せっかくお庭があるなら、たくさんの植物を植えたいですよね。でも、植栽と一口に言ってもたくさん種類がありすぎて何をどう植えたら良いかわからない!そんなあなたのために、今回は植栽にどんな種類のものがあるか解説します。

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氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 瀬尾一樹

樹木医です。木も草も大好きで、将来は自分だけの森を持ちたいと思っています。木の美しさや育てる楽しさだけでなく、生きものとしての生態的な面白さも伝えていきたいです!好きな木はケヤキです。

目次

植栽にはどのような種類がある?

植栽する植物の中には、大きな木になるものから、地面の際で育つ背丈の低い草まで様々なものがあります。

たくさん種類がありますが、シンボルツリー、庭木、低木、生垣、グランドカバー、草本など、それぞれ役割ごとに名前が分けられています。
これらは一般的な呼び名ごとに分けたもので、植物を分類する用語ではないことをご承知おきください。
それぞれお庭のどんな場所にどう植えるのが良いか見ていきましょう。

シンボルツリー

シマトネリコ シンボルツリー

シンボルツリーは、文字通り庭のシンボルとなる木です。

庭の第一印象を決める木なので、一般的に庭の真ん中あたりや玄関先などに植えられます。
種類は、必ずしも目立つ必要はありませんが、なにか葉っぱがきれいだったり、樹形が印象的だったり、花や実が美しかったりと、目立つ特徴のあるものが多いです。

また、他の木よりも大きい方が印象に残りやすいです。
特にシンボルツリー専用の木というのは無いので、ヤマボウシシマトネリコサクラなど、庭のコンセプトや好みによって選ぶと良いでしょう。

ただし一度植えたら違う場所、違う種類に後から変えたいというのはなかなかお金も手間もかかるので、後悔しないようじっくり選ぶ必要があります。

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庭木

庭木イメージ

庭木は、庭に植えられるその他の木のことです。

庭の広さやデザインに応じて何本植えるかは自由なので、シンボルツリーほどの印象はなくても、庭を華やかにしたり、逆に静かな印象にしたりと、様々な役割を持たせられます。

その土地で育つ木であればどんなものでも大丈夫なので、実を収穫するためにジューンベリーを植えたり、木陰や目隠しをつくるために株立ち樹形のケヤキを植えたりと、選択肢は無限にあると言って良いでしょう。

仕立て方や植える場所によって庭の印象を自在に変えることができるので、庭先から奥までうっそうと茂らせて森の中の家のようにしたり、奥に行くにつれて背の高い木を植えるようにして開放感のある庭にしたりもできます。
手入れが難しいですが、好きな形に刈り込んでトピアリーにしても楽しいです。

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低木

低木 ローズマリー

低木は、庭木の中でも背の低い木のことです。
株立ちするものが多く、半分草のように扱われることもあります。

背が低くちょっとしたスペースにも植えられるので、大きな木を植えた根元に植えるなどすれば庭のスペースを存分に使うことができます。
また、ハーブになったり果実をつけたりするものも多いので、自分が生活で利用するために植えるのもアリです。

観賞用にはマンリョウやハギ、マホニアコンフューサなど、自分が利用するためにはローズマリーブルーベリーなど、用途に応じて植えてみると良いです。
ちょっとしたスペースにも植えられるし、大きな木と比べて植え替えや手入れが難しくないので、手軽に植えることができます。

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生垣

生垣

生垣は、同じ高さで同じ種類の木を一列に並べたもののことです。

フェンスにつる植物を這わせて生垣のようにすることもあります。
基本的には目隠しや境界線、仕切りなどに使われることが多く、理想の大きさが決まっているので、剪定によく耐える扱いやすい木が使われます。

よく使われるのがカナメモチマサキ、イヌマキなどで、他にもつる植物のテイカカズラなど、種類は様々です

花や実が美しいものを植えてみたくもなりますが、よく剪定するという性質上、花芽を切ってしまうのでうまくいかないことが多いです。
葉っぱがきれいな常緑樹や紅葉がきれいなドウダンツツジなどを植えておくと、生垣としての役割を果たしつつ安定して楽しむことができます。

グランドカバー

グランドカバー

グランドカバーは、地面を覆うように這って広がる植物です。

花壇や通路の隙間を埋めるように植えることで、見栄えが良くなるだけでなく、泥はねの防止や雑草が生えてくるのを防ぐことにも役立ちます。

植栽の隙間から土が見えているのが気になるときは是非植えてみると良いでしょう。

種類は様々ですが、ヒメイワダレソウやアジュガ、ツルニチニチソウなど、かわいらしい花が咲くものが多いので、それを目当てに植えることもできます。

セダムの仲間なら寒さや乾燥などの厳しい環境に耐えるものが多いので、庭の環境によって使い分けると良いです。

ただし、これらのグランドカバーはいずれも繁殖力が強く、すぐに庭を覆いつくしてはみ出してしまいます。
特にツルニチニチソウやヒメイワダレソウなどは、野生化して雑草のように扱われていることも。

グランドカバーを植える場合はきちんとこまめな管理をするようにしましょう。

草本

花壇

草本は、文字通り草のことで、木のように何年も大きくならない植物のことです。

花壇や植木鉢に植えられるものが多く、パンジーやキンギョソウのように一年で枯れてしまうものや、チューリップやクリスマスローズのように何年も生きる多年草や宿根草もこれに含まれます。

花を楽しむために植えられることが多く、種類によってはミントのようにハーブとして使われることもあります。
木立ダリアやヒマワリのような一部の種類を除けば基本的に背が高くならないので、庭木の根元のスペースや玄関先の花壇やプランターなどに植えるのに適しています。

草本と一口に言ってもかなり種類があるし、プランターで手軽に育てることができるので、入れ替えながら一年中花を楽しめる庭にするのもいいかもしれません。

つる植物

つる植物

つる植物は、フェンスや木に絡みつくつる性の植物です。

壁を登るように這わせたり、オベリスクやアーチに絡みつかせることで立体感を出したりと、他の植物とは少し違った形で庭を彩ってくれます。

フジやバラ、クレマチスなど、きれいな花を咲かせるものが多いです。
上手に扱えば立体的に空間を彩ってくれる他にはない魅力がありますが、管理を怠るとうっそうと茂る藪のようになってしまうのが難点です。

また、ヤブガラシやヘクソカズラのように野生のつる植物も同時に生えることがあるので、ちょっと放っておくと大変なことになっていることも。
植えるならこまめに管理できる体制で臨みましょう。

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