大切な庭や植物を手入れしてくれる植木屋さん。
全国チェーンの業者から、職人さん一人で経営する小規模な事業者までさまざまな植木屋がいて、どこに頼むべきか迷ってしまいますよね。
植木屋の選び方のポイント、信頼できる業者を見分けるコツをまとめました。
目次
植木屋さんの探し方
まずは植木屋さんの探し方から。
新しく引っ越した土地でまったくあてがない…という場合には、どうやって信頼できそうな植木屋を探したらよいのでしょうか?
インターネットで近くの植木屋を探す
最も手軽なのが、スマートフォンやパソコンで「○○市(地域名)+植木屋」と検索する方法です。
インターネットで植木屋を検索するメリットは、複数の業者を比較検討できること。
植木屋さんのホームページや口コミを見て、サービスの内容や料金体系、評判をチェックしてみましょう。
小規模な植木屋さんや造園業者は、自社のホームページを持っていないケースも少なくありません。
ホームページはなくとも技術のあるすばらしい植木屋さんはたくさん存在しています。
人からの紹介など、インターネット以外の探し方も検討してみてください。
知り合いからの紹介
友人や親せきなどの知り合いに、いつも利用している植木屋を紹介してもらう人も多いようです。
知り合いの口コミは、インターネット上の口コミよりも信ぴょう性がありますよね。
植木屋を紹介してくれそうな知り合いがいなければ、ご近所で手入れの行き届いている庭を見つけ、そこのお宅に直接聞いてみるのも手かもしれません。
駐車している植木屋さんの作業車に書かれた会社名や電話番号などを控えておいて、あとで問い合わせてみるのもいいでしょう。
信頼して任せることのできる植木屋とは?
相談してみたい!と思う植木屋さんが見つかったら、大切な庭の手入れを安心して任せられる業者なのかをチェックしましょう。
植木屋探しで見るべきポイントは以下の5つです。
サービス内容
最も重要なのはサービス内容です。
たとえば、庭木1本から剪定を引き受けてくれるなど、顧客にとって便利なサービスを展開してくれている業者は、信頼できると言えそうです。
ただし、1本剪定するだけでも半日分や1日分の料金を請求する業者もあるため、割高感がないかチェックしておきましょう。
マナーがきちんとしているか
職人さんの技術はもちろんのこと、マナー面も気になるところ。
きちんとあいさつをしてくれるか、敷地内での喫煙や大声での私語など近隣の住宅の迷惑になるような行為をしないなど、マナーのある植木屋さんに依頼したいですよね。
こればかりは実際に作業してもらわないとわからない部分でもありますが、「敷地内での私語・喫煙・食事は禁止しており、トイレを借りることはありません」などとホームページに明記してある業者だと安心です。
また「職人へのお茶やお菓子は不要」と示している業者なら、余計な気を使わなくて済みますよ。
わかりやすい料金体系
サービス内容やマナーについて確認できたら、料金体系も確認しておきましょう。
料金体系が不明瞭な業者だと、思ったより総額が高くなってしまったり、何に使ったのかわからない金額が加算されていたりといったトラブルが起こる可能性があります。
料金体系がわかりやすい業者は、顧客のことを第一に考えてくれている業者だとも言えるでしょう。
地域密着型の近所の植木屋さん
遠くの業者より、近隣の植木屋を選ぶのがおすすめです。
地域に根ざしている植木屋なら、海が近い、雪がたくさん降るなど、その地域の特性を熟知していて、それに合わせた作業を行ってくれるからです。
定期的な依頼や、サービス後のアフターフォローにも迅速に対応してもらいやすいというメリットもあります。
そもそも、業者によっては、○○市内のみなど対応エリアが決まっている場合もあるので、できるだけ近所の植木屋さんを探してみましょう。
植物について相談できる
植物についての知識が豊富な職人さんなら、安心して自分の庭を任せられますよね。
どのような植物に強いのかまで確認できたらなおよいでしょう。
たとえば、和風庭園によく植栽されるような庭木の知識は豊富だけど、近年流行している海外原産の植物に関しては今一つ…という職人さんもいます。
自分の庭の植物について相談できる植木屋を選ぶと、管理のコツなどもアドバイスしてくれるかもしれません。
植物や造園に関する有資格者がいるかどうかも一つの目安になります。
「樹木医」「グリーンアドバイザー」「造園施工管理技士」などの資格を持つ職人が在籍しているか確認してみてください。
植木屋に依頼するときに見るべきチェックポイント7つ!
植木屋に依頼するとき、具体的に見ておくべきチェックポイントを紹介します。
チェックポイント①電話やメールの対応
初回は電話やメールで申し込むケースが多いと思います。
電話で問い合わせる場合、電話口での対応が良いか悪いかは大切な判断ポイントです。
職人自身が電話をとるケースは少ないかもしれませんが、対応してくれた人の言葉づかいや口調などからも、会社の雰囲気が想像できます。
メールやお問い合わせフォームから依頼した場合は、返信のスピード感や文章の丁寧さもチェックしておきましょう。
チェックポイント③現地調査時の対応
問い合わせ後の流れとしては、見積もりを出すため、実際に庭に来てもらって現地調査をするのが一般的です。
現地調査は無料で対応してくれることが多く、契約につながるかどうかわからない現地調査の段階でも親身になってくれる業者なら、安心して任せられそうです。
現地調査で職人やスタッフと会ってみて、人柄や、マナーはきちんとしているか、植物についての知識が豊富そうかなども確認しておいてくださいね。
チェックポイント④見積もりや料金のわかりやすさ
見積もりが明瞭で、金額はもちろん、細かな内容に納得できるかも大切なポイント。
何のための費用かわからないものがあれば遠慮せずに質問してみて、それに対して真摯に回答してくれる業者なら信頼できると言えそうです。
見積もりを出してもらった段階で、キャンセル料はかかるのか、かかるならどのくらいの金額かも確認しておいてください。
チェックポイント⑤依頼から施工までの流れ
剪定や除草は、その植物にとって適切な季節やタイミングで行う必要があります。
変な時期に剪定すると、枯れてしまったり、花が咲かなくなったりする場合も。
人気の植木屋や繁忙期だと、依頼から実際の作業まで数カ月かかるケースもあります。
いま依頼したら、いつごろ作業しに来てもらえるのかも必ず確認しましょう。
チェックポイント⑥施工内容
見積もりの内容に納得し、いざ依頼するとなった段階で、いま一度施工内容を確認しておくのがおすすめです。
作業が終わったあと「こんなはずではなかった!」というトラブルが起きるのを避けるため、具体的にどんな作業を行うのか、作業にはどのくらい時間がかかり、騒音やニオイなど近隣への迷惑になる心配はないか、ゴミも処理してくれるのかなど、気になることはすべて質問し、納得したうえで依頼しましょう。
チェックポイント⑦先払いか後払いか
料金が先払いか後払いかも確認を。
多くの植木屋さんが作業が終わったあとに料金を支払う後払い方式を採用していますが、先払いを希望する業者もいます。
先払いが悪いというわけではないですが、顧客への確認なしに後々追加料金が発生することはないかは聞いておいたほうがよいです。
知り合いに紹介された場合などを除き、初めて依頼するなら後払いの業者のほうが安心かもしれません。
目的に合わせた植木屋選びをしましょう
植木屋を選ぶポイントをお伝えしてきましたが、最終的にはどんな作業をお願いするかで決めましょう。
庭木の消毒、害虫対策、抜根、芝生の施工、植栽工事など、どんなサービスを展開しているかを確認しておいてください。
剪定や伐採がしたい
庭木の剪定や伐採であれば、ほとんどの植木屋や造園業者が対応してくれます。
ハウスメーカーや工務店に依頼した場合も、提携する植木屋を紹介してくれるでしょう。
植木屋に直接依頼するときは、剪定する木の種類やサイズに対応しているか、少ない本数をお願いするなら庭木1本から対応可能かなどをチェックするのを忘れずに。
雑草対策がしたい
雑草対策を頼む場合、草刈りや除草剤の散布にも対応している植木屋を選びましょう。
雑草が生えてくるのを予防する防草シートや砂利、人工芝などの施工も考えている場合は、その施工も請け負ってくれる業者だとスムーズです。
植栽がしたい
樹木やグランドカバーなどの草花を植栽したい場合は、植栽工事もできる植木屋に依頼してください。
希望する植物を植木屋や造園業者に注文し、そのまま植え付けてもらうことができます。
植木屋さんにすべてお任せできるので楽ですが、割高だったり、希望する樹種を選べなかったりする可能性もあります。
植木を自分で購入する場合
植木は、Amazonや楽天市場などのECサイトや、ホームセンター、園芸店などで購入できます。
植物の種類や状態などを自分の目で確認してから購入できるのがメリットと言えますが、購入した植木を自分で植え付けるのが難しい場合は、別途業者に工事を依頼する必要があります。
販売店で植物を買い、工事してくれる業者を探してと、言ってしまえば二度手間です。
思ったより費用が高額になる恐れもあります。
信頼できる植木屋の選び方で、お悩みの方はスマイルガーデンへご相談ください!
愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。
植物が大好きなライターです。小学校の自由研究は「雑草の研究」でした。忙しい毎日でも無理なく楽しめるガーデニングを日々研究しています。雑草&野草・カラーリーフ・球根植物・100円ショップの園芸グッズ。