秋は落ち葉が出る季節。
落ち葉の掃除はめんどうですが、堆肥をつくって腐葉土にしてしまえば肥料になるし処分の手間も減るし、一石二鳥です。

今回は、初心者でも、誰でも簡単にできる落ち葉堆肥のつくり方をご紹介していきます。
 
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氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 瀬尾一樹

樹木医です。木も草も大好きで、将来は自分だけの森を持ちたいと思っています。木の美しさや育てる楽しさだけでなく、生きものとしての生態的な面白さも伝えていきたいです!好きな木はケヤキです。

目次

落ち葉で堆肥をつくる場合、大まかに分けて3種類の作り方があります。
主に入れる容器の違いなので、庭の広さがどれくらいで、落ち葉はどれくらいあるのか、最終的に堆肥がどれくらいほしいかなどによって決めるのがおすすめです。

うまく行えば1年で堆肥化できるので、その年のうちにどれくらい落ち葉のゴミが出るのか思い出して考えてみると良いでしょう。

ビニール袋で簡単に作れる落ち葉堆肥

ビニール袋に入った落ち葉

庭木の数が少なく、落ち葉のゴミが毎年ゴミ袋一つ分もないくらいの場合、ビニール袋でつくるのがおすすめです。
大きなビニール袋を用意して、水分が溜まらないよう底の部分に穴を空けて使用する方法です。
穴を空けたあとは落ち葉を入れて、堆肥化を待ちます。
スペースをとらないだけではなく、容器が柔らかいので後で説明する切り返しがやりやすいのが利点の一つ。
落ち葉の量が多くなっても、すぐに容器を増やして対応できるのも嬉しいところです。
落ち葉ゴミの中には小さな枝など混ざる場合もあり、ビニール袋に穴が空きやすいため、厚手のものを使用するか、二重三重に袋を重ねて使うと袋が破ける心配が少なくなります。
袋を重ねる場合、きちんと水が抜けるように穴は多めに空けるようにしましょう。

ビニール袋よりも大量の堆肥を作れる衣装ケース

落ち葉の量がビニール袋ではおさまらず、まとまった量の堆肥がほしい場合、衣装ケースがおすすめです。
ビニール袋と同じように下に穴を空けて、水が抜けるようにしたら落ち葉を入れて堆肥にします。
酸素が入らないとうまく落ち葉が分解されないので、フタはしないか空気の穴をあけておくようにしましょう。
また、直射日光に当て続けると劣化してしまうので、なるべく日陰に置くとケースが長持ちします。

穴や木枠を使って本格的に作る落ち葉堆肥

木枠で作った堆肥箱の写真

庭が広く、落ち葉のゴミも大量に出る場合、穴を掘ったり木枠をつくったりしてその中に落ち葉を入れる方法もあります。
単純に量が多く入るので、大量の落ち葉を大量の堆肥にすることが可能です。
木枠をつくる場合、3面ないし4面を大きなコンパネなどで囲い、杭で固定してつくります。
費用面から穴を掘って済ませてしまいたくなりますが、穴を掘ってそのまま落ち葉を入れるようにすると、落ち葉が発酵していくうちに土との境界があいまいになり、せっかく掘った穴が小さくなってしまうリスクがあります。
掘った分の土の処理にもお金や労力がかかるので、特に理由が無ければ木枠でつくるのがおすすめです。
いずれにせよ、毎年数回は中に入って落ち葉を切り返す作業が発生するので、つくるからにはそれなりの労力がかかることを覚悟しておきましょう。◉◉ビニールでつくるにしろ、衣装ケースでつくるにしろ、落ち葉堆肥の作り方はある程度共通しています。
最低限落ち葉と一定量の水があればつくれるものではありますが、きちんとしたやり方でつくることでより早く堆肥化ができるし、腐敗するようなこともありません。

また、材料ややり方によっては一年で完全に堆肥化しないことも多いので、落ち葉を計画的に堆肥として利用したい場合などは、ちゃんとしたやり方でつくる必要があります。
いずれにせよ手軽にできるものなので、ぜひチャレンジしてみてください。

腐葉土に向いているのは広葉樹の落ち葉

色々な色の落ち葉

木の種類によって、落ち葉堆肥にしやすいものとしづらいものがあります。
大雑把に言えば炭素の比率が少なくて柔らかく、微生物のはたらきを邪魔する成分が入っていない落ち葉が堆肥にしやすいです。
たとえば、落葉樹のコナラやケヤキなどは堆肥化しやすい部類に入り、マツやモミなどの針葉樹全般や、広葉樹の中でもツバキやヤツデなど葉っぱの厚い常緑樹や、落葉樹でもサクラ、カキノキなどは堆肥化しづらいです。
また針葉樹でも広葉樹でもありませんが、イチョウ、ヤシ、ソテツなどの葉は堆肥化しづらいといわれています。
ただしそれらの葉っぱを入れてはいけないというわけではなく、少し時間はかかりますがどの葉っぱも同じように土に還ります。
落ち葉堆肥のメリットはゴミの削減や肥料の節約などがあるので、よっぽど効率的に堆肥をつくらなければいけないというのでなければ、あまり気にせずそのまま堆肥化するか、気になるなら堆肥化しやすいものと分けて堆肥をつくるくらいで問題ありません。

余分な水分を抜くため底は穴を開けるか切れこみをいれる

落ち葉堆肥をつくるには水分が必要不可欠ですが、水分がありすぎてもよくありません。
水でビシャビシャになってしまっては酸素不足で発酵がうまくいかず、腐敗してしまいます。
落ち葉堆肥をつくる入れ物には必ず水抜き用の穴を空けておきましょう。
小さな穴をポツポツ空けたくらいでは水が抜けきらない場合があるので、落ち葉がこぼれない程度にたくさん空けておくのがおすすめです。
特にビニール袋の場合、角の部分に水が溜まりやすいので、角の部分はハサミで切り落とすくらいでも問題ありません。
水は後からでも足せるしビニール袋なら別のもので取り返しも効くので、ものは試しでやってみるようにしましょう。

落ち葉と米ぬかを層を作るように交互に入れる

落ち葉をそのまま入れるだけでも堆肥化はできますが、米ぬかを入れた方がより早く堆肥化が進みます。
米ぬかを入れることで微生物が増え、落ち葉の分解速度が速くなるためです。
落ち葉を入れ物に入れる過程の中で、落ち葉をある程度入れたら米ぬかを薄く入れて、また落ち葉を入れたら米ぬかを入れて、というようにサンドイッチする形で米ぬかを入れていくとムラなく堆肥化が進みます。
このときの米ぬかの量は全体の数%くらいのわずかな量で問題ありません。
米ぬかはご近所の精米機から自由に持っていける場合が多いので、お近くの無人精米機を探してチェックしてみましょう。

米ぬかがない場合は油かすや鶏糞、発酵促進剤を入れよう

ただし、都市部などでは無人精米機が近くになかったり、あっても米ぬかが自由に持っていけない場合があります。
また、車が無くて運ぶに運べないという場合もあるでしょう。
ネットなどで米ぬかを買うこともできますが、肥料に使う油かすや鶏糞、市販されているコンポスト用の発酵促進剤などでも代用できます。
市販されている米ぬかは量がキロ単位のものが多く、使いきれなかったり、送料込みで1,000円以上かかってしまったりします。
そのため、ホームセンターや100円ショップでも手に入る油かすなどの肥料の方が安上りです。
代用したものを使う場合、微生物を増やすという目的は一緒なので、米ぬかと同じように落ち葉とサンドイッチするような形で大丈夫です。

水をたっぷりかけてふたをする

落ち葉を入れ物いっぱいに入れたあとは、水をたっぷりかけてフタをします。
水は目安として力を加えたときに少し染み出るくらいで、まんべんなく水が行き渡るようにたくさんかけましょう。
手間でなければ、落ち葉と米ぬかをサンドイッチする段階で少しずつ水をやっていくのがおすすめです。
水を掛け終わったら雨除け用にフタをします。
このときに、密閉状態にならないようにゆるくフタをするようにしましょう。
ビニールなら上から別のビニールをかぶせたり、衣装ケースならフタを完全には締めずに石などで重しをするくらいにしておきます。

袋やケースの中が混ざるように切り返し

水をやってフタをしたらひとまず作業は完了するのですが、それからも時々切り返しを行う必要があります。
切り返しとは、一番下の落ち葉を一番上に持ってくるようにかき混ぜること。
これをすることによって全体に新鮮な酸素が行き渡り、ムラなく堆肥化が進みます。
落ち葉を入れてから2か月くらい経ったら最初の切り返し、そこからは月に1回、できれば週に1回くらいのペースで切り返しをしていきます。
ただし、ビニール袋でつくる場合はサイズが小さいので、そこまで気にせずに外側から堆肥化の状態を確認しながら袋を揉んで調整するくらいで大丈夫です。
また、切り返しの際に乾燥していたら水を足すようにしましょう。

半年〜1年間ほぼ放置すると落ち葉の堆肥化が完了

堆肥写真

このように時々切り返しをしながら放置しておくと、半年から1年もすれば堆肥化が完了しています。
この時に大事なのが、落ち葉の原型が完全になくなり、土になっているかよく確認することです。
分解が不十分な状態の落ち葉堆肥は、病原菌の巣窟
植物にとってかえって悪影響を与えかねません。
切り返しをするにしろ袋を揉むにしろ、酸素を行き渡らせることで堆肥化をまんべんなく進められるので、安全で質の良い堆肥にするために必要な作業というわけです。
せっかくつくった堆肥で植物が枯れてしまっては元も子もないので、完全に堆肥化できているかきちんと確認しましょう。

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