庭に見慣れていると、急に景観が変わり「なんだか殺風景……」と感じるかもしれません。

また、芝生の持っている保水効果には、地表の温度を和らげる効果もあります。芝生を剥がした後に砂利やコンクリートを敷くと、夏場に温度が上昇しやすくなるため、快適さは損なわれてしまうでしょう。芝生を剥がした後のデザインをしっかりと計画し、適度な植栽アクセントを取り入れたり、シェードで対策したりする必要があります。


②一時的にコストがかかる

芝生を剥がす作業は、労力と時間がかかります。さらに、剥がした芝生の処分にも費用が発生します。広い庭の場合は、専門業者に依頼するのがおすすめですが、その場合もコストがかかるため、あらかじめ予算を視野に入れておきましょう。


③庭の管理法を考え直す必要がある

芝生を剥がした後も、庭のメンテナンスがゼロになるわけではありません。砂利敷きの場合にも雑草対策は必要です。また、ウッドデッキにする場合にも、定期的な掃除が必要になります。どのような庭にするのか、長期的な管理計画をしっかりと検討してから作業するとよいでしょう。


④再び芝にするのが難しい

一度芝生を剥がすと、再び芝生の庭に戻すのは簡単ではありません。なぜなら、芝生を再び敷くには「土壌の改良・雑草対策・新たな芝生の植え付け」が必要になるからです。また、芝生の根付きや生育には時間がかかるため、美しい芝生の庭を取り戻すまでには数か月から1年以上かかることも。

万が一、芝生を剥がした後に、砂利やウッドチップを敷いていた場合には、それらを撤去して新たに土を整える必要もあります。そういった時間とコストがかかる点も考えて、芝生を剥がすかどうか判断する必要があります。

庭の維持管理にかかる手間とコスト

芝生 剥がし方

芝生の維持管理には、予想以上に手間とコストがかかります。具体的な内容を表にまとめているので、あらためてチェックしてみましょう!

作業内容作業頻度の目安(年間)年間コストの目安
芝刈り(夏)月に4回ほど
(春・秋)2~3週間に1回ほど
5,000~10,000
※燃料・芝刈り機のメンテナンス費用など
水やり週3~5回
(とくに夏場は毎日)
10,000~30,000円
肥料散布(春~秋)2~4回3,000~10,000円
除草作業(春~秋)3~4回3,000~5,000円
※除草剤など
エアレーション(春・秋)1~2回約3,000~10,000円
※専用器具の購入または業者依頼による
※年間コストは、お庭の面積や頻度、依頼する業者によって変動します

芝生の剥がし方:5つの方法

芝生 剥がし方

「芝生を剥がしたいけど、どの方法がベストなのか分からない……」と悩んでいませんか?
芝生の剥がし方にはいくつかの方法があり、作業の手間・コスト・仕上がりに違いがあります。ここからは、芝生の剥がし方を5つ紹介するので参考にしてみてくださいね。

【芝生の剥がし方:5つの方法】
① スコップを使って手動で剥がす方法
② 除草剤を使って芝生を剥がす方法
③ ビニールシートで日光を遮断して剥がす方法
④ セーバーソーとフォークを使った剥がし方
⑤ 業者に依頼する

① スコップを使って手動で剥がす方法

コストをかけずに芝生を剥がしたい方は、スコップを使う方法がおすすめです。特別な道具や薬品などを、使用せずに始められるのが魅力です。一方で、体力的な負担が大きくなるのがデメリット。手動での作業なので、自分のペースでゆっくりと進めるとよいでしょう。

ただし、芝生の根が完全に取りのぞけないこともあり、後日芝生が再生してしまうことも。そのため、スコップを使う方法は、小規模な庭や部分的な芝生の除去に適しています。

おすすめの人
・費用をおさえたい人
・小規模な庭や部分的に剥がしたい人
・体力に自信がある人

【作業ステップ】

  1. 大きなスコップを使って20〜30センチ角程度に芝生を区切る
  2. 15〜20センチほどの深さまでスコップを差し込み、根ごと掘り起こす
  3. 1~2の作業を繰り返し、芝生全体を処理する

② 除草剤を使って芝生を剥がす方法

労力をかけずに芝生を剝がしたい方は、除草剤の使用を検討してみましょう。手動での作業に比べて、労力を軽減できるのがメリットです。

除草剤には「選択性除草剤」と「非選択性除草剤」の2種類があります。芝生を剥がすときには、非選択性除草剤を選ぶようにしてください。選択性除草剤をまいた場合、芝生には効果がないので要注意です。

なお、除草剤の使用には注意が必要です。周囲の植物への影響や環境への配慮はもちろんのこと、作業中の飛散に気をつけましょう。肌を露出しない服装で作業するようにしてくださいね。除草剤を使用する方法は、完全に芝生が枯れるまでに時間がかかるため、すぐに結果を求める方には向いていません。

おすすめの人
・広い庭での作業時間を短縮したい人
・体力的な負担を減らしたい人
・芝生を完全に枯らしたい人

【除草剤使用のPoint】

・作業前後の天気予報をチェックし、雨天時は避ける

・長袖、長ズボン、マスク、ゴーグル、帽子などで肌を守る

③ ビニールシートで日光を遮断して剥がす方法

労力を最小限におさえ、環境にも優しい方法で芝生を剥がすなら、ビニールシートを用いた方法がよいでしょう。日光を遮断し、芝生の光合成を止めさせるので自然に枯れてくれます。

ただし、効果が現れるまでに長期間かかるのがデメリット。数か月間は庭が使いにくい状態になることを覚悟しておきましょう。

おすすめの人
・除草剤を使いたくない人
・手間をかけずに芝生を剥がしたい人
・環境に優しい庭づくりをしたい人

【作業ステップ】

  1. 芝生に新聞紙をかぶせて水をまく
  2. 上から黒いシートをかぶせて、レンガや石などで固定する
  3. 数か月放置し、新聞紙と弱った芝生をスコップなどで剥がす
  4. 土壌改良する

④ セーバーソーとフォークを使った剥がし方

広範囲の芝生を剥がすなら、セーバーソー(電動のこぎり)とフォークを活用すると効率的です。道具を使用するこの方法は、手作業に比べてはるかに速く作業を進められます。

専門的な道具を使用するため、初期投資が必要になりますが、作業時間を大幅に短縮できるメリットがあります。ただし、機械の扱いに慣れていない方は、安全面に注意が必要です。また、騒音が発生するため、近隣への配慮も忘れないようにしてくださいね。

おすすめの人
・広範囲の芝生を効率よく剥がしたい人
・手作業の負担を減らしたい人

【作業ステップ】

  1. セーバーソーで芝生を小さな区画に切りわける
  2. フォークで芝生を持ち上げるように剥がす
  3. 剥がした芝生を処分し、地面を整える

⑤ 業者に依頼する

「自分で作業するのに不安がある」「時間的に余裕がない」という方は、業者依頼を検討しましょう。プロの技術と専門機材を使用するため、迅速かつ確実に芝生を除去できます。

業者に依頼すれば、労力をかけずにスピーディーに結果を得られます。また、芝生を除去した後の土壌処理や新しい庭のデザインまで、まとめて依頼できるので効率的。ただし、業者依頼のデメリットは、費用が他の方法に比べて高くなることです。依頼時は、見積もりを複数の業者から取り、比較検討することをおすすめします。

以上の5つの方法から、ご自身の状況や好みに合う「芝生の剥がし方」を選んでみてくださいね。どの方法を選ぶにせよ、芝生を剥がした後の庭の活用方法も、あわせて考えておくとよいでしょう。ぜひ新しい庭づくりへの第一歩を楽しんでくださいね!

剥がした芝生の処分方法

芝生 剥がし方

芝生を剥がした後、「さて、この芝生をどう処分しよう?」と多くの方が頭を悩ませるのではないでしょうか。芝生は土や根が絡んでいるため、一般ゴミとして簡単に捨てられません。また、各自治体によって処分ルールが異なる場合があります。

処分方法としては、ご自身で廃棄する方法とプロに依頼する方法の2つがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、コストや手間を考えながら最適な方法を選びましょう。

自分で廃棄する方法

ご自身で芝生を廃棄する方法は、コストをおさえられる反面、労力と時間がかかります。なぜなら、多くの自治体では土の付いた芝生は回収してくれないからです。さらに、一度に大量の芝生を出す場合は、事前に自治体に確認する必要もあるでしょう。

なお、市区町村のクリーンセンターへ持ち込む方法もありますが、地域によっては、予約が必要な場合もあるので要注意です。

いずれにしても、剥がした芝生の土を落としてから廃棄処分することになります。まずは、剥がした芝生を日光の当たる場所で数日間乾燥させましょう。乾燥後は、芝生に付着した土を丁寧に払い落とします。手間はかかるものの、処分費用を節約したい方におすすめの方法です。

プロに依頼する方法【簡単!】

「大量の芝生を一度で処分したい」「運搬するのが大変……」という場合は、プロの業者に依頼するのが最も手軽な方法でしょう。

造園・剪定業者のほか、不用品専門業者でも対応してもらえます。各業者に依頼する際は、ほかの作業もあわせて依頼すると効率的です。たとえば、造園・剪定業社なら「芝生の撤去・処分・整地」をまとめて依頼したり、不用品専門業者なら、庭石や不用な土も処分してもらったりするとよいでしょう。

プロの手を借りれば、時間や労力の負担がかからないのでおすすめです。

芝生を剥がした後の庭づくりのアイデア

洋風に庭

芝生を剥がした後「さて、どんな庭にしよう?」と悩んでいる方も多いかもしれませんね。芝生のメンテナンスから解放されたものの「新しい庭づくりに迷っている……」という声をよく耳にします。

苦労しながら芝生を剥がしたのなら、ライフスタイルに合う快適な庭づくりをしたいですよね! 庭のデザインには、さまざまな選択肢があります。ここからは「芝生を剥がした後の庭づくりのアイデアを5つ」を紹介します。それぞれにメリット・デメリットがあるため、お手入れのしやすさ・見た目・コストを考慮しながら、ご自身にぴったりの方法を選びましょう!

【芝生を剥がした後の庭づくりのアイデア】
①人工芝を敷く
②コンクリートで舗装する
③砂利敷き(+防草シート)の庭にする
④レンガやタイルを敷く
⑤メンテナンスが少ない植物を植える

①人工芝を敷く

「芝生の緑が好きだけど、メンテナンスが大変……」という理由から剥がした方には、人工芝がぴったりかもしれません。天然芝のような見た目を楽しみつつ、芝刈りや水やりなどの面倒な手間がないのが魅力です。

メリット・見た目が美しく、ナチュラルな雰囲気
・メンテナンスがほぼ不要
・土や泥汚れがつきにくく清潔
・虫の発生リスクを軽減できる
デメリット・初期費用がかかる
・長期間使用すると劣化する
・天然芝に比べて表面温度が上がりやすい
おすすめの人・緑の景観を維持したい人
・子どもやペットと遊べる庭にしたい人
・メンテナンスの負担を減らしたい人

②コンクリートで舗装する

「雑草が生えるのを防ぎたい!」「駐車スペースや物置を置きたい」という方には、メンテナンスフリーのコンクリート舗装が最適です。耐久性も抜群なので、一度施工すれば長く使えるメリットがあります。

メリット・雑草が生えず、管理が楽になる
・耐久性が高く、長持ちする
・駐車スペースや屋外の収納スペースに最適
・あわせてカーポートを作れば屋外で作業できる
デメリット・施工費が高め
・景観が無機質になりがち
・夏場の照り返しが強くなる
・水はけの対策が必要になる
おすすめの人・庭を駐車場や収納スペースにしたい人
・雑草対策を徹底したい人
・メンテナンスフリーの庭にしたい人

③砂利敷き(+防草シート)の庭にする

自然な雰囲気を残しつつ、比較的手軽に施工できるのが砂利敷きの庭です。防草シートと組み合わせることで、雑草の生育を抑制できる点も魅力。砂利の種類や色、サイズでアクセントをつけ、和風・洋風それぞれの個性を惹きだす庭づくりを楽しめます。

メリット・雑草対策がしやすい
・比較的コストをおさえられる
・施工が簡単にできる
・防犯対策にもなる
デメリット・歩きにくい
・砂利が散らばり、飛び石の危険もある
・定期的に補充が必要
おすすめの人・コストをおさえて庭を整えたい人
・雑草対策しつつ、ナチュラルな景観を保ちたい人

④レンガやタイルを敷く

温かみのある雰囲気とデザイン性の高い庭にしたい方に、レンガやタイル敷きはおすすめです。歩きやすく、庭のアクセントにもなるため、おしゃれなデザインを楽しみたい方に向いているでしょう。

メリット・デザインの自由度が高い
・高級感のある仕上がりになる
・耐久性があり、メンテナンスが少ない
デメリット・コストがやや高め
・施工に時間がかかる
・雨の日は滑りやすいこともある
おすすめの人・おしゃれな庭づくりをしたい人
・歩きやすいスペースを作りたい人
・長期間使える庭にしたい人

⑤メンテナンスが少ない植物を植える

「緑を残したいけれど、管理に時間を割きたくない……」という方は、お手入れが楽な植物を選ぶ方法はいかがでしょうか。グランドカバーと呼ばれている地被植物(ちひしょくぶつ)なら、芝生に比べて成長が緩慢。あわせて低木を植えれば高低差も付き、ナチュラルな景観を楽しめます。

メリット・自然の緑を楽しめる
・雑草防止効果がある
・環境に優しく見た目が美しい
デメリット・完全なメンテナンスフリーではない
・成長するまで時間がかかる
・植え替えなどの手間が発生する
おすすめの人・自然な庭を維持したい人
・芝生以外の植物で庭を作りたい人
・雑草対策をしつつ、緑を楽しみたい人

おすすめのグランドカバー】
(和風)
・ギボウシ
・コクリュウ
・芝桜
・タマリュウ
・ヒューケラ など

おすすめのグランドカバー
(洋風)
・アジュガ
・エリゲロン
・グレコマ
・クリーピングタイム
・ヒメイワダレソウ など

以上の5つのアイデアを参考に、あなたの新しい理想の庭づくりをスタートしてみてはいかがでしょうか。それぞれの特徴を理解し、ライフスタイルや好みに合わせて選べば、芝生のメンテナンスから解放された新しい庭生活が始まりますよ。

DIYでの芝生撤去と業者依頼の比較

芝生 剥がし方

芝生を剥がす方法には、DIYと業者に依頼する方法の2つがあります。「費用をおさえたいから自分でやるべき?」「作業が大変そうだから業者に任せた方がいい?」と迷う方も多いでしょう。

DIYはコストをおさえられる反面、労力と時間がかかるのが特徴です。一方で、業者に依頼すれば短時間で確実に作業を終えられるメリットはありますが、費用が気になるところです。

ここからは、DIYでの撤去と業者依頼の違いについて「難易度・費用・作業手順」を比較しながら解説していきます。あなたの状況に最適な選択肢を見つけるお手伝いをしていきますね!

DIYで行う場合の難易度と費用

DIYで芝生を剥がすメリットは費用をおさえられることです。芝生を剥がす範囲や、どの方法を選ぶかによっても難易度や費用が変わってきます。体力的にも技術的にも、相当な労力が必要になるため、DIYを楽しめる方におすすめです。

方法難易度ポイント
スコップで手作業★★★★☆
(重労働)
・小規模向き
・労力がかかる
除草剤で枯らす★★☆☆☆
(簡単)
・効果が出るまでに時間がかかる
ビニールシートで覆う★★☆☆☆
(簡単)
・環境に優しい
・時間がかかる
セーバーソーとフォークを使用する★★★☆☆
(中程度)
・効率的
・工具が必要

DIYで芝生を剥がす際の費用目安は、下記を参考にしてみてください。除草剤・ビニールシートの費用は、使用頻度やお庭の敷地によっても変動します。あくまでも「目安」ですのでご注意くださいね。

項目費用目安
スコップ 約2,000~5,000円
除草剤約1,500〜5,000円
ビニールシート約2,000~3,000円/㎡
セーバーソー約10,000~20,000円
フォーク約1,500〜3,000円

業者に依頼する場合の手順と費用

「広範囲だからDIYは難しそう……」という方は、専門的な知識と経験を持つプロに依頼しましょう。とくに、庭全体の芝生を撤去したい場合や、根が深くて剥がしにくい場合には、プロの力を借りることでスムーズに作業が進みます。また、効率的に芝生を撤去してもらえる上に、撤去後の処分まで一括で依頼できるのも大きな魅力です。

【業者依頼の手順】

  1. 業者を選ぶ(造園・剪定業者・不用品回収業者など)
  2. 見積もりを依頼する(料金・作業内容の確認)
  3. 日程を決めて作業を実施(芝生の撤去+処分まで依頼可能)
  4. 作業完了後、確認と支払い
  5. 庭の整地や次の施工の準備
作業内容費用目安
芝生の剥がし作業(/m³)
※人力、機械作業による
約15,000~55,000円
廃棄処分費用約5,000~20,000円
土壌改良(オプション)約10,000~50,000円
※依頼する業者や都道府県によって変動あり

DIYと業者依頼、どちらを選ぶかは個人の状況によっても異なります。時間や体力に余裕があり、コストをおさえたい方はDIYを、確実な仕上がりを求める方や時間的に制約のある方は業者依頼を検討してみてはいかがでしょうか。あなたに合う方法で、理想の庭を作ってみてくださいね!

まとめ

天然芝

芝生の剥がし方には「スコップでの手作業・除草剤・ビニールシート・工具を使う方法・業者依頼」など、さまざまな方法があります。それぞれにコストや作業時間、労力の違いがあるため、自分に合う方法を選ぶことが大切です。

芝生を剥がす作業は手間がかかりますが、理想の庭づくりをスタートする、よいきっかけになるかもしれません。芝生を剥がした後は「人工芝・砂利敷き・レンガやタイル・コンクリート・メンテナンスが少ない植栽」など、さまざまな選択肢があります。

また、DIYを趣味にしている方は、ご自身で芝生を剥がしてみることに挑戦するのもよいでしょう。庭いじりを楽しみつつ、費用をおさえられるメリットがあります。一方で「広範囲で大変そう」「手間をかけずにスムーズに進めたい」という方は、プロの業者に依頼するのも賢い選択です。芝生を剥がす作業から処分、庭のリフォームまでトータルで対応してくれます。まずは無料見積もりを活用して、ご自身に合う方法を検討してみてください。

どの方法を選ぶにしても、ご自身のライフスタイルやお庭の用途に合う選択をすることが大切です。この記事を参考に、ご家族の笑顔あふれる庭づくりをスタートさせましょう!

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 藤原勇魚

植物・自然Webライター・kindle作家 「自然を感じる暮らしがしたい!」からスタートした庭づくり。気づけば小さな森のような庭になっていた。「自然の豊かさ=心の豊かさ」を体感し、シンプルで大切な気づきをkindle本で出版する日々。自然から得られる視点や生きる勇気を届けたいと思っている。