サクラは、管理が難しく素人が間違った方法で剪定をすると枯らしてしまう恐れがある樹木です。
そこで今回は、サクラの剪定時期、剪定方法、専門の造園業者や庭師への剪定依頼についてご紹介しますので、ぜひ、ご参考にしてください。
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目次

サクラ(桜)の剪定の時期


サクラの剪定は、剪定時期を間違えると枝の切り口がふさがりにくく枯れこみやすくなるので美しい花を楽しむために剪定の適期・可能期について紹介します。

剪定の適期・可能期

サクラの剪定は秋から冬の落葉時期(休眠期)が可能期ですが適期は、葉が落ちて冬眠期に入る11∼12月頃です。
必ず冬の休眠期の、なるべく早めの12月に剪定を行いましょう。
サクラは比較的早く樹液が動き出すので、遅くとも2月には終わらせます。

落葉後のサクラ

落葉時期が適期・可能期である主な理由は、3つあります。

<その1>
葉が出始める春から新緑の夏の時期はサクラの生長が活発なのでこれらの時期に剪定を行うと、樹木が枯れたり、切り口から雑菌が繁殖したりして腐りやすくなることです。
<その2>
厳冬の時期は気温が低くて乾燥しているので、この時期に剪定を行うと、切り口の肉があがりにくく傷みやすいためです。
厳寒期は避けて行いましょう。
<その3>
花の開花直前はすでに樹木の生長活動が始まっているのでこの時期に剪定を行うと、切り口から樹液が出て樹勢を弱めたり切り口から雑菌が入って樹木を腐りやすくなったりするためです。
しかし、どうしても適期・可能期以外でサクラの木の剪定が必要な場合は、ほんの少し切り詰めて樹形を整える「小透かし剪定」が無難です。

サクラ(桜)の剪定の方法


サクラの剪定に必要な道具と剪定の方法と注意点について、紹介します。

サクラ(桜)の剪定に必要な道具

サクラの剪定に必要な道具は、直径2㎝前後の枝の剪定が可能な剪定バサミ、癒合剤(切り口保護剤)、手袋の3つです。
もし、太い枝も剪定する場合は刈り込みバサミやのこぎり、そして樹丈が高い場合は脚立も必要です。

剪定ばさみ

ハサミは、枝の切り口からの雑菌繁殖を予防するために刃の部分を消毒してから剪定を始めます。
「癒合剤(切り口保護剤)」は、剪定した枝の切り口からの雑菌繁殖や雨水などの侵入を予防する防腐処理をするために使用します。

サクラの剪定方法

サクラの剪定方法は、最初に剪定する枝の決定、次に樹木の頂上部分から小枝・太い枝の順で剪定、最後に切り口に癒合剤を塗る防腐処理の3つの手順で行います。
最初に、剪定する枝を決めます。
剪定対象となる枝には、病害虫による病気の枝、枯れている枝、弱っている枝、込み入って風通しや日当たりが悪い枝、樹木の根本から伸びているひこばえ、地面の方に向かって伸びている逆さ枝、地面から2m前後のところから伸びだしている胴ぶき枝、細い枝、などがあります。
次に、剪定は樹木の頂上部分から小枝・太い枝の順で行います。
まず、樹木の頂上の枝の部分で伸びたところを軽く2~3㎝切り詰めて、全体の樹形を整えます。
広い場所で樹木の大きさや幅などにあまり制約がない場合は、この程度の剪定でよいです。

そして、他の剪定対象となる枝の中で、2㎝位の太さの枝を見つけ、枝が伸び出している枝元から10㎝位残して枝を切り詰め、枝が込み入って風通しや日当たりが悪い太い枝を、剪定します。
最後に、剪定した枝や幹の切り口に癒合剤を塗って、防腐処理を施します。
もし、癒合剤がない場合は、お習字で使う墨汁の原液などを塗っても可能です。
サクラの枝や幹は、切り詰めると切り口から水分が出て乾燥しにくいので切り口の癒合がよくないため、肉の盛り上がりもよくないです。

サクラの剪定注意点

サクラの剪定注意点は、剪定時期を間違えたり、枝を枝元そばから剪定したり、一度に沢山切り詰めたり、斜めに枝を切ったりしないことです。
太い枝には、幹と枝元の部分に樹の腐敗を防いでくれる「保護帯」とよばれる場所があります。
その部分は切らずに残して剪定をするため、枝元から15~20㎝位残して切り詰めます。

枝元から切ると、切り口から雑菌が侵入して幹にも感染し、害虫の巣になったり枯れたりする恐れがあります。
また、太い枝も細い枝も切り詰める際は、枝別れをしている枝の“分岐点”を見つけて、残す枝が伸びている方向に平行にして切り詰めると、上手に剪定ができます。
一度の剪定で枝を沢山切り詰めると、樹木は、枝の切り口を再生しようとして沢山のエネルギーを必要とするので、樹木の負担が大きく、枯れたりする恐れがあります。
そのため、一回の剪定で沢山の枝を切り詰めず、2回位に分けて剪定をしましょう。
剪定で枝を切り詰める際は、雑菌の繁殖や侵入を予防するために、切り口を最小限に抑える必要があるので、枝に対して直角に切り詰めます。
枝の切り口が斜めになっていると切り口が大きくなるので、雑菌の繁殖や侵入がしやすくなります。
切り口を直角に切るためには、最初に切る位置にペンで線を引いたりすると、初心者でも上手にできます。
さらに春に花が咲くサクラは、開花後から翌年の花芽が形成される夏頃までに、枝葉を剪定したり、落葉後の休眠期間以外で大幅な剪定をしたりすると、翌年の花が咲かなかったり、花の量が減ったりするので、剪定には、とても注意が必要です。

造園業者・庭師にサクラ(桜)を剪定してもらうには?


サクラ(桜)の木の剪定を、自分でする、あるいは造園業者・庭師に依頼する際の、メリット・デメリットについて、ご紹介します。

自分で剪定するメリット・デメリット

【自分で剪定するメリット】

●自分の好みの樹形に仕立てたり樹木の状態を把握したりできる。

●料金が安くできる。

●自分の都合に合わせて剪定できる。

【自分で剪定するデメリット】

●専門知識がなく間違った方法で剪定をすると、樹木を傷めたり枯らしたりする可能性がある。

●剪定に失敗すると、仕上がりが悪くなる。

●樹丈が高い場合は、危険な作業となる。

“剪定に失敗した画像”

サクラの剪定を造園業者・庭師に頼む際の流れ

サクラの剪定を造園業者・庭師に頼む際の流れは、最初に複数の業者に見積依頼をし、次にできるだけ自分の希望通りの剪定が期待できて、見積もりも安い業者を複数見つけ、最後に1業者を選んで依頼することです。
造園業者・庭師に剪定を頼む場合、剪定は職人の経験や嗜好によっても異なります。
そのため、剪定の仕上がりイメージが自分と業者側で異ならないためにも、見積もりをお願いする際には、不明な点等を遠慮なく尋ね、剪定や価格が自分に合った業者を選びましょう。

サクラの剪定を造園業者・庭師に頼むメリット

●剪定の専門知識、道具類の準備、手間や後片づけ、そして剪定の失敗や怪我の心配も不要です。

●サクラの樹木1本でも樹木に適した素早い剪定や美しい樹形が期待可能です。

●樹丈が高い枝も安心して剪定依頼が可能です。

●的確な病気害虫処理も依頼が可能です。

●専門知識があるので相談可能です。

●剪定で失敗して花が咲かなかったり枯らしたりする可能性が低いです。

サクラ(桜)の剪定は最低価格保証のsmileガーデンへ


自分でサクラ(桜)の木の剪定をするのに時間がなかったり、専門知識がなく難しいと思ったりしたら、最低価格保証のsmileガーデンへ依頼しましょう。

smileガーデンが選ばれる理由

smileガーデンが選ばれる理由は、3つあります。

1つ目の理由は、依頼が「便利」なことです。
造園業界No.1の店舗数で全国展開しているのでお客様の最寄りに店舗があり、簡単に庭木1本の剪定でも電話で依頼ができ土日も営業をしているので、迅速に対応してもらえることです。

“お客様が電話で依頼している画像”

2つ目の理由は、料金が「安い」ことです。
もちろん「見積(出張見積)」は無料です。
また、全店舗が「完全自社施工」なので余分な手数料や中間マージンがないので料金が安いです。
そして、全国No.1チェーン店舗数で展開しているメリットを生かし無駄な経費をカットして、その経費をお客様に還元していることです。
さらに最低価格保証を実施中なので弊社より安い見積もりがあった場合は、相談可能なことです。

“御社のスタッフとお客様が相談中の画像”

3つ目の理由は、剪定が「上手い」ことです。
この「上手い」の背景には、徹底した社員教育、年間20,000件以上の依頼から得た信頼と実績、造園経験10年以上あるスタッフが9割以上在職、そして常にお客様の希望を低料金で上手に対応、しかも最適な方法で提案する「お客様ファースト」と「プロ知識の融合」から成り立っていることです。

“御社のスタッフの作業風景の画像”

氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 お庭の窓口編集部

お庭の窓口編集部です。 社内のお庭のプロたちから助言をいただきつつ、日々お庭について考えています★