ボックスウッド

ボックスウッドの育て方と特徴

1970年代に日本に持ち込まれた地中海沿岸・西アジア原産の常緑低木。明るい葉色が特徴で、洋風のガーデンに相性が良い。刈り込みに耐えるため、公共スペース等の植え込みにも利用される。丈夫で初心者にも育てやすい。

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瀬尾 一樹
監修者 樹木医 瀬尾 一樹

樹木医です。木も草も大好きで、将来は自分だけの森を持ちたいと思っています。木の美しさや育てる楽しさだけでなく、生きものとしての生態的な面白さも伝えていきたいです!好きな木はケヤキです。

執筆者 Matsuri.

熊本県の海と山に囲まれた田舎で育ち、幼少期からガーデニング好きの祖母を手伝う。高校時代には、音楽を中心に様々な芸術分野に興味を持つようになり、同時に自然の持つ面白さや奥深さに気づく。現在はライターとして活動し、多趣味を活かして幅広いジャンルで執筆。他にもカメラやデザインについて勉強中。自然に囲まれて暮らすのが1つの目標。

基本データ

分類
庭木-生垣
学名
Buxus sempervirens
科・属名
ツゲ科 ツゲ属
別名
スドウツゲ、セイヨウツゲ

生垣に適した西洋の常緑低木

地中海沿岸・西アジア原産の常緑低木

ボックスウッドは別名セイヨウツゲとも呼ばれる、地中海沿岸や西アジアが原産地の常緑低木です。日本での歴史はそこまで長くありませんが、通常のツゲよりも葉色が明るく、洋風住宅の生垣などに利用され始めました。刈り込みに強く、公共スペースや建物の植え込みとしても利用されることがあります。
刈り込んで箱型に整えることが多いため、ボックスウッドと呼ばれていると思われるかもしれませんが、実は間違いです。この木から取れる材が緻密で、箱を作る素材に適していることが名前の由来となっています。
耐寒性は高めですが、冬場には葉が紅葉します。紅葉といっても、美しい紅色ではなく褐色に変化するため好みが分かれます。常緑樹のため葉が落葉することはありませんが、枯れたようにも見えるので注意しましょう。

丈夫だが害虫に弱い

ボックスウッドは丈夫で、育て方も難しくありません。刈り込んで形を整えることも多いですが、ある程度自然な状態のままでもボックスウッドの良さを楽しむことが可能です。
しかし春や秋頃にはハマキムシやツゲノメイガといった害虫の被害を受けやすく、最悪の場合枯れる原因となります。これらの害虫は風通しが悪いと発生しやすいため、植える場所や剪定には注意が必要です。対策の詳しい方法は、後ほど改めて紹介します。

別名の由来

ボックスウッドの別名には、セイヨウツゲ以外にも「スドウツゲ」というものがあります。これは、1970年代に北米からボックスウッドを持ち帰り、繁殖栽培を行ったのが、高知県安芸市の「須藤信喜」という人物だったことに由来しています。

成長スピードは遅め

ボックスウッドは、比較的成長スピードが遅い樹木です。枝は年間約50cmほど伸びますが、上方向に伸ばそうとすると根元側の枝が少なくなることもあります。見栄えの良い生垣を作ろうと思うと、10年近くかかることもあるため注意しましょう。

庭の目隠しに最適!な、生垣におすすめの低木をご紹介している記事は⇒こちら

生垣だけでなく紅葉まで幅広い楽しみ方

生垣として楽しむ

ボックスウッドの代表的な楽しみ方といえば、生垣です。明るめの葉色は特に洋風のガーデンに相性が良いですが、もちろん和風ガーデンにもマッチします。刈り込みに耐えるため、お庭の雰囲気に合わせた形に剪定を行うと良いでしょう。

紅葉することも

好みは分かれますが、ボックスウッドは紅葉を楽しむことも可能です。他の樹木ではあまり見られないブラウン色が独特の雰囲気を醸し出します。冬の寒さがさらに厳しくなるとオレンジ色や赤色に変化することもあり、常緑樹ながら様々な表情を見ることができます。

⇩紅葉について詳しく紹介している記事も見てみよう!
紅葉?紅葉色とは?紅葉にまつわる色の仕組みやメカニズムを徹底調査!

半日陰のアクセントに

ボックスウッドは基本的には日向を好む樹木ですが、ある程度の日陰にも耐えることが可能で、場所を選ばずに育てることができます。そのため、半日陰になっている場所のアクセントとして植えるのがおすすめです。強い直射日光は葉焼けの原因になることもありますし、半日陰であればより葉の緑を濃くすることができます。

トピアリー仕立てに最適

トピアリー仕立ては、植物の本来の形にこだわらず、好みの形に刈り込むことを言います。ボックスウッドはこのトピアリーに最適な樹木です。個性的なお庭を作りたい方や、可愛らしい雰囲気のお庭を作りたい方は、ぜひ挑戦してみてください。

ボックスウッドの育て方と特徴の詳細情報

草丈・樹高
1~2m(刈り込むことで抑えられる)
栽培可能地域
北海道以南
花色
淡い黄色
開花期
3月から4月にかけて
結実期
花後の5月から6月
耐暑性 / 耐寒性
耐暑性:高い 耐寒性:高い

ボックスウッドの育て方と特徴の育て方・管理方法

植え付け・植え替え
植え付けは3~6月、10~11月頃の厳寒期と夏場を除いた時期に行いましょう。風通しが良く、日向~半日陰の場所が適しています。土質は水はけにさえ注意すれば、基本的には問題ありません。よほど荒れていない限りは育ちます。
ボックスウッドは基本的に庭植えで、深さ・幅ともに根鉢より2回り大きい穴を掘り、土に堆肥を3割ほど混ぜ込みます。後は混ぜ込んだ土をある程度穴に戻し、株を植え付け、土を入れましょう。最後に水やりを行い終了です。
複数植える場合は、株同士の距離を約40cmほど離します。また、植え付けの際は根を崩さず、土はそのままで行いましょう。根に傷がつくと生育が悪くなることがあるため注意が必要です。
ボックスウッドは植え替えに強い樹木です。植え付けと同時期に行いましょう。
肥料
肥料は2月に油粕を寒肥として施肥します。腐葉土等をすき込んでおくとなお良いでしょう。ボックスウッドは肥料が不十分だと、葉色が悪くなることがあるため注意が必要です。
剪定
剪定の時期は、3月、7月、10月のいずれかです。ボックスウッドは剪定をせずとも自然樹形が美しく整いますが、生垣として育てたりトピアリー仕立てにする場合は定期的な剪定が必要になります。

庭木の剪定時期、オススメってあるの?? 詳しく解説
病害虫
ボックスウッドはハマキムシやツゲノメイガの被害にあうことの多い樹木です。ハマキムシは4~11月に発生する虫で、葉を丸めて光合成を妨げます。風通しが悪いと発生しやすく、特に夏場の7~8月は注意が必要です。普段から葉の様子を入念に確認し、発見した場合はすぐに葉ごと除去します。
数が多ければオルトラン水和剤やスミチオン乳剤を使用し、駆除しましょう。スミチオン乳剤は、葉の中にいる虫に薬剤が届くようしっかりと散布するのがおすすめです。
ツゲノメイガはツゲの仲間には必ずと言っていいほど発生しやすい害虫です。葉を食い荒らし、放置しすぎるとボックスウッドが枯れてしまいます。緑色の幼虫を発見したらすぐに取り除きましょう。
こちらもオルトラン水和剤やスミチオン乳剤が効果的なので、頻繁に被害を受ける場合は散布することをおすすめします。

植物の害虫や病気で困っている時!に見る|【害虫まとめ】も見てみよう。
日当たり
庭植えでは、降雨だけでも育てることが可能です。日照りが連日続いているようなら、水やりを行いましょう。
水やり
庭植えでは、降雨だけでも育てることが可能です。日照りが連日続いているようなら、水やりを行いましょう。

出典(引用元)

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