お庭作りをしている時の大きな悩みの1つに雑草対策があります。
抜いても抜いても生えてくる、厄介な庭の雑草。
草むしりは大変だからと放っておくと、芝生や庭木の生育に悪影響を及ぼすことも…。
お庭の景観を損ねる雑草をしっかりと駆除しておきましょう。
とはいっても雑草には様々な種類があり、どの雑草にどんな駆除方法があるのか分からないことも多いですよね。
この記事では、お庭によく生えてくる代表的な雑草を16種類紹介しています。
雑草ごとの特徴、駆除方法、おすすめの駆除グッズ等をご紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
下記の表で、それぞれの雑草をクリックしていただくと詳しい生態や駆除方法に飛びます。
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目次
雑草の定義とは
お庭を手入れしている人にはもはやおなじみの存在といってもいいであろう雑草ですが、じつはよくよく考えた時に「何を根拠に雑草といっているんだろう?」と疑問に思うこともあるのではないでしょうか。
雑草の定義とは、広義のものでは「管理者の意図とは別に勝手に生えてきたもの」とされています。
資料元:農文協の会員制データベース「ルーラル電子図書館」より
つまり、お庭の持ち主が望んでもいないのに気づいたら生えている植物は雑草という認識になるのです。
たとえ生えてきたものにかわいらしいお花が咲いたとしても、お庭の持ち主が「要らない」と感じたらそれは邪魔者以外の何物でもありません。
では、勝手に生えてきた植物たちが「ああ、この生えてきた草、邪魔だなぁ」と感じる原因になりやすいのはどういった点があるからなのでしょうか?
雑草と呼ばれる理由①|繁殖力が強い
雑草と呼ばれるものの多くは、とても繁殖力が強いと言われています。
特に地下茎を使って個体を増やすタイプの植物はものすごい勢いで生長していくため、増えていくスピードに対応できず手入れを渋っているうちにあっという間にお庭の植物生態を壊してしまうのです。
気付いたら大量に生えているので、草刈をするにも大変な労力が必要に。
お庭のこまめな手入れが難しい人にとっては、雑草は憎き敵になってしまいます。
雑草と呼ばれる理由②|お庭のデザインを壊す
雑草には広範囲に広がって繁殖するタイプ、背丈が高くなるタイプなど様々あります。
お話した繁殖力の強さゆえに、お庭の持ち主にとって想定外の育ち方をしてしまいます。
お庭に自分が植えた植物以外のものを見つけたときは早めの処置が必要です。
このように、雑草と呼ばれる種類の植物は生長をコントロールするのが難しいため、魅力的なお庭作りをおこなうためには適切な生やさないための対策や駆除をおこなう必要があります。
では一体どのような雑草対策や駆除をおこなう必要があるのでしょうか?
今回はよく生える雑草をタイプごとに紹介し、それぞれの雑草に適した駆除方法を紹介します。
⇩ 自分で雑草の判断が付かないときは ⇩
雑草タイプ①|背が高い雑草
雑草といわれるものの中でも、とくに扱いに困るのが背丈が高く生長する雑草です。
大きく育ってしまうので、お庭の景観を著しく損ねてしまいます。
芝生の中に生えてきてしまうものなら、見た目も悪くなるわ歩きにくいわで困ったことに……。
他にも、背が高い雑草が庭で繁殖すると周囲に日陰ができ、ほかの植物の生育に悪影響を与えることもあります。
住宅の窓に光が入らなくなったり、風通しが悪くなったりという弊害もあるため、大きくなる前に対処しましょう。
この章では、背が高くなる雑草の中でも代表的な2種類を詳しくご紹介していきます。
オオアレチノギク
キク科の植物であるオオアレチノギクは、日本の本州以南に繁殖が確認されている特定外来種植物です。
日本の侵略的外来種ワースト100にも選出されているほどの繁殖力の高さを誇っています。
高さ1m~1.8mほどまで大きくなるので、お庭に生えてきてしまうと景観を損ねやすい植物の代表格です。
オオアレチノギクの厄介なところは、荒地から畑、果樹園や牧草地、道端に至るまでありとあらゆる環境に適正があるためしぶとく生えてくるところ。
土壌の性質に適応して元気に生えてくるので、本当に育てたい植物を押しのけて増えてしまうおそれが高くなってしまいます。
オオアレチノギクが生えてきているのを見つけたら、早めの処理が大切です。
情報元(外部サイト)
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80480.html
オオアレチノギクの駆除方法
冠毛のある種を飛ばして繁殖していくため、種ができる夏前までに駆除してしまうのがベストです。
オオアレチノギクは、秋に発芽したものがロゼットで越冬します。
秋冬の間に手やカマでロゼットを抜いてしまえば、しっかりと駆除することができます。
もちろん、除草剤を使ってオオアレチノギクを駆除することも可能です。
オオアレチノギクは1年草なので、ロゼットの状態のときに葉や茎を枯らす葉茎処理剤を振りかけておくとしっかりと駆除することができますよ。
ただし、現在ではオオアレチノギクは雑草に効きがいいとされるグリホサート系の非選択性除草剤に対する耐性が出来ている個体があります。
オオアレチノギクを除草剤で駆除する場合は、パラコート系の成分の入った非選択性除草剤、もしくはグリホサート系より効果の強いグリホシネート系の非選択性除草剤を使用しましょう。
オオアレチノギクを駆除するオススメの除草剤
オオアレチノギクを枯らすには、除草剤の成分をしっかりとチェックしておくことが大切です。
そこで、オオアレチノギク駆除に効く、おすすめの駆除剤をご紹介します。
バスタ
バスタはグリホシネート系の非選択性除草剤です。
オオアレチノギクも、葉っぱ部分に振りかけておけばしっかりと枯れさせて駆除してくれます。
オオアレチノギクの駆除で使用する場合は、ロゼットの状態の時期から20cm~30cmくらいまでに生長した頃に原液を200倍に薄めて使ってください。
ザクサ
ザクサも、バスタと同じくグリホシネート系の非選択性除草剤です。
100倍~200倍程度に希釈した状態で、ロゼット状態もしくは20cm~30cm程度に生長してオオアレチノギクに頒布して使用してください。
使用の際の注意点
今回ご紹介しているバスタ、ザクサは非選択性の除草剤です。
この除草剤がかかった植物は、枯渇効果が見られるものに関しては全て枯れてしまいます。
間違えて残したい植物にまでかかってしまうとオオアレチノギクと一緒に枯らしてしまうおそれがあるので、使用するときはオオアレチノギクのみに頒布することがポイントです。
セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウは、1950年代ごろに日本各地で急増した外来種の雑草です。
大人の身長を優に越える2.5mほどまで大きくなることもあるので、お庭に生えてしまうと荒れたお庭に見えてしまうことも少なくないでしょう。
セイタカアワダチソウが雑草として扱われてしまう大きな理由が繁殖力の強さです。
作られる種の数が多く、1つ生えるとものすごい数で増えていきます。
また、種だけでなく地下茎でも増えていくのも繁殖力が莫大になる大きな理由の1つ。
セイタカアワダチソウの駆除は、すさまじい繁殖力との闘いといってもいいかもしれません。
また、セイタカアワダチソウは生長するにつれてアレロパシー物質という他の植物の生長を阻害する物質を放出するようになります。
一度セイタカアワダチソウが庭に生えてしまうと、他の植物を植えたくてもちゃんと育たずに気づいたらセイタカアワダチソウまみれに……なんてことにもなりかねない状態になってしまうので要注意。
お庭の植物たちを守るためにも、セイタカアワダチソウを見つけたらなるべく早く駆除してしまいましょう。
セイタカアワダチソウの駆除方法
セイタカアワダチソウの駆除は、個体数が少ないうちに少しでも早く行いましょう。
草刈や草むしりでは地下茎が残ってしまうので、繁殖力に太刀打ちすることが難しくまた生えてきてしまいます。
根気よく定期的に草刈をすることが難しい場合は、除草剤を使用して地下茎を枯死させ全滅させる方法がおすすめです。
駆除剤を効果的に使う方法は以下通りです。
セイタカアワダチソウの駆除は、地下茎根絶に向けた根気勝負です。
時間もかかりますが、しっかりと地下茎ごと駆除してしまいましょう!
セイタカアワダチソウを駆除するオススメの除草剤
セイタカアワダチソウを駆除する場合、葉茎駆除剤と土壌処理剤の併用が最も効果を得られます。
この項では、入手しやすく使用しやすいおすすめの葉茎処理剤・土壌処理剤を紹介します。
どれもセイタカアワダチソウの駆除に効果が高いことが知られていますので、是非活用してみてください。
おすすめの葉茎処理剤
まずはおすすめの葉茎処理剤からご紹介します。
サンフーロン
サンフーロンは、グリホサート系の葉茎除草剤です。
葉や茎に吹きかけることで地上部を枯らせ、地下茎まで栄養を届けなくさせて枯渇させます。
地下茎のある植物には、100倍希釈での使用が推奨されているので、用法を守って使用してくださいね。
おすすめの土壌処理剤
次に、とどめの地下茎対策で使う土壌処理剤の紹介です。
除草王
除草王は、顆粒タイプの土壌処理剤です。
葉茎処理剤を使ってセイタカアワダチソウを地下茎まで枯死させたあと、除草王を撒いて再びセイタカアワダチソウが生えてくるのを予防します。
撒く時は、雨が降らない晴天にしてくださいね!
雑草タイプ②|つる性の雑草
つる性の植物は、繁殖力の高さと増えたときのうっとうしさから雑草の代名詞として扱われることも多いです。
フェンスや周りの植物に絡みつきながら大きくなっていき、そのまま放置すると草に建物が覆われてうっそうとした印象を与えることになってしまいます。
絡みついたつるを一つひとつ取り除くのは大変なので、生えてきているのを見つけたら早めの処置が大切です。
この章では、駆除が大変だと言われているつる性の植物を2種類ご紹介します。
ヤブガラシ
ヤブガラシは、つる性の雑草のなかでも特に厄介な植物です。
つる性の茎と巻きひげを伸ばし、ほかの植物に巻きつきながら繁殖します。
ヤブガラシという名前は、ほかの植物(ヤブ)を覆い枯らしてしまうことから付けられました。
ヤブガラシを放置するとものすごい勢いで繁殖するだけでなく、花の蜜を求めてスズメバチなどが巣をつくるなど日々の生活の中で危険が増えるおそれもあります。
害虫被害を避けるためにも、ヤブガラシの繁殖はできる限り早期の段階で根絶やしにしてしまいましょう。
ヤブガラシは多年生植物のため、地下茎が残っていると地上に見えている葉や茎が無くなっていたとしても翌年には再び生えてきます。
ヤブガラシの駆除をするときには、しっかりと地下茎まで枯らすことがポイントです。
ヤブガラシの駆除方法
ヤブガラシを根絶するのは、その繁殖力からかなり難しいと言われています。
根っこや茎部分が少しでも残っていると再び生えてきてしまうので、ヤブガラシの駆除は手で全て刈り取るよりも葉茎処理剤を複数回使用して根っこまで枯らしましょう。
ヤブガラシを根っこまで枯らすためには、以下の手順で葉茎処理剤を使用します。
葉茎処理剤を使用するときは、刷毛を使用して1枚1枚丁寧に葉っぱに手塗をすると他の植物にかからずヤブガラシのみを枯死させることができますよ。
ヤブガラシを駆除するオススメの除草剤
ヤブガラシの駆除には、葉茎処理剤が最も適しています。
特に、グリホサート系(カリウム塩液剤)はヤブガラシの地下茎までしっかり枯死させてくれるので葉茎処理剤を選ぶときはグリホサート系のものを選ぶようにしましょう。
ラウンドアップ・マックスロード
ラウンドアップ・マックスロードALⅢは、グリホサート系の葉茎処理剤でも比較的使いやすいものになります。
ラウンドアップシリーズの中でも駆除成分が強く、しっかりとヤブガラシを駆除してくれます。
ラウンドアップ・マックスロードALⅢを使うときは、液剤を薄めずにそのままヤブガラシに塗り付けてくださいね。
早ければ翌日には枯れ始めますよ。
カラスノエンドウ(ヤハズノエンドウ)
カラスノエンドウは、初春から夏にかけて旺盛に生育するマメ科の雑草です。
カラスノエンドウが雑草として扱われることが多い理由は、沢山出来て四方八方に飛び散る種の存在があるからと言われています。
カラスノエンドウの種は麦などの種と大きさが似ている為、混ざりこんでしまったときに選り分けるのが難しいのです。
そのため、麦を育てる農家にとって厄介な雑草という位置づけをされるようになりました。
また、飛び散る種によって爆発的に増えていくのも、カラスノエンドウが厄介な理由の1つです。
つると巻きひげでフェンスなどに絡みつき、放っておくとフェンスや壁全体がカラスノエンドウで覆われてしまうことも。
可愛らしい花を咲かせるカラスノエンドウですが、旺盛に生長していくのでつるまみれになるのを避けたい時は早めの駆除をおすすめします。
カラスノエンドウの駆除方法
カラスノエンドウは種を飛ばして増えるため、種が飛散しても生長を防げる土壌処理剤と既に生えている葉茎を枯らす葉茎処理剤を併用する方法が一番確実に駆除することができます。
カラスノエンドウそのものは根も深くなく比較的駆除しやすい雑草ではあるので、沢山の種が発芽しないような土壌に改良してしまうことで生えてこなくなりますよ。
カラスノエンドウの駆除手順は以下の通りです。
カラスノエンドウの駆除のポイントは発芽対策です。
生えてしまったあとの草部分の駆除はそう難しくないので、土壌処理剤をうまく活用してくださいね。
雑草タイプ③|イネ科の雑草
日本には非常に多くのイネ科の雑草が存在します。
繁殖力が強いうえ、薬剤に耐性のある種類も多いため、「イネ科に効果的」と表記されている除草剤を選んでください。
スズメノカタビラ
スズメノカタビラは、踏みつけに強く、庭の芝生をはじめ公園やゴルフ場などでもよく見られます。
小さなうちは葉が芝生と見分けにくく、発見しづらいのも厄介なポイントです。
種で増えるため、結実しないうちに対処してください。
イネ科の雑草に有効な除草剤を選びましょう。
芝生に生えているスズメノカタビラには、芝生は枯らさずに雑草を駆除できる選択性の除草剤が最適です。
「芝生は枯らさずに、雑草を駆除できる除草剤を自分でまくのは怖い。」
「芝生が枯れてしまいそうで不安だな。」という方は、プロに相談するのもいいかもしれません。
エノコログサ
エノコログサは「猫じゃらし」とも呼ばれるフワフワの穂が目立つ雑草です。
庭や空き地でよく見られ、夏から秋にかけて種で増殖します。
繁殖力の旺盛なエノコログサですが、根が浅いため手で簡単に抜けます。
比較的駆除が容易な雑草と言えるでしょう。
除草剤を使う場合は、イネ科の雑草に特化した薬剤がおすすめです。
雑草タイプ④|地下茎のある雑草
地下茎(ちかけい)とは、地下に伸びた茎のこと。
地表に出ている部分を刈っても、地下茎が残っているとまた芽が出てきます。
多くの雑草が地下茎を持ちますが、今回は特に地下茎で増えやすい雑草を紹介します。
ドクダミ
ドクダミは、地下茎で増える雑草の代表種です。
葉や茎には独特のにおいがあり、生薬や茶葉としても利用されています。
ドクダミの地下茎は、横に伸びる性質があり、広範囲に群生します。
完全に根絶するためには土を深く掘り返して根を取り除く必要があります。
株が小さいうちに抜き取るか、根まで浸透する除草剤を利用するのがおすすめです。
スギナ
トクサ科の雑草であるスギナは、地下茎を広範囲まで伸ばして繁殖します。
スギナの地下茎は生命力が強く、中途半端に掘り起こしても、地中に残った根から再生します。
薬剤が効きにくい強い雑草でもあるため「スギナにも効果が期待できる」と明記された除草剤を選んでください。
雑草タイプ⑤|北海道など寒い地域に生える雑草
北海道などの寒い地域でも旺盛に生育する、耐寒性のある雑草を紹介します。
ブタナ
ブタナは、日本では北海道の札幌市で初めて発見された外来種の雑草です。
セイヨウタンポポの花に似た小さな花を付けることから「タンポポモドキ」と呼ばれることも。
北海道など寒い地域をはじめとし、日本全国に分布しています。
ロゼットで冬を越すため、発見したら手や除草用のカマで根ごと抜き取ってしまいましょう。
除草剤を使うなら、根まで枯らせるタイプが最適です。
雑草タイプ⑥|根が深い雑草
根を深く張る雑草は、手やカマでは抜き取ることができず、駆除が大変です。
重機で土を掘り起こさないと根絶できないケースもあります。
ササ
ササ(笹)は、地下に根を伸ばして増殖するイネ科の植物です。
ササの根は木のように硬く、手や除草用のカマなどでは容易に切ったり抜いたりすることができません。
ササの対策には、地中の根までしっかり浸透するタイプの除草剤が有効です。
雑草タイプ⑦|家庭菜園でよく見かける雑草
家庭菜園の畑によく生える代表的な雑草を紹介します。
食べる作物を栽培する家庭菜園の畑では、「非農耕地用除草剤」や、農薬取締法に該当しない「無登録の除草剤」は使用しないようにしましょう。
ハマスゲ(コウブシ)
ハマスゲは、畑や海岸付近でよく見られるカヤツリグサ科の雑草です。
生命力が強く、芝生に生えると芝生を枯らすほど増殖してしまうこともあります。
地下茎で増えるため、ハマスゲの駆除には根まで浸透するグリホサート系などの除草剤が役立ちます。
コニシキソウ
葉の黒い斑点模様が目印のコニシキソウは、地面を這うように茎を伸ばす雑草です。
畑や空き地でよく見られます。
コニシキソウの根はそれほど強くなく、株の根元をつかめば手で抜くことができます。
ただし、広範囲に繁殖したものは薬剤で対処するのがおすすめです。
雑草タイプ⑧|薬剤が効きにくい強い雑草
薬剤に耐性があり、効果が出にくい雑草もあります。
薬剤が効かない雑草には塩をまくのが有効とする説もありますが、塩は土壌中で分解されないため安易に使用するのはおすすめできません。
住宅基礎に悪影響を及ぼしたり、その場所で何年も植物が育たなくなったりする可能性があります。
オヒシバ
イネ科雑草のオヒシバは、生命力が強く、薬剤の効きにくい雑草の代表格です。
踏みつけにも負けないため、子供が遊ぶ庭やグラウンドでもよく繁殖します。
除草剤が効きにくいオヒシバですが、根がしっかりと張っているため手やカマでの除草も困難です。
根まで浸透する強力な除草剤を選び、効果を最大限に発揮させるために定められた用法・用量を守って使用してみてください。
ゼニゴケ
ゼニゴケは、湿気の多い庭や外壁、墓地などによく見られる苔です。
苔の一種であるゼニゴケには、通常の雑草用の除草剤では効果が期待できません。
そのため、苔専用の薬剤や、苔にも効果が見込める除草剤を選んでください。
繁殖している範囲が狭ければ、熱湯や酢水をかけて対策しても良いでしょう。
湿った場所を好むので、庭の風通しを良くして繁殖を予防するのも効果的です。
雑草タイプ⑨|虫が寄りやすい雑草
虫が好んで寄ってくる雑草を放っておくと、周りの庭木や家庭菜園で育てている作物に虫の被害が拡大することもあります。
クズ
マメ科のクズ(葛)は、ゾウムシ・カメムシ・タマムシなどの虫が付きやすい雑草です。
つる性の茎を壁やフェンスに這わせながら大きく生長します。
クズは、地上に出ている部分だけを刈り取っても残った根から再生するため、薬剤で根から根絶するのが有効です。
巨大化したクズには除草剤も効きにくくなるため、なるべく小さなうちに対策する必要があります。
カタバミ
クローバーに似た姿をしたカタバミは、シジミチョウに人気がある雑草です。
シジミチョウの一種であるウラナミシジミは、エンドウマメなどのマメ科の野菜を食害する害虫でもあります。
家庭菜園を楽しむ庭でカタバミを発見した場合、すみやかに手で除草するか、薬剤を散布して対策しましょう。
小さな種が遠くまではじけ飛んで増えるため、結実する前に駆除してしまいます。
春・夏・秋・冬の代表的な雑草
春・夏・秋・冬によく見られる代表的な雑草は次の通りです。
春の代表的な雑草
スギナ・スズメノカタビラ・ブタナ・セイヨウタンポポ・ヨモギ・ホトケノザ・オオイヌノフグリ
夏の代表的な雑草
メヒシバ・オヒシバ・カタバミ・ドクダミ・コニシキソウ・ハマスゲ・ササ・ヤブガラシ・クズ・オオバコ
秋の代表的な雑草
セイタカアワダチソウ・オオアレチノギク・カヤツリグサ・エノコログサ・ススキ・アキノノゲシ・ヒメムカシヨモギ・ヒガンバナ
冬の代表的な雑草
ゼニゴケ・タネツケバナ・キク科雑草のロゼット
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愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
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植物が大好きなライターです。小学校の自由研究は「雑草の研究」でした。忙しい毎日でも無理なく楽しめるガーデニングを日々研究しています。雑草&野草・カラーリーフ・球根植物・100円ショップの園芸グッズ。