オリーブはシンボルツリーに大人気の常緑樹です。オリーブはなぜシンボルツリーに最適なのでしょうか。
今回はオリーブの魅力や特徴、メリット、デメリットなどを解説。おすすめの品種も必見です!

目次

シンボルツリーにぴったりなオリーブについて

オリーブの木

憧れのマイホームを持ったなら、家の顔となるおしゃれなシンボルツリーを植えたいところですね。

シンボルツリーに人気の庭木はさまざまな種類がありますが、なかでもおすすめできるのは、一年を通して美しい葉を鑑賞できる常緑高木のオリーブです。

そんなオリーブの木について、魅力や性質、特徴などを深く掘り下げていきます。

オリーブの木の育て方や特徴はこちら

オリーブの木の魅力

オリーブの木の最大の魅力は、なんといっても美しい葉色でしょう。

オリーブの木は、葉の表がスモーキーで乾いた色をしている一方で、葉裏はシルバーのような色味をしています。

葉の両面のコントラストが大変美しく、オリーブの木一本でおしゃれな雰囲気が演出できることや、その魅力的な葉が一年中茂っていることが、シンボルツリーにぴったりと言われる所以でしょう。
他にも、花や実がなったり、実を食用にしたり、性質が強く育てやすいことなども、オリーブの木の魅力に挙げられます。

オリーブの木の成長の速さ

オリーブの木は樹勢が強く、成長スピードが早いことで知られています。

そのため、シンボルツリーのように庭木を大きく育てたい人にとっては最適でしょう。

ただし、種類によっては成長速度が緩やかで、コンパクトにまとまるものもあります。
マンションのベランダなどで鉢植え栽培したい人は、このようなコンパクトな品種を選ぶといいでしょう。

オリーブの木の種類

オリーブの原産地は地中海沿岸で、イタリアやスペイン、ギリシャなど、それぞれの国から数多くの種類が栽培されており、その数は約1300以上あるとも言われています。

主にピクルスやオイルといった食用に使われるもの、生育が旺盛でシンボルツリーに向くもの、葉の形に個性があるものなど、種類によって異なる特徴をもちます。
オリーブの木を選ぶときは、用途や楽しみ方を考慮し、自分にぴったりの種類を選ぶことが大切です。

オリーブの花

オリーブの花と蜂

花の開花時期は、4月から6月ごろ。
白や黄白色の直径5mmほどのかわいい花を枝からたくさん咲かせます。
花にはキンモクセイのような香りがあるので、可憐な花と一緒に甘い香りも楽しめるでしょう。

「オリーブの花が咲かない」という声をよく聞きますが、それにはいくつかの原因があります。
オリーブの花は寒さに当たらなければ花芽がつかないので、室内で育てるのはおすすめしません。

また、花芽がつく枝を剪定してしまったり、樹齢が若かったり、日当たりが悪かったりなど、さまざまな要因が挙げられます。
オリーブの花と、その後になる果実を楽しみたい人は、ある程度育ったオリーブの木や、花や実がつきやすい品種がおすすめです。

オリーブの木の果実

オリーブの実

オリーブの木は、自家受粉しにくいことが大きな特徴です。
そのため、結実させる方法としては、異なる品種を少なくとも2本以上植える必要があります。

なお、オリーブの果実は10月から11月ごろが収穫時期で、緑色から徐々に黒紫色へと熟していきます。
グリーンオリーブは渋みが強いものの、フレッシュで香りが芳醇です。

一方、ブラックオリーブは完熟しているため、渋みが少なく食べやすいことが特徴です。
塩漬けやピクルスにしたり、ピザにパスタ飾ったりなど、アレンジ次第で大人な料理が完成します。

オリーブの木の性質

オリーブの木は耐暑性が強く、乾燥にも強い性質をもちます。
オリーブの産地である地中海沿岸では、夏に降る雨の量が少ないことから、そんな環境にも耐えられるように乾燥や暑さに強い性質を持ったのでしょう。

しかし、高温多湿には弱い性質をもつため、風通しや水はけには注意が必要です。

耐寒性はやや強いものの、マイナス10度以下になる日が続くような寒冷地では、庭植えは厳しくなります。
寒冷地では鉢植えで育て、冬の間は室内に取り込むなどの冬越し対策をしてください。

オリーブの木の育て方

オリーブの木は育てやすい庭木ですが、いくつかのポイントを押さえることで、枯れる心配なく育てることができます。
まずは日当たりですが、オリーブは日当たりのいい環境を好むので、一日を通して日光が当たる場所で育てるようにしましょう。

地植えにした場合の水やりは、植え付けてから約一年間、土の表面が乾いたタイミングで水やりをおこないます。二年目以降は降雨だけで問題なく育つでしょう。

鉢植え栽培は土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。
ただし、加湿は嫌うので、水のあげ過ぎには気をつけてください。

また、オリーブの木は酸性土壌を嫌うので、苦土石灰を土に混ぜ込んで中和させてから、水はけのいい土づくりを心がけます。

追肥は3月の花芽が動き出す時期と、花が開花したあとの6月、果実を収穫した10月ごろを目安に肥料を与えてください。

剪定はオリーブの休眠期である冬におこないます。
新梢を避けて、混み合った枝や不要な枝を剪定することが重要なポイントです。

害虫には比較的強いものの、オリーブアナアキゾウムシやハマキムシ、炭疽病の被害に合うリスクがあります。
害虫や病気の被害を確認した時は、早期に対処することが肝心です。

オリーブの木の育て方や特徴について詳しくはこちらでご紹介

害虫についてこちらの記事で詳しく解説中!

【オリーブ】シンボルツリーにおすすめの品種をご紹介

シンボルツリーにおすすめしたいオリーブの木の人気品種を厳選しました。

直立型、こんもりと茂るもの、樹勢があるものなど、自分の好みに合う素敵なオリーブの木の品種をみつけてください。

ミッション

まっすぐ上に向かって伸びていく直立型で、生育旺盛なことからシンボルツリーに最適な品種です。
葉裏がシルバーのように大変美しく、住宅を明るく彩ります。

マンザニロ

成長が緩やかで樹形がコンパクトにまとまります。
葉が密につつき、果実が大きいこともポイント。

マンションのベランダや鉢植えで育てたい人、管理がしやすい品種を探している人におすすめの品種です。

ネバディロ・ブランコ

成長が早く大きくなりやすい品種であるため、シンボルツリーに向いています。

花粉量が多いため、受粉樹として2本目に迎える人も少なくありません。
葉が密に茂ることから、柔らかい印象をもちます。

モライオロ

葉裏がシルバーに輝く綺麗な品種です。

樹形は直立型のため、スマートな印象のシンボルツリーになります。
実は小さいものの、オイルの質が良いことで人気があります。

ルッカ

病害虫に強く丈夫で成長速度が早いことから、シンボルツリーにおすすめできる品種です。
開帳型で大きく育つため、庭のゆったりとしたスペースに植え付けるといいでしょう。

レッチーノ

性質が強く、病害虫の心配も少ないため、初心者にも育てやすいです。

生育旺盛で縦横と広がる開帳型の品種。
シンボルツリーにすれば存在感のある美しい自然樹形が楽しめます。

シンボルツリーでオリーブを植えるなら鉢植え?地植え?

地植えのオリーブの木

オリーブの木は鉢植え・地植えのどちらでも育てられます。

とはいえ、オリーブの木は生育旺盛で大きく育つことから、できれば地植えでゆったりと育てることをおすすめします。

鉢植え栽培では根詰まりを起こしやすくなるので、少なくとも2年に1回は植え替えをおこないましょう。

シンボルツリーとしてオリーブを植えるデメリット

オリーブの実を結実させるには、違う品種を2本以上植える必要があります。

この1本では結実しにくい点や、結実させるために2本以上植えなければならないことがデメリットにあげられます。

ただ、シンボルツリーとしてオリーブを植えるのであれば、果実を重視せず、樹形や葉の美しさを楽しむ人がほとんどでしょう。

品種によっては1本でも結実しやすいオリーブがあるので、果実も楽しみたい人はこういった品種を選ぶといいでしょう。

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氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 くずうまま

ハンギングバスケットマスターの資格を保持。日々ガーデニングや寄せ植え、ハンギング作りなどにいそしむ。草花を愛でるのが至福のひととき。