雑草対策に活躍する防草シート。
しかし、「防草シートの敷き方が分からない」と、戸惑っている人も多いはずです。
そこで今回は、防草シートの敷き方や種類、注意点などを画像や動画を交えて詳しく紹介します。
防草シートの敷き方を知りたい人は必見です。
目次
防草シートとは
防草シートとは地面に敷くシートのことで、光を遮って雑草が生えるのを抑制する効果があり、芝生や砂利などを敷くときに多く用いられています。
除草作業がなくなることにより、時間と手間を大きく省けることや、泥はねがなくなる、害虫の被害に合いにくくなるなど、さまざまなメリットが得られることも嬉しいポイントですね。
とはいえ、防草シートはいろいろな種類があるので、どれを選んだらいいのかと悩んでいる人も多いでしょう。
そこで、最初は防草シートの種類から解説していくので、種類を知りたい人や選び方がわからない人はぜひ参考にしてください。
防草シートの種類
防草シートには、大きく分けると織布タイプと不織布タイプの2種類があります。
遮光性、水はけ、価格、耐用年数など、それぞれの違いや見極めるポイントを知り、最適な種類を選びましょう。
また、庭のプロ一推しの「ザバーン®」も紹介しているので、興味のある人は要チェックです。
織布タイプ
遮光性 | ○ |
水はけ | ◎ |
価格(1㎡あたり) | 150円〜300円 |
耐用年数 | 1〜5年 |
織布タイプは、繊維を織り込んでつくるタイプの防草シートです。
そのため、繊維同士の間に隙間が生まれてしまうことから、生命力が強いスギナなどの雑草が突き抜けてしまうケースも少なくありません。
また、耐久性が低いため、数年で張り替えが必要になることも。
ただ、織布タイプは価格が安いので、広いスペースに防草シートを敷きたい人や初期費用を安く済ませたい人には最適です。
一般的な不織布タイプ
遮光性 | ◎ |
水はけ | ○ |
価格(1㎡あたり) | 300円〜800円 |
耐用年数 | 7〜10年 |
一般的な不織布タイプは、細い繊維を使用しており、紫外線に強いことから遮光性や耐久性は抜群。
ほつれにくい点も魅力的です。
しかし、目詰まりすると水はけや通気性が悪くなることがデメリットに挙げられます。
雑草対策や丈夫で長く使える防草シートを探している人にはおすすめの種類です。
ザバーン®(4層 特殊スパンボンド不織布)
遮光性 | ◎ (遮光率99.7%以上) |
水はけ | ◎ |
価格(1㎡あたり) | 550円〜1,200円 |
耐用年数 | むき出しの状態で7〜15年以上 砂利下への施工で半永久 |
「ザバーン®240G」と「ザバーン®350G」はプロ一推しの防草シートで、太い繊維を用いた高密度の不織布タイプ。
耐久性や水はけに優れており、使い勝手がよく長期間使用できることがメリットです。
通気性がよく液体肥料も通すことから土に影響を与えにくいことが特徴。
価格が高いことが難点ですが、ガーデニング好きや農作物の成長を阻害したくない人にはもってこいの種類と言えるでしょう。
防草シートを敷く場所
いざ、防草シートを敷こうとすると、「壁際はどうしたらいいの?」「マンホールは避けるべき?」などの疑問が出てきますよね。
防草シートを敷く場所にマンホールや飛び石などがある場合は、一旦その上に被せて敷いたあとに、ペンやチョークで目印を描き、放射状に切れ込みを入れていきます。
マンホールなどの周囲は、5cmほど防草シートが立ち上がるように余分な部分を切り取ればOKです。
壁際や犬走りも同様で、防草シートを5cmほど立ち上がらせて敷くようにします。
止めピンで固定するとなおいいでしょう。
防草シートを敷く流れ
それではいよいよ、防草シートの敷き方の手順を解説していきます。
敷き方の流れやポイントを知り、防草シートを上手に敷いていきましょう。
除草・整地
はじめに、防草シートを敷く場所にある雑草や石を除去してください。
突起物があると防草シートが破損するリスクがあるので、雑草の茎や根もしっかり取り除きましょう。
異物を取り除いたら、地面を平らに整地します。
トンボや熊手などを使って地面を均一にし、土が柔らかい場所は転圧機を活用して整地すると、防草シートを綺麗に敷くことが可能です。
防草シート転がしなら、少しづつ広げる
端の方から防草シートをゆっくり転がして広げ、シートを仮置きしていきます。
防草シートは重さがあるため、あとからズレを修正するのは大変なので、適切な位置に敷けるように位置を確認しながら広げていくといいでしょう。
防草シート同士を合わせる箇所は、10cm以上重ねておくと隙間ができにくくなりますよ。
範囲が決まったらカット
防草シートを一定の範囲まで広げたら、ハサミやカッターを使ってシートの端をカットしてください。
ズレるのが心配な人は、チョークなどで線や目印を描いてからカットするのがおすすめです。
止めピン打設
次に、止めピンを使って防草シートを固定していきましょう。
防草シートの端から順に50cm以上の間隔を空けて止めピンを軽めに刺していきます。
全ての止めピンが仮止めできたら、今度は止めピンを完全に打ち込んで設置していきましょう。
専用の粘着テープで止める
防草シートを重ね合わせた部分や端部へ専用の粘着テープを貼り、隙間をなくしていきます。
防草シートがヨレないように、シワを広げたり手でシートを押さえたりしながら粘着テープを貼ることがポイント。
また、砂やホコリを払っておくと、テープが接着しやすくなります。
これで防草シートの敷き方の手順は終了です。
防草シートの敷いたあとの対策
防草シートを敷いたあとは、風でめくれていないか、破損はないかなど、メンテナンスのためにときどき確認をしてください。
防草シートの上に砂が溜まってしまうと、そこから雑草が生えてしまうケースもあるので、定期的に砂を払ったり雑草が小さいうちに抜いたりなどして対策を行いましょう。
防草シートを敷くタイミングと注意点
続いて、防草シートを敷くときの注意点を解説していきます。
むき出しで敷く?
防草シートをむき出しの状態にしておく人もいると思いますが、その場合は劣化が進行してしまうため、早いタイミングでの買い替えや張り替え作業が必要となってしまいます。
可能であれば、防草シートを敷いたあとは砂利やウッドチップ、芝生などを敷き広げて直射日光を遮り、劣化を防ぐことが大切です。
景観も向上するので、ぜひ芝生などを敷き入れてみてください。
砂利下に敷く?
砂利下へ防草シートを敷く場合、織布タイプは向きません。
シート上で雑草が生えてしまうと、雑草の根が隙間をぬって成長し、防草シートの下まで突き抜けてしまいます。
そのため、砂利下に敷く場合は不織布タイプの防草シートを敷くのがおすすめです。
破れてしまったらどうしたらいい?
万が一防草シートが破れてしまった場合は、補修テープを使って隙間を埋めるように貼り付けていきましょう。
補修テープでは埋まらないような大きい穴には、穴が塞がるサイズにカットした防草シートを重ねて、釘や補修テープを使って固定してください。
こういった時のために、余った防草シートは処分せずメンテナンス用として保管することをおすすめします。
植樹している箇所や雨水枡の部分は?
植樹している箇所は、周囲から雑草が生えないように、防草シートに切り込みを入れて幹に密着させます。
周囲が5cmくらい立ち上がるように切り込みを入れればOKです。
雨水枡は防草シートで覆わないようにします。
敷き方のポイントは、防草シートを雨水枡に合わせてカッターでくり抜くこと。
隙間ができないように注意しながらカッターで切り抜きましょう。
防草シートの敷き方とポイントまとめ
ここまで防草シートの敷き方について解説してきました。
最後に、敷き方のポイントまとめを紹介するので、ぜひ防草シートを敷くときに役立ててくださいね。
端から敷いていく
防草シートを敷くときは、必ず端から敷いていきましょう。
端から順に敷いてくことで、スムーズに防草シートを敷くことができます。
防草シート固定ピンは、50cm間隔以上で打つ
防草シートの止めピン・固定ピンは、間隔を50cm以上あけて打ち込みます。
一定の間隔で固定することで、防草シートがズレにくく、隙間もできにくくなりますよ。
重ねる部分を10~15cm確保する
防草シートを重ねる部分は、10〜15cmほど確保してください。
シートを長めに重ねることで、隙間をつくりにくくする効果があります。
防草シート接続部分とピンの穴には、防草シート用のテープを張る
防草シートの接続部分と止めピンの穴には、防草シート用のテープを貼って隙間を埋めることがポイントです。
この時、テープに砂がつくと接着が弱くなってしまうため、砂やホコリを払ってからテープを接着しましょう。
雑草対策や防草シートでお困りの方は、スマイルガーデンへご相談ください!
ここまで防草シートの敷き方について解説してきました。
防草シートの施工をするのはとても大変ですし、予想以上にお金がかかることもあります。
自分で施工するとうまくいかない可能性もあるので、知識と経験のあるプロにお願いするのがおすすめです。
庭の条件に応じた対策を相談することができるので、失敗する可能性も少なくなります。
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是非ご相談ください!
愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。