アカマツの木は、適切な剪定時期に正しい方法で剪定をすると自分で剪定ができる樹木です。
しかし、アカマツの剪定は難易度が高いので剪定時期を間違えたり間違った方法で剪定を行なったりすると、樹形が乱れるだけでなく枯れしてしまう恐れがある樹木です。
 
ここでは、アカマツを美しく維持するための管理方法について、剪定時期や剪定方法も含めて、ご紹介します。
また、剪定に不安のある方や作業が面倒な方のために専門の造園業者や庭師への剪定依頼についてもご紹介していますので、ぜひ、参考にしてください。
 
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自己流の剪定木が枯れるかも

目次

アカマツ(赤松)の剪定の時期


アカマツを管理する上で適切な剪定時期を知っておくことは重要です。
ここでは、アカマツの剪定の適期・可能期について、ご紹介します。

剪定の適期・可能期

アカマツは一年の間に「みどり摘み」、「もみ上げ」、「透かし剪定」と呼ばれる3種類の剪定作業が必要で、それぞれの剪定作業によって適期・可能期は異なります。

「みどり摘み」(新芽摘み)の適期・可能期は、新芽が伸びだす6月~7月です。
また、「もみ上げ」と「透かし剪定」の適期・可能期は11月~3月です。

アカマツ(赤松)の剪定の方法


アカマツの剪定の方法について、必要な道具と剪定の注意点も含めて、ご紹介します。

アカマツの剪定に必要な道具

の写真

アカマツの剪定に必要な道具は、基本的に剪定バサミ、植木バサミ、園芸用ゴム手袋、剪定用の3脚の4つです。
また、全ての剪定用バサミは枝の切り口からの雑菌繁殖の予防のために刃の部分を消毒してから剪定を始めます。
剪定バサミは、植木バサミでは切れないやや太めの枝を切るときに使います。
植木バサミは、細かい枝を切るときに使います。
3脚は、アカマツの高さに合わせて選びます。
アカマツの葉は、葉先が尖っているので園芸用手袋をすると剪定作業がしやすいです。

アカマツの剪定方法

アカマツの剪定は、「みどり摘み」、「もみ上げ」、「透かし剪定」の3つの剪定方法で行います。
剪定はどの剪定方法も上から下方向、幹から近い部分から手前方向で手順通りに作業を進めていくと、誤って枝を折ったり切ったり傷めたりする可能性が少なく剪定した部分の枝なども剪定をしていない部分に落ちていくので、剪定後の確認もしやすいです。

「みどり摘み」

6月から7月頃に行う「みどり摘み」は、松の新芽を意味する“みどり”を摘み取る剪定方法です。
この剪定方法は、新芽が柔らかい6月~7月の時期に伸びた新芽の中で不要な新芽を“手作業”で摘み取る剪定作です。
「みどり」(新芽)は、摘み取らないでそのままにしておくとやがて枝になるので、枝が増えると樹形が乱れる原因となります。
また、「みどり」は、一つの枝に3本位伸び出してくるので一番生育のよい真ん中の「みどり」を手で折って摘み取り残りの新芽が「V字」になるようにします。
「V字」に残した残りの「みどり」は、根元から半分位残して摘み取ります。

「もみ上げ」と「透かし剪定」

11月頃から3月頃に行う「もみ上げ」は、前年に伸びた古い葉を手でしごきながら取り除く剪定方法です。
この剪定作業では、できるだけハサミを使わないで手作業で行います。
もみ上げ作業で古い葉を取り除くと樹形が整うだけでなく不要な葉も無くなるので下枝の部分にも日当たりがよくなります。
11月頃から3月頃に行う「透かし剪定」は、樹木の内部や樹木全体に日当たりや風通しを良くるために伸びた枝を切り詰める剪定方法です。
この剪定作業では、最初に樹形を確認して重なったり伸びすぎたりしている枝や小さな枝を切り詰めて枝数を減らす剪定を行います。
「もみ上げ」と「透かし剪定」の2つの剪定方法で剪定を行うと、病害虫の発生や樹形の乱れを予防でき、生育もよくなります。
アカマツの剪定は、正しい剪定方法を理解して適切な時期に剪定を行うと初心者でもできるので、自分でアカマツを剪定してみませんか。

アカマツの剪定注意点

アカマツの剪定注意点は、剪定の難易度が高い樹木なので適切な時期に正しい方法で剪定をすることです。
アカマツの剪定方法は「みどり摘み」、「もみ上げ」、「透かし剪定」の3種類の剪定作業が必要なので、それぞれの適切な時期に正しい剪定方法で剪定を行います。
間違った方法で剪定をすると樹形が乱れるだけでなく生育が弱って枯らしたりする恐れがあります。
そのため、アカマツの剪定を自分でするのに不安がある方や危険が伴う高所の剪定作業経験がない方は、専門の造園業者・庭師にご依頼することをおすすめします。

造園業者・庭師にアカマツ(赤松)を剪定してもらうには?


アカマツ(赤松)の木の剪定を自分でする、あるいは造園業者・庭師に依頼するメリット・デメリットについて、紹介します。

自分で剪定するメリット・デメリット

自分で剪定するメリット

・自分の好みの樹形に仕立てたり樹木の状態を把握したりできます。
・料金が安くできます。
・自分の都合に合わせて剪定できます。

自分で剪定するデメリット

・専門知識がなく間違った方法で剪定をすると、樹木を傷めたり枯らしたりする可能性があります。
・剪定の難易度が高い樹木なので剪定に失敗すると、仕上がりが悪くなります。
・剪定の専門知識、剪定道具、手間、後片づけが必要です。
・樹丈が高いので脚立作業が必要なため、危険が伴います。

アカマツの剪定を造園業者・庭師に頼む際の流れ

アカマツの剪定を造園業者・庭師に頼む際の流れは、最初に複数の業者に見積依頼をし、次にできるだけ自分の希望通りの剪定が期待できて見積もりも安い業者を複数見つけ、最後に1業者を選んで依頼することです。
造園業者・庭師に剪定を頼む場合、剪定は職人の経験や嗜好によっても異なります。
そのため、剪定の仕上がりイメージが自分と業者側で異ならないためにも見積もりをお願いする際は、不明な点等を遠慮なく尋ね、剪定や価格が自分に合った業者を選びましょう。

アカマツの剪定を造園業者・庭師に頼むメリット

・剪定の専門知識、道具類の準備、手間や後片づけ、怪我の心配も不要です。
・剪定の失敗で枯らしたり樹形を乱したりする可能性が低いです。
・アカマツの木1本でも樹木に適した剪定や美しい樹形の期待ができます。
・放置していて剪定が難しいアカマツでも依頼ができます。
・的確な病気害虫処理も依頼ができます。
・豊富な専門知識と経験があるので相談ができます。

アカマツ(赤松)の剪定は最低価格保証のsmileガーデンへ


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自己流の剪定木が枯れるかも

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 お庭の窓口編集部

お庭の窓口編集部です。 社内のお庭のプロたちから助言をいただきつつ、日々お庭について考えています★