サカキの育て方や特徴

神社などに植えられるモッコク科の常緑樹。
神事などで神様にお供えする玉串に使われることで有名で、神様が宿りやすい木とされている。
少し暗い場所でもよく育ち、初夏ごろに咲く白い花が美しい。
氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。

瀬尾一樹
執筆者 瀬尾一樹

樹木医です。木も草も大好きで、将来は自分だけの森を持ちたいと思っています。木の美しさや育てる楽しさだけでなく、生きものとしての生態的な面白さも伝えていきたいです!好きな木はケヤキです。

基本データ

分類
庭木-常緑
学名
Cleyera japonica Thunb.
科・属名
モッコク科サカキ属
別名
マサカキ、ホンサカキ、ノコギリバサカキ

神事に使われる神聖な木

サカキとは

サカキは、モッコク科サカキ属の常緑樹です。
ひと昔前まではツバキの仲間とされていましたが、今では庭木で植えられるモッコクと同じグループに分けられることが多いです。

枝葉の特徴が掴みづらく、葉っぱだけでは他の常緑樹との見分けに迷うこともありますが、サカキは平面に並ぶように葉っぱがつくことや、葉脈が目立たないこと、冬芽がかぎ爪のような形をしていることなどに特徴があります。

初夏ごろ下向きに花を咲かせ、晩秋に黒い果実をつけます。

神事に欠かせない木

サカキは漢字では「榊」と書きます。
木へんに神という字の通り、サカキの木は神事に使われることが多いです。

サカキには人の心や神様が宿りやすいとされていて、サカキの枝を束ねた玉串には、米や魚、酒などの神饌と同じ意味があるといわれています。

神様にお供えするために使われ、時期によってはスーパーで販売されていることも少なくありません。
サカキは西日本を中心に分布していますが、東日本などサカキが分布しない地方では、同じくモッコク科のヒサカキを使用することもあります。

神社などによく植えられている

神聖な木であるサカキは、神社の社寺林などに植えられていることが多いです。
多少暗いところでも育つので、鬱蒼とした森の中にヒサカキなどと一緒に生えています。

本来の分布域でない場所に生えていることもありますが、人が持ち込んだものかもしれません。
また、分布域内であれば山の常緑樹林などで見かけることも多いです。
意識して探してみると、意外とよく見つかります。

庭を緑でいっぱいにしたいときにぴったり

荘厳な雰囲気を醸し出す

サカキは神聖な木とされており、神社などで植えられていることもあり、見た目の雰囲気もどことなく厳かな感じがします。
高木の下で水平に葉が広がる枝を伸ばしている様子は、他の木とは一味違った雰囲気です。

庭に草本や樹木などの植物を茂らせ、厳かな雰囲気にしたい場合などは良いかもしれません。

暗い場所でもよく育つ

サカキは神社に植えられるだけあって、多少暗くてもよく育ちます。
逆に日当たりが良すぎる場所だと育ちづらいですが、植えられる環境の幅は比較的広いので、レイアウト的に木を植えたいけど植えられる木が無い…という場合など、選択肢に出しても良いかもしれません。

明るい場所が好きな木だと、暗い環境では間延びした樹形になったりうまく育たなかったり枯れてしまったりということがあるので、半日陰でよく育つサカキの性質は存分に活かしてみると良いでしょう。

そのような性質を考えながらパズルのように植物を植えていって、庭を緑でいっぱいにしてみるのも楽しいです。

実は花がきれい

あまり取り沙汰されませんが、初夏ごろ咲くサカキの花はとても美しいです。
下向きにたくさんの花を咲かせ、花の時期にはハナバチなどで賑わいます(基本的に触らなければ刺されることはありません)。

また、秋になる実は鳥たちの貴重な食料になります。
大昔から日本の森で暮らしてきた種類の樹木なので、一本植えると地域の生きものたちで庭が賑やかになります。

自分の住む地域にこれだけの生きものがいるのかと驚くこともあるかもしれません。
難点なのは花を咲かせるようになるまで少しの年数を必要として、大概人より背の高い場所に花を咲かせるので間近で観察しづらいということがあります。
ただそれらを差し引いても魅力的な木であることに変わりありません。

詳細情報

草丈・樹高
5~10m
栽培可能地域
関東以南
花色
白、薄黄色
開花期
6~7月
結実期
11~12月
耐暑性 / 耐寒性
耐暑性は強く、耐寒性はやや弱い

育て方・管理方法

植え付け・植え替え
植え付けや植え替えの作業は4月から6月をめどに行います。
日当たりが強くない半日陰で、水はけの良い肥沃な土に植えるようにしましょう。
肥料
あまり必要ありませんが、幼木では春と秋に緩効性の肥料を与えると成長が良くなります。
剪定
基本的には3月の芽吹き前に行います。
強い刈り込みにも比較的耐えますが、あまりに暗い場所だと再生に時間がかかる場合があるので、様子を見て控えめにしましょう。
 
自然樹形を保ちたい場合は、全体を見て混んだ枝を根元から剪定し、その後大きさのバランスを考えながら枝を切り戻していくと整いやすいです。
病害虫
比較的少ないです。
 
病気としては葉っぱに丸い斑紋ができる輪紋葉枯病や、葉の表面に糸状の藻が発生する白藻病などがあります。
輪紋葉枯病は被害が増えると早期落葉したり下枝から枯れてきたりすることがあるので、発生がみられたらなるべく早くに斑紋が出た葉っぱを除去して焼却処分します。
 
また、同じ病気にかかった近くのツバキやシキミなどから感染する場合もあるので、そちらにも注意が必要です。
 
害虫はトビイロマルカイガラムシやルビーロウムシ、ツノロウムシなどのカイガラムシ類が発生することがあります。
ブラシなどでこそぎ落とすか枝葉ごと切除してしまうなどで対処ができますが、被害が多い場合は薬剤で対処しましょう。
 
カイガラムシ類には通常の薬剤が効かない場合もあるので、カイガラムシが対象となっているかはよく確認が必要です。
また、混んでいる枝をすいて風通しを良くすることも対策になります。
日当たり
庭に地植えする場合、植え付け後しばらくは土が乾くたびに水を与えます。
枝が旺盛に伸び始めてからは基本的に水やりの必要はありません。
 
ただ、夏場に葉先から枯れてくるなど、明らかに乾燥している様子がみられる場合は水やりを行います。
水やり
庭に地植えする場合、植え付け後しばらくは土が乾くたびに水を与えます。
枝が旺盛に伸び始めてからは基本的に水やりの必要はありません。
 
ただ、夏場に葉先から枯れてくるなど、明らかに乾燥している様子がみられる場合は水やりを行います。

出典(引用元)

日本樹木医会
「樹木医必携」
村越匡芳監修
「庭に植えたい樹木図鑑」
山と渓谷社
「樹に咲く花 離弁花2」
お庭のお手入れ専門店

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