クレマチスはイギリスをはじめとするヨーロッパを中心に「つる性植物の女王」と呼ばれ、古くから深く愛されてきました。
細いつるをスルスルと伸ばし、色鮮やかで気品のある大きな花をたくさん咲かせます。
バラのように太い枝を持たないため、絡ませる構造物に合わせて自由な形に仕立てることができます。
壁面を覆い尽くすように咲かせたり、鉢植えでコンパクトにまとめたりと、アイデア次第で思い通りの空間づくりが可能な植物です。
基本データ
- 分類
- 草花
- 学名
- Clematis
- 科・属名
- キンポウゲ科センニンソウ属
- 別名
- テッセン(鉄線・鉄仙)、カザグルマ(風車)
- 草丈・樹高
- 2m~3mほど
- 原産地
- 北半球の温帯地域
- 花色
- 紫、青、赤、ピンク、白、黄色、緑など
- 開花期
- 4月〜10月(品種により異なる)
- 耐暑性 / 耐寒性
- 暑さ寒さ共に強い
クレマチスの栽培カレンダー
クレマチスとは
クレマチスは、キンポウゲ科センニンソウ属(クレマチス属)に分類される植物です。
主に北半球の温帯地域を中心に自生しており、日本にも「カザグルマ」や「テッセン」といった原種が存在します。
一度植え付けると毎年花を咲かせる「宿根草(しゅっこんそう)」であり、寿命が長いことも特徴です。
環境に合えば何年も生き続け、年々株が大きくなっていく過程を楽しむことができます。
クレマチスの花言葉
クレマチスの主な花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」です。
細いツルを伸ばして美しく大きな花を咲かせる姿から精神の美が、旅人の安全を願うように宿の入り口に咲く様子から旅人の喜びが由来とされています。
クレマチスの種類
クレマチスは園芸上以下のような系統に分類されます。
早咲き大輪系
日本の原種「カザグルマ」などの血を引き、春早くから見事な大輪を咲かせます。
クレマチスと聞いて最もイメージされやすい王道の形です。
遅咲き大輪系
早咲き系の後に咲き始めます。
中〜大輪で花付きが良く、つるの節々に花を咲かせる多花性です。
小〜中輪・多花性
初夏から秋にかけて、やや小ぶりな花を株いっぱいに咲かせます。
暑さや病気にも強いため、初心者にも向いています。
壺形・ベル形
下向きに咲くチューリップ形や壺形の花が特徴です。
可愛らしい姿で近年非常に人気を集めています。
フロリダ系
中国原産の「テッセン」を含む系統です。
純白の花びらと中心の濃い紫のコントラストが美しい品種など、洗練された花が多いです。
クレマチスの基本的な育て方
クレマチスは植える場所の環境と水やりのバランスが大切です。
日光を好む植物のため、半日以上は直射日光が当たるような日当たりの良い場所で育てましょう。
水やりは基本的に土の表面が乾いたら水をあげる頻度で問題ありません。
土が常に湿り湿っている状態にならないように注意が必要です。
クレマチスの育て方・管理方法
植え付け・植え替え
鉢植えの場合、クレマチスが深く根を張っても問題ないように深さのある大きめの鉢を用意して植え付けします。 地植えにする場合も40〜50センチほどの大きめの穴を掘り、植え付けを行いましょう。
肥料の与え方
植え付けや植え替えの際に、土にゆっくり効く緩効性肥料を混ぜ込みます。 その後は春に芽が動き出してから秋頃まで、月に1回程度のペースで緩効性肥料を土の上に置くか、規定の濃度に薄めた液体肥料を1週間〜10日に1回程度水やり代わりに与えます。
切り戻し・花がら摘み
花が枯れ始めてきたらすぐに花首から取り除きましょう。
病害虫
春から初夏、および秋口の昼夜の温度差が大きく空気が乾燥しがちな時期に「うどんこ病」になることがあります。 風通しと日当たりを良くして、つるが密着しすぎないように工夫しましょう。 また、春に新芽が伸び始める頃になるとアブラムシが発生しやすくなります。 見つけ次第こすり落とすか、市販の殺虫剤を使用して駆除しましょう。
日当たりと置き場所
クレマチスは日光を好む植物なため、半日は直射日光が当たる日当たりの良い場所を選びましょう。
水やりのタイミング
基本的に土の表面が乾いたタイミングで水やりを行います。 冬は休眠期に入るため、土の表面が乾いてから数日待って与える程度で十分です。
愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。
