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シマトネリコ剪定
2022.04.25

シマトネリコの枯れる原因とは?冬や夏を乗り越える対策を徹底解説

庭木が枯れているかも?と思ったとき、本当に枯れているのか、再び枯らさないためにどう対処したら良いのか、判断が難しいですよね。
この記事では、庭木の中でもシマトネリコの枯れる原因や、枯らさないための方法などを紹介していきます。

目次

  • 1.【大前提】植物が枯れる原因の3要素とは
  • 2.シマトネリコの枯れる原因もほぼ3要素
  • 3.知っておきたいシマトネリコの枯れたかどうかを見分ける方法
  • 4.シマトネリコを枯らさないための対策とは
  • 5.まとめ

1【大前提】植物が枯れる原因の3要素とは

庭木が枯れる原因について、種類ごとの性質の違いによるものもありますが、多くの庭木に共通しているものもあります。
 
もちろん、以下に紹介する以外の原因で枯れることもありますし、原因が複合的で特定が難しい場合などもありますが、だいたい枯れる理由としては似通ったものが多いです。
庭木が枯れる原因に多いものを3つにまとめてご紹介します。

 

管理方法によるもの

 
森の中で自然に育つ木と違って、庭に植える木は自分で管理をしなくてはいけません。
大きくなりすぎないように剪定したり、病害虫を駆除したり、掘り上げて植え替えたりといった管理をして木を育てていきます。
 
ただ、間違った管理方法を続けてしまうと庭木が枯れる原因となることもあります。

 

植え付け時など、水管理

 
水をあげたりあげなかったり、水やりの方法で枯れてしまうパターンです。
鉢植えの場合だとまた別ですが、庭に地植えする場合、根付いてからは基本的に水やりをしなくていい樹種がほとんどです。
 
ただ、植え付けてから暖かい時期で数週間、新しく芽が出て旺盛に成長するまでは定期的に水をあげなければいけません。
そこを怠ることによって、植え付けてすぐに枯れてしまうことがあります。
逆に、根付いてからも頻繁に水やりをしていると、根っこが地表近くに集まって生え、夏場の乾燥で一気に枯れてしまうこともあります。
 
元々乾燥に弱い樹種や、地植えでも雨がほとんど当たらない場所に植えてある場合、真夏に長い間雨が降らなくて枯れることなどもあるので一概には言えませんが、水関係で枯れてしまう場合があることを覚えておきましょう。

 

剪定のやり方

 

 
剪定は木が大きくなりすぎないようにしたり、樹形を整えたり、風通しを良くしたりと庭木を管理するうえで必要なことですが、そのやり方によって木が枯れてしまう場合もあります。
本来光合成する器官である枝葉を切ってしまうことは、基本的には多少なりとも木にダメージを与えることだからです。
 
たとえばマツやコニファーなど、芽吹く力が弱かったり、芽吹いても再生するのが遅い木の場合、丸坊主になるような剪定をするとそのまま枯れてしまったり、弱ったまま回復せずに枯れてしまったりします。
一般的に常緑樹の方がたくさんの栄養を使って葉をつくるので、葉の大部分を失うような剪定は大きなダメージになり得ます。
 
剪定単体では問題無くても、それによって水を吸い上げる力が弱まり、幹に日が当たることによって乾燥してしまうなど、連鎖的に影響が出て枯れてしまう場合も少なくありません。
ただしこれは樹種による部分が大きく、剪定で枯らす方が難しいような木もあります。

 

深植え

 
よくあるけど見落とされがちで認知もあまりされていないのが深植えという行為。
植え付けた根元にさらに土を盛るようなイメージで、本来よりも深く植えてしまうことを言います。
 
これによって根っこに酸素が生き届かなくなり、根腐れしたり根っこが弱ったりしてしまいます。
公園や街路樹の大きな木でもみられ、根元の張り出している部分が無く、寸胴のような幹になっているものは深植えされていることが多いです(全てではありません)。
 
これも、深植えされたから高確率で枯れる、というものではなく、いくつかの原因が重なって枯れる場合の一因となるような感じです。

 

その他の管理方法の影響

 
それ以外にも、ある程度の面積がある庭だと土が踏み固められて根っこが伸ばせなくなったり、肥料をあげすぎたり、熱帯生まれの木だと寒さ対策が必要だったり、珍しいものでは犬のマーキングスポットになっていて枯れたりと、管理の方法によって枯れてしまったり、枯れる原因の一つになってしまったりします。
 
どう管理して良いかわからなくなってしまいそうですが、対策すれば問題無いものがほとんどなので、なぜ木が枯れてしまったのかだけはしっかり抑えておきましょう。

 

日照浴びすぎ・浴びなさすぎ

 
植える場所の日当たりが良すぎたり、逆に悪かったりすると枯れてしまうことがあります。
庭木の種類によって、とにかく日当たりの良い場所が好きなものから、鬱蒼とした木の陰で育つようなものまであり、それらの条件が合わないと弱ってしまうためです。
 
その木が本来好む環境より日照の強い場所だと、葉っぱが黄色っぽくなったり、葉先や縁から枯れていったりするのが目安になり、逆に日照の弱い場所だと、全然成長しなかったり、間延びしたような樹形になったりします。
 
後者の場合は他の木の枝葉が伸びてきて陰になる場合もあるので難しいですが、庭木を地植えする際は最初にどんな場所に植えるかが非常に重要です。
庭や公園などで同じ種類の木が元気に育っている場所を見つけたら、それを再現するイメージで考えてみると良いでしょう。

 

病害虫の影響

 

 
菌による病害や、害虫の被害によって枯れる場合もあります。
ただ、意外とこれら単体で木が枯れることは少なく、美観が悪くなるだけで木の健康にさほど問題は無かったり、原因は別にあって、弱ったところを追い打ちする形で枯らしてしまったりということが多いです。
 
問題になりやすいのは幹や根に害を与える病気や害虫で、たとえば木が若いうちはカミキリムシの幼虫に幹を食べられて水が上げられなくなったり、木が大きくなっても根っこに害を与えるナラタケや白紋羽病などが発生すると単体で枯れてしまう場合もあります。
 
また、近年問題になっているナラ枯れやマツ枯れ、クビアカツヤカミキリ、沖縄など亜熱帯地域では南根腐病など、対処が難しい病虫害もあります。

 

原因は一つでは無いことも多い

 
庭木が枯れる原因を一つに特定できず、複合的な要因が重なり合って枯れてしまう場合も多いです。
木が弱ると自然淘汰されるような形で病虫害が多く発生したり、木が健康なら問題にならない要因が衰弱を加速させたりします。
 
たとえば「剪定しすぎて水を吸い上げる力が弱くなって幹焼けし、そこから菌が侵入」だったり、「日当たりが悪い+深植えにより衰弱し、根腐れした部分から病原菌が侵入」など、考えられるパターンはいくつもあります。
 
また、普段は樹体内に害を与えず存在するが、木が弱ると病気を発生させるという性質の菌も多いです。
単体では枯れるほどではない原因が、重なり合うと問題になる場合があるというのを覚えておきましょう。

2シマトネリコの枯れる原因もほぼ3要素

シマトネリコはコンクリートの隙間で野生化するほど丈夫な木ですが、場合によっては枯れてしまうことがあります。
枯れる原因は上記のように様々ですが、よくあるパターンとして3つほど挙げられます。
庭のシマトネリコが枯れる原因を探る場合は、時期や管理方法に応じて参考にしてみてください。

 

冬に枯れるパターン

 
シマトネリコが冬に枯れてしまった場合、寒さが原因の可能性があります。
シマトネリコは本来沖縄など亜熱帯~熱帯に自生する暖かい地域の木で、熱帯性の樹木としては耐寒性がかなり強いですが、それでもやはり限界があります。
 
今のところ関東より西の地域では外に植えても問題無いとされていますが、それより北の地域や、山地など標高の高い地域だと、冬の寒さで枯れてしまう可能性が高いです。
シマトネリコが外で越冬できない地域では、鉢植えにして冬は屋内に入れるなどの対策をした方が良いかもしれません。

 

夏に枯れるパターン

 
夏に枯れてしまった場合、いくつかの原因が考えられます。
植え付けて時間が経っていない場合は乾燥によって枯れる場合もあるし、特に鉢植えや狭い花壇など根を張るスペースが限られている場合、長期間雨が降らないと枯れてしまうこともあるでしょう。
 
夏場は木が貯蔵している栄養が比較的少なくなる時期でもあるので、強剪定や病虫害などのダメージが重なって枯れてしまうことも考えられます。

 

管理方法の影響で枯れる

 
暗い場所に植えたり、植え付けて根付くまでの水やりを怠ったり、夏場に強剪定をしすぎたりと、管理のやり方によって枯れてしまう場合もあります。
また、別の原因で弱っているところに剪定や施肥などがトドメになって枯れてしまう場合もあるでしょう。

3知っておきたいシマトネリコの枯れたかどうかを見分ける方法

シマトネリコの様子がおかしくても、枯れているのかただ元気がないだけなのか、判断が難しいですよね。
他の多くの木にも共通することですが、シマトネリコが枯れているか判断するためにどこをどのように見れば良いのかご紹介します。

 

単純に元気がない

 
単純に元気がない場合は、葉っぱが垂れ下がったり、量が少なかったり、色が薄くなったりします。
枝を曲げてみたときに、パキッと折れずにしなるように曲がる場合は、基本的に枯れていないと考えて問題ありません。
ただ、そのような状態の場合、元気がなくなった原因を特定して改善しないといずれにせよ枯れてしまう可能性が高いです。

 

葉がパリパリで茶色の枯れがある

 
葉っぱが茶色く変色し、触るとパリパリ崩れてしまう場合、少なくともその葉っぱは枯れていることになります。
枝がパキッと折れたり、枝先や葉っぱの脇につく芽が触ると崩れてしまう場合も同様です。
 
ただ、植物は体の一部分だけ枯れるということがあるので、一つの枝が枯れているだけで木全体としては生きている可能性もあります。
木全体に葉っぱがついていないかパリパリになっていて、枝につく芽もすべて触ると崩れてしまうような場合は枯れている可能性が高いです。

 

葉の入れ替わる時期とは

 
シマトネリコは一般的に常緑の木ですが、寒い地域など環境が悪い場合は葉っぱを落としてしまう場合があります。
そのまま枯れてしまうこともありますが、生きている場合、枝につく芽が柔らかかったり、樹皮を少し削ると緑色の層が見えたりするのでそこが判断のポイントです。
 
生きていれば、暖かくなってから葉が入れ替わるように新しい葉っぱが芽吹きます。
ただ、本来は常緑樹として生きている木なので、葉っぱが全部落ちるような状態はあまり正常ではないということは認識しておきましょう。

4シマトネリコを枯らさないための対策とは

シマトネリコの枯れる原因などについてお話してきましたが、そもそも枯らさないためにはどうすれば良いでしょうか?基本的には、シマトネリコの特性を理解して、元気に育つような環境を整えてあげることが大切です。
 
シマトネリコがどんな木なのか、どんな環境を好むのか、よく知っておきましょう。

 

シマトネリコの特徴を理解

 
シマトネリコは元々亜熱帯~熱帯に自生する木で、日本だと沖縄に自生しています。
半日陰でも育ちますが、日当たりの良いところを好みます。
 
熱帯の木なので寒さに弱く、乾燥には特段弱いわけではありませんがとても強いわけでもありません。
病虫害にそれほど気を付けるものはないですが、病害ではうどんこ病や褐斑病、がんしゅ病、害虫ではカイガラムシなどが発生することがあります。

 

水やりの頻度

 
水やり
 
庭に地植えする場合、基本的には水やりするのは植え付けてから数週間(真冬に植えた場合、暖かくなってから)、枝葉が旺盛に成長して根付くまでの間だけで問題ありません。
 
植え付けてしばらくは、季節や環境によって一日一回~週に一回ほど、土の表面が乾いてきたら水をあげるようにします。
ただ、真夏に何日も雨が降らずに乾燥し、葉先から部分的に枯れてきたり、葉っぱが垂れて見るからに元気がないようなときは水をあげるようにしましょう。
 
水をあげる場合は、しっかりと下まで水が浸透するようにたくさん水をあげるようにするのがコツです。
また、雨水がいつまで経っても残るような水はけの悪い場所では根腐れの可能性があるので水やりは控えめにします。
鉢植えの場合はまた別で、根を張る範囲が限られているため表面が乾いたら水をあげるようにしましょう。

 

植える場所の日照

 
シマトネリコは明るい場所を好むので、あまりに暗い場所に植えると成長できずにそのまま枯れてしまうことがあります。
なるべく明るいところに植えてあげるようにしましょう。
 
他の木が枝葉を伸ばして日陰になった場合は、剪定して日照を確保します。
ただ、木は明るさによって葉の構造を少し変えるので、暗い場所から急に明るい場所に植え替えると弱ってしまうことがあります。
 
手間はかかりますが、剪定にしろ植え替えにしろ、日照が急に強くなるような場合は、寒冷紗で最初は日照をふせぐなど、徐々に慣らしていくのが確実です。

 

病気にかからないようにするためには

 
病気にかからないようにするためには、木をできるだけ健康に保つことが大切です。
樹木がかかる病気には、普段は樹体内に害のないまま菌が存在し、木が弱くなると急に病気を発生させるようなものが一定数あります。
 
また、木が弱ると病虫害に対する抵抗力が弱くなり、病気が発生しやすくなります。
病気を予防するための薬剤もあるので、それらも適宜使用してみると良いでしょう。
 
もし病気が発生してしまった場合、なるべく早くに対応するのが良いので、木の状態を日ごろから注意深く観察しておくのがおすすめです。

5まとめ

シマトネリコを枯らさないためには、シマトネリコがどんな木なのか、ひいては木がどんな性質を持った生き物なのか、簡単にでも頭に入れておくことが大切です。
 
なんとなくでも枯れる原因がわかっていれば、すぐに対処ができます。
初めから木を全く枯らさないというのは難しいこともあるので、失敗しながら学んでいくのがおすすめです。
お庭のシマトネリコを大切にするためにぜひ参考にしてみてください。

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