赤井かわいらしい果実を付け、鑑賞樹として人気の高いモチノキ。
お庭を華やかに彩ってくれるのも魅力的ですが、樹高が高く常緑樹の為目隠しにするのにも向いているのでお庭作りの植栽で選択肢に上がりやすい木です。
モッコクやモクセイと並ぶ「庭木の三銘木」の1つとして、和風庭園には欠かせない樹木ともいえるでしょう。

 

そんなお庭作りに欠かせない木の1つであるモチノキですが、実はお庭で育てるときには剪定が必須。
モチノキは10m以上にまで大きくなる高木のため、樹高管理の剪定を定期的に行わないとあっという間に大きくなってしまいます。
鑑賞目的や目隠し目的で植えていたのに、管理できないほど大きくなってしまっては困ってしまいますよね。

 

ここでは、モチノキを育てていく為の必須作業、剪定について詳しくご紹介します。
モチノキの剪定に適した時期や実際の剪定手順を丁寧に解説していきますので、「家に植えてあるモチノキの管理をどうしようか悩んでいる」「大きくなってしまったモチノキをどのようにしたら管理しやすくできるのか知りたい」という方におすすめの記事になっています。
また、剪定に不安のある方や作業が面倒な方のために専門の造園業者や庭師へ剪定の依頼をする方法も紹介していますので、ぜひご参考にしてください。

 

 

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目次

モチノキ(黐の木)の剪定の時期


モチノキを管理する上で剪定の時期を知っておくことは重要です。
ここでは、モチノキの剪定の適期・可能期について、ご紹介します。

モチノキの剪定の適期は6月上旬から7月下旬

モチノキの剪定の適期・可能期は、開花後の6月上旬から7月下旬頃です。
この初夏の時期は、モチノキの新芽が黄色から深緑色になり新葉が伸びきった頃です。
また、秋頃になって枝が少し伸び出してきた場合は、11月頃に樹形を整える程度の弱剪定が可能です。
さらに、モチノキが大きく生長しすぎて剪定が必要な場合は、花が咲く前の3月頃に強剪定が可能です。
この時期は、剪定を行っても樹木の回復が比較的早いです。

モチノキ(黐の木)の剪定の方法


モチノキの剪定の方法について、必要な道具と剪定注意点も含めて、ご紹介します。

モチノキの剪定に必要な道具

モチノキの剪定に必要な道具は、剪定バサミ、刈り込みバサミ、植木バサミ、三脚、園芸用手袋の5つです。

剪定道具セットの写真

刈込バサミの切れが悪い場合は、剪定前に研いておくと、枝の切り口がきれいに切れます。

モチノキの剪定方法

モチノキの剪定は、基本的に伸びすぎた枝を切り詰める程度の軽い「透かし剪定」と樹形や大きさを変えたりする「刈り込み剪定」の方法で剪定を行います。
ここでは、それぞれの剪定方法について、ご紹介します。

「透かし剪定」

モチノキは、大きくなるにつれて自然と樹形が整ってくる自然樹形で。
そのため、剪定では、樹形を乱した枝などを整える程度の透かし剪定の方法で行います。
透かし剪定は、伸びた枝や込み合った枝の箇所を透かすように切り取り、樹木の風通しや日当たりを良くして病害虫発生の予防をします。
また、モチノキの透かし剪定で樹形を美しく仕上げたい場合は、樹木の上部の交差枝やまっすぐに伸びている枝を切ります。
樹木の上部がきれいに剪定されていると、仕上がりが美しく見えます。
そして、これらの枝を切ると見栄えだけでなく他の枝へ栄養分が行き渡るようになります。
また、透かし剪定より細かい作業が必要な「小透かし剪定」をさらに続けて行います。
この剪定は手間暇がかかりますが樹形が一層美しくなります。

「刈り込み剪定」

モチノキの刈り込み剪定は、樹形を仕立てたり整えたり、樹高や大きさを調整したりするための剪定方法です。
モチノキは、強剪定の刈り込み剪定をしても耐えられる樹木なので、思い切って樹形を変えたり樹高や大きさを調整したりしたい場合は、この剪定方法でモチノキの剪定を行います。
モチノキの刈り込み剪定は、剪定時期の6月上旬から7月下旬頃に行いますが、その剪定後に樹形が乱れた場合は、11月頃に徒長枝を切り取る剪定を1回行います。
この時期は実がなっているので見ながら剪定できますが、翌年の花芽もありますので、実を楽しみたければ枝先は切りすぎないようにしましょう。常緑樹は、寒い冬がやや苦手なものが多いので、厳寒期は避けて早めに行います。

さらに、11月の剪定後でも樹形が乱れた場合は、3月頃に樹形の仕立て直しをする剪定を行います。
この剪定で強い刈り込み剪定をするとモチノキは、数年の間、花や実の付きが悪くなります。
注意しましょう。
また、刈り込み剪定をする際は、樹形を美しく整えるだけでなく樹木の内部の風通しをよくする剪定も忘れずに行います。
外側だけを整える剪定ばかりしていると樹木の内側に伸びている内向枝や幹から生えだしている同吹き枝などが伸び出して内部の枝葉が込み合って病害虫発生の原因となります。
そのため、刈り込み剪定をした際は、外側だけでなく樹木の内側で込み合っている枝葉の剪定も忘れずに行いましょう。
また、モチノキは自然樹形の樹木なので剪定する際は、楕円形をイメージしながら刈り込むと樹形が整いやすいです、

モチノキを剪定するときの注意点

モチノキの剪定注意点は、適切な剪定時期に正しい方法で剪定することです。
モチの木は適切な剪定時期に正しい方法で剪定をしないと、外観の見栄えや花や実の付きが悪くなりします。
また、剪定をする際は外側だけでなく内側の剪定も忘れずに行いましょう。
モチノキを自分で剪定するのに外観や見栄えがきれいに剪定を行えるか不安な場合は、専門の造園業者や庭師にお願いしてみましょう。

造園業者・庭師にモチノキ(黐の木)を剪定してもらうには?


モチノキの剪定を自分でする、あるいは造園業者・庭師に依頼するメリット・デメリットについて、紹介します。

自分で剪定するメリット・デメリット

自分で剪定するメリット

・自分の好みの樹形に仕立てたり樹木の状態を把握したりできます。
・料金が安くできます。
・自分の都合に合わせて剪定できます。

自分で剪定するデメリット

・専門知識がなく間違った方法で剪定をすると、樹木を傷めたり枯らしたりする可能性があります。
・剪定に失敗すると、仕上がりが悪くなります。
・剪定の専門知識、剪定道具、手間、後片づけが必要です。

モチノキの剪定を造園業者・庭師に依頼する際の流れ

モチノキの剪定を造園業者・庭師に頼む際の流れは、最初に複数の業者に見積依頼をし、次にできるだけ自分の希望通りの剪定が期待できて見積もりも安い業者を複数見つけ、最後に1業者を選んで依頼することです。
造園業者・庭師に剪定を頼む場合、剪定は職人の経験や嗜好によっても異なります。
そのため、剪定の仕上がりイメージが自分と業者側で異ならないためにも見積もりをお願いする際は、不明な点等を遠慮なく尋ね、剪定や価格が自分に合った業者を選びましょう。

モチノキの剪定を造園業者・庭師に頼むメリット

・剪定の専門知識、道具類の準備、手間や後片づけ、怪我の心配も不要です。
・剪定の失敗で枯らしたり樹形を乱したりする可能性が低いです。
・モチノキの木1本でも樹木に適した剪定や美しい樹形の期待ができます。
・放置していて剪定が難しいモチノキでも依頼ができます。
・的確な病気害虫処理も依頼ができます。
・豊富な専門知識と経験があるので相談ができます。

モチノキ(黐の木)の剪定は最低価格保証のsmileガーデンへ


自分でモチノキの剪定をするのに専門知識や時間がなく道具の準備等も難しいと思ったら、最低価格保証のsmileガーデンへ依頼しましょう。

smileガーデンが選ばれる理由

smileガーデンが選ばれる理由は、「便利」で「安く」、しかも「上手」の3つが揃った全国No.1チェーンだから安心できることです。
smileガーデンは、依頼が「便利」です。
造園業界No.1の店舗数で全国展開しているのでお客様の最寄りに店舗があり、簡単に庭木1本の剪定でも電話で依頼ができ土日も営業をしているので、迅速に対応してもらえることです。
また、smileガーデンは、料金が「安い」です。
もちろん「見積(出張見積)」は無料です。
また、全店舗が「完全自社施工」なので余分な手数料や中間マージンがないので料金が安いです。
そして、全国No.1チェーン店舗数で展開しているメリットを生かし無駄な経費をカットして、その経費をお客様に還元していることです。
さらに最低価格保証を実施中なので弊社より安い見積もりがあった場合は、相談可能なことです。
さらに、smileガーデンは、剪定が「上手い」です。
この「上手い」理由は、徹底した社員教育と年間20,000件以上の依頼から得た信頼と実績があり、造園経験10年以上あるスタッフが9割以上在職していることです。
また、smileガーデンは、常にお客様の要望する作業に対してプロ知識と経験で安くて「上手い」最適な方法をご提案できることです。


自己流の剪定木が枯れるかも

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 お庭の窓口編集部

お庭の窓口編集部です。 社内のお庭のプロたちから助言をいただきつつ、日々お庭について考えています★