駐車場には、コンクリートの隙間などから様々な雑草が生えてきます。土のある庭に生えてくる雑草とはまた違った性質を持つことが多く、対応に苦労されている方も多いのではないでしょうか。駐車場でできる雑草対策の方法についてご紹介します。

目次

駐車場の雑草対策の選び方

CHOICEの文字を手に取る人

駐車場に生える雑草は、見た目が悪くなるだけでなく、車の出し入れを邪魔したり、アスファルトやコンクリートの隙間から根が伸びてひび割れを引き起こす原因にもなります。
雑草が勢いよく育つ夏場や、雨が多い時期は特に注意が必要です。
雑草対策には、固める素材を使った方法や、防草シートを敷く手軽な方法まで、さまざまな選択肢があります。

しかし、どの方法を選べば良いのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
コストや施工の手間、持続性など、駐車場の環境や使い方によって適した対策は異なります。

例えば、地面を固めるタイプは、強度が高く雑草をしっかり防げる一方で、施工後に簡単に取り外せないというデメリットも。
予算や用途にあわせて最適な方法を選ぶことが大切です。

ここでは、駐車場の雑草対策の選び方について下記3つ紹介します。

①予算で選ぶ
②頻度で選ぶ
③悩みで選ぶ

予算で選ぶ

貯金箱と硬貨

駐車場の雑草対策を考えるときには、予算に応じた方法を選ぶことが大切です。
対策にはさまざまな種類があり、価格帯も大きく異なります。
手軽に始められるものから、初期費用は高めでも長く効果が続くものまで、自分に合った方法を見つけましょう。

たとえば、低予算で雑草を抑えたい場合は、防草シートを敷く方法がおすすめ。
防草シートは施工が簡単で、雑草の発生を抑える効果があります。
さらに、その上に砂利を敷けば、見た目がきれいになるだけでなく、シートの劣化を防いで耐久性を高めることも可能です。

中程度の予算がある場合は、固める土を使う方法を検討しましょう。
固める土は、地面に水をかけるだけで簡単に施工でき、強度があるため、駐車場に適しています。
雑草が生えにくくなるだけでなく、自然な見た目を保てる点も魅力です。
また、低木や植える木の根元に使用すれば、雑草対策とデザイン性の両立ができます。

少し高めの予算を確保できるなら、コンクリートやアスファルト舗装を選ぶ方法もあります。
これらは初期費用が高めですが、長期間にわたって効果が続き、駐車場としての耐久性も抜群です。
さらに、舗装部分を低木や植える木で囲むことで、見た目の冷たい印象を和らげ、庭全体の雰囲気を調和させることができます。

予算に合わせて選ぶことで、無理なく雑草対策ができ、長く快適に使える駐車場を作れます。
コストだけでなく、維持費や施工後のメンテナンスも考慮して、自分にぴったりの方法を見つけましょう。

頻度で選ぶ

草刈り機と刈りとった雑草

駐車場の雑草対策は、手入れの頻度を考えて選ぶことも大切です。
雑草は、季節や環境によって生え方が異なるため、管理にかけられる時間や手間を基準に、自分に合った方法を選びましょう。

たとえば、頻繁に手入れが難しい場合には、固める土がおすすめです。
一度地面を固めてしまえば、雑草が生えにくくなるだけでなく、強度もあるので駐車場としての耐久性も抜群です。
固める土は透水性のあるものを選べば、水はけが良く、雨の日でも快適に使えます。
固めた地面の周りに低木を植えることで、自然な見た目を保ちながら雑草対策ができますよ。

一方で、防草シートや砂利を組み合わせた方法は、定期的な掃除やメンテナンスを行う余裕がある方に向いています。
シートは簡単に敷けますが、長期間使用するうちに劣化することがあるため、数年ごとに張り替える手間が必要です。
砂利の上に落ちた葉やごみを掃除する頻度も考慮しましょう。

また、コストを抑えつつ、自分でこまめに草取りができる場合は、植える木を活用する方法もベスト。
低木を駐車場周りに植え、根元に防草シートを敷いたり、固める土で囲んだりすることで、雑草を防ぎつつデザイン性を高めることができます。

頻度に合わせて雑草対策を選ぶことで、管理の負担を軽減しながら快適な駐車場を保つことができます。
どのくらいの頻度でメンテナンスが必要かをイメージしながら、最適な方法を見つけてくださいね。

悩みで選ぶ

困った顔のマークを手に取る人

具体的な悩みに合わせた方法を考えて、駐車場の雑草対策を講じることも大切です。
雑草が増えて困る場所や、駐車場を使用する頻度、見た目の仕上がりなど、それぞれの悩みに適した方法を選びましょう。

たとえば、雑草が駐車場全体に広がって管理が大変という場合は、地面全体を覆う対策を検討しましょう。
「雑草をなくしたい」「見た目をきれいに保ちたい」といった悩みには、固める土や防草シートがぴったりです。
固める土を使えば、地面をしっかり固めて雑草を生えにくくするだけでなく、駐車スペースとしての強度もアップします。

一方で、水はけの悪さやぬかるみが気になる場合は、透水性のある素材を選ぶのがおすすめです。
透水性の固まる土を使えば、雨水が地中に浸透しやすく、水たまりを防ぎます。
また、自然な見た目を保つため、駐車場が景観に調和しやすい点も魅力です。

「手入れの頻度を減らしたい」という悩みを持つ方には、防草シートを敷いてから砂利を敷く方法も検討しましょう。
シートは雑草の発生を抑える効果が高く、砂利を重ねることでシートの劣化を防ぐだけでなく、見た目もスッキリします。

また、特定の場所だけ雑草が目立つ場合は、部分的に対策を施すのも一つの手です。
固める土を駐車場の入口やタイヤの通る部分だけに使い、その周囲を防草シートや砂利で仕上げれば、コストを抑えながら効率的な対策ができます。

悩みをしっかり整理して、それに合った対策を選ぶことで、駐車場の使い勝手がぐんと良くなります。
どんな悩みが一番気になるのかを考えながら、自分に合った雑草対策を見つけましょう。

駐車場の雑草対策その①|防草シート&砂利

砂利を持つ手

 駐車場で雑草対策をするためには、雑草が生えない、生えにくい環境にすることがおすすめです。多くの場合駐車場には常に強い光が当たっているため、抜いても抜いても雑草の生えやすい環境が維持されて、いたちごっこになってしまうためです。

 具体的には、雑草の生える場所そのものをなくしてしまうか、雑草の生える場所に光が当たらなくするという方法があります。それらの方法にもいくつか種類がありますが、それぞれにメリットやデメリットがあります。それらを鑑みたうえで、どの方法が自分の庭の駐車場に合っているか考えてみましょう。

 ここでは防草シートと砂利を組み合わせた雑草対策についてご紹介します。駐車場に防草シートを敷いたあと、その上から砂利を敷く方法です。

防草シート&砂利のメリット

 防草シート&砂利を使った雑草対策では、雑草が生えても根づきにくいということが大きなメリットとして挙げられます。駐車場に砂利を敷くだけでは、砂利の隙間から雑草が生えてくるので、雑草を減らす効果はある程度までしかありません。

 しかし、その下に防草シートを張ることにより、土の中から芽吹いてきた雑草を防ぐことができるだけでなく、風などによって雑草の種が飛んできた際に、雑草が防草シートの下まで根っこを伸ばせず、枯れやすく抜きやすくなります。また、上に砂利を敷くことで、防草シートだけの簡素な見た目にならず、駐車場らしい見た目になります。

 いずれにせよ多少の雑草が生えてくるのは許容しなければいけませんが、それも容易に抜き取れるので、雑草対策がかなり楽になるでしょう。

防草シート&砂利のデメリット

 防草シート&砂利で雑草対策を行う際のデメリットとして、防草シートが破れた際に気が付きづらいことや、補修の手間が大きいことなどが挙げられます。防草シートから上は砂利で覆われているので、下で防草シートが破けたり穴が空いたりしても、すぐには気づくことができません。いつの間にか一部分だけ雑草が生えやすくなってきたというところで気がつく場合もあるでしょう。そうした際に施工をし直すには、砂利を一度剥がさなくてはいけないため、手間がかかります。

 とはいえ他の方法と比べれば、大した手間ではないかもしれません。破けた際に備えて、すぐに業者を呼べるよう準備しておきましょう。

駐車場の雑草対策その②|コンクリート

コンクリートの駐車場

 駐車場でできる雑草対策として、コンクリートで固めてしまうというものがあります。コンクリートで埋めてしまうことにより、雑草が物理的に生えられなくなる方法です。多くの駐車場で一般的に行われている方法といえるでしょう。
 この方法のメリットやデメリットもご紹介します。

コンクリートのメリット

 コンクリートを使った雑草対策では、雑草を防ぐ効果がとても高いです。雑草の種が飛んできても、多くの場合根を張れませんし、土の中で元々眠っていた雑草の種も芽生えることができません。広い範囲にわたって、雑草が生えることを物理的に防ぐことができます。

 当然ながらとても丈夫なので、数十年にわたって使用し続けることも可能です。多少のお金がかかったとしても、今後数十年にわたって雑草対策の手間が無くなるまたは少なくなると考えれば、高いものではないという考え方もできます。また、見た目もスッキリしていて悪くならないというのもメリットの一つといえるでしょう。

 特にこだわりや予算の制限などがなければ、積極的に使っていきたい方法です。

コンクリートのデメリット

 コンクリートを使った雑草対策のデメリットとして、経年劣化などで雑草が生える場合があるということが挙げられます。年月が経ってコンクリートにちょっとしたヒビが入ると、そこから雑草が生えてきて、成長とともにヒビが押し広げられます。また、段差になっている場所などの隙間にも、雑草が生えてくることが多いです。

 場合によっては、木の種がコンクリートの隙間で成長することもあり、それを放置していると年々太くなる木の力でどんどんヒビが大きくなっていきます。必ずしもすべての雑草をふせぐことができるわけではないことに留意しておきましょう。

 また、環境によっては気生藻(一般にコケと呼ばれる、コンクリートの表面が緑や黒に色づくもの)が生えてくる場合があります。高圧洗浄機やブラシなどで落とすことができますが、そうした維持管理の手間はかかるかもしれません。

 一度施工したら、施工しなおすのがとても大変だという点もデメリットとして挙げられます。施工の際は、間違いのないように範囲や施工内容などよく確認しておきましょう。

駐車場の雑草対策その③|固まる土

砂

 固まる土は、敷いて水を掛けるだけで固まる土のことで、お庭の雑草対策などによく用いられます。これにもそれぞれメリットやデメリットがあります。駐車場で用いられることはあまりありませんが、選択肢の一つとしてチェックしておきましょう。

固まる土のメリット

 固まる土は、施工後の見た目が悪くないことと、施工が簡単である程度自由に使えるというところが挙げられます。固まる土は砂利のような無骨な見た目にならず、見た目にこだわりを持たせつつ雑草対策をすることができます。

 また、水を掛ける前は砂のような状態なので、細かい目地やデコボコの多い地形でも自由に使えるのが良いところです。ホームセンターなどでも売っているので、入手も難しくありません。
 良い見た目を保ったまま、手軽に柔軟な雑草対策ができることがメリットといえるでしょう。

固まる土のデメリット

 固まる土はコンクリートなどに比べて耐久性が低いので、車が乗り上げることで徐々に劣化していく場合があります。駐車場に使うための耐久性が高い固まる土も販売されていますが、そうしたものを除いた固まる土は、そもそも駐車場に使用することに向いていないといって良いかもしれません。

 また、固まる土には気生藻(一般にコケと呼ばれる、表面が緑や黒に色づくもの)がよく生えてくるとされます。滑る原因となる場合もあるので、高圧洗浄やブラシでの掃除は定期的に行わなければいけません。特に暗くてジメジメした環境では、使用するかどうかよく考えた方が良いでしょう。

 また、劣化や施工を間違えてしまった場合などに、施工し直すのにも大きな手間がかかります。お庭の雑草対策においては便利なものではありますが、駐車場で使用するのは控えたほうが良いかもしれません。

駐車場向けの固まる土

おもちゃの家と車とペン

駐車場の雑草対策には、固まる土を使う方法が人気です。
固まる土は、地面をしっかりと固定し、雑草の発生を抑えるだけでなく、駐車スペースとしての強度も確保できる便利な素材です。
特に「まさ王」のような固める土は施工が簡単で、初心者でも扱いやすいのが魅力です。

固まる土を駐車場に使うメリットの一つは、透水性があることです。
雨水が地中に浸透しやすく、水たまりやぬかるみを防ぐため、駐車場を快適に保つことができます。
さらに、自然な見た目に仕上がるため、コンクリートやアスファルトに比べて景観になじみやすい点もポイントです。
駐車場全体を固めるのはもちろん、タイヤの通る部分だけに使うことで、コストを抑えながら効率的な対策をすることもできます。

施工するときは、地面をしっかり整地することが重要です。
雑草を取り除き地面を平らにした後、固まる土を均一に敷き詰めて水をかけるだけで完成します。
簡単にできる一方で、下地の準備を怠ると仕上がりがデコボコになったり、強度が不十分になる場合があるため、丁寧な下準備が成功のカギです。

また、固まる土を使った後は、駐車場周りに低木や植える木を配置することで、さらにデザイン性を高めることができます。
緑を取り入れることで、駐車場全体がより魅力的な空間になります。

駐車場で固まる土を使う際の注意点

駐車場の雑草対策に使われる固まる土は、雑草を防ぎながら見た目も自然に仕上がる便利な素材です。
しかし、使う際にはいくつか注意点を押さえておくことが大切です。
特に固めるタイプの土は施工後に強度が増すため、長く使う場所ではしっかり準備を整えてから施工しましょう。

まず、地面の下準備を丁寧に行うことがポイント。
固まる土は、水をかけて硬化させるため、下地がデコボコしていると仕上がりも悪くなりやすくなります。
施工前に雑草をしっかり取り除き、土を均してから固める作業を行うときれいに仕上がります。
また、施工面をよく踏み固めることで、強度が増し、ひび割れや沈み込みを防げます。

次に、排水性にも注意しましょう。
固まる土は透水性があるものが多いですが、勾配が足りない場所では水がたまりやすくなることも。
施工前に水はけをチェックし必要に応じて砂利を混ぜるか、水の流れを調整しておくと安心です。

さらに、一度固めてしまうと再利用が難しい点も。
庭のレイアウトを変更する可能性がある場合は、固める範囲を最小限にするか、砂利や防草シートとの組み合わせを検討しましょう。

冬場の凍結やひび割れが気になる地域では、特に強度の高い固まる土を選ぶのがおすすめです。
耐久性のある製品を使えば、寒冷地でも安心して使えます。

固まる土は、施工の手間を抑えつつ雑草対策や強度を確保できる便利な素材です。
注意点をしっかり押さえながら使うことで、駐車場の雑草対策がよりスムーズになりますよ。

「今」駐車場の雑草にお悩みの人向けの即効性のある雑草対策

雑草を持つ手

 駐車場の雑草対策を検討する方の中には、駐車場にすでにたくさんの雑草が生えていて、今すぐ対処したい!という方も少なくないかと思います。そうした場合、コンクリートや防草シートなどの施工を待たずに雑草を駆除する必要があるでしょう。また、防草シートを敷く前に一度今生えている雑草を駆除しなければいけない場合もあります。
 それらの場合に使える、即効性の高い雑草対策をご紹介します。

手で草むしりをする

 手っ取り早く目の前にある雑草を駆除したい場合は、手で抜き取ってしまうという方法がまず挙げられます。あれこれ調べて色々な方法を見つけるのも良いですが、状況によっては結局シンプルなこの方法が効率的な場合も少なくないです。成長して大きくなった雑草も、種をつける前に抜き取ってしまうことさえできれば問題ありません。

 抜き取っているうちに、雑草の種類ごとの性質や根の張り方などがわかってきて、どんどん草むしりが上手になってきます。「この雑草は根っこが浅いから弱い力でも引き抜ける」「この雑草は抜き取るときに種がばらまかれるので、花を咲かせる前に抜いておく」のように、その場ならではの草むしりのノウハウが身についてくるのは楽しいものです。

 しかし、あまりに面積が広い場合や、数が多い場合は膨大な労力が必要になりますし、そもそも草むしりは定期的に行わなければいけない終わりのない作業です。
 雑草を生えにくくする施工のために今生えている雑草を駆除したいなどの状況なら良いですが、草むしりだけで雑草対策をするというのはあまり現実的では無いでしょう。

除草剤の散布

 草むしりするのは面倒だけど、多少お金がかかっても良いという場合は、除草剤を使うのがおすすめです。駐車場の場合、他に植物を植えているということも少ないと思いますし、ルールを守れば周囲への影響をあまり気にせずに使うことができます。

 除草剤は雑草を枯らすためだけに開発されたものなので、当然ながら家庭にあるものを使ってできる方法などと比較して、雑草を駆除する効果は高いです。除草剤にも対象になる雑草や枯らすための作用など商品ごとに違いがあるので、駐車場に生えている雑草に合った除草剤を選んでみると良いでしょう。植えている他の植物への影響が気になるような状況でも、使える除草剤があるかもしれません。
 また、使用の際は注意事項をよく読んで、用法容量を守って正しく使うようにしてください。

オススメできない雑草対策の方法

枯れた植物

 一方で、雑草を駆除するにあたってあまりおすすめできない方法もあります。ネット上で検索すると様々な雑草駆除の方法が出てきますが、その効果はかなりピンキリです。それなりの効果を発揮するものもあれば、効果が薄いものや他の植物にも影響が出てしまうもの、思わぬところで害が出てしまうものなど様々です。

 特に、周りに悪影響が出てしまうものに関しては、自分の庭だけでなく近隣の住宅に影響が出てしまう可能性もあるので注意しておきましょう。
 あまりおすすめできない雑草対策の方法をピックアップしてご紹介します。

塩をまく

 塩を撒くことにより、雑草をしおれさせて枯らす方法です。こちらは、周囲に大きく悪影響を及ぼす可能性があるのでおすすめできません。塩は雑草以外にも多くの陸上植物に害を与えうるので、近くに他の植物を植えていれば当然影響があります。
 さらに、雑草の中には塩ではなかなか枯れない種類も存在します。場合によっては、「雑草は枯れないのに植えている植物は枯れた」ということになるかもしれません。
 また、周囲に植えている植物が無いからといって使うのも危険です。塩が水に溶けて流れていくと、流れ着いた先の思わぬところで塩害が発生する可能性があります。農家さんの畑に被害が出た場合など、状況によっては損害賠償を請求される可能性もあるかもしれません。
 塩は悪影響が大きく、撒いた後の制御が効かないものなので、基本的には使わない方が良いでしょう。

熱湯

 熱湯を撒くことにより、熱で雑草を枯らす方法です。こちらも、多くの場合雑草を枯らすこと自体はできますが、雑草対策の方法としてあまりおすすめできません。自宅に特殊な設備でもない限り、おそらくキッチンにあるやかんなどでお湯を沸かしてそれを運んで撒くという形になるかと思いますが、やかんで一度に運べる熱湯の量はたかが知れています。大きいやかんでは8リットル入るようなものもありますが、それでも撒いてみると大した範囲をカバーできません。

 また、少しかけたくらいでは地下茎や根っこまで枯らすほど浸透しない場合もあります。駐車場全体の雑草を駆除しようとすると、キッチンと駐車場を何度も往復することになるでしょう。こぼして足にでもかかったら危険ですし、何かのついでに狭い範囲で行うのでもなければあまりおすすめできません。

 また、樹木などの根っこは、枝葉を伸ばしている範囲より広く伸びているのが普通です。庭木から離れていると思って熱湯をかけたら、地下に伸びている庭木の根っこを枯らしてしまうかもしれません。
 それらの理由から、熱湯で雑草対策をするのは基本的にはしない方が良いでしょう。

雑草対策はプロに任せるのもアリ

契約書を持ち握手をする人

 雑草対策がうまくいかない、自信がない、作業する時間がない、といったような場合には、プロにお任せしてしまうのもおすすめです。プロの業者であれば適切な対策方法を導き出せますし、経験と技術があるので効率的に雑草対策を行うことができます。また、プロの技術や判断を見て次から自分でやれる場合もあるでしょう。

 最初から全部自分でやって安く済ませてしまえるのならそれで良いのですが、勘やネットの情報をあてにしていろいろな方法を試しているうちに、結局プロに頼むよりお金も手間もかかるということもあるかもしれません。また、駐車場の環境と雑草の種類がマッチしてしまうと、その駆除がかなり困難を極める場合もあります。

 雑草対策は早めに対策を始めることが大事です。苦戦することが目に見えているのならば、早い段階でプロに依頼してしまうのが良いでしょう。

外構もできる造園業者なら色んな手段を提案してくれる

 smileガーデンのような外構もできる造園業者であれば、様々な解決方法の引き出しを持っているため、状況に応じて様々な手段で対策が行えます。
 特に雑草が生えにくい環境をつくるという面では、その場にあった対策方法を提案してくれるはずです。ぜひ依頼してみてください。

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 瀬尾一樹

樹木医です。木も草も大好きで、将来は自分だけの森を持ちたいと思っています。木の美しさや育てる楽しさだけでなく、生きものとしての生態的な面白さも伝えていきたいです!好きな木はケヤキです。

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