雑草といえば、春夏に最盛期を迎えるイメージ。
実は、秋や冬に生える雑草も意外と多いことを知っていましたか?
 
今回は、寒い時期にどのような雑草が生えているのか?をご紹介します。
雑草の少ない秋冬のうちに、駆除しておき、翌年の草取りをラクにしちゃいましょう!
 
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氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期から植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。公園の整備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 小原らいむ

植物が大好きなライターです。小学校の自由研究は「雑草の研究」でした。忙しい毎日でも無理なく楽しめるガーデニングを日々研究しています。雑草&野草・カラーリーフ・球根植物・100円ショップの園芸グッズ。

目次

そもそも雑草ってなぜ生えてくるのか

お庭や道ばた、公園など、さまざまな場所で見かける雑草
基本的には、土・水・光のある場所ならどこでも生育することが可能です。
種子で増える雑草や、地下茎で繁殖していく雑草があります。
種は、その雑草の発芽に適した温度になると芽を出して生長し、また種を作り、生育範囲を拡大していくのです。

雑草には大きく分けて2種類ある

雑草は、一年草と多年草の2つの種類に分けられます。
それぞれの特徴や生態は次の通りです。
 

単年で生えかわる【一年生雑草】

 
一年草 雑草の写真
一年草(いちねんそう)は、その名の通り、発芽してから1年以内に枯れる植物のこと。
栽培用の草花を含めて一年草と呼ぶのに対し、雑草の場合は一年生(いちねんせい)や、一年生雑草と言います。
 

春夏に発生する夏生(かせい)一年生雑草と、秋冬に発生する冬生(とうせい)一年生雑草があります。
一年生雑草には、生長スピードが早く、あっという間に大きくり増殖する品種が多い傾向にあります。
冬を越す冬生一年生雑草は、越年草(えつねんそう)や、越冬一年生雑草とも呼ばれます。
 
 

2年以上生き残る【多年生雑草】

 
多年草の写真
多年草(たねんそう)は、2年以上生き残る植物です。
多年草の雑草は、多年生雑草(たねんせいざっそう)と呼ばれます。
 

春夏秋冬を通して地上部に葉や茎が出ている多年生雑草もあれば、冬になると地上部が枯れ、地下に張った根で冬越しする品種も。
ロゼットに形を変え、冬を越す雑草も多いです。
ほとんどが種子で繁殖する品種ですが、地下茎(根)で増える多年生雑草も存在します。
 

秋・冬でも生えている雑草の例

秋や冬でも生えている雑草を、冬生一年生雑草と多年生雑草に分けて紹介します。
 

冬生一年生雑草

 
代表的な冬生一年生雑草5種類を紹介します。
 

ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)

 
ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)の写真
ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)は、マメ科の代表的な雑草です。
4月~5月にピンク色の花が咲きます。
秋に発芽し、春から夏にかけてツルを伸ばしながら大きく生長します。
フェンスや周囲の植物に絡みつくツルは、すべて除去するとなると大変です。
 
秋に発芽した小さな芽のうちに摘んでおくと、後々の草取りが楽になります。
ヤハズエンドウの芽は、線形でこれといった特徴がなく、他の植物の芽と見分けが付きにくいかもしれません。
ある程度大きくなると、特徴的な楕円形の葉が出てきます。
見分けが付く段階になってから除草しても良いでしょう。
 
 

ヒメジョオン

 
ヒメジョオンの写真
ヒメジョオンは、5月~6月に咲く白い花のイメージが強いキク科の雑草です。
北アメリカ原産で、明治時代に渡来した帰化植物です。
発芽から結実までが1年~2年にわたる二年生雑草に分類されることもあります。
花はかわいらしい見た目をしていますが、その繁殖力は侮れません。
 
春から秋にかけて発芽・生育・開花を繰り返し、冬はロゼットの状態で過ごします。
夏場には草丈1m以上になることも珍しくないため、ロゼットの状態で除草することをおすすめします。
なお、ヒメジョオンと似たハルジオンは、多年草に分類されます。
 
 

ホトケノザ

 
ホトケノザ写真
ホトケノザは、シソ科の雑草です。
畑の周りや空き地、公園などでよく見られます。
多くは秋に発芽して越冬し、2月~5月にかけてピンク色の花を咲かせます。
発芽や開花の時期にはバラつきがあり、年内に開花するせっかちな株があるかと思えば、春を迎えてからやっと発芽するものも! 11月~12月に花を見かけることも珍しくありません。
 
メインの生育期である春の草取りを少しでも楽にするため、冬場にホトケノザを見つけたら、その時点で除草しておくことをおすすめします。
 
 

ナズナ

 
ナズナの写真
畑や河川敷でよく見られるナズナは、別名ペンペングサとも呼ばれるアブラナ科の雑草です。
秋に芽を出してロゼットで冬を越し、翌年の5月ごろに開花・結実します。
種で増えていくため、秋冬のまだ花を咲かせていていない状態のときに除草しておくことで、繁殖を防げます。
発芽直後のナズナなら根も浅く、比較的簡単に抜けるでしょう。
 
 

ヤエムグラ

 
ヤエムグラの写真
ヤエムグラは、葉や茎にトゲを持つアカネ科の雑草です。
果実にも細かなトゲがあり、衣服や犬の体にくっつく「ひっつき虫」の一種として知られています。
秋に発芽して、翌年の5月~8月にあまり目立たない小さな花を咲かせます。
他の品種と同様に種で増えていくため、まだ結実していない秋冬のうちに抜いておくのが有効な防除方法です。
 
 

多年生雑草

 
代表的な多年生雑草5種類を紹介します。
 

カタバミ

 
カタバミの写真
カタバミは、クローバーに似た葉が特徴的なカタバミ科の雑草です。
花期は4月~10月ごろまでで、真夏や真冬は花が少なくなります。
一方、葉は1年を通して常緑を保つ多年草です。
 
果実が裂けるときに種が勢いよく弾け飛び、増殖していきます。
果実は、人間の手が触れることでも弾けてしまうため、効率よく除草するなら花や果実の少ない晩秋から冬に作業するのがおすすめ。
芝生に生えているカタバミは、手取り除草で根絶することは困難です。
芝生用の広葉雑草に効く除草剤が効果的です。
 
 

スギナ

 
スギナの写真
スギナは、トクサ科の雑草で、地下茎で増える性質を持ちます。
冬には地上部が枯れてなくなる夏緑性(かりょくせい)の多年草です。
茎や葉が枯れていても地中の根が生きていて、2年以上生き残ります。
生き残った根から翌年の春につくしと芽を出します。
 
スギナの駆除方法としては、地上部に葉が出ている時期に、葉から入って根まで枯らすタイプの除草剤を散布するのが効果的でしょう。
 
 

タンポポ

 
セイヨウタンポポの写真
セイヨウタンポポなどに代表されるタンポポ類は、ロゼットの状態で越冬するキク科の多年生雑草です。
地面を這うように生育するロゼットは、ほぼ1年中見ることができます。
4月~6月になると黄色い花を咲かせ、その後に結実します。
 
綿毛が風に運ばれて増殖していくので、ロゼットや開花中の、種を付ける前の段階で除草しておくと良いでしょう。
 
 

ギシギシ

 
ギシギシの写真
ギシギシは、タデ科の多年生雑草です。
アレチギシギシ・ナガバギシギシ・エゾノギシギシなどの仲間が存在します。
夏に最盛期を迎える雑草で、種類によっては高さ1m以上に育つこともあり、葉も大きな大型の雑草です。
冬はロゼットの状態で、枯れることなく過ごします。
 
葉から浸透して根まで枯らすタイプの除草剤が有効です。
ギシギシの葉は、コガタルリハムシという昆虫に好まれ、大量発生すると葉の大部分を食いつくされてしまうこともあります。
 
 

セイタカアワダチソウ

 
セイタカアワダチソウの写真
キク科のセイタカアワダチソウは、代表的な外来雑草のひとつです。
10月~11月に黄色い花を咲かせ、その後はロゼットで越冬し、何年も生き残ります。
種で増えるほか、地下茎でも繁殖していくため、根まで浸透する除草剤で駆除してください。
セイタカアワダチソウの根からはアレロパシー物質が放出されていて、他の植物の生育を阻害する作用があります。
 

秋・冬の雑草取りの注意事項

秋・冬に雑草を取るとき、注意しておきたいポイントは次の通りです。
 

秋は蜂に注意

 
蜂と植物の写真
秋の雑草取りでは、蜂に刺されないように注意してください。
巣作りや繁殖の時期である9月~11月は、スズメバチの攻撃性が1年で最も高くなると言われているシーズンです。
 
雑草が生い茂っている場所では蜂の巣の存在に気付けず、巣を触ったり踏んだりして意図せずに刺激してしまう恐れがあります。
草取り中に蜂の羽音が聞こえたり、複数の蜂が飛んでいたりする様子が見られたら、すみやかにその場を離れてください。
 
 

冬は寒さに注意

 
手袋とタンポポの写真
1年で最も草花の少なくなる冬は、幼苗やロゼットで越冬する雑草を根絶するチャンスでもあります。
 
ただし、真冬の寒さには注意したいところ。
雑草取りに夢中になって体が冷えてしまい、風邪を引いてしまうかもしれませんし、体が冷えていると転んだときなどにケガをしやすくなります。
冬の雑草取りには防寒具を付けた温かい格好で臨み、暖かい部屋で休憩を挟みながら作業すると良いでしょう。

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