ヤマボウシはそれなりに大きな木になるので、庭で育てるなら剪定は必須です。ですが、よく見るとヤマボウシは独特の枝ぶりをしていて剪定が難しそうに見えます。この記事では、ヤマボウシの剪定時期や、剪定のやり方などをご紹介していきます。

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氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 瀬尾一樹

樹木医です。木も草も大好きで、将来は自分だけの森を持ちたいと思っています。木の美しさや育てる楽しさだけでなく、生きものとしての生態的な面白さも伝えていきたいです!好きな木はケヤキです。

目次

ヤマボウシの特徴・人気の理由とは

落葉ヤマボウシは、ミズキ科に属する落葉広葉樹です。

また、ヤマボウシとして扱われるものの中には、常緑ヤマボウシと呼ばれる常緑のものもあります(この記事では主に落葉樹のヤマボウシの剪定についてお話していきます)。

落葉樹のヤマボウシは日本にも自生するもので、常緑樹のヤマボウシは全て海外が原産です。

枝の上に乗っかるように上向きに咲く大きな花が特徴的で、花が咲くと一気に華やかな印象になります。

街路樹や記念樹などによく植えられるハナミズキも同じミズキ科の木ですが、花びら(正確には総苞片)の先の部分が凹むのが見分けのポイントです。

なんにせよ、ヤマボウシは他にはない雰囲気や、花のあとにできる実が食べられるのも人気の秘密。

落葉樹のヤマボウシも、常緑樹のヤマボウシもどちらもあちこちの庭に植えられています。

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正しい剪定時期

ヤマボウシは落葉樹で、基本的に剪定するのは葉っぱが落ちて木が休眠している12月~3月の間になります。

また、その中でも寒さの厳しい1月は避け、できるなら新芽が動き出す直前の3月前半くらいにやっておくのがオススメです。

また、枝が伸びすぎて樹形が崩れた場合、9~10月ごろ一度整えるという方法もあります。

その場合は切りすぎずに、あくまで軽く整える程度にしておきましょう。

ヤマボウシは花が終わって比較的すぐに来年の花芽がつきます。

花芽は葉芽に比べてやや太くなるのでわかりやすいですが、いずれの剪定の場合も花芽をなるべく残して剪定するようにすると良いです。

ちなみに、常緑ヤマボウシを剪定する場合は新芽が芽吹く前で、なおかつ寒い時期を避けた3~4月に行いましょう。

剪定に必要な道具

ヤマボウシの剪定に必要なのは基本的に剪定バサミまたは木鋏です。

生垣のように丸く刈り込むことはしないので刈り込みバサミは使わずに、一本一本丁寧に剪定していきます。

剪定バサミの方が太い枝を、木鋏の方が丁寧に剪定することができますが、ヤマボウシの剪定で奥の方にある小さな枝を切るような繊細な動きはあまりしないので、どちらの方がいいということも特にありません。

使い慣れた方を使うようにしてください。

また、ヤマボウシは7mくらいにはなる木なので、高いところを切るときは脚立または高枝バサミがあると良いです。

あまりオススメはしませんが、太い枝を切る必要があるときはノコギリなども使います。
いずれにせよ、軍手をして安全に作業することを心がけましょう。

正しい剪定方法とは

ヤマボウシは自然樹形が美しいため、剪定をするときは基本的に「大きさを抑える」ということがメインになります。

横枝が長く伸び、途中途中に小さな枝が上向きに伸びているような枝ぶりをしていると思いますが、その上向きに伸びる小さな枝の付け根辺りで切り戻し、長い枝を短くしていくと自然なまま大きさを抑えることができます。

高さを抑える際も枝の付け根から切るようにして、大きくなってからだと太い幹を切らざるを得なくなるのでなるべく小さいころからこまめに上の枝を切っておくのがオススメです。

自然樹形からずれると急に不自然な形になってしまうため、上から切るか下から切るか決めて、時々全体を見ながら他の枝に合わせて剪定すると良いです。

剪定の際の注意点

ヤマボウシは5~7月頃には来年に咲く花芽をつくってしまいます。

ほかの花木であるような「花芽をつくる前に剪定してしまおう!」がやりづらい木でもあるので、剪定する際は花芽を切りすぎてしまわないように気を付けましょう。

ヤマボウシの花芽は葉芽よりやや太く、丸っこい形をしています。

短い枝の先端にあるので、ちょうどその枝の付け根で切り戻すような剪定をすると花の時期も美しくなります。

ただ、枝先に花芽をつける性質からあまり花芽ばかり気にしすぎると全然枝を切れないということになってしまうので、ある程度は気にせず、抑えたい大きさまでバッサリ切ってしまって大丈夫です。

全体のバランスを気にしつつ、そのまま少しだけ小さくするイメージで剪定してみると良いでしょう。

また、失敗事例としては、大きくなりすぎたヤマボウシをバッサリ幹の途中から切ってしまって、木が弱ったりひこばえや胴吹き枝で樹形が大きく崩れたりしてしまうパターンがあります。

ひこばえには花芽がつきづらいし、多くの場合次の年に咲く花はかなり少なくなってしまいます。

小さくまとめたいなら木が細いうちからこまめに大きさを整えておきましょう。

ヤマボウシの剪定を業者依頼した際の価格相場

ヤマボウシの剪定を業者に依頼する場合、価格は基本的に木の大きさによって変動します。

業者の基準によりますが、目安として脚立と剪定ばさみで対応できるような3m未満の木なら5000円くらい、木に登ったり高枝バサミを使ったりという必要が出てくる5m未満の木なら10,000円くらい、さらに大きな7m未満の木なら20,000円くらいといったところです。

それ以上の木なら、大きさによっては高所作業車が必要な場合もあるので個別に要相談です。

また、それぞれ量によって1,000~5,000円くらいの枝葉処分費がかかります。

ヤマボウシは大きくなる木なので、思いっきり大きくしたい場合の剪定は業者に依頼してみるのもオススメです。

ただし金額が少ないと業者に受けてもらえなかったり、その業者の最低基準の金額を請求される場合もあります。
いずれにせよ、よく業者に相談してみてください。

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